この記事では、映画『貞子VS伽椰子』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『貞子VS伽椰子』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『貞子VS伽椰子』の作品情報
上映時間:99分
ジャンル:ホラー
監督:白石晃士
キャスト:山本美月、玉城ティナ、佐津川愛美、田中美里 etc
映画『貞子VS伽椰子』の登場人物(キャスト)
- 倉橋有里(山本美月)
- 普通の大学生だが、ある日たまたま買った中古のビデオデッキの中に入っていたテープを友人が見たことで呪いにかかり、その呪縛を解くために奮闘する。
- 高木鈴花(玉城ティナ)
- 引っ越した先の近くにある家が気になる高校生。そこは住む人が死ぬ呪いの家で、彼女もこの家に呼ばれてしまう。
映画『貞子VS伽椰子』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『貞子VS伽椰子』のあらすじ【起】
大学の仲良しの友人・夏美から頼まれたのは、ビデオテープの中身をDVDにダビングすることだった。
そのためリサイクルショップに出かけた有里。
今更VHSの機械など置いているところはリサイクルショップくらいなもので、機械が得意の有里は中でも一番安いデッキを捜し購入した。
自宅に戻り夏美とそのビデオデッキを設置すると、中から出し忘れのテープが出てくる。
気味悪がる夏美をよそに有里は面白半分でつけようと提案したが、実際ビデオテープが再生されると有里は携帯に夢中で夏美だけがその映像を見ることになる。
見終わった後、その独特の嫌な感じに夏美はこのテープが「呪いのビデオテープ」であることを確信した。
調度大学で呪いのテープに詳しい講師の授業を聞いたばかりだったのだ。
見るとすぐに電話がなり、2日後に死ぬというもの。
ビデオを見終わった夏美の携帯の着信がなった。
一方で突然引っ越してきた高校生の鈴花。
自宅の前にある空き家には、何故か立ち入り禁止の看板が立っている。
鈴花はその家が気になって仕方なかった。
調度転校先のクラスメイトから家の話しを聞く機会があった鈴花は、その家が住む人全員死んでいると聞かされて驚く。
その帰り、鈴花はその自宅の前に小学生くらいの男子が4人集まっているのを見かける。
仲良く遊んでいるように見えず気になり声をかけたが、大丈夫そうだったので自宅に戻ることにした。

映画『貞子VS伽椰子』のあらすじ【承】
翌日、有里達は昨日ビデオを購入したリサイクルショップを訪れてみると、臨時休業という張り紙を見つける。
しかし倉庫の中に人がいるのに気が付いた有里は、店主に昨日経験した出来事を話した。
すると店主は実はそのテープを確認したスタッフが急死し、しかもその前の持ち主や鑑賞した人間全てが死んでいることを教えてくれた。
いよいよ呪いが真実めいてきて怯えだした2人は。大学まで行き呪いに詳しい森繁教授に指示を仰ぎに行く。
森繁教授は伝説の貞子に会いたがっている人間だった。
有里が持参したあのテープを喜んで一人で見た後、夏美が助かる方法を考える。
そこで確かな除霊での腕を持つ霊媒師の元を訪ねると、一連の出来事を話した。
何かを感じたのか、事の重大さに急ぎだしたその霊媒師はすぐに助手たちに支度をさせ、寺に集まるように言う。
除霊が始まってすぐのこと。
鈴花に異変が現れる。
何者かに乗り移られたような表情になり、恐ろしい形相に変わっていった。
その瞬間、霊媒師も助手たちも自ら首をしめだし次々と死んでいく。
止めに入った森繁も殺され、夏美と有里だけが残った。
夏美は恐怖に怯え、全てを有里のせいにし始める。
