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映画『変態小説家』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『変態小説家』の概要:近年コメディ映画だけでなく、スタートレックやMIPシリーズなど超大作にも続けて出演しているサイモン・ペグ。そんな彼のコメディアンとしての真骨頂を見ることができる、ほぼサイモンによる一人演技の作品。

映画『変態小説家』の作品情報

変態小説家

製作年:2012年
上映時間:100分
ジャンル:コメディ、ホラー
監督:クリスピアン・ミルズ
キャスト:サイモン・ペッグ、クレア・ヒギンズ、アマラ・カラン、ポール・フリーマン etc

映画『変態小説家』の登場人物(キャスト)

ジャック(サイモン・ペグ)
元童話作家で現在は小説家の男。殺人について調査をするにつれ、あらゆるものに対する恐怖にとり憑かれるようになる。
クレア・ヒギンズ(クレア)
ジャックと旧知の仲の女性。ジャックに新しい仕事を持って来る。

映画『変態小説家』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『変態小説家』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『変態小説家』のあらすじ【起】

ジャックは、元々童話作家をしていましたが現在は小説家に転向した中年男性です。しかし、本格サスペンスを執筆する為に数々の殺人事件や殺人者について調べていくうちに、ジャックはいつも自分が誰かに狙われているという妄想に取り付かれるようになってしまったのです。次第に妄想と現実の区別がつかなくなっていったジャックは、常にナイフを手放せなくなってしまいました。

そんな中、旧知の仲であるクレアという女性がジャックと面会をしたいと連絡してきました。クレアはジャックに、かつて手掛けていた童話シリーズの続編を書かないかと提案をしてきたのです。しかし、既に小説家としての活動を始めているジャックはその依頼を断り、代わりにクレアに自分の現在考えている小説の構成を熱く語ります。

興味を示さなかったクレアでしたが、その日の夜、クレアからジャックに再び連絡が入りました。すると、なんとジャックが語っていた企画に興味を示した人物がいるというのです。

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映画『変態小説家』のあらすじ【承】

クレアはジャックに、このチャンスを逃すべきではない、その人物に会うべきだと伝えます。ですが、その人物は非常に多忙な人物である為、待ち合わせ時間は今から1時間後という急なスケジュールでした。ジャックは慌てて準備をしようとしますが、ここでとある問題が生じます。今やあらゆるものに対して恐怖を抱くようになっていたジャックは、洗濯機を恐れ長らく洗濯物を回せていませんでした。しかし、大事な会議に汚い服装で行くわけにはいきません。ジャックは洗濯機の代わりにオーブンに洗濯物を投入しました。

そして、次にジャックを襲った恐怖は家の外の喧騒でした。ジャックは外の音が聞こえないように、接着剤で窓をとめてしまいます。すると何と、手についた接着剤と常に携帯しているナイフがくっついてしまったのです。さらに、キッチンからは爆発音が聞こえてきました。洗濯物を入れていたオーブンが爆発したのです。勿論、オーブンの中に入れていた洗濯物も全て爆破、見る影もありません。

映画『変態小説家』のあらすじ【転】

家の洗濯機を回せず、オーブンという手段も失ったジャックに残されている手は、近所のコインランドリーだけでした。しかし、そのコインランドリーこそがジャックのあらゆる恐怖の根源だったのです。彼は幼少期、実の母親にコインランドリーに捨てられたという過去から、コインランドリーに対して強い恐怖心を持っていたのです。

しかし、今の彼に悩んでいる暇はありません。彼は手にくっついたナイフを隠しながらコインランドリーに向かい、壁に書かれた使用方法を読みながら何とか洗濯することに成功します。しかし、乾燥機から下着を取り出そうとした時、その下着を誤って落としてしまったのです。その下着を拾ってくれたのは、偶然同じコインランドリー内にいた美女でした。

その美女から手渡された下着を受け取ろうとした時、ジャックは誤ってナイフが接着された方の手を差し出してしまったのです。オーブンの爆発の時に負った顔の火傷もあいまって、ジャックは危険人物として警察に通報されてしまうのでした。

映画『変態小説家』の結末・ラスト(ネタバレ)

そのコインランドリーに駆けつけたのは、見廻り隊という、地域を見廻り安全を保っている男性です。絶体絶命な状況を迎えるジャックでしたが、何とかその場から逃げ出すことに成功します。しかし、ジャックにはそのコインランドリーに戻る必要がありました。乾いた洋服を着て、待ち合わせの場所に行かなければいけません。

人目を盗みながら何とかコインランドリー内で着替えたジャックでしたが、コインランドリーの隅に地下室へ続く扉がある事に気がつきます。何故か導かれるように、ジャックはその扉を開きました。すると何と、ジャックは何者かに頭を殴られ意識を失ってしまうのでした。

再び目覚めたジャックは、先程の美女と地下室で拘束されていました。そして何と、その犯人は先程の見廻り隊の男性だったのです。ジャックと美女を殺そうとする男に対し、ジャックは即興で作った童話を語り聞かせ、犯人の涙を誘います。そしてその隙をついて、見事女性と脱出に成功したのです。その後、ジャックはその時作った童話を発表し脚光を浴びます。そして、美女と共に幸せに暮らすのでした。

映画『変態小説家』の感想・評価・レビュー

犯罪小説を執筆する一方、連続殺人犯を調査していくうちに、自分自身が殺人鬼に狙われているという妄想に取り憑かれていく一人の男のブラックユーモアな物語。
過去のトラウマからコインランドリー恐怖症になったジャックが、コインランドリーに向かうシーンが可笑しくて印象深かった。
映像面では、アニメーションと実写の融合やポップな色使いが独特で面白かった。
また、音楽の使い方も好みでいいなと思った。
けれども、この邦題には少し違和感を感じてしまった。(女性 20代)


著名な小説家である主人公が、殺人事件を調査したことで被害妄想が爆発してしまったお話です。怪しい人物がちゃんと黒幕なので、物語には捻りがありません。主人公が小説家であることも、導入とラストでしか生きていないように感じます。サイモン・ペッグお馴染みの演技を楽しむことがこの作品の醍醐味でしょうか。正直、鬼才が鬼才を演じているため、しっくりきすぎていてあまり笑えませんでした。ダメ男×コミカルが彼の十八番なのでは?と考えさせられた作品です。(男性 20代)

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