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映画『ローラーガールズ・ダイアリー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ローラーガールズ・ダイアリー』の概要:引っ込み思案で何の取り柄もない高校生ブリス。買い物に行った古着屋で、ローラーゲームのチラシを目にする。試合に魅了されたブリスは、年齢を偽り入団テストを受けることにする。ドリュー・バリモア監督先品。

映画『ローラーガールズ・ダイアリー』の作品情報

ローラーガールズ・ダイアリー

製作年:2009年
上映時間:112分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春
監督:ドリュー・バリモア
キャスト:エレン・ペイジ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、クリステン・ウィグ、ドリュー・バリモア etc

映画『ローラーガールズ・ダイアリー』の登場人物(キャスト)

ブリス・キャヴェンダー / ベイブ・ルースレス(エレン・ペイジ)
17歳の高校生。母親に言われるがままミス・コンテストに出場している。オインクジョイントのアルバイト。試合会場で出会ったオリヴァーと付き合い始める。
パシュ(アリア・ショウカット)
ブリスの親友。大学進学を機に田舎から抜け出したいと思っている。ブリスと一緒にオインクジョイントでアルバイトをしている。
マギー・メイヘム(クリステン・ウィグ)
ブリスが入団したハール・スカウツのキャプテン。面倒見がいい性格で、家出したブリスを家に泊めてくれる。ライリーという子供がいる。
レイザー(アンドリュー・ウィルソン)
ハール・スカウツの監督。強者ばかりのメンバーに振り回されている。
オリヴァー(ランドン・ピッグ)
兄と一緒にバンドを組んでいる。ブリスと付き合い始めてすぐ、ツアーに行くことになる。
ブルック・キャヴェンダー(マーシャ・ゲイ・ハーデン)
ブリスの母。郵便配達の仕事をしている。ブリスを大切に思うあまり、価値観を押し付けてしまうことがある。
アール・キャヴェンダー(ダニエル・スターン)
ブリスの父。家族には仕事だと嘘をついて、隠れてテレビのスポーツ中継を見ている。

映画『ローラーガールズ・ダイアリー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ローラーガールズ・ダイアリー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ローラーガールズ・ダイアリー』のあらすじ【起】

ミス・コンテストの当日。パシュと悪ふざけで髪の毛を青く染めたブリス。“一日染め”で染めたはずなのに、何度洗っても色が落ちない。ブリスは髪の毛が青いまま、コンテストに出場する。

ブルックから呆れられ、コンテストに入賞することもできず落ち込むブリス。そんなブリスを見かねて、ブルックはオースティンに連れて行く。古着屋で買い物をしていると、選手がローラーゲームのチラシを持ってくる。興味を覚えたブリスはチラシを持ち帰る。

パシュがブリスの分のチップをカバンに押し込んだ際に、ローラーゲームのチラシが出てくる。2人はフットボールの試合だと嘘をついて、オースティンまでローラーゲームを見に行くことにする。

試合後。ブリスがハール・スカウツの物販を訪れると、マギーから21歳以上なら入団テストを受けてみないかと誘われる。ブリスは22歳だと年齢を偽り、テストを受けることにする。

ブリスは家族に内緒でハール・スカウツに入団する。練習試合でレイザーに臆病な性格を指摘されたブリスは、もっと“ルースレス”(非情)になる必要があると答える。

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映画『ローラーガールズ・ダイアリー』のあらすじ【承】

バイト先の上司であるバードマンに頼み込み、パシュは休みを貰いブリスの初試合を見に来る。しかし、レイザーの采配を無視したメンバー達はいつも通り負けてしまう。試合後、ブリスとパシュはパーティーに参加する。そこでブリスはオリヴァーと仲良くなる。

バイト中、ブリスは駐車場にオリヴァーがいることに気が付く。戸惑うブリスがオリヴァーに話しかけに行くと、一緒に出掛けないかと誘われる。パシュにバイトを変わってもらい、ブリスはオリヴァーとデートをする。

試合前、ブリスはレイザーの戦略本が役に立つとメンバー達に提案する。勝つことを諦めていたメンバー達だったが、相手チームに挑発された結果、勝ちたいと思うようになる。

試合中。まともに練習をしていなかったメンバーに呆れたレイザーは、相手チームに戦略本のページをちぎって渡してしまう。レイザーの裏切りに苛立つメンバー達だったが、相手チームは次々と点を取っていく。ハーフタイム後、レイザーの戦略を真面目に実行したハール・スカウツは見事勝利する。

映画『ローラーガールズ・ダイアリー』のあらすじ【転】

連勝を続けたハール・スカウツはホーリー・ローラーズとの決勝対決に挑むことになる。しかし、ブリスは決勝戦とミス・コンテストの日程が被っていることに気が付く。

試合後。見回りに来た警官に年齢確認をされたブリスは、ホーリー・ローラーズのキャプテンに実年齢を知られてしまう。ブリスを待っていたパシュは未成年飲酒がばれ、その場で逮捕される。