友人の呪いは自分のせいだと思った有里は、除霊をするため神棚に飾ったあのビデオテープを夏美に手渡してもらいそれを近くの部屋で鑑賞することにした。
森繁の研究では「人から渡されると呪いが解ける」という話があったためである。
映画『貞子VS伽椰子』のあらすじ【転】
有里が一人ビデオを見終わると、例の通り有里の携帯に電話がかかってきた。
恐怖に怯えているとそこに、見たこと無い男と盲目の少女が入ってきてその電話を壊してしまう。
その男の名は経蔵と言い、住職が生前手に負えない状況を考え読んでいた男だったのである。
その男こそ最後の頼みの綱というわけだ。
経蔵が有里と夏美を自宅に帰し、家から出るなと厳しく言う。
そして自分たちはあの鈴花が気にしている「住むと死ぬ」呪いの家へ向かった。
その家の裏には井戸があり、今度の呪いを解くためにはその井戸が最終手段として使えると踏んだのである。
その家の前に鈴花が立っているのを見つけた経蔵たちは、彼女もまた家に呼ばれ呪いにあけられることを予想している。
その後経蔵たちが有里の家に帰ると、夏美が死んでいた。
自殺しようとして反対に貞子に呪い殺されたのである。
一方で鈴花はあの家の中に少年たちの姿を見たように気がした。
以前門の前で会った後、どうやら行方不明になっているようである。
鈴花はいてもたってもいられなくなり、夜、その家の中に入ってしまう。
すると中には全身真っ白の男の子の幽霊がいた。
思わず腰を抜かし叫ぶ鈴花だったが、そこに彼女が出て行くのを見た両親が後を追い家に入って来る。
すると鈴花より先に、両親が突然さらわれ消えてしまった。
この心霊現象を起こしているのが、伽椰子というこの家に住んでいた霊だった。
たまたま井戸を調べに来ていた経蔵たちにより、鈴花だけは何とか助け出してもらえる。
映画『貞子VS伽椰子』の結末・ラスト(ネタバレ)
鈴花が気が付いた時、自分の部屋のベッドに寝かされていた。
周りには経蔵、盲目の少女、有里がいる。
状況を説明され、現実を受け入れざる負えない鈴花は、呪いを解かなくてならないと決意した。
しかし経蔵たちの提案はあまりに突拍子もないもので、半信半疑の2人。
だがやるしかない。
2人には時間が無いのであるから。
計画はこうだ。
貞子も伽椰子も自分の呪いを邪魔されることを嫌う。
そのため化け物同士を対決させたら殺しあうのでは?というものである。
既に貞子の呪いにかかっている有里は、伽椰子の呪いにかかっている鈴花と死ぬ時刻寸前にあの呪いの家に入る。
そして一緒に入った鈴花はその家で呪いのビデオテープを見るのだ。
すると両方の呪いにかかった二人を巡って、化け物同士が闘うという異例の計画だ。
しかし両方の化け物が2人に襲い掛かった時、この計画は失敗だったと誰もがいが付くことになる。
闘いあっても中々消えないのだ。
経蔵はもはや終わりだと、2人に井戸に来るように指示し「どちらかが犠牲になれ」と無茶なことを言う。
有里は自分がやると手を上げ、井戸の上に立った。
彼女を狙って二つの化け物は互いに飛び出す、そして有里は井戸の中に飛び込んだ。
有里は何とか助かったが、貞子と伽椰子はぶつかったことで混ざり合ってしまう。
そして今までよりも力を強くしてしまった。
経蔵は二つの化け物がドッキングした反動でフっ飛ばされたことで体が切断され、死んでしまう。
鈴花は井戸の中に潜った合体化け物を封じ込めるため蓋をするが、もはやそんなものでは止めることなどできない。
二つは混ざり合い、呪いあい、今までのものよりも更なる力を持った恐ろしいモンスターに変化してしまったのだった。
映画『貞子VS伽椰子』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
物理攻撃が得意な肉体派の加椰子、アクティブさには欠けるが強力な超能力で相手を陥れる貞子、この二人が共演し、バトルを繰り広げた事実は多くのホラー映画ファンの心を動かした。
