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映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『サタデー・ナイト・フィーバー』の結末までのストーリー
  • 『サタデー・ナイト・フィーバー』を見た感想・レビュー
  • 『サタデー・ナイト・フィーバー』を見た人におすすめの映画5選

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の作品情報

サタデー・ナイト・フィーバー

製作年:1977年
上映時間:119分
ジャンル:青春、音楽
監督:ジョン・バダム
キャスト:ジョン・トラヴォルタ、カレン・リン・ゴーニイ、バリー・ミラー、ジョセフ・カリ etc

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の登場人物(キャスト)

トニー(ジョン・トラボルタ)
ブルックリンで暮らす若者。ペンキ屋で働きながら、貯めたお金で週末にディスコに行くのを楽しめる。地元ディスコでは一躍の有名人でもある。
ステファニー(カレン・リン・ゴーニ)
ダンスが上手な女性で、トニーにダンスコンテストのパートナーに誘われる。マンハッタンで働いており、気取り屋なところがある。
アネット(シャバナ・バフシュ)
トニーに一途に恋をしている女性。トニーを初体験の相手に選ぶが、トニーからは見向きもされない。そのことで自棄になってしまう。

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のあらすじ【起】

ブルックリンのペンキ屋で働くトニーは店になかった商品を他店から買ってきて客に割高で売る。トニーは店主に給与の前払いを頼むが断られてしまう。その夜、トニーは髪型も決め込んでシャツを着る。その後、シャツが汚れないように気をつけながら夕食を取るが、家族は口論ばかりだった。

トニーは仲間達と行き着けのディスコに向かう。アネットが声を掛けて来たので2人は一緒に踊る。ディスコで有名人のトニーは、多くのファンを抱えていた。トニーはダンスフロアで見事な踊りを披露するステファニーに目を奪われる。アネットはトニーをディスコで開かれるダンスコンテストに一緒に出るように誘う。一方、仲間達はカーセックスの順番で揉めていた。トニーはそれよりも踊ることを楽しむ。

トニーは仲間とバスケをしたりして過ごすが、ディスコにもっと通う金がないことを不満に思う。トニーは客からペンキ職人になるように声を掛けられる。その話を聞いていた店主はトニーに昇給をする。トニーは給与が少しでも増えたことを喜ぶが、父親は昇給額が少ないと文句を言う。

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映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のあらすじ【承】

トニーはアネットと待ち合わせてダンススタジオで練習を始める。スタジオではステファニーも練習していた。トニーはアネットを先に帰して、ステファニーに声を掛ける。しかし、ステファニーはトニーを冷たくあしらう。トニーが家に戻ると両親が沈痛な面持ちで座っていた。自慢の兄が神父の職を辞めてしまったのだ。トニーは自分が家族の恥曝しだと思っていたのに、兄も両親を失望させたことに戸惑いを覚える。

トニーは再びスタジオに行き、ステファニーに声を掛ける。そしてコンテストのパートナーになってほしいと頼む。2人はコーヒーを飲みに行き、ステファニーは職場で有名人に会ったことなど自慢話をし、教養がある振りをする。ステファニーは交際をせずに単純にダンスをすることを条件にコンテスト参加に同意する。

トニーの仲間の一人がプエルトリコ人の不良集団に暴行される。トニー達は報復しようと相手の姿を探し回るが、見付けられずに終わる。母親はトニーが兄に影響を与えたのではないかと勘繰り、トニーは母親のことを怒鳴ってしまう。母親が泣き出し、トニーは懸命に謝る。

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のあらすじ【転】

トニーはアネットに別のパートナーを見付けたと説明するが、アネットは泣き出す。トニーはステファニーと練習を始め、2人はラテンやタンゴのステップを振り付けに取り入れる。トニーはディスコで練習しようと誘う。

トニーは兄をディスコに連れて来る。兄はトニーのダンスを見て感心する。トニーはステファニーが練習のためにディスコに来ないことに苛立ってしまう。アネットがトニーに体の関係を迫って来る。車の後部座席に向かったトニーだが、アネットが避妊をしていないことを知ってやめてしまう。そしてトニーは仲間達とブルックリン橋の上で悪ふざけをする。

トニーはステファニーとスタジオで練習する。そこに仲間達が姿を見せ、皆でバーガーを食べる。トニーはステファニーがマンハッタンに引っ越すのを手伝う。しかし、転居先でステファニーが関係を持っていた男と行き会い、気分を害する。トニーが男との関係を問い詰めると、ステファニーは泣き出してしまう。そこでトニーは一緒にブルックリン橋を眺めてステファニーを宥める。

