映画『レオン(2017)』の概要:韓国のアイドルグループ「KARA」の元メンバー、知英の初主演による同名コミックの映画化。地味なOLとセクハラワンマン社長の身体が入れ替わってしまい、騒動を巻き起こすコメディ。
映画『レオン』の作品情報
上映時間:100分
ジャンル:ファンタジー、コメディ、ラブストーリー
監督:塚本連平
キャスト:知英、吉沢亮、大政絢、斉藤慎二 etc
映画『レオン』の登場人物(キャスト)
- 小鳥遊玲音(知英)
- 朝比奈フーズ経理部で働く冴えない派遣社員。社内の男性からは「ムダパイ」、無駄におっぱいがでかいだけの女と揶揄されている。しかし、ちゃんとメイクをして着飾れば、誰もが振り向く、イイ女である。
- 朝比奈玲男(竹中直人)
- 朝比奈フーズ社長。一代で会社を大きくしたワンマン社長。女好きで特技はセクハラ。毎年同じ日に、スズランの花束を持って、ある女性との約束の場所へ行っている。実は玲音の父。
- サリナ(大政絢)
- 玲音と同居をしている朝比奈フーズのOL。玲音にキャバクラの仕事を紹介するが、自分は副業がバレてはまずいと、こっそり逃げ出す。
- 一条徹(吉沢亮)
- 朝比奈フーズで、ファイル整理などの地味な事務仕事をしている社員。社長玲男を尊敬しており、その意思をもっとも理解している社員でもある。
- 朝比奈政夫(斉藤慎二)
- 朝比奈フーズ副社長で、玲男の甥。日下に唆され、ワンマン社長の玲男を失脚させようとする。しかし、玲男の心を持った玲音に諭され、玲男の本当の気持ちに気がつく。
- 猫田(ミッツ・マングローブ)
- 朝比奈フーズ秘書室のトップ。色仕掛けで秘書室に入ってきた玲音を、相手にしていなかったが、玲音の政夫に対する態度を見て、彼女も女としてこの社会で戦っている戦士の一人と認める。
- 日下(山崎育三郎)
- 朝比奈フーズ顧問税理士。政夫を丸め込み、朝比奈フーズを乗っ取ろうと策略する。色男で、玲音とワンナイトラブを楽しんだ以外にも、社内の多くの女性と関係を持っている。
映画『レオン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『レオン』のあらすじ【起】
朝比奈玲男は、朝比奈フーズの社長で特技はセクハラの女好き。その朝比奈フーズに勤める小鳥遊玲音は冴えないOLで、男性社員から「ムダパイ」、無駄におっぱいがでかいと言われていた。玲音は、朝比奈フーズの顧問税理士の日下に口説かれ一夜の関係を結び、その気になってしまう。しかし、日下の方はもちろん遊びで、玲音の寝姿をスマホで撮影し他の男性社員に見せびらかしていた。恋に敗れる玲音。おまけに派遣契約も切られてしまうのだった。
その夜、恋も仕事もうまくいかない玲音は街を呆然と歩いていた。一方、玲男は会社のマークでもあるスズランの花束を持って車を運転していた。玲男は運転をしながら、ハンズフリーイヤホンで、副社長で甥っ子の朝比奈政夫と会社経営に関する話をしていた。しかし、そのイヤホンから電流が流れ、玲男は運転する車のコントロールを失い、街を彷徨っていた玲音を轢いてしまうのだった。そして、二人の身体は入れ替わってしまう。
病院で目覚めた玲音には、玲男の意識が宿っていた。玲音は、同じ病院のVIPルームに運び込まれた本物の玲男に会いに行く。しかし、玲男は眠ったままだった。玲音は、意識が入れ替わってしまったことを知らせようと、病院を抜け出し、会社に行き政夫を呼び出すように受付嬢に言うが、もちろん相手にはされないのだった。
玲音は、同居する友人のサリナに助けられ、一緒に住んでいる部屋へ帰る。サリナは、玲音のことを、失恋と事故の後遺症で少しおかしくなっていると勘違いをしていた。そして、玲音はちゃんとすればいい女だとも思っていた。サリナの勧めで、新しい服を買い、綺麗に着飾る玲音。そして、政夫とコンタクトを取るため、玲男と政夫が常連だったキャバクラでバイトを始めるのだった。
映画『レオン』のあらすじ【承】
