映画『ローグ アサシン』の概要:FBI捜査官のジョンとトムは捜査のため、倉庫に足を踏み入れた。そこで、ジョンは伝説の殺し屋である“ローグ”に殺されそうになるが、トムに助けられる。トムに撃たれたローグは海に落ちてしまい、死体は見つからなかった。
映画『ローグ アサシン』の作品情報
上映時間:103分
ジャンル:アクション、サスペンス、ミステリー
監督:フィリップ・G・アトウェル
キャスト:ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム、ジョン・ローン、デヴォン青木 etc
映画『ローグ アサシン』の登場人物(キャスト)
- ローグ / ヴィクター・ショウ(ジェット・リー)
- ヤクザやCIAからも重宝される一流の殺し屋。自分に関わった人間は全て殺してしまうため、詳しい情報は誰も知らない。チタン製の薬莢を愛用している。
- ジョン・クロフォード(ジェイソン・ステイサム)
- FBI捜査官。家族を顧みない仕事人間。相棒一家がローグに殺されたことをずっと引き摺っている。
- リー・チャン(ジョン・ローン)
- サンフランシスコにいる中国マフィア。賄賂や強請、殺人など何でも行う。30年前にシローに一族を殺され、家宝を盗まれる。
- シロー・ヤナガワ(石橋凌)
- 日本のヤクザ。サンフランシスコの裏社会のボスでもある。
- トム・ローン(テリー・チェン)
- FBI捜査官で、ジョンの相棒。ローグに妻子と共に殺され、家に火を点けられる。
- ゴイ(サン・カン)
- FBIの新人捜査官。狙撃手。ジョンのチームに新しく加わる。
映画『ローグ アサシン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ローグ アサシン』のあらすじ【起】
FBI捜査官のジョンとトムは捜査のため、倉庫に足を踏み入れた。倉庫内では数人の男が亡くなっており、傍には1発の薬莢が落ちていた。ジョンはその薬莢を見て、ある殺し屋が関わっていることに気付く。トムに注意を促そうとするが、1人で倉庫の内部へと入っていってしまう。ジョンは銃を構えながら倉庫内部に入り、殺し屋の姿を探した。だが、一瞬の隙を突かれ殺し屋に腕を撃たれてしまう。ジョンは顔面に銃を突き付けられ殺されそうになるが、トムが殺し屋の顔面を撃ち抜いて窮地を救った。殺し屋は倒れながら海へと落ちていった。
ジョンは海に落ちた殺し屋が、ヤクザやCIAからも重宝されている男だと確信していた。その殺し屋“ローグ”は、捜査官を裏切って殺したと言われているが、殺した人数もはっきりせず、幽霊のようにあやふやな存在だった。だが、倉庫に落ちていたチタン製の薬莢は、ローグが必ず使う物だった。
3日間捜索したが、ローグの死体は出なかった。仮面を付けた男がトムの家に現れ、トムの目の前で泣き叫ぶ妻子を射殺した。男はトムの家に火を点けて立ち去った。ジョンは妻を連れてトムの家に遊びに行くが、パトカーが数台停まっているのを見て顔を強張らせた。ジョンは警察の制止を振り切り家の中に入ると、落ちていたものを握り締めた。手の中にはチタン製の薬莢が握られていた。
3年後のサンフランシスコ。
日本のヤクザが数十人殺されるが、1人だけ奇跡的に生きている男がいた。ジョンは男を尋問して何が起こったのか問い掛けた。男は復讐でやられたと話し、痛みで気絶した。傍にはチタン製の薬莢が落ちていた。ジョンはトムの死を忘れられず、ローグを追い続けていた。だが、妻のジェニーは家族を顧みないジョンにうんざりしていた。
映画『ローグ アサシン』のあらすじ【承】