『フレディVSジェイソン』に続くホラー映画の悪役対決として描かれた本作であるが、日本の怨霊同士の戦いは派手さよりも禍々しさが勝っており、地獄の底まで引き込まれてしまいそうな恐怖がある。
貞子と加椰子のバトルは決着こそ着かないものの、まさか最後に二人が合体するなんて誰が想像出来ただろうか。最凶のコンビが手を組んでしまった以上、世界は助からないと思うが、もし二人を倒す方法があるとしたら是非知りたいものである。(女性 20代)
ホラー界の有名な二大悪霊(子供1人)が登場する、なかなか斬新な話。
映画上映前から、SNS上でひたすら2人で対決するという試みなども展開されていた。
両方の美味しいところを引き出してはいるが、少し演出が派手めになっている事もあり、恐がりたい為のホラー作品では無いのかもしれない。
闘いのシーンでは、何とか2人を井戸に閉じ込め、倒したかに見えるのだが、実は、中で貞子と加椰子が合成され、恐ろしい悪霊が誕生して終了する。
続編は無いと思うが、この途方も無い悪霊がどうなっていくのかを見届けたい。(男性 30代)
まさに夢の対決が実現する呪いと呪いの戦い。
これは『フレディVSジェイソン』を彷彿とさせるが、ジャパニーズ・ホラーだからこそできる怖さがあります。
ちゃんと貞子と伽椰子の良さを上手く引き出しています。
物語の中心には「呪いのビデオ」が展開し、そこからもう一つの物語である「呪いの家」が登場し、交わる事のなかった二つの呪いが交わった時、そこで起きた作用は誰も予想もしなかっただろう。
両者の対決は短かったが、そのお膳立てするストーリーが非常に秀逸で、気付いたら引き込まれているだろう。
それほど本作は上手く両者の長所を引き出した作品である。(男性 30代)
『リング』シリーズの貞子と『呪怨』シリーズの伽倻子を対決させるという日本のホラーを代表する2大キャラクターが奇跡の共演を果たしたクロスオーバー作品。
ストーリー自体はそれぞれのストーリーに沿って呪いを受けた少女を救うため、凄腕霊媒師を通じて最恐と思われる呪いをぶつけ合って相殺しようという面白い試み。どちらのシリーズも看破してきた身としては、かなり興奮する対決シーンだった。ニヤニヤしながらホラー映画を見るという異常な状況で、対決の結果になぜか爆笑してしまったという経験がある。結局のところ、貞子と伽倻子の呪いの強さは同等であったために融合してしまったということなのだろう。結果はどうあれ、面白い試みであったことは認めたいと思う。(女性 40代)
リングの貞子と呪怨の伽椰子が殺し合うストーリーなんておふざけで考えたようにしか思えませんでしたが、物語の展開は至って真面目で、ジャパニーズホラーの見所ばかりを集めた面白い作品でした。
幽霊と言うよりもモンスターの要素が強い貞子と伽椰子。2人のバトルは呆気なく、いとも簡単に融合してしまうので、バトルよりも融合した最強モンスターのほうが見応えがありました。
興味本位で危険なことをしてはいけないなと感じる作品です。(女性 30代)
ホラー界の2大怨霊がついに激突!というワクワク感で観始めましたが、想像以上にエンタメ色が強くて驚きました。途中まではそれぞれの呪いが個別に進行していて、「これ本当に戦うの?」と疑問でしたが、終盤にかけて一気にテンションアップ。特に貞子と伽椰子が融合(!?)する衝撃のラストは予想外すぎて笑ってしまいました。ホラーというより、ホラー×バトルのカオスを楽しむ作品です。(20代 男性)
『リング』と『呪怨』の両方を劇場で観た世代としては、このコラボは見逃せませんでした。序盤はそれぞれの世界観が丁寧に再現されていて満足。ただ、途中からキャラがどんどん軽くなっていき、終盤の霊能者コンビの登場からはややギャグ寄りに…。とはいえ、最後の融合オチは「やってくれたな」と思わせる大胆さ。あくまでお祭り映画として観れば楽しめます。(40代 女性)
