映画『リベンジ・マッチ』の概要:スタローン演じるレーザーと、ロバート・デ・ニーロ演じるキッドが、30年越しの因縁にケリをつけるべくリングで戦う物語。お互い高齢の体に鞭を打ちながらも、人生の心残りを払拭するために激闘する姿は必見。
映画『リベンジ・マッチ』の作品情報
上映時間:113分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
監督:ピーター・シーガル
キャスト:ロバート・デ・ニーロ、シルヴェスター・スタローン、ケヴィン・ハート、アラン・アーキン etc
映画『リベンジ・マッチ』の登場人物(キャスト)
- ビリー・“ザ・キッド”・マクドネン(ロバート・デ・ニーロ)
- 元プロボクサー。永遠のライバルであるレーザーに試合を放棄されたまま年をとり、彼との再戦を熱望していた。引退後はバーを経営しており、女好きで饒舌。
- ヘンリー・“レーザー”・シャープ(シルベスター・スタローン)
- 元プロボクサー。現役時代、キッドと1戦1敗の因縁を残したまま突然の引退を宣言した。不器用で比較的寡黙なタイプ。
- ダンテ・スレートJr(ケヴィン・ハート)
- かつて、キッドとレーザーの試合をコーディネートしていたプロモーターの息子。今回の二人のリベンジ・マッチを取り仕切ることとなる。
- ルイス(アラン・アーキン)
- レーザーの元トレーナー。かつては“稲妻”愛称で恐れられていた鬼コーチで、再びレーザーのトレーナーとして彼をしごく。
- サリー(キム・ベイシンガー)
- レーザーのかつての恋人。キッドと関係を持ってしまったことでレーザーの引退のきっかけを作ってしまう。現在は独身。
- BJ(ジョン・バーンサル)
- サリーとキッドとの息子。キッドのトレーナーとなり、親子の絆を取り戻していく。
映画『リベンジ・マッチ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『リベンジ・マッチ』のあらすじ【起】
プロボクサーのキッドとレーザーの二人は、ライバル同士だった。二人は、これまでに2度の対戦で世間を大いに賑わせていたが、3回目の対戦を待たずしてレーザーが突然の引退宣言をしてしまう。二人に注目していたファンやキッドは怒りを露わにしたが、レーザーは決して引退の理由を明かすことはなく、そのまま30年が過ぎた。
レーザーは引退後、老人ホームで暮らす元トレーナーのルイスの世話をしつつ、プロ入り前に勤めていた造船局に戻って働いていた。また、キッドは自分のバーを持ち、中古車販売店なども経営して金を稼いでいた。
ある日、かつて二人の試合をセッティングしたプロモーターの息子、ダンテJrがレーザーの元を尋ねる。彼は、レーザーとキッドにゲーム開発のモーションアクターの仕事を持ちかけにきたのであった。キッドと顔を合わせたくないレーザーだったが、ルイスの老人ホームの費用のために渋々モーションアクターの仕事を受ける。
スタジオに姿を現したレーザーだったが、出くわしたキッドと口論し始め、挙げ句の果てに殴り合いの喧嘩に発展してしまう。
映画『リベンジ・マッチ』のあらすじ【承】
キッドとレーザーの喧嘩は、動画としてインターネットで拡散してしまい、話題を呼んだ。これを見たダンテは、二人の公式な再戦をプロモーションしようと思い立つ。
ダンテは記者会見を開き、二人のリベンジ・マッチを発表したが、会場に詰めかけた記者はまばらで、盛り上がりには欠けていた。
自分の元トレーナーの息子のジムに訪れ、今回のトレーナーを依頼するキッドだったが、年齢による衰えを指摘され、断られてしまう。
そんなキッドに話しかける男がいた。その男はBJと名乗り、自分はキッドの息子だと言う。
一方のレーザーは、ルイスにトレーナーを任せ、昔のような厳しいトレーニングを始める。
そのトレーニングの帰り道、かつてキッドと取り合った女性・サリーが現れる。昔サリーをキッドに取られたレーザーは、仕返しとして引退し、キッドからボクシングを奪ったのであった。
