この記事では、映画『REC4 レック4 ワールドエンド』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『REC4 レック4 ワールドエンド』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 作品情報
- 製作年:2014年
- 上映時間:95分
- ジャンル:ホラー
- 監督:ジャウマ・バラゲロ
- キャスト:マヌエラ・ベラスコ、パコ・マンサネド、エクトル・コロメ、イスマエル・フリッチ etc
映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 評価
- 点数:55点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★☆☆☆☆
映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 あらすじネタバレ(起承転結)
映画『REC4 レック4 ワールドエンド』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 あらすじ【起・承】
アパート内で謎のウィルスが蔓延。
偶然中にいた取材クルーのアンヘラは騒動に巻き込まれたが、軍の特殊部隊に助けられ、気が付くと船の中の研究施設で拘束されていた。
アンヘラを助けた軍の特殊部隊に属するグスマンも、目覚めると船の中にいた。
医師リカルテたちが実質的な権利を握る船は、完全な隔離のために、感染の可能性がある人々を船内に隔離していた。
中には孫の披露宴中に感染に巻き込まれ、記憶が曖昧になってしまった老婆もいた。
裏があると思ったグスマンは相棒ルーカス伍長と共に、アンヘラの大ファンで通信士のニックの協力を得て監視カメラを乗っ取り、医師たちの真の目的を探ろうとする。
アンヘラはグスマンと再会し、取材カメラの復元をしていたニックを紹介される。
一方、医師たちが運び込んだ実験動物が何者かの手によって解放され、コックが襲われる。
そして料理を食べた船内の乗組員が次々と感染していき、医師たちの真の目的だった、開発されたばかりの解毒剤も効かないとわかる。
食事からの感染を免れたアンヘラ、グスマン、ルーカスは、同じく感染を免れた老婆を探し出して船からの脱出を試みる事に。

映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 結末・ラスト(ネタバレ)
はぐれた老婆を見つけたルーカスだったが、彼女は感染者となっていた。
操舵室に立てこもっていた船長とニックは、アンヘラたちから状況を説明される。
ニックに頼んで医師たちのパソコンにハッキングし、アンヘラが閉じ込められていたアパートにいた、通称“屋根裏部屋の少女”が悪魔に取り憑かれて入院していた事や、担当医がリカルテだったという手がかりを得る。
一方、修復されたカメラ映像から、“屋根裏部屋の少女”の体内にあったウィルスの根源である寄生虫が、アンヘラの体内に移動していた事を知る医師たち。
医師に捕らえられたアンヘラは、解毒剤を作るために無理やり摘出手術をされそうになるが逃げ出す。
ニックのサポートを得て逃げるアンヘラは、リカルテに噛みついて感染していない事を証明する。
寄生虫はアンヘラからグスマンへ移動していて、船内の感染パニックもグスマンによるものだった。
ニックと再会して脱出を試みるが、追ってきたグスマンから寄生虫を移されそうになったアンヘラは彼を殺してしまう。
リカルテ医師の仕掛けた時限爆弾が起動し、リカルテもルーカスも感染者となってしまった。
アンヘラとニックは、リカルテ医師が隠し持っていたボートで脱出することに成功する。
映画『REC4 レック4 ワールドエンド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『REC4 レック4 ワールドエンド』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
パッとしないストーリー
シリーズ1作目が臨場感あふれるパニックホラームービーで、POVホラーとしても良作だったのにも関わらず、シリーズを重ねるごとにつまらなさが目立っている本シリーズ。
スピンオフ的な内容となった前作「REC レック3 ジェネシス」との繋がりも見え隠れし、「REC レック」「REC レック2」のヒロイン、アンヘラが再び登場したものの、いまいちパッとしない内容。
「REC/レック」シリーズの醍醐味のひとつ、POVから第三者視点の映画に切り替えたものの、監視カメラ映像や「REC レック2」までの映像を使うという中途半端な演出はつまらなさを増長させるだけ。
近代医療やパンデミックに、オカルト要素の悪魔といった存在が絡む展開は面白かったが、完結編になって医療メインの展開になるのにはガッカリさせられる。
誰が寄生虫の親玉を体内に宿しているのかを疑い始める展開は良かったが、アンヘラからグスマンに移動し、再びアンヘラを宿主にするという展開は意味が分からない。