ホラー映画としてはそこまで怖くなかったけど、ホラーキャラの“ドリームマッチ”としては最高。貞子の呪いのビデオに伽椰子の家という最悪のミックスが起きていく展開は、妙にテンポも良くて見やすかった。霊能者のキャラが個性的すぎて、途中から完全にバトルアニメみたいになってて笑った。ラストの「貞伽椰子」爆誕は衝撃的すぎる…(10代 男性)
昔のジャパニーズホラーをよく観ていたので、その二大ヒロイン(?)が戦うと聞いて期待して観ましたが、方向性が予想と違いました。怖さよりも演出の面白さが勝っていて、ホラーとしての緊張感は薄め。でも霊能者・経蔵のキャラがインパクト抜群で惹かれました。最終的にどちらかが勝つわけでもなく、“融合”という形で終わるのも、予想外すぎてある意味ホラー(笑)。(30代 女性)
『フレディVSジェイソン』のようなホラー同士の対決が日本でも観られるとは。前半は王道ホラーで、貞子の呪いビデオと伽椰子の家、それぞれが機能していて良かった。だが後半から雰囲気が一変、オカルトアクション映画になり、終盤の対決はまるで怪獣映画。しかも融合して終わるなんて…。B級っぽさを理解して観れば十分楽しめます。(50代 男性)
映画『貞子VS伽椰子』を見た人におすすめの映画5選
フレディVSジェイソン
この映画を一言で表すと?
ホラー界の二大殺人鬼が激突する、夢と現実を巻き込んだ殺戮エンタメ対決!
どんな話?
『エルム街の悪夢』のフレディと、『13日の金曜日』のジェイソン。二人の悪夢的殺人鬼が人々の恐怖を利用して復活し、最終的には互いに激突する!恐怖の連鎖の中で、生き残った若者たちは二人を同時に倒そうとするが…。
ここがおすすめ!
殺人鬼同士の対決という前代未聞のコンセプトを最大限に活かし、グロとバトルと恐怖が絶妙にブレンドされた作品。ホラーにアクションを掛け合わせた展開は『貞子VS伽椰子』好きにぴったり。まさにアメリカ版“お化けプロレス”!
呪怨 ザ・ファイナル
この映画を一言で表すと?
“伽椰子”の最終章――恐怖は終わるのか、それとも…。
どんな話?
小学校教師の結衣が消息を絶った妹を探し、かつて「呪われた家」であった佐伯家に足を踏み入れる。そこで再び伽椰子と俊雄の怨念が目を覚まし、関わった者たちに次々と呪いの連鎖が襲いかかる…。『呪怨』シリーズの完結編。
ここがおすすめ!
『貞子VS伽椰子』で伽椰子に興味を持った人には、彼女のバックストーリーと恐怖の本質が詰まったこの作品がオススメ。静かな日常から一気に絶望へと転落していく“Jホラーの恐怖演出”が凝縮された一本です。
リング0 ~バースデイ~
この映画を一言で表すと?
“貞子”はなぜ呪いの存在になったのか…その原点が明かされる!
どんな話?
『リング』の前日譚。貞子がまだ一人の女性として生きていた頃、演劇サークルに所属し、普通の生活を送っていた。しかし、周囲で次第に不審な事件が起こり始め、彼女の秘められた力が覚醒していく――呪いの始まりが描かれる。
ここがおすすめ!
『貞子VS伽椰子』で貞子の存在に興味を持った人には必見の一作。貞子が“化け物”になるまでの背景を描いたことで、彼女の悲しみや苦しみにも共感できるようになります。切なさと恐怖が交差する、異色のJホラーです。
死霊館(The Conjuring)
この映画を一言で表すと?
「実話」が生む圧倒的恐怖!心霊ホラーの金字塔。
どんな話?
アメリカの超常現象研究家ウォーレン夫妻が実際に関わった心霊事件を基にしたホラー。田舎の一軒家に引っ越した一家が不可解な現象に悩まされ、やがてその家の凄惨な過去と向き合うことになる。演出と音響で極限まで恐怖を追求。
ここがおすすめ!