新卒のゴイ捜査官をメンバーに加え、ジョンはローグの事件について捜査会議を行った。ローグは半年ごとに顔を整形するため、はっきりとした人相は分からなかった。今回のヤクザの抗争では、シロー・ヤナガワからリー・チャンに寝返ったと考えられた。シローは30年前、チャンの家族を皆殺しにして一族の家宝を盗んで売りさばいた。シローの元に残っているのは、馬の彫像2点だけだった。チャンは名誉を汚されることに腹を立て、ローグを使って彫像を取り返そうとしたのだ。だが、ジョンにはそんな因縁など関係がなかった。ジョンはチームに、ローグを見つけたら射殺するよう指示を出した。
日本にいるシローは馬の彫像を守るため、サンフランシスコに娘を派遣した。その頃、ジョンはサンフランシスコのチャイナタウンを訪れていた。潜入捜査官のベニーからローグに関する情報を貰う。ローグは整形外科医やチタン製の薬莢を作った男など、自分に関わる全ての人物を殺していた。
シローの部下達が倉庫から馬の彫像を運び出すと、買収していたアンドリュー警部に車を停められる。仕方なく車から降りてお金を渡そうとするが、ローグの指示を受けた警官達がヤナガワの部下を一斉に射殺した。ローグはチャンに馬の彫像を見せて、金を受け取った。
ジョンは倉庫にあった死体の様子を見て警察官がグルだと気付き、シローの手下であるアンドリュー警部を訪ねた。ジョンが銃を使って脅すと、アンドリュー警部はチャンに雇われた男に家族を殺すと脅されて従ったことを話した。ジョンはアンドリュー警部の身柄を拘束して、部下にアンドリュー警部の家族の保護を指示した。だが、外に出た瞬間、屋上にいたローグがアンドリュー警部を射殺した。ジョン達はローグの後を必死に追いかけるが、取り逃がしてしまう。
映画『ローグ アサシン』のあらすじ【転】
ジョンは“伝言者”(ローグ)からの電話を受け、馬の彫像が欲しければ16号倉庫に来いと指示される。そこはチャンの倉庫だった。ジョンがFBIを連れて行くと、倉庫の中にローグが立っていた。ローグは抵抗することなく身体検査を受けた。持っていたパスポートには、“ヴィクター・ショウ”と書かれていた。ジョンはトム一家を殺したローグを非難するが、ローグは過去に生きても苦しいだけだと微笑んだ。倉庫には馬の彫像の痕跡がなく、ショウがローグだという証拠が何もなかった。ジョンはローグの顔を携帯カメラに収めると、仕方なくその場から引き揚げた。
チャンはローグに妻子を守るよう命令した。だが、妻のマリアは幼い娘に殺し屋が近づくことを嫌がった。ローグは従順にマリアの命令に従った。夜になり、ローグはチャンの手下であるジョーイを挑発して誘き出すと、シローの紋が付いた刀を使って殺害した。
ジョンはジョーイの死体を見て、シローとチャンの抗争が起こることを危惧した。部下達にシロー達の屋敷や倉庫を見張るよう指示を出した。ジョーイの兄であるウーはシローに復讐しようとするが、チャンはFBIに見張られていることを感じ取り、すぐに動くなと命令した。ローグはウーに近づき、わざとシローの店のマッチを渡して、家族の名誉を守るのが男だと復讐を唆した。
ウーは仲間を連れてシローの店を訪れ、シローの手下を射殺した。見張りをしていたFBIが応援を呼び店を制圧するが、ビルから狙撃される。その間にウーやシローの手下が暴れ出し、ジョンの同僚が死んでしまう。ジョンは店内にいた男達を倒すと、同僚を殺した男を射殺した。ジョンは外に出て車に乗ると、ビルから逃げたローグを追った。だが、激しいカーチェイスの末、逃げられてしまう
ローグはウーがシローの店を襲撃したことを報告した。そして、シローの娘の元を訪ねた。娘からチャンの妻子を殺すよう指示を受けるが、ローグははっきりとした返事を返さなかった。
映画『ローグ アサシン』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジョンはベニーから連絡を受け、形成外科医であるシャーマンの元を訪ねた。シャーマンはローグを恐れて話すことを嫌がったが、ジョンは怒鳴りローグの写真を見せて詰問した。シャーマンは仕方なくローグのことを話した。3年前、ローグは顔が剥がれ落ちそうな状態でシャーマンの元を訪れた。シャーマンは筋肉や顔の骨を弄り、“ローグ”の顔にしたことを打ち明けた。