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の結末・ラスト(ネタバレ)

アネットが避妊具を手に現れ、トニーは呆れ果てる。トニーはプエルトルコ人の不良集団が集まっているのを見付け、仲間達と襲撃する。皆が怪我だらけになるが、暴行を受けた仲間は今更になって相手がプエルトリコ人か分からないと言い出す。

コンテストの日になり、トニーとステファニーは見事な踊りを披露する。場内が沸く中で、2人はキスを交わす。次にプエルトリコ人のカップルが熱烈に踊る。トニーは自分達より上手いと感じるが、最終的にトニー達が1位となる。地元出身者を優遇させたインチキだと感じたトニーは、プエルトリコ人に優勝金を渡す。そして無理矢理ステファニーと関係を持とうとして嫌われる。

ステファニーに嫉妬したアネットはトニーの仲間達と関係を持つが、乱暴に扱われ傷付いてしまう。皆でブルックリン橋に向かうが、そこで恋人を妊娠させて悩んでいた仲間の一人が無茶をして、転落死してしまう。トニーは仲間と別れ、ステファニーの元に向かう。トニーは前夜のことを謝り、マンハッタンに移り住むことを真剣に考える。そして、ステファニーと友人として支え合っていくことを確認する。

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

劇中に挿入されたビージーズのヒットナンバーを聞くだけで気分が盛り上がる映画。タイトルは軽いが、映画の内容は至って真面目だ。鬱屈の堪った若者がダンスで焦燥感を吹き飛ばそうとする姿を通して、永遠に続かない青春の一コマを描いている。トニーが恋愛感情を募らせるステファニーと結ばれずに終わるという点も安直になっておらず高評価だ。ここで描かれるブルックリンとマンハッタンの違いは地元民でなければ分からない感覚だ。(MIHOシネマ編集部)


ただのダンス映画だと思っていたけど、予想以上の青春ムービーだった。年代は違えど「理由なき反抗」とか「アウトサイダー」などに似た印象があり、本作はその中でも70年代作品というのが独特な雰囲気を残している。だから心なしかニューシネマのような暗さもありつつ80年代青春映画のようなフレッシュさもあるから観ていて新鮮で飽きなかった。

マンハッタンとブルックリンを結ぶ社会派ラブストーリーでもある。
ジョン・トラボルタのキレキレのダンスは絶対に見たほうがいい。(女性 20代)


『サタデー・ナイト・フィーバー』というタイトルはもちろん知っていましたが、ストーリーは全く知らず、実際に鑑賞してみるとこんな物語だったの?と驚きと興奮の連続でした。
ザ・青春!と言うような若くてキラキラしていてとにかく熱い作品なので、圧倒されてしまいます。主演のジョン・トラボルタのキレキレのダンスはかっこよすぎました。
若者特有の好奇心だったり、夢や希望だったりを最高の音楽に乗せて見せてくれるので昔の映画と思わずに、多くの人に見てほしいです。(女性 30代)


トニーが抱える家庭の問題や将来への不安、仲間たちとの友情や葛藤がリアルに描かれていて、ただのダンス映画じゃないと感じました。ステファニーとの関係が進むにつれて、彼の中で何かが変わっていくのがわかります。最後にダンスだけじゃない人生を求めて動き出す姿に胸を打たれました。若さゆえの衝動や未熟さも痛々しく、トニーの成長物語としてとても見応えがありました。(20代 男性)


ダンスやファッションが魅力的なのはもちろんだけど、それ以上にトニーの孤独や自分探しの姿に共感しました。女性としてステファニーの強さや自立心にも感銘を受けました。あの時代にあれだけ自分を持っている女性が描かれているのも新鮮。最後のシーンで、トニーが「一緒に友達でいたい」とステファニーに言う場面は、彼の成長と変化を感じさせて感動しました。(30代 女性)


最初は音楽とダンスが目的で観たけど、予想以上に重いテーマが詰まっていて驚きました。友人の死、家族との確執、将来の不安など、トニーの青春は華やかなだけではない。そこにリアリティを感じました。70年代という時代背景も相まって、現代の若者とも通じる感情が多くあり、深く刺さる作品でした。ラストの変化は希望を感じさせてくれます。(40代 男性)


ディスコミュージックの象徴的存在として有名な映画ですが、ストーリーには青春の苦しさや痛みが描かれていて、ただのノスタルジー作品ではないですね。女性として、トニーが最初ステファニーに軽く接していたのが、だんだんと尊重するようになる過程に、時代の変化の萌芽を感じました。ステファニーは私の中で強い女性像の一人です。(50代 女性)


