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映画『REC4 レック4 ワールドエンド』あらすじネタバレ結末と感想

映画『REC4 レック4 ワールドエンド』の概要:2007年に公開され大ヒットした、スペインのPOVパニックホラームービー「REC」シリーズ4作目にして完結編。シリーズ2作目の直後から続くストーリーで、3作目の唯一の生存者の老婦人も登場。

映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 作品情報

REC レック4 ワールドエンド

  • 製作年:2014年
  • 上映時間:95分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:ジャウマ・バラゲロ
  • キャスト:マヌエラ・ベラスコ、パコ・マンサネド、エクトル・コロメ、イスマエル・フリッチ etc

映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★☆☆☆☆

映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『REC4 レック4 ワールドエンド』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 あらすじ【起・承】

アパート内で謎のウィルスが蔓延。
偶然中にいた取材クルーのアンヘラは騒動に巻き込まれたが、軍の特殊部隊に助けられ、気が付くと船の中の研究施設で拘束されていた。
アンヘラを助けた軍の特殊部隊に属するグスマンも、目覚めると船の中にいた。
医師リカルテたちが実質的な権利を握る船は、完全な隔離のために、感染の可能性がある人々を船内に隔離していた。
中には孫の披露宴中に感染に巻き込まれ、記憶が曖昧になってしまった老婆もいた。

裏があると思ったグスマンは相棒ルーカス伍長と共に、アンヘラの大ファンで通信士のニックの協力を得て監視カメラを乗っ取り、医師たちの真の目的を探ろうとする。
アンヘラはグスマンと再会し、取材カメラの復元をしていたニックを紹介される。

一方、医師たちが運び込んだ実験動物が何者かの手によって解放され、コックが襲われる。
そして料理を食べた船内の乗組員が次々と感染していき、医師たちの真の目的だった、開発されたばかりの解毒剤も効かないとわかる。
食事からの感染を免れたアンヘラ、グスマン、ルーカスは、同じく感染を免れた老婆を探し出して船からの脱出を試みる事に。

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映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 結末・ラスト(ネタバレ)

はぐれた老婆を見つけたルーカスだったが、彼女は感染者となっていた。
操舵室に立てこもっていた船長とニックは、アンヘラたちから状況を説明される。
ニックに頼んで医師たちのパソコンにハッキングし、アンヘラが閉じ込められていたアパートにいた、通称“屋根裏部屋の少女”が悪魔に取り憑かれて入院していた事や、担当医がリカルテだったという手がかりを得る。

一方、修復されたカメラ映像から、“屋根裏部屋の少女”の体内にあったウィルスの根源である寄生虫が、アンヘラの体内に移動していた事を知る医師たち。
医師に捕らえられたアンヘラは、解毒剤を作るために無理やり摘出手術をされそうになるが逃げ出す。

ニックのサポートを得て逃げるアンヘラは、リカルテに噛みついて感染していない事を証明する。
寄生虫はアンヘラからグスマンへ移動していて、船内の感染パニックもグスマンによるものだった。

ニックと再会して脱出を試みるが、追ってきたグスマンから寄生虫を移されそうになったアンヘラは彼を殺してしまう。
リカルテ医師の仕掛けた時限爆弾が起動し、リカルテもルーカスも感染者となってしまった。
アンヘラとニックは、リカルテ医師が隠し持っていたボートで脱出することに成功する。

映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『REC4 レック4 ワールドエンド』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

パッとしないストーリー

シリーズ1作目が臨場感あふれるパニックホラームービーで、POVホラーとしても良作だったのにも関わらず、シリーズを重ねるごとにつまらなさが目立っている本シリーズ。
スピンオフ的な内容となった前作「REC レック3 ジェネシス」との繋がりも見え隠れし、「REC レック」「REC レック2」のヒロイン、アンヘラが再び登場したものの、いまいちパッとしない内容。
「REC/レック」シリーズの醍醐味のひとつ、POVから第三者視点の映画に切り替えたものの、監視カメラ映像や「REC レック2」までの映像を使うという中途半端な演出はつまらなさを増長させるだけ。
近代医療やパンデミックに、オカルト要素の悪魔といった存在が絡む展開は面白かったが、完結編になって医療メインの展開になるのにはガッカリさせられる。

誰が寄生虫の親玉を体内に宿しているのかを疑い始める展開は良かったが、アンヘラからグスマンに移動し、再びアンヘラを宿主にするという展開は意味が分からない。
そこに来て「悪魔の罠」と言い出すリカルテには頭を抱えてしまう。

寄生虫と感染者の気持ち悪さは上出来

襲ってくる感染者と戦う、アンヘラたちの姿もいまいち。
誰をどう映していくかを決めていなかったかのように、いつの間にかいなくなっていた仲間が、感染者として襲い掛かってくるというパターンが多すぎ。
アンヘラが感染した猿の檻から脱出し、ニックと共に船外機でバラバラにしていくシーンは良かったが、途中で船外機を置き忘れるというアンヘラの行動は謎。
時限爆弾にしても、20分後という緊張感の欠片もない微妙な時間設定なのには脱力してしまう。

寄生虫のグロテスクさや、襲ってくる感染者のクオリティは高くて恐ろしい。
しかし、海の中でうごめく寄生虫のラストは、ありふれたものでガッカリさせられる。

映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 まとめ

人気POVホラーシリーズに数えられるレックシリーズだが、前作「REC レック3 ジェネシス」からはPOV形式の撮影方法から一般的な第三者視点の映画に切り替わり、本作でもそれが引き継がれてた。
また「レック3」の唯一の生存者の老婆が、惨劇の起こった孫の結婚式で飲みすぎたと勘違いしてうろうろし、感染するまでそれを言い続けるというややこしい展開に。
アンヘラがヒロインの座に舞い戻り、大ファンだというニックと脱出することになるが、進むのが遅いストーリーにイライラさせられる。

それぞれに寄生虫がいるのではないかと疑う展開、ラストのタクシーの中のアンヘラとニック、海の中で生きていた寄生虫は、ホラー映画が好きなら一度は見たことのあるシーンになっているだろう。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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