翌朝。ブリスは自分のTシャツとオリヴァーの上着を交換し、ツアーに出るオリヴァーを見送った。しかし、家に帰るとパシュの両親から連絡を受けたアールとブルックがブリスを待ち構えていた。ブリスは両親と喧嘩をし、家を出ることにする。

ブリスはパシュに謝りに行くが、許してもらえなかった。オリヴァーとの電話も通じないまま、ブリスは決勝戦への参加を諦める。

パソコンでオリヴァーのバンドを検索したブリスは、自分が貸したTシャツを知らない女が着ている写真を目にする。ショックを受けたブリスは家に帰り、ブルックの言うとおりにコンテストに出場すると約束する。パシュと仲直りしたブリスは、交換した上着を燃やしてオリヴァーを忘れることにする。

映画『ローラーガールズ・ダイアリー』の結末・ラスト(ネタバレ)

ブリスとパシュが家で遊んでいると、アールがマギーからの電話を取り次ぐ。両親を説得して決勝戦に出てほしいと頼むマギーだったが、ブリスはコンテストと被っているから無理だと電話を切ってしまう。

コンテスト当日。インターネットでブリスが活躍している動画を見たアールは、ブルックを説得してブリスを試合に参加させることにする。コンテストへの出場を取りやめたブリスは友達のアンバーにドレスを貸し、アールの運転で試合があるオースティンに向かう。

決勝戦前。ブリスはツアーから帰ってきたオリヴァーに話しかけられる。連絡をしなかったことやブリスのTシャツを勝手に貸したことを悪びれないオリヴァーを引っ叩き、ブリスはオリヴァーを振る。

順調に点を取るハール・スカウツだったが、あと一歩のところでホーリー・ローラーズに負けてしまう。メンバー達は互いを称え合い、決勝戦まで上り詰めたことを喜んだ。試合を見ていたブルックはブリスの揺るがない決意を受け入れることにする。

ブルックはドレスを返しに来たアンバーから、ブリスが鏡台に忘れて行ったスピーチの原稿を渡される。そこには、いつもブリスのことを思っているブルックに対する感謝が綴られていた。

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    女優のドリュー・バリモア初監督作ということで、どんな映画なのかと思っていたが、思った以上に面白かった。映画での可愛らしいヒロインの印象しかなかったけれど、監督ドリュー・バリモア、本当にすごい。
    現状に満足してはいないけれど、自分が本当は何がしたいのかもよくわからない主人公が、ある日夢中になれるものに出会う。青春・スポーツ・恋愛、王道ストーリーなのに、初めて出会う「ローラーゲーム」だからか、全く飽きずに観ることができた。

  2. 匿名 より:

    ①ローラーゲーム

    実はローラーゲームがどういうものなのか、この映画を観るまで全く知らなかった。アメリカ発祥のスポーツで、1960年代に大流行したらしい。
    現在でも世界に数百ものリーグがあり、日本でも行われているスポーツらしい。
    全くこういうスポーツがあるということを知らなかったので、主人公ブリス同様にローラーゲームに魅了されていった。
    ただローラースケートで走るだけでなく、相手チームをブロックするのも重要で、とにかく激しい。殴ったりタックルしたり、トラックで女性が暴れまわる感じ。
    今まで親が敷いたレールの上を歩いてきたブリスにとってどれだけ刺激的で魅力的だったかがよくわかる。

    ②抑圧からの脱却

    映画冒頭、ブリスはコンテスト直前になんと髪を青に染めてしまう。一日だけで落ちるはずが全く落ちず、仕方なくそのままコンテストに出場。
    呆れる母が「なぜ青く染めたのか」と聞くと、ブリスは「冒険したかったのだ」と答える。
    ローラーゲームに夢中になるまでのブリスは、ダサい眼鏡をかけた文学少女で、母親の理想通りに生きていた。
    この時はまだ自分が何をしたいのかはわからないけれど、このまま母親の言いなりになっていていいのか?という疑問と、何かがしたいという思いの象徴が青い髪なのだと思った。
    また、父親が家族に隠れてバンの中でフットボール観戦をしているという場面も良かった。
    それまでは、母親の強さばかりが描写されていて、この父親はどう思っているのかあまり描写されていなかったのだが、ブリスが父親の隠れた一面を知り、妻と衝突したくないと隠れてフットボールを観る父親に自分を重ねたのだろう。
    最後、ローラーゲームを諦めてコンテストを選ぼうとしたブリスを引き戻すのがこの父親だというのもいい演出だった。