この記事では、映画『ソウ2』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ソウ2』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ソウ2』の作品情報

上映時間:100分
ジャンル:ホラー、サスペンス
監督:ダーレン・リン・バウズマン
キャスト:ドニー・ウォールバーグ、ショウニー・スミス、トビン・ベル、フランキー・G etc
映画『ソウ2』の登場人物(キャスト)
- エリック・マシューズ(ドニー・ウォルバーグ)
- 巡査。無実の人間を無理やり有罪にする、汚い男。
- ダニエル・マシューズ(エリック・ナドセン)
- エリックの息子。窃盗の前科がある。
- アマンダ・ヤング(ショウニー・スミス)
- 以前ジグソウのゲームをクリアした経験を持つ女性。
- ジグソウ / ジョン・クレイマー(トビン・ベル)
- 末期癌患者。命を粗末にする者を憎み、ゲームという名の試練を与えている。
- マイケル・マークス(ノーム・ジェンキンス)
- 情報屋。ジグソウのゲームに巻き込まれ命を落とす。
- ザビエル・チャベス(フランキー・G)
- ダニエルと共にゲームに参加させられた男。麻薬ディーラー。
映画『ソウ2』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ソウ2』のあらすじ【起】
世間では、狂気的な殺人事件が立て続けに起こっていた。その犯人はジグソウという老人である。ジグソウことジョンは末期の癌を患っており、死していく自分がいる一方、世の中には命を粗末にする者がいる現状が許せなかったのだ。そして、ジグソウはそんな者たちを捕らえては、これが自らの天命とばかりに罰し続けていたのだった。
今回ジグソウのターゲットとなったのは、マイケルという裏稼業の人間だった。彼はジグソウの、命を賭けたゲームに巻き込まれ命を落としてしまう。そして、マイケルは情報屋としてエリックという刑事に雇われていた。
エリックは、マイケルが死んだことでその現場に呼び出される。その凄惨な場には、なんとジグソウからマイケルにあてた、直々のメッセージが残されていた。そして、マイケルが被っていたデスマスクには、とある場所の住所が記されていた。エリックはこれがジグソウのアジトであると推測を立て、事件解決のために動き出すのだった。

映画『ソウ2』のあらすじ【承】
エリックは仲間の刑事、そしてSWATと共にそのアジトへと乗り込んだ。すると、彼らの予想通り、ジョンはその場で彼らを待ち受けていた。そして、なぜかジョンは2時間エリックと話をしたいと申し出るのだった。
また、その場には別室でジョンの悲惨なゲームに参加させられている8人の様子が映像で映されていた。そして、その場にはエリックの息、子ダニエルもいたのである。ゲームの参加者には以前ジグソウのゲームをクリアしたアマンダという女性もおり、彼女はこれがジグソウのゲームであるということに気付く。
ゲームのルールは、2時間以内に金庫を見つけ、その中の解毒剤を手に入れるというものだった。その部屋の中には毒が散布されており、解毒剤を2時間以内に打たなければ、全員死が確定するのだった。落ち着いて、全員で協力することが望まれるこのゲーム。しかし、参加者たちはパニックに陥ってしまい、それぞれが勝手に動きトラブルを起こしてしまう。
映画『ソウ2』のあらすじ【転】
捕まっている8人には、ダニエルを除いてとある共通点があった。それは、彼らが全員何らかの前科持ちであるということたった。放火犯や盗撮犯、ギャングに売春婦、そして横領犯など、様々な事件を引き起こしてきた人間が集められたその異様な場には、殺伐とした空気が流れていた。
そして、彼ら一人一人にミニゲームが用意されていたのだ。そのミニゲームをクリアすれば、解毒薬入りの注射器が手に入る。しかし、彼らには時間がなかった。元々2時間と告げられていたタイムリミットだが、毒の効きには個人差があることが明らかになったのだ。元々体の弱かった女性は、2時間を待たず毒にやられて命を落としてしまった。
