映画『ロック&ロール たった2匹の強盗撃退最強ミッション!!』の概要:ボーダーコリーのピラートとキャバリアのヨーコは、ロシアの一軒家で飼い主の少女ナスティアと幸せに暮らしていた。ところがナスティアは、クリスマスに長期で家を空けるため犬達をペットホテルに預けることを決める。家から離れたくない2匹はなんとか自宅へ戻ることに成功したが、強盗達が家の中へ侵入しようとしていた。
映画『ロック&ロール たった2匹の強盗撃退最強ミッション!!』の作品情報
上映時間:86分
ジャンル:コメディ
監督:マクシム・スヴェシニコフ
キャスト:レラ・ストレリャエヴァ、ヤン・ツァプニック、アンドレイ・メルズリキン etc
映画『ロック&ロール たった2匹の強盗撃退最強ミッション!!』の登場人物(キャスト)
- ナスティア(レラ・ストレリャエヴァ)
- 銀行支配人の1人娘。ボーダーコリーのピラートとキャバリアのヨーコの飼い主。ベジタリアン。ポークチョップが得意料理の祖母と親戚の家を目指して飛行機に乗るが、犬達が心配で1人帰路に着く。
- アレックス(アンドレイ・メルズリキン)
- ロシアの青空市場でペットの販売を行う前科者。以前盗みを働いた際に元相方のマカールに逃げられ自分だけが捕まってしまい、それ以来まともな職業に就けないでいる。
- マカール(ヤン・ツァプニック)
- ペットホテル「四つ足家族」で働く強盗。顧客リストを盗み、犬を預けている金持ちの家から金品を盗もうと計画する。
映画『ロック&ロール たった2匹の強盗撃退最強ミッション!!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ロック&ロール たった2匹の強盗撃退最強ミッション!!』のあらすじ【起】
銀行支配人の娘であるナスティアは、ロシアのサマラにある自宅で2匹の犬と祖母と共に暮らしていた。両親は仕事の都合でニューヨークに出張中だが、クリスマスには親戚の家で全員集まれるという。親戚の家へ向かう飛行機は4時間後に離陸してしまう。その前に雄のボーダーコリー・ピラートと雌のキャバリア・ヨーコをペットホテルに預けなくてはいけない。祖母はペットホテルを劣悪なシェルターだと考えていて乗り気ではないが、ナスティアは事前にネットで調べていた綺麗なペットホテル「四つ足家族」へ犬達を預けようとタクシーを呼んだ。
他所へ連れて行かれると察知した優秀なピラートとヨーコは、なんとか家に留まれるようナスティアや祖母、タクシー運転手との攻防を続ける。しかし、検討虚しく2匹はペットホテルに預けられることになってしまった。さらに、実際に目にするホテルはネットに掲載されていた写真とは程遠い外観で、VIPルームさえもお粗末な作りの環境だった。ナスティアは多少の不安を抱えながらもピラートとヨーコを預け、祖母と共に空港へ向かった。
ロシアのとある市場では、アレックスという男がペットの露店販売に従事していた。そこへ、かつて共に強盗を行っていた元相棒のマカールが新たな盗みの話を持ち掛けにやって来た。マカールが働いているペットホテル「四つ足家族」には金持ち達の犬が多く預けられており、顧客リストを盗んで飼い主不在の家から金品を盗もうと言うのだ。以前の犯行でマカールに逃げられたせいで刑務所に入ったアレックスは乗り気ではなかったが、市場での仕事に不満を抱えていた為渋々その話を受けるのだった。
映画『ロック&ロール たった2匹の強盗撃退最強ミッション!!』のあらすじ【承】
ペットホテルに預けられたピラートとヨーコは、日中のドッグランでは楽しく遊んだ。しかし、夜になると牢屋のような部屋に入れられ窮屈さを感じる。2匹は協力してホテルから脱走し、預けられた翌日に自宅へと戻った。