良いトレーナーが見つからないキッドの元に、再びBJが現れてアドバイスをする。的確なアドバイスができるBJに対し、キッドは自分の車を報酬としてトレーナーを依頼する。
映画『リベンジ・マッチ』のあらすじ【転】
トレーニングは進み、レーザーは喧嘩を売ってきた総合格闘家を一撃でKO程となる。その強さを世間が目の当たりにしたことから、試合への期待が高まり、興行の規模が大きくなっていった。
レーザーは、勇気を振り絞ってサリーとデートをする。その帰り道、乗っていた車で事故を起こしてしまう。事故自体は大した被害ではなかったが、レーザーの様子を見ていたルイスは、レーザーの片目が見えていないことを確信する。
一方、キッドはトレーナーを任せているBJとの仲を深め、BJの息子を一晩預かることとなった。しかし、自分のバーに孫を連れてきたキッドは、女といちゃつくために孫から目を離してしまう。暇を持て余した孫はキッドの車を勝手に動かし、危うく事故を起こしかける。キッドはこの件でBJの信頼を完全に失い、絶縁を言い渡される。
ダンテの元を訪れたルイスは、レーザーが試合を降りると告げた。そして、サリーのために試合を降りると決めたレーザーの元へ、キッドが猛抗議をしに来た。しかし、キッドの必死の熱弁も虚しく、レーザーは試合を断ってしまう。
だが、レーザーは昔の知り合いに励まされ、試合について改めて考え直し、自分がサリーとボクシングから逃げていたということに気づいた。その思いをサリーに告げ、試合に出る決断をする。
キッドもまた、改めてBJにこれまでのことを謝罪し、BJのことを幼い頃から気に掛けていたことを告白した。そしてキッドのリングサイドにはBJがつくこととなった。
映画『リベンジ・マッチ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ついに試合当日。満員の会場の中で因縁の試合のリングが響いた。
互角の状態で試合が進む中、キッドはレーザーの目の死角に気づき集中的に攻めていく。死角を攻められ、劣勢となるレーザーを見ていたサリーが、リングサイドのBJにレーザーの片目の状態を伝えた。それを聞いたBJはキッドにレーザーの視界の中で戦うよう指示を出したが、キッドは勝利への執着からこの指示を無視する。
そして最終ラウンド、キッドはついにレーザーからダウンを奪うが、カウントが終わる前にレーザーを助け、引き起こしにいく。試合は最後の最後に壮絶な打ち合いとなった。そして、ダウンしたキッドを、今度はレーザーがテンカウントの前に助け起こし、試合は終わった。
キッドとレーザーの、お互いを尊敬し合うような伝説的な試合が終わった3ヶ月後。隠居したルイスと一緒にTVを観ていたレーザーは、画面の中でおちゃらけているキッドを見て軽口を叩いている。
そして、ダンテが今度はタイソンとホリフィールドにリベンジ・マッチを提案するシーンで物語は幕を閉じた。
映画『リベンジ・マッチ』の感想・評価・レビュー
ロバート・デ・ニーロとシルベスター・スタローンの映画を見たことがない自分でも十分に楽しめる作品だった。しかし、往年のファンからしたら70歳近くである彼らの殴り合いは感慨深さも相当なものだと思う。往年の大スターの死闘なのでシリアスなストーリーを覚悟していたが、意外とコメディ色が強く見やすい内容だった。特に、二人のリベンジ・マッチで味を占めたプロモーターが、最後の最後にタイソンとホリフィールドに話を持ちかけたところでは思わず吹き出してしまった。(MIHOシネマ編集部)
コメディ色が強いものの、熱いものが込み上げる映画でした。大ベテラン俳優演じる二人のお爺ちゃんが、再戦を焚きつけられ30年ぶりにリングに上がるお話。人間性としても、トレーニング内容としてもシルベスター・スタローンが上手に見えたので、最後に勝てて良かったと思います。相棒の”稲妻”の電話中の煽り方がお茶目で可愛かったです。ロバート・デ・ニーロの方は中々ダメ男でしたけど、父として祖父として認められ結果オーライでしたね。リングの死闘は想像以上に迫力があり見ごたえ有りです!(男性 20代)
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