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映画『サベージ・キラー』あらすじネタバレ結末と感想

映画『サベージ・キラー』の概要:アメリカ発のB級ホラー映画で、制作費用の関係で完成までに6年も費やしたという、驚きの作品。監督はマイケル・S・オヘダ、主演はアマンダ・エイドリアン。原題は「SAVAGED」。

映画『サベージ・キラー』 作品情報

サベージ・キラー

  • 製作年:2013年
  • 上映時間:95分
  • ジャンル:ホラー、アクション
  • 監督:マイケル・S・オヘダ
  • キャスト:アマンダ・エイドリアン、ロドニー・ローランド、マーク・アンソニー・サミュエル、ロニー・ジーン・ブレヴィンズ etc

映画『サベージ・キラー』 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

映画『サベージ・キラー』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『サベージ・キラー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『サベージ・キラー』 あらすじ【起・承】

結婚を控えた耳が不自由なゾーイは、父の形見の車で南西部への一人旅に出た。
黒人の婚約者デインに、無事を知らせる写真やメールを送りながら旅するゾーイは、ひとりの青年を轢きそうになる。
先住民である彼が地元のギャングから追われていることに気が付き、助けようとするが反対にギャングたちに捕まってしまう。
助けようとしたアパッチ族の青年はその場で殺害され、誘拐されたゾーイは強姦された後、瀕死の状態で埋められてしまう。

ゾーイの遺体を発見したアパッチ族の呪術医は、彼女を蘇生させる儀式を行うが、ゾーイの魂と共にアパッチ族の祖先、大酋長マンガス・コロラダスの魂が現れる。

気が付いたゾーイは自分の耳から音か聞こえることに喜び、婚約者のデインに連絡する。
しかし、自分をレイプした警官ジェドを見かけると、驚異的なパワーで襲い掛かっていく。

電話を逆探知したデインが町を訪れると、ゾーイが起こした殺人事件で大騒ぎに。
ジェドの友人でもあるギャングたちも現場にやってくるが、ゾーイから連絡があって近くにいるはずだ、と尋ねるデインに対し動揺を隠せない。

ゾーイは、自分を蘇らせた呪術医に詳しい話を聞く。
そして、腐り始めた彼女の体には時間がないという真実を知る。

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映画『サベージ・キラー』 結末・ラスト(ネタバレ)

共に蘇ったマンガスの影響を受け、彼女は逃げようとしたギャングのメンバー、クリードに弓矢を放ち復讐を果たす。
ゾーイの婚約指輪を見つけた保安官は、町でゾーイを探すデインにそれを渡す。
悲しむデイルに別れのメッセージを残したゾーイだったが、彼女をおびき出す餌として、デイルが攫われる。

走るトラックの上で自分を殺したウェインと戦いになるが、トラックから落とされて轢かれてしまうゾーイ。
それでも死ねないゾーイが、ボロボロになった体をガムテープで補強していると、体の中からマンガス・コロラダスの魂が現れて武器を渡す。

デインを助けるため、そして復讐のためにギャングたちの潜伏先にやってきたゾーイは、逃げようとしていたコーディー、ウェインを殺害。
トレイの弟スキーターから真相を聞いてた保安官が、トレイを逮捕しに来るが、助けを求めるフリをして保安官に傷を負わせて逃走する。
呪術医の元へ向かうトレイだったが、マンガス・コロラダス本人を殺したジョセフ・ウェストの末裔の彼は、マンガスの魂が宿るゾーイと戦い負ける。

ゾーイについて話があるという留守電を聞いたデインが呪術医の元を訪れると、トレイの無残な遺体と、朽ちかけたゾーイの姿があった。
デインの手で燃やされたゾーイは、マンガスと共に2度目の死を迎えた。

映画『サベージ・キラー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『サベージ・キラー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ゾンビのアクション復讐ストーリー

無念の死を遂げたブロンド美女のヒロインが、アパッチ族の呪術医の怪しい儀式でゾンビとして蘇って、復讐を遂げるストーリー。
同じように無念の死を遂げたアパッチ族のかつての長の幽霊が入り込んだため、驚異的なパワーを身に着けたという設定で、ゾーイとマンガスの復讐が同時に進められていく。
何でもありのようで、軸はしっかりしている。

ゾンビ映画特有のグロテスクな描写もあり、ゾンビとなっても婚約者を愛し続けるゾーイが、腐った体を見られるのを躊躇って見守ることに徹するなど、恋愛要素まで詰め込まれている。
何でもありの展開だが、これまでの決まりきった復讐をテーマにした映画やゾンビ映画とは全く違う世界観を描き出していて、B級映画だからこそ作ることができた独特の面白さを演出している。

安っぽいCGをカバーするようなゾーイの行動

前半でゾーイが強姦されるシーンはあまりにもひどく、気分が悪くなってしまう。
しかし蘇ったゾーイが残酷に復讐を果たしていく様は、悪の部分しか描かれていないギャングたちが相手だからなのか、気分がスッキリしていくという奇妙な感覚にとらわれる。

ギャングに捕まったデインが隠れ家に襲撃してきたゾーイを応援する場面は、見ている側の声も代弁しているようで、言い過ぎと思える言葉の数々が笑いを誘う。

マンガスからアパッチ族の武器を与えられ、折れた手足を木の枝やガムテープで補強して体に砂を詰め込むゾーイの姿は、B級映画独特の安っぽさがあるが強烈な印象を残す。
体が腐っていくゾーイの嘆き方や、虫を使った細かい描写は秀逸。
納屋から盗んだ武器が、もっと使えそうなものがある中、弓矢にした点はツッコミどころ。

CG技術にも安っぽさが残るが、予算不足で完成までに6年かかったのだから、仕方ないとも言えるだろう。


ただのゾンビ映画かと思いきや、先住民の魂や、復讐の念が込められたハイスペックゾンビが登場したので少し笑ってしまいました。
なんの罪もないゾーイが強姦され殺されてしまうのは不快で可哀想でしかありませんでしたが、観客のモヤモヤを晴らすかのようにゾンビとなって復讐してくれるので、最終的にはスカッとできた気がします。
しかし、人間としてのゾーイの幸せは失われてしまったので、婚約者のデインや家族が何よりも哀れだと感じました。(女性 30代)

映画『サベージ・キラー』 まとめ

無念の死を遂げた女性が、先住民アパッチ族の大酋長の魂と共にゾンビとして蘇り、復讐を果たしていくゾンビのリベンジスプラッター作品。
構想から完成までに6年もの時間を費やしたB級映画で、原因は制作費用不足というだけあり、CG技術などには若干の物足りなさを感じる。
しかし主演のアマンダ・エイドリアン自身がアクションを行っただけに、迫力満点の仕上がり。

2014年に「サベージ・キラー2」という作品が発表されているが、そちらの原題は「THE BRIDE」、本作の原題は「SAVAGED」であり、続編ではない。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. さとうろか より:

    罪悪感の無い家族全員が、殺していくが、少しでも、反省するなら許していたことが切無いです。先住民を粗末にすること冒とくしてます。関係ない人を粗末にするなんて、恋人を失う悲しみ、僕は、耐えらません。