玲音は、キャバクラなんて楽に勤まると思っていたが、中身が玲男なので全く上手くいかない。しかし、政夫と日下が店を訪れ、玲音に目をつける。日下は、玲音が一晩遊んだ女とは気がつかず彼女を指名し、政夫に紹介するのだった。そこで玲音は、玲男が政夫たちによって計画的に事故に合され、社長の座を追われたことを知る。そして、色仕掛けで政夫の秘書として朝比奈フーズに潜入することに成功するのだった。
しかし、玲音は秘書室で一人浮いた存在になってしまっていた。朝比奈フーズでは、玲男不在のまま、政夫を新社長とする計画が進んでいた。リミットは1週間後の役員会議。玲音は社内で、政夫に迫られるのだが、中身は玲男なので、それを上手くかわす。それを見ていた秘書課チーフの猫田は、玲音のことを、男に媚びない働く女戦士の一人だと認めるのだった。
朝比奈フーズで地味な事務仕事をしている一条徹は、秘書課に配属されている玲音が、元経理部の冴えないOLと同一人物だということに気がつく。玲音は一条と話す。そして、一条が、社長玲男の1番の理解者であることを知るのだった。そして玲音は、中身は玲男であるにもかかわらず、一条にドキドキしている自分に気がつくのだった。
その頃、昏睡状態だった玲男の意識が戻る。意識は玲音である。そして玲男は、玲音としては自分の部屋、同居するサリナの部屋に帰ってくるのだった。
映画『レオン』のあらすじ【転】
サリナは、玲音と二人しか知らない事実を玲男が知っていたので、この二人の身体が入れ替わっていることを理解する。深夜、どこかの映画であったように、二人で階段を転がり落ちてみるが、やっぱり元には戻らない。サリナは、意識が玲音の玲男を慰めるのだった。
一人になった玲音は、偶然一条と出会い、一緒に食事をする。そして、一条の紳士さに、中身は玲男なのに、さらにときめいてしまうのだった。
玲音の肉体を使って、何をやっているか気になった玲男は、こっそりと玲音の様子を見に会社に現れる。社長が戻ってきたとバレないうちに、玲音は玲男を会社から連れ出し、二人で話す。嘆く玲男に、玲音は「今持っている肉体を上手く利用しろ」と言い、二人は手を取り合う。しかし、冴えないOLだった玲音には、玲男の身体を上手く使いこなすことができないのだった。
会社で玲音は政夫に再び迫られる。それを拒み、玲男としての言葉を政夫に告げる玲音。それを聞いた政夫は、玲男が戻るまで社長代理で構わないと玲音に告げるのだった。
政夫を新社長とする計画を阻止できた二人は、玲男のセカンドハウスでサリナと一条を招いてパーティをする。しかし、政夫が事故に遭ったとの連絡が入る。病院に駆けつける玲音。政夫は昏睡状態だった。そこに現れる日下。どうやら、政夫の事故も玲男のときと同様に、日下が仕組んだことだったのだ。
映画『レオン』の結末・ラスト(ネタバレ)
セカンドハウスでは、玲男が置いてあるアルバムを見て、実は玲男が玲音の母を捨てた男であることを知る。玲男は、一条と帰って来た玲音に真相を問いただす。玲男は、玲音の父だったのだ。玲男は、サリナと元の家に帰る。サリナは、玲男は本当に玲音の母を捨てたのか疑問に思っているのだった。
そして期限の役員会議の日、会社に乗り込む玲音だったが、日下にあっさりと追い出されてしまう。追い出された玲音は玲男に電話をする。玲男としての自分は最低の父だったと留守電に入れる。そこへ現れる玲男。二人は手をとり、もう一度会社へ乗り込む。そして、日下の不正を白日の下にさらす。しかし、日下はその場を逃れ、別室で追いかけてきた玲音を脅すのだった。そこへ一条、サリナも駆けつけ、日下を撃退する。しかし、はずみで玲男の上へ、巨大な日下の看板が倒れてくる。それを庇おうとする玲音、サリナ、一条が駆け寄るが、四人はその看板の下敷きになってしまうのだった。このショックにより、玲男と玲音の入れ替わりは元通りに戻るのだった。しかし今度は、一条とサリナが入れ替わってしまうのだった。
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