映画『リアル鬼ごっこ4』の概要:原作、山田悠介のホラー小説の映画化第4弾。今度のターゲットは「B型」の皆さん。王様から言い渡される無慈悲な殺戮ゲームが、これまでの日常を壊していく。高校生の司は、リアル鬼ごっこの対象とされ、死の3日間を仲間たちと共に助け合いながら必死に走る。
映画『リアル鬼ごっこ4』の作品情報
上映時間:75分
ジャンル:アクション、ホラー
監督:安里麻里
キャスト:荒井敦史、相楽樹、未来穂香、前田希美 etc
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映画『リアル鬼ごっこ4』の登場人物(キャスト)
- ツカサ(相楽樹)
- 正義感の強い男勝りな女子高生。プリンセス女子学園に通う、遅刻の常習犯。ユイにとても懐かれている。
- マサハル(荒井敦史)
- 金髪の不良少年。金属バットを持って鬼から逃げ回る。両親からネグレクトを受けた過去を持つ。
- ユイ(未来穂香)
- ツカサの後輩。マユリの取り巻きにいじめられているが、マユリには顔がかわいいと気に入られている。
- マユリ(前田希美)
- プリンセス女子学園のマドンナ的存在。取り巻きが多い。
映画『リアル鬼ごっこ4』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『リアル鬼ごっこ4』のあらすじ【起】
西暦3000年の新日本は、王制制度が敷かれていた。高校生のツカサは、朝の予鈴が鳴り響く学校へ走って登校する。授業を半分居眠りしながら聞いていると、突然国営放送が入り、王様がテレビに映し出される。王様は、リアル鬼ごっこを考え付いたと嬉々として語り、ルーレットによってB型がターゲットとなる。期間は3日間、鬼ごっこは1日のうち1時間行われることが説明される。
状況が呑み込めないまま、校門にはバリケードが敷かれ、数人の大人たちが見張る。校内にサイレンが鳴り響き、鬼ごっこ開始の合図が出される。慌てた教師が、状況の確認のために教室を出ていくと、やってきた鬼に突き飛ばされ、抵抗する間もなく頭部にボルトを撃ち込まれて絶命した。
B型を手あたり次第襲う鬼から、ツカサは逃げ出す。学外への逃亡は禁止されていたが、ツカサは裏庭にある秘密の抜け道へ向かった。途中、同じB型でターゲットとなった後輩のユイと出会い、2人は一緒に学外へ逃げ出す。
ところが、学外の状況は学校内よりも悲惨なことになっており、夥しい数の鬼が市民を襲っていた。そこへ、金属バットを持って逃げている高校生の少年、マサハルを見つける。ツカサたちも鬼に追われていたことから、3人は成り行き上一緒に逃げ、走り出すトラックに飛び乗った。
夜半過ぎになってもエリア外では時間制限がなく、常に鬼がターゲットを追い回している。トラックがユイの自宅の近くで止まったため、3人はユイの自宅へ向かうが、途中遭遇した鬼に阻まれ、3人は仕方なく夜の街を逃げた。
映画『リアル鬼ごっこ4』のあらすじ【承】
翌朝、ツカサは廃工場で目を覚ます。何人かのB型が集まっていた廃工場で、ツカサたちは束の間の休息を得る。工場の入り口をバリケードで固めていたツカサは、全く手伝おうとしないマサハルに苛立ちを覚え、口論となる。ツカサから一方的に非難され、悪態をつくマサハルだったが、その様子を見ていた初老の男性が、マサハルに手製の爆弾を手渡した。
バリケードは着々と積みあがっていったが、工場の屋根伝いに鬼が工場内に侵入してくる。ツカサはユイを安全なところへ避難させると、鬼に襲われる人たちのために鬼に立ち向かう。だが疲れ果て動けなくなってしまうと、迫りくる鬼の恐怖に助けてと叫ぶ。マサハルが鬼を殴りツカサを連れて避難すると、爆弾を投げ鬼を撃退した。
