映画『リアル鬼ごっこ(2007)』の概要:2007年製作の日本映画。日本に最も多い佐藤姓の人間が王様から狩られていく様を、パラレルトリックを使い、鬼ごっこをリアルに表現したサスペンス・ホラー作品である。
映画『リアル鬼ごっこ』 作品情報
- 製作年:2007年
- 上映時間:98分
- ジャンル:サスペンス、ホラー
- 監督:柴田一成
- キャスト:石田卓也、谷村美月、大東俊介、松本莉緒 etc
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映画『リアル鬼ごっこ』 評価
- 点数:40点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★☆☆☆
- 映像技術:★☆☆☆☆
- 演出:★☆☆☆☆
- 設定:★★★☆☆
映画『リアル鬼ごっこ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『リアル鬼ごっこ(2007)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『リアル鬼ごっこ』 あらすじ【起・承】
佐藤翼は高校生の男子である。
彼の母は他界、父はアルコール依存症となった。
妹の愛は生まれつき言葉や表情を失い、精神病院に入院している。
翼はたまにお見舞いに行くが、会話が出来るわけでも無い愛を見て辛くなるのだった。
この精神病院の院長は物言わぬ事をいいことに愛にセクハラまがいのことをしている。
病室のTVニュースからは、最近佐藤姓の人間が次々に死んでいるという奇妙なニュースが流れている。
翼はかつての幼なじみの佐藤洋に執拗に追いかけられている。
洋は不良グループに入ったことで翼とは縁が切れ、敵同士に。
その日、翼は遂に洋に捕まってしまった。
暴力を振るわれると構えたその時だった、翼は洋の前から消えた。
気がつくと洋はいなくなっていて、場所も違う。
何が何だか分からない翼だったが、向こうから洋が走って向かってくるのが確認できた。
反射神経からか逃げる翼。
しかし洋は翼を追っていた訳では無く、黒ずくめで赤い目のマスクをした不気味な人間達に追われていたのだ。
洋は不良になった洋ではなく、穏やかな普通の青年だった。
状況を飲み込めない翼は、衝撃的な事実を洋から聞くことになる。
それは翼がいた世界とは違うところに存在する、パラレルワールドに来てしまっているということだった。
この世界では王様がいて、その王様が1日に時間を決めて佐藤姓の人間を追い殺害するように命令しているという。
映画『リアル鬼ごっこ』 結末・ラスト(ネタバレ)
2人は逃げ延びた。
事態がまだ飲み込めていない翼の前に、妹の愛とそっくりな少女が現れる。
顔は全く同じだが活発で明るく、愛とは似ても似つかない少女だった。
彼女の話だと、翼がいた世界とこのパラレルワールドは平行して存在し、同じ人間が違う形で生きているという。
だから現実世界で佐藤姓がどんどん死んでいるのだと言うのだ。
何故自分がパラレルワールドに来たのか疑問に思う翼に、少女は世界を救うため愛が送りこんでくれたのだという。
パラレルワールドと現実世界には同じ人間が生きていて、こっちの愛が死ぬと自分も死んでしまうということを恐れたからなのだ。
自分と愛は意思疎通が出来るとも。
しかし翼は違う。
翼の母親はパラレルワールドと現実世界を行ったり来たり出来る能力があった。
そのせいで彼女はパラレルワールドの父親との子供を妊娠、そして現実世界で出産した。
それが翼である。
つまり翼は1人しかいないのである。
佐藤狩りから身を守りつつ、王様の正体を探る翼は衝撃的な事実を知った。
王様の正体は現実世界の愛がいる病院の院長であるのだ。
そして何故佐藤を殺していたか。
それは王が翼の父親であり、特殊能力のあった妻の息子がまだ生きていると知り探していたのだ。
現実世界に戻った翼はすぐさま病院に行き、愛を助ける。
すると向こうで殺されそうになっていた愛もまた助かるのだった。
こうして世界を救った翼。
しかし彼はまた違う世界にパラレルしてしまった。
映画『リアル鬼ごっこ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『リアル鬼ごっこ(2007)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ラスボスが安っぽすぎる
この映画は、はなから安っぽい。
これから見るという場合に何の期待もしない方が良い。
全てにおいて突っ込みたい気持ちになるのだが、一番酷いのがラスボスの登場の時である。
佐藤狩りを命令した王様は実は主人公の父親だったという設定なのだが、その王様が暮らしているという設定のあじとのセットがちゃちすぎる。
まるでバラエティのセットだ。
いや、もしかしたらそれ以下である。
そして捕まった佐藤さん達が拷問をうけて殺されるマシーンは、まるでスポーツジムにあるような腹筋マシーンのようなものを改良してあるだけの兵器でちっとも説得力がない。
さらに王様が仮面を取るシーン。
大体予想はついていたが、仮面をとったら現実世界の院長だったわけである。
この仮面自体オモチャのようなマスクの印象。
もう最後は見る気も失せる。
顔を出したら、やはり榎本明だった。
この院長に関しては、現実世界の院長の方がよっぽど貫禄があり、胡散臭い。
最後は思わず笑ってしまう作りで酷さ加減に怒る気もしなかった。
もう少しまともなものを制作出来なかったものだろうか。
内容は良い
設定は面白く、さすが原作が人気小説というだけある。
しかし実写化するのにはいささか予算が足りなかったのか、考え無しに製作を始めてしまった感が否めない。
こんなに内容は凝っていて面白いのだから、早まらずもう少し買い手がつきそうな時まで待っていたら良かったのにと強く思う。
映画『リアル鬼ごっこ』 まとめ
この映画は一言で言うと「勿体ない」だ。
何が勿体ないかというと、制作自体勿体ないし予算が勿体ない。
これならもっと身近に起こる小さな事のドキュメンタリー映画でも撮った方が面白かったのではと思ってしまう。
キャスティングも地味すぎて魅力的でも無く、Vシネマで十分である。
この原作者がこれで納得するのかどうか、そこが謎である。
演出や監督を変えたらもっと中身の濃い、スリリングな映画が作れたかもしれないと思うとやりきれない。
いっそのことコントにして欲しかったくらいである。
関連作品
次作 リアル鬼ごっこ2
みんなの感想・レビュー
俺も見たけど結構いいやつだった女の人が鬼につかまってスパーンされたのが衝撃