映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の概要:毎週末にディスコで踊ることを楽しみにする青年がダンスコンテストに挑みながら、大人へと成長する姿を描いた大ヒット映画。ジョン・トラボルタの出世作で、ビージーズのヒット曲が作品を彩る。
映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の作品情報
上映時間:119分
ジャンル:青春、音楽
監督:ジョン・バダム
キャスト:ジョン・トラヴォルタ、カレン・リン・ゴーニイ、バリー・ミラー、ジョセフ・カリ etc
映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の登場人物(キャスト)
- トニー(ジョン・トラボルタ)
- ブルックリンで暮らす若者。ペンキ屋で働きながら、貯めたお金で週末にディスコに行くのを楽しめる。地元ディスコでは一躍の有名人でもある。
- ステファニー(カレン・リン・ゴーニ)
- ダンスが上手な女性で、トニーにダンスコンテストのパートナーに誘われる。マンハッタンで働いており、気取り屋なところがある。
- アネット(シャバナ・バフシュ)
- トニーに一途に恋をしている女性。トニーを初体験の相手に選ぶが、トニーからは見向きもされない。そのことで自棄になってしまう。
映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のあらすじ【起】
ブルックリンのペンキ屋で働くトニーは店になかった商品を他店から買ってきて客に割高で売る。トニーは店主に給与の前払いを頼むが断られてしまう。その夜、トニーは髪型も決め込んでシャツを着る。その後、シャツが汚れないように気をつけながら夕食を取るが、家族は口論ばかりだった。
トニーは仲間達と行き着けのディスコに向かう。アネットが声を掛けて来たので2人は一緒に踊る。ディスコで有名人のトニーは、多くのファンを抱えていた。トニーはダンスフロアで見事な踊りを披露するステファニーに目を奪われる。アネットはトニーをディスコで開かれるダンスコンテストに一緒に出るように誘う。一方、仲間達はカーセックスの順番で揉めていた。トニーはそれよりも踊ることを楽しむ。
トニーは仲間とバスケをしたりして過ごすが、ディスコにもっと通う金がないことを不満に思う。トニーは客からペンキ職人になるように声を掛けられる。その話を聞いていた店主はトニーに昇給をする。トニーは給与が少しでも増えたことを喜ぶが、父親は昇給額が少ないと文句を言う。
映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のあらすじ【承】
トニーはアネットと待ち合わせてダンススタジオで練習を始める。スタジオではステファニーも練習していた。トニーはアネットを先に帰して、ステファニーに声を掛ける。しかし、ステファニーはトニーを冷たくあしらう。トニーが家に戻ると両親が沈痛な面持ちで座っていた。自慢の兄が神父の職を辞めてしまったのだ。トニーは自分が家族の恥曝しだと思っていたのに、兄も両親を失望させたことに戸惑いを覚える。
トニーは再びスタジオに行き、ステファニーに声を掛ける。そしてコンテストのパートナーになってほしいと頼む。2人はコーヒーを飲みに行き、ステファニーは職場で有名人に会ったことなど自慢話をし、教養がある振りをする。ステファニーは交際をせずに単純にダンスをすることを条件にコンテスト参加に同意する。
トニーの仲間の一人がプエルトリコ人の不良集団に暴行される。トニー達は報復しようと相手の姿を探し回るが、見付けられずに終わる。母親はトニーが兄に影響を与えたのではないかと勘繰り、トニーは母親のことを怒鳴ってしまう。母親が泣き出し、トニーは懸命に謝る。
映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のあらすじ【転】
トニーはアネットに別のパートナーを見付けたと説明するが、アネットは泣き出す。トニーはステファニーと練習を始め、2人はラテンやタンゴのステップを振り付けに取り入れる。トニーはディスコで練習しようと誘う。
トニーは兄をディスコに連れて来る。兄はトニーのダンスを見て感心する。トニーはステファニーが練習のためにディスコに来ないことに苛立ってしまう。アネットがトニーに体の関係を迫って来る。車の後部座席に向かったトニーだが、アネットが避妊をしていないことを知ってやめてしまう。そしてトニーは仲間達とブルックリン橋の上で悪ふざけをする。
トニーはステファニーとスタジオで練習する。そこに仲間達が姿を見せ、皆でバーガーを食べる。トニーはステファニーがマンハッタンに引っ越すのを手伝う。しかし、転居先でステファニーが関係を持っていた男と行き会い、気分を害する。トニーが男との関係を問い詰めると、ステファニーは泣き出してしまう。そこでトニーは一緒にブルックリン橋を眺めてステファニーを宥める。
映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の結末・ラスト(ネタバレ)
アネットが避妊具を手に現れ、トニーは呆れ果てる。トニーはプエルトルコ人の不良集団が集まっているのを見付け、仲間達と襲撃する。皆が怪我だらけになるが、暴行を受けた仲間は今更になって相手がプエルトリコ人か分からないと言い出す。
コンテストの日になり、トニーとステファニーは見事な踊りを披露する。場内が沸く中で、2人はキスを交わす。次にプエルトリコ人のカップルが熱烈に踊る。トニーは自分達より上手いと感じるが、最終的にトニー達が1位となる。地元出身者を優遇させたインチキだと感じたトニーは、プエルトリコ人に優勝金を渡す。そして無理矢理ステファニーと関係を持とうとして嫌われる。
ステファニーに嫉妬したアネットはトニーの仲間達と関係を持つが、乱暴に扱われ傷付いてしまう。皆でブルックリン橋に向かうが、そこで恋人を妊娠させて悩んでいた仲間の一人が無茶をして、転落死してしまう。トニーは仲間と別れ、ステファニーの元に向かう。トニーは前夜のことを謝り、マンハッタンに移り住むことを真剣に考える。そして、ステファニーと友人として支え合っていくことを確認する。
映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の感想・評価・レビュー
劇中に挿入されたビージーズのヒットナンバーを聞くだけで気分が盛り上がる映画。タイトルは軽いが、映画の内容は至って真面目だ。鬱屈の堪った若者がダンスで焦燥感を吹き飛ばそうとする姿を通して、永遠に続かない青春の一コマを描いている。トニーが恋愛感情を募らせるステファニーと結ばれずに終わるという点も安直になっておらず高評価だ。ここで描かれるブルックリンとマンハッタンの違いは地元民でなければ分からない感覚だ。(MIHOシネマ編集部)
ただのダンス映画だと思っていたけど、予想以上の青春ムービーだった。年代は違えど「理由なき反抗」とか「アウトサイダー」などに似た印象があり、本作はその中でも70年代作品というのが独特な雰囲気を残している。だから心なしかニューシネマのような暗さもありつつ80年代青春映画のようなフレッシュさもあるから観ていて新鮮で飽きなかった。
マンハッタンとブルックリンを結ぶ社会派ラブストーリーでもある。
ジョン・トラボルタのキレキレのダンスは絶対に見たほうがいい。(女性 20代)
『サタデー・ナイト・フィーバー』というタイトルはもちろん知っていましたが、ストーリーは全く知らず、実際に鑑賞してみるとこんな物語だったの?と驚きと興奮の連続でした。
ザ・青春!と言うような若くてキラキラしていてとにかく熱い作品なので、圧倒されてしまいます。主演のジョン・トラボルタのキレキレのダンスはかっこよすぎました。
若者特有の好奇心だったり、夢や希望だったりを最高の音楽に乗せて見せてくれるので昔の映画と思わずに、多くの人に見てほしいです。(女性 30代)
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