工場内はツカサたち3人しか生き残っておらず、ツカサは初めから爆弾を使わなかったマサハルを自分勝手のクズだと非難し、マサハルに平手打ちをする。マサハルは無言でその場を立ち去った。
深夜、物陰に隠れて休んでいるツカサの携帯が鳴り、ユイをいじめていたマユリからSOSが入る。絶対に見捨てないと息巻くツカサは、次の日の朝早くユイと共に学校へ戻った。
映画『リアル鬼ごっこ4』のあらすじ【転】
学校はあちこちが荒らされており、マユリの安否が気遣われたが、ツカサとユイはマユリと取り巻きたちに捕まり拘束されてしまう。マユリたちは、鬼に餌を撒くことで自分たちは助かってきたのだと語る。そして、ツカサとユイを2階と3階へ放り出し、シャッターを下ろした。
逃げようとするツカサだったが、鬼ごっこの始まりのサイレンが鳴ると鬼がツカサを追ってくる。逃げ場のないツカサは、心の底から助けてと叫ぶ。そのとき、マサハルが鬼に突撃し、金属バットで鬼と応戦し始めた。呆気にとられるツカサだが、マサハルと協力して鬼を撃破、ユイを助けるために3階へ駆け上がった。
ユイは鬼に追いかけまわされており、その奥のバリケードから、マユリたちが面白そうに様子を窺っていた。ツカサとマサハルは鬼の前に躍り出てユイを助け出す。その際の衝撃でバリケードが崩れると、今度はマユリが鬼に襲われる。助けを求めるマユリを見捨てられず、ツカサがマユリを救出したところで、終了のサイレンが鳴り響いた。
ツカサは、ケガを負ったマサハルの手当てをしながら、どうして助けに来たのか問う。マサハルは、自分が幼少時、親から閉じ込められネグレクトを受けていた過去を聞かせる。助けを求めて叫んだツカサを見て、自分も本当は誰かに助けられたかったのだと語り、お守りとして持っていた、自分が壊した家の窓ガラスの破片をツカサに渡した。
マサハルはツカサに、自分が捕まったら殺してほしいと約束させ、ツカサは、自分も捕まったときに殺してくれるならと交換条件を出した。お互いの顔を見合わせて、2人はハイタッチをする。
映画『リアル鬼ごっこ4』の結末・ラスト(ネタバレ)
3人は校内に地下通路を発見すると、鬼をおびき寄せる間にそこから逃げようと画策する。王様のテレビ放送が始まり、23時からの1時間でゲームは終了となることが知らされた。
23時、校門前に整列する鬼の前にマサハルが姿を見せる。サイレンと共に走り出し、マサハルは鬼を校舎内におびき寄せる。
鬼が入ってくるとツカサと交代し、ツカサが鬼をユイのいるところまで引き寄せる。ユイが非常口を閉め、行き止まりを作った。再びマサハルが鬼の前に現れ、鬼を引き寄せる。ユイが別の非常扉まで先回りし、やってくるマサハルを待った。
ところがそこへ、別のところから現れた鬼がユイに襲い掛かる。体が固まり動けないユイを、マユリが助ける。ツカサたちはマサハルと合流すると、マユリも一緒に地下通路を逃げる。4人が地下通路から脱出したところで終了のサイレンが鳴った。
これで終わったと安堵する4人だが、夜空に王様の映像が映し出され、夜明けまでの延長戦を言い渡される。疲れ切っている4人の元へ鬼が次々と追いかけてくる。鬼と対峙し、ケガを追いながらも地下通路まで戻ってくるが、マユリが鬼に捕まってしまう。マユリは3人に逃げろと言い残し、ツカサたちは地下通路を駆け下りた。
満身創痍の3人の前に、更に鬼が現れる。マサハルが走り出し、数人の鬼を足止めすると、ツカサに爆弾を爆破させるよう叫ぶ。ツカサは涙を流しながら起爆のスイッチを押す。
夜が明け、町に終了のサイレンが鳴り響く。今度こそ終わったと安堵し、ツカサはマサハルからもらったガラスの破片を握りしめて、その場に泣き崩れた。
ようやく以前と同じ平穏が戻り、今日もツカサは予鈴が鳴り響く校舎まで走る。
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