ウーは部下が殺さたことでチャンに憎しみを抱き襲撃するが、ローグに殴られ逆にチャンに殺されてしまう。ローグはウーに撃たれて動けないチャンにも銃を向け、射殺した。そして、外にいたシローの部下を殺すと、マリアと子供を裏口から逃がした。
FBIはチャンの家の監視映像から、ローグがシローとチャンの両方を裏切っていた事実を知る。シローがサンフランシスコにやって来たため、ジョンは会いに行ってローグが裏切っている写真を突き付けた。ローグを雇っている事実を聞き出そうとするが、シローは笑ってはぐらかした。
ローグは馬の彫像をシローの元に持って行った。だが、シローからマリア達を逃がしている写真を突き付けられ、部下達に拘束される。シローは馬の彫像のせいで人が亡くなったことに腹を立て、机にぶつけて壊した。中からは砂が零れ落ち、ローグが持ってきた物が偽物だったと知る。ローグは拘束を外して手下を倒すと、持ってきたケースに隠していた爆弾を起動させた。そして、様子を見に来た部下を殺すと、シローと対峙した。ローグは自分がトムで、妻子を殺すように命じたシローに復讐するために今回の計画を立てたことを話した。シローはジョンが自分の手先で、トムの情報を売ったことを教えた。ローグの脳裏には、FBI内部に裏切り者がいると話していたジョンの姿があった。刀を交えた激しい打ち合いの末、ローグはシローを殺した。
マリアの元に1体の馬の彫像が届けられる。メッセージカードには“新しい人生を”と書かれていた。シローの娘の元にはシローの生首が届けられ、“新しい人生を探せ”と書かれていた。
ローグから電話を受けたジョンはゴイに連絡を取った。ジョンは倉庫を訪れ、ローグと激しい格闘の末、首を掴んで絞めた。だが、トムだと打ち明けられ、ジョンは激しく動揺した。目を見てトムだと確信したジョンは、真実を打ち明けた。ジョンはローグが撃たれた復讐をするため、トムの情報を欲しがっていたことを話した。シローに脅すだけだと言われており、手を切れなかったジョンは情報を売ってしまったのだ。その時、ゴイのライフルがローグを狙っていた。ジョンがローグの前に出て庇ったその時、ローグはジョンを撃ち抜いてその場を逃げ出した。
ローグはアタッシュケースを1つ持ち、車に乗って街を去った。
みんなの感想・レビュー
縄張り争いの中チャイニーズマフィアとヤクザとFBIが命のやり取りをする映画で全編90%位がドンパチ、殺し合いをするシーン。全体を見た感想としてはやっぱりアメリカの映画、相変わらずの白人至上主義である。今では黒人ウィルスミス主人公の映画はあるにはあるがほとんどの映画は白人が主人公で善人。それ以外の黒人アジア人等は脇役で悪人。この映画もやはりそう。作りが雑で、ヤクザのアジトの中にある掛け軸風なものに書かれてある文字もヤクザと関係ない標語が書かれているわ、ヤクザの中にサムライ、忍者がいるわ。石橋凌演じるヤクザのボスが敵の妻子の殺害を命じたりするが、それはイタリアンマフィアかアメリカマフィアがやる事だろうと見ながら思わずツッコミを入れていました。決闘シーンでジェットリーも石橋も相手の刀で腕などを深々と切られていたかと思ったら次の場面では何事もないように腕が繋がっていて決闘の続きをしているなんとも不思議な映画。あえて言えば日本が侮辱されているような不快な気分になりましたし、お金の為だとしても石橋凌がよくオファーを受けたなぁと。惰性で観てしまったが後悔した映画。人それぞれ個人差があるので何とも言えませんがお薦めするかと聞かれたらお薦めしないです。
はてよりさんへ。
最初に殺されたトムは『本物』のローグです。
散弾銃で顔面を破壊してるのと、死体が炭になってるので、ジョンはトムだと勘違いしたのです。
では最初に妻子と殺されたトムは誰だったのですか?隠れ蓑?