マカールとアレックスはペットホテルの顧客リストを盗み、金持ちの家から金品を盗む犯罪に奔走していた。銀行支配人の娘であるナスティアの自宅もターゲットにされ、強盗の2人はサマラの一軒家へ侵入を試みた。ところがピラートとヨーコも既に自宅へ戻っていたため、侵入者の気配を察知した犬達はテレビのリモコンをオンにすることで強盗の侵入を防いだのだった。ペットホテルに戻った2人はようやくピラートとヨーコがいないことに気付き、犬を連れ戻しつつ強盗を働こうと再度計画を練る。
祖母と飛行機に乗り親戚の家を目指すナスティアは、iPadからピラートとヨーコが泊まっているホテルの様子を確認しようとネットの映像に接続していた。ところが、2匹が居るはずの犬舎の様子が全く見えない。不審に思ったナスティアはホテルに電話を掛け2匹の様子を見せるよう頼むが、マカールにはぐらかされてしまい状況を確認できずに終わってしまった。勘の良いナスティアは、ピラートとヨーコが脱走したのではないかと疑いはじめる。
映画『ロック&ロール たった2匹の強盗撃退最強ミッション!!』のあらすじ【転】
ペットホテルを抜け出し自宅へと戻ったピラートとヨーコは、誰もいない家で好き放題に生活を楽しんでいた。そこへ、マカールとアレックスがやって来て睡眠薬を仕込んだハムを投げ入れ犬達を大人しくさせようとするも失敗。犬の方が一枚上手だと感じた彼らは狂暴犬用の護身アイテムを持って三度強盗を働こうとする。
強盗の襲来を察知したピラートとヨーコは、家の中に様々なトラップを仕掛けた。マカールとアレックスはまんまと罠に嵌り続けるが、ついにヨーコが麻酔銃で撃たれてしまう。マカールとアレックスに捕まってしまったピラートは、2人が乗ってきたバンに押し込められてしまった。
犬達の脱走を疑ったナスティアは2匹のことが心配で、目的地の空港で祖母の前から姿を消してしまった。1人きりで遠く離れたサマラの自宅に戻る決心をするが、自宅まであと一歩の所まで来て警察に保護されてしまった。ナスティアがいなくなったことで、祖母が捜索願をかけていたのだ。ところがナスティアは、警察官が目を離した隙に警察署を脱出。再び1人で自宅を目指した。
映画『ロック&ロール たった2匹の強盗撃退最強ミッション!!』の結末・ラスト(ネタバレ)
ピラートがマカールとアレックスのバンに乗せられるまさにその時、警察署から帰ってきたナスティアが犯行現場に居合わせた。ナスティアはマカールとアレックスに犬を放すよう迫ったが、顔を見られたということで犬の代わりにバンへと乗せられてしまう。解放されたピラートは全力でバンの後を追いかけ、車を停めることに成功した。ナスティアはピラートを連れて家へと戻り、クリスマスには犬達を含めた家族みんなで過ごせることになった。
アレックスは、ピラートが横転させたバンから引きずり出されすぐに逮捕された。ところが、相棒であるマカールの姿が見えない。ふと前方を見ると、マカールは人の家の生垣に隠れているようだった。以前マカールに逃げられ自分だけが逮捕された時の記憶が蘇ったアレックスだったが、マカールは排水溝に足が挟まっていて自首せざるを得なかった。2人揃ってパトカーに乗せられた彼らは、反省したような表情で事故現場を後にしたのだった。
映画『ロック&ロール たった2匹の強盗撃退最強ミッション!!』の感想・評価・レビュー
ボーダーコリーとキャバリアの2匹がとにかく賢くて可愛い!お涙頂戴の悲しい展開が一切なく、純粋に犬の魅力を感じられる、犬好きには堪らない作品だ。CGを使わずに犬達の自然なリアクションを編集して組み合わせている部分に、さらに好感が持てる。
ロシア映画は笑いどころが分かるかどうか不安だったが、いい塩梅にアメリカナイズされていて観やすい作品だった。言うなれば『ホーム・アローン』の犬バージョンだ。強盗の2人もどこか憎めないキャラクターであるため、最後まで呆れずに鑑賞できる。(MIHOシネマ編集部)
みんなの感想・レビュー