トニーのように、狭い世界の中でしか自分を発揮できない若者の姿に切なさを感じました。親や社会の理解がなく、夢にしがみつく姿には共感せざるを得ません。ディスコは彼にとっての唯一の逃げ場であり、自己表現の場所なんですよね。最後の「変わりたい」と思う彼の気持ちが、どうか報われてほしいと願わずにはいられませんでした。(60代 男性)


70年代のカルチャーを体感できて、レトロな雰囲気に浸れましたが、それ以上に「トニーの中身」がずっしりと残ります。女としては、彼が序盤で女性に対して不誠実だったり、荒っぽい部分に嫌悪感もありましたが、終盤にかけて少しずつ変化していく姿に「人は変われる」と思わされました。簡単にハッピーエンドじゃないところもリアルでした。(40代 女性)


ダンスシーンが最高にかっこよくて、サントラも神がかってる。でも、それ以上に、親にも職場にも仲間にも居場所がないトニーの孤独が心に残る。自分の夢にしがみつきながらも、社会に押し潰されそうになっている彼の姿は、現代にも通じるものがある。特に、ボビーCの悲劇は衝撃だった。ああいう選択しかなかった彼が切ない。(30代 男性)

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

フットルース(Footloose)

この映画を一言で表すと?

“音楽の力で自由と青春を取り戻すダンス革命ムービー!”

どんな話?

都会から田舎町に引っ越してきた高校生レンが、厳格なルールでダンスを禁じられた町に風を巻き起こす。音楽とダンスを通じて、若者たちが自分たちの声と自由を取り戻していく姿を描いた感動の青春ドラマ。

ここがおすすめ!

エネルギッシュなダンスシーンと爽快なロックサウンドが心を揺さぶる作品。抑圧と解放、友情と恋愛、家族との葛藤など、『サタデー・ナイト・フィーバー』にも通じるドラマ性が詰まっています。主演ケビン・ベーコンの熱演も必見!

ブギーナイツ(Boogie Nights)

この映画を一言で表すと?

“70年代の光と闇を、ポップに、そして痛烈に描いた群像劇!”

どんな話?

1970年代後半のポルノ業界を舞台に、スターの座を駆け上がる青年と、彼を取り巻く人々の栄光と転落を描いた作品。ディスコ文化の盛り上がる時代を背景に、夢と欲望の交錯をリアルに描く。

ここがおすすめ!

豪華キャストと華やかな映像美、そしてヒリヒリするような人間模様が融合した映画。『サタデー・ナイト・フィーバー』と同時代を背景にしており、文化的なつながりや空気感を再体験できます。

8 Mile(エイト・マイル)

この映画を一言で表すと?

“言葉を武器に、人生を切り開くラップバトル青春映画!”

どんな話?

ラッパーとしての夢を追いながら、貧困や家族問題に悩む青年ジミーが、仲間やライバルとのバトルを通じて自己を確立していく。主演は実際にラッパーとして成功したエミネム。

ここがおすすめ!

音楽を通じて自分の価値を証明しようとする主人公の姿は、トニーと通じるものがあります。リアルな描写と迫力あるライブシーンが見どころ。夢を諦めない若者たちへのエールのような作品です。

ビリー・エリオット ミュージカルライブ(Billy Elliot: The Musical Live)

この映画を一言で表すと?

“バレエにすべてを賭けた少年の、涙と希望の物語!”

どんな話?

1980年代、炭鉱町に暮らす少年ビリーが、バレエに魅了され、周囲の反対や偏見と闘いながら夢を追いかける姿を描いた感動作。舞台版の映像化作品で、圧巻のパフォーマンスが堪能できる。

ここがおすすめ!

夢を叶えるために環境や偏見と戦うというテーマは、『サタデー・ナイト・フィーバー』と非常に共通しています。音楽、ダンス、家族愛に溢れ、観る者の心を震わせる1本です。

ストレイト・アウタ・コンプトン(Straight Outta Compton)

この映画を一言で表すと?

“ヒップホップで時代を変えた男たちの、真実の物語!”

どんな話?

1980年代後半のアメリカで、若者たちが社会への怒りと不満をラップに乗せて表現し、N.W.Aとして音楽業界を席巻していく実話を元にした映画。自由を求めた青春の記録でもある。

ここがおすすめ!

ダンスではなくラップで表現する違いはあるものの、自分の居場所を音楽で切り拓く姿勢には『サタデー・ナイト・フィーバー』と共通点が多い。社会との衝突や仲間との絆も見どころです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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