そこに来て「悪魔の罠」と言い出すリカルテには頭を抱えてしまう。
寄生虫と感染者の気持ち悪さは上出来
襲ってくる感染者と戦う、アンヘラたちの姿もいまいち。
誰をどう映していくかを決めていなかったかのように、いつの間にかいなくなっていた仲間が、感染者として襲い掛かってくるというパターンが多すぎ。
アンヘラが感染した猿の檻から脱出し、ニックと共に船外機でバラバラにしていくシーンは良かったが、途中で船外機を置き忘れるというアンヘラの行動は謎。
時限爆弾にしても、20分後という緊張感の欠片もない微妙な時間設定なのには脱力してしまう。
寄生虫のグロテスクさや、襲ってくる感染者のクオリティは高くて恐ろしい。
しかし、海の中でうごめく寄生虫のラストは、ありふれたものでガッカリさせられる。
シリーズの締めくくりとして観ましたが、正直期待値を大きく超える展開ではありませんでした。船という密室の舞台設定はホラーとして好相性なのに、ファウンド・フッテージの手法がなくなったことで臨場感が減少。アンヘラが宿していたウイルスの真相が明らかになる展開には興味を惹かれましたが、スケールの割にラストはやや拍子抜け。それでもシリーズのファンとして最後まで見届けられて良かったです。(20代 男性)
『REC』シリーズのホラー的要素よりも、サバイバルアクションに振り切った印象です。最初の病院シーンやエクソシズム的な怖さが好きだった私には、今回はちょっと物足りなかったですね。ただ、アンヘラが再び前線に立つ姿は胸熱。女性が主役を張るホラーシリーズの結末としては悪くなかったと思います。もう少し驚きのあるラストを期待していました。(30代 女性)
ホラーとしての怖さより、B級パニック映画としてのテンポを楽しむタイプの作品になっていたと感じます。最初の2作のような心臓バクバクの緊迫感は控えめでしたが、ラスト近くの寄生虫シーンはなかなかのインパクト。設定も「ゾンビもの」から「感染と制御の戦い」へとシフトしており、別作品のようにも思えました。それでもシリーズのエンドとしての役割は果たした印象です。(40代 男性)
『REC』シリーズを通して観てきた者としては、ラストに近づくにつれ、ホラーの原点が薄れていったのが少し寂しい。特に本作では、カメラ視点の緊張感が消えてしまったことで、観客としての没入感が薄くなったのが残念です。ただし、アンヘラ役のマニュエラ・ヴェラスコの存在感は圧巻で、彼女のキャラクターが物語を牽引していたのは確か。彼女のファンには見逃せない一本。(50代 女性)
序盤の不穏な空気感や、ウイルス研究の裏で進む陰謀などは非常に好みでした。特に「アンヘラが本当に感染しているのか?」というサスペンスは上手く構築されていて、終盤にかけての展開はテンポ良く楽しめました。とはいえ、全体としてはシリーズ1作目のような恐怖心はやや薄め。サバイバルホラー好きなら一定の満足は得られると思います。(30代 男性)
船という閉鎖空間で繰り広げられる感染パニック。設定としては良かったのですが、前作までに感じた“神の存在”のような宗教的恐怖は影を潜め、少し平凡な展開に。とはいえ、アンヘラの運命を見届けたいという思いで最後まで楽しめました。中盤の船内での逃走劇や、襲撃シーンの迫力は見どころです。純粋なホラーを期待すると肩透かしかもしれません。(40代 女性)
ホラーシリーズとしては異色の終わり方だったかもしれません。最終的にアンヘラがウイルスを制御し、新たな展開を匂わせるような終わり方には少し驚きました。明確な終焉を描かず、“続きもあり得る”余韻が残ったことは評価できます。ただ、ファウンド・フッテージの魅力が消えたのはシリーズファンとして残念でした。(20代 女性)
感染の拡大というテーマに、科学的なアプローチが加わったことで、サスペンス要素が増し面白かったです。アンヘラの視点から描かれる「真実」は、シリーズを通しての伏線回収としても良い働きをしていました。ホラーというより医療サスペンス的な味わいがあり、シリーズの進化を感じさせる一作。ホラーよりドラマに重きを置いた最終章でした。(60代 男性)
カメラ視点じゃなくなったことで緊張感が減ったと思いきや、意外とクオリティの高い映像と編集でぐいぐい引き込まれました。アンヘラが実は感染していなかったというどんでん返しは納得感あり。ただし、シリーズ1・2作目の純粋な恐怖やテンポには敵わないなと感じました。それでも、シリーズを締めるには十分な完成度だったと思います。(50代 男性)
正直、怖さはそこまでなかったけど、スリラー映画として見れば結構楽しめた。アンヘラの芯の強さと、ただの被害者では終わらない姿勢がかっこよかったです。バイオハザード的な方向にシフトしていて、それはそれでアリ。映像もクリアで、前作までとはまた違った楽しみ方ができました。怖がりだけど『REC』シリーズは観たい人にはおすすめのラストです。(20代 女性)
映画『REC4 レック4 ワールドエンド』を見た人におすすめの映画5選
28週後…(28 Weeks Later)
この映画を一言で表すと?