『貞子VS伽椰子』よりもさらに本格的なホラーを求める人には最適な作品。ジャンプスケアや空間演出の巧みさ、実話という要素が不気味さを増幅。霊との対決という意味でも、スリル満点の作品です。
怪怪怪怪物!(Mon Mon Mon Monsters)
この映画を一言で表すと?
いじめ×モンスター×ブラックユーモア=社会派ホラーの怪作!
どんな話?
いじめられっ子の少年が、いじめっ子グループとともに“怪物”を捕らえ、秘密の実験を始める。しかし、怪物の姉が現れて復讐を始めることで、物語は思わぬ方向へ…。台湾発の衝撃作で、モンスターの怖さだけでなく人間の闇も浮き彫りに。
ここがおすすめ!
残酷描写とブラックユーモアが混在しながら、どこかポップな作風がクセになる一本。人間の残酷さがモンスターより怖いというメッセージが印象的。ホラーをベースにしながら、社会風刺も効いた異色エンタメです。『貞子VS伽椰子』が楽しめた人なら刺さるはず。
みんなの感想・レビュー
映画の手法で、モキュメンタリーというものがある。「偽の」という意味を持つ「モック」と「ドキュメンタリー」を組み合わせた造語なのだが、簡単に言うと架空の人物や出来事を、さもドキュメンタリー映像のように見せる手法だ。
今作でメガホンを握った白石晃士監督はこのモキュメンタリー手法を用いたホラー映画を作るのが上手い(たまにとんでもなく面白くない作品もある)のだが、今回はこの手法を封印している。今回はジャパニーズホラーを代表する2大スター(?)を描くということで、正統的なホラーに挑んでいる。
と、思っていた。ラスト10分までは。そもそも『貞子vs伽椰子』は、ふざけ半分でエイプリルフール用に立てられた、その場限りの企画だった。それを映画化するという時点で、正統的なホラーなんて誰も期待していない。貞子と伽椰子がどんなバトルを繰り広げてくれるのか。そこが肝だ。
だが、その肝である貞子と伽椰子が、監督の手に負えないほど暴走するのだ。この2人を対決させたのは成功か失敗か、それは観た人によって意見が分かれると思う。
物語は、「呪いのビデオ」と「呪いの家」によって呪われてしまった人達をジワジワと追い詰めながら進んでいく。ホラーに必要不可欠な「タメ」を随所に散りばめ、不穏な音楽も用いて恐怖心を煽る。女性霊媒師が意味不明な除霊をしたり、女子高生が深夜に一人で廃屋を探索したりと、「ありえないだろ!」とツッコミたくなるような場面もあるものの、しばらくは日本独特のホラーを楽しませてくれる。
問題は、貞子と伽椰子の対決だ。ここはもう、賛否両論覚悟だろう。呪いの力を持つ両者が、なぜかハリウッド映画ばりのアクションバトルを披露するのだ。そしてラストのあの結果には、ほとんどの人が納得しないだろう。いや、ホラー映画ファンは喜ぶかもしれない。
他の人にはオススメしづらいが、観客を楽しませようとする監督の、その迷いのなさは清々しくてまた観たいと思わせるパワーを持っている。あと5年くらいは遠慮しておくが。
手に汗握るバトル!・・・というほどでもなかったが、あの貞子と伽椰子が対決する場面は、やはり興奮した。
それから、凄腕霊媒師の常盤経蔵を演じた安藤政信が男前だった。殺された人達を前にして平然と貞子を挑発するあたりなんて、つい「兄貴!」と呼びたくなるほど格好良かった。
そしてホラー映画お決まりの入浴シーンのサービスも忘れていない。山本美月がシャワーを浴びる姿があるだけでも、この映画を観る価値があるだろう。
そんな、男の子の好きなものが詰まった今作。興味本位で挑戦してみるのもありだろう。