そして、彼らは自分たちの新たな共通点を知ることとなる。それは、ダニエルの父親であるエリック巡査だった。エリックは、実は無実の人間を有罪に仕立て上げるという、後ろ暗いことをしていたのだった。つまり、この場にいた人間は、エリックに濡れ衣を着せられた無実の人々だったのだ。
映画『ソウ2』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして、そんな彼らにとって、エリックの息子であるダニエルは当然報復の対象となる。ゲームの最中、とうとうダニエルがエリックの息子であるということがバレてしまう。既に、参加者の多くはミニゲームによって命を落としていたため、生存者は残り少なくなっていた。その生存者である、ザビエルは怒りのあまりダニエラを追いかける。
そんなダニエルを助けたのは、同じくまだ生き残っていたアマンダであった。復讐と、この館から逃げ出すため、ザビエルはダニエルを襲った。しかしダニエルは反対にザビエルを返り討ちにするのだった。一方、動画を見ていられなくなったエリックは、ジグソウを脅しダニエルの元へと案内させた。
しかし、ここで衝撃の事実が明らかになる。実は、先程まで彼が見ていたのは過去の映像だったのである。金庫から、閉じ込められて瀕死状態になったダニエルが転がり出てきた。そして、アマンダがジグソウの協力者であるということも明らかになる。エリックは彼らに捕らえられ、次のゲームの被験者とされるのだった。
映画『ソウ2』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
SAWシリーズ第2作品目。
今回もSAW作品ならではの思わず目を背けたくなる描写が多い。
個人的にきつかったのは、大量の注射器の中から鍵を探すという所。
しっかり見つけ出す所も凄いのだが、想像しただけでキツイ。
又、冒頭からエリックという刑事がSWAT達とともにジグソウのアジトに乗り込むのだが、ゲームに参加しているメンバーは、エリックが過去に無理矢理捕まえた人間達である。
当然、エリックに恨みを持っており、そのメンバーの中には自らの息子ダニエルもいるという展開。
ジグソウはただ2時間会話に付き合ってくれればダニエルを返すと最初に話すのだが、ダニエルの身に危険が迫ると、ジグソウに殴りかかり、瀕死の状態にし、自らもゲームの場所に向かっていく。
しかし、実際は最初にジグソウが言った通り、ダニエルは時間になれば、戻ってくる仕掛けになっていたという皮肉。
そしてエリックは、足を鎖で繋がれた状態で次の被験者として閉じ込められてしまうというオチ。なんとも後味の悪い終わり方だが、SAWらしさがあり、この映画に関してはこれで良いのだと思えてしまうから不思議だ。(男性 30代)
「アマンダお前グルだったのか!」と言いたくなるラストでした。彼女は自然な形でゲームに参加していたので、どんでん返しに驚きました。
巻き添えをくらい、リンチに遭いそうになった息子ダニエルが可哀相だと感じました。窃盗の罪があったとはいえ、若い少年がジグソウのゲームに参加するのは酷だと思います。むしろ大人でも人生のトラウマになるのでは?と感じました。
個人的にショックを受けた場面は、アマンダが注射器だらけの穴に投げ込まれるシーンです。チクチクどころかブスッといきそうで、この罠を考えた人は良い意味で頭がぶっ飛んでいると思いました。(女性 20代)
人気スリラー『ソウ』の続編。あの衝撃のラストが再びと、多くの人が視聴しただろう。
今回、ジグソウに拉致され、ゲームに参加させられたのは男女8人。全員がスネに傷を持った人間たちだ。お互いが疑心暗鬼になり、ゲームをうまくクリヤーすれば助かるのに助からない。このサスペンスがシリーズの魅力である。
そして、少しずつ判明するジグソウの謎。彼は大病を患っており、余命幾ばくかという状態だった。なぜこんなゲームを続けるのか。
さらに前回生き残ったアマンダがジグソウに魅せられ、共犯となる。