感染の恐怖が再び蘇る、息をもつかせぬサバイバル・スリラー!
どんな話?
「28日後…」の続編で、ウイルスの感染が収束したかに見えたロンドンで、再び感染が広がり始める恐怖を描きます。軍により厳重に管理された区域が崩壊していく様子と、人間の弱さが生む悲劇が強烈に描かれています。
ここがおすすめ!
感染系ホラーの中でも非常に完成度が高く、緊張感とスピード感のある展開が魅力。『REC4』のような閉鎖的空間とウイルス拡散の恐怖が好きな人には、ドンピシャで刺さる作品です。映像演出も洗練されていて見応え抜群!
シャトル(Shuttle)
この映画を一言で表すと?
日常が地獄に変わる、閉鎖空間型サスペンス・ホラーの隠れた秀作!
どんな話?
旅行から帰ってきた女性二人が空港からシャトルバスに乗り込むが、そのバスが実はとんでもない恐怖の始まりだった…という一夜限りの悪夢を描いた作品。限られた空間での極限状態の描写がリアルで不気味。
ここがおすすめ!
『REC4』のような閉鎖的な環境で展開されるサスペンスが好みの方にぴったり。心理的に追い詰められていく緊迫感と、予測不可能なラストの衝撃が印象的。スローペースながらも徐々に深まる恐怖がクセになります。
クライモリ(Wrong Turn)
この映画を一言で表すと?
逃げ場のない森で繰り広げられる、サバイバル・スラッシャーの決定版!
どんな話?
車の事故で森の中に迷い込んだ若者たちが、正体不明の食人一家に追われるサバイバル・ホラー。文明の届かない森で、助けも期待できない中、命がけの逃走劇が始まります。
ここがおすすめ!
緊張感のある追跡シーンや、手に汗握るサバイバル展開が魅力。『REC4』同様、登場人物が徐々に減っていく展開はスリル満点。グロテスクな描写もあるので、刺激の強いホラー好きにもおすすめです。
ウイルス・ハザード(Carriers)
この映画を一言で表すと?
終末世界で人間の本性を描く、静かに突き刺さる感染ドラマ。
どんな話?
未知のウイルスによって文明が崩壊した世界で、感染を恐れて旅を続ける若者たち。生き延びるために「誰かを見捨てる」という選択を迫られる中、人間性が問われていく。緊迫感と切なさが同居する作品です。
ここがおすすめ!
ジャンルはホラーながらも、静かな演出と心理描写に重点を置いた作風が印象的。『REC4』で感じた“見えない恐怖”や“人間のエゴ”が、この映画でも丁寧に描かれています。派手さよりも重厚さを求める人におすすめです。
パンドラム(Pandorum)
この映画を一言で表すと?
宇宙という密室で暴かれる、人類の狂気と恐怖のサバイバル。
どんな話?
宇宙船で目覚めた乗組員が、記憶を失ったまま謎の怪物に襲われながら船内の真相に迫るSFサスペンス。限られた空間の中で、心理的な緊張と肉体的なサバイバルが同時に進行します。
ここがおすすめ!
『REC4』と同じく、密閉空間の中で何が起きているか分からない状況に置かれる恐怖が満載。SFホラーながら、謎解き要素や衝撃のラストも魅力です。閉鎖空間×感染×恐怖の組み合わせが好きな人にうってつけ!
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