読めない展開、グロい罰ゲームは健在。人間の強欲を思い知る作品である。(男性 40代)
ホラーと言うのか、スプラッターと言うのかよく分かりませんが世界に大きな衝撃を与えた人気シリーズの第2弾。今作もジグソウ主催のデスゲームが行われるのですが、前作同様かなり過激なシチュエーションが多く、見ているだけで体に力が入ってしまうようなシーンが多々ありました。
特に注射器の中から鍵を探し出すシーンは、よくこんなことを思いついたなと感じてしまうほどモノ好きにはたまらない演出で、多くの人が痛くなりながら見たことでしょう。
大好きなシリーズなのでずっと終わらずに続いて欲しいです。(女性 30代)
前作よりスケールアップしつつ、ジグソウの哲学がより明確になった続編だと感じました。神経ガスが充満する家に閉じ込められた囚人たちの疑心暗鬼は見応えがあり、人間の醜さが露骨に表れます。最大の衝撃は、刑事マシューズが追っていた「現在」が実は過去だったという時間トリック。息子ダニエルはすでに安全な場所にいたという事実に、完全に騙されました。暴力描写以上に、知的に追い詰められる怖さが際立つ一本です。(20代 男性)
ホラー耐性があまりない私にはかなりきつい描写もありましたが、単なるスプラッターでは終わらない点が印象的でした。ジグソウが刑事マシューズに「話を聞け」と言い続ける理由が、ラストですべて繋がる構成は見事です。焦りと怒りで自滅していく大人と、静かに待つだけで助かる子どもの対比が皮肉でした。人の話を聞かないことが最大の罪だと突きつけられます。(30代 女性)
『ソウ2』は罠の残酷さよりも心理戦の面白さが際立っています。集団でのゲームは協力すれば生き延びられたはずなのに、疑心暗鬼から破滅していく展開がリアルでした。ジグソウは直接手を下さず、選択を委ねるだけという点がより不気味です。時間差トリックによって、観客自身もマシューズと同じ過ちを犯していたと気づかされました。(40代 男性)
前作よりもキャラクター同士の関係性が複雑で、感情的に消耗する作品でした。特に囚人たちの過去が明かされるにつれ、誰にも完全に共感できなくなるのが辛いです。マシューズ刑事も正義感の強い父親でありながら、暴力的で短絡的な人物として描かれています。最後にすべてを失う展開は、後味が悪いですが強烈に記憶に残りました。(50代 女性)
シリーズの方向性を決定づけた重要な一作だと思います。ジグソウの思想が単なる狂気ではなく、一貫したルールを持つものとして描かれ、敵役としての魅力が増しました。時間軸のずらし方や密室での会話劇など、脚本の巧さが光ります。観終わった後、もう一度最初から見返したくなる構成は見事です。(60代 男性)
ホラー映画というより、罰ゲーム付きの心理実験を見せられている感覚でした。登場人物たちが互いを信用できず、協力できない様子は現実社会の縮図のようにも感じます。ジグソウの「答えは最初からそこにあった」というメッセージが、最後に重くのしかかりました。グロさよりも知的ダメージが大きい映画です。(20代 女性)
映画『ソウ2』を見た人におすすめの映画5選
CUBE(キューブ)
この映画を一言で表すと?
理由も出口も分からない密室で、人間性がむき出しになる知的スリラー。
どんな話?
見知らぬ男女が目を覚ますと、そこは無数の立方体が連なる巨大な迷宮だった。部屋ごとに仕掛けられた致死トラップを回避しながら脱出を目指すがaが、次第に協力関係は崩れ、人間の本性が露わになっていく。
ここがおすすめ!
閉鎖空間での疑心暗鬼と選択の連鎖は『ソウ2』と高い親和性。派手な演出よりも思考と心理戦に重きを置いた構成が、知的に追い詰められる恐怖を味わわせてくれる。
セブン(Se7en)
この映画を一言で表すと?
連続殺人の裏に隠された“思想”が心を抉る、究極のサイコスリラー。
どんな話?
七つの大罪になぞらえた猟奇殺人を追う二人の刑事が、犯人の周到な計画に翻弄されていく。捜査が進むほど、犯人の狙いが明確になり、物語は逃げ場のない結末へ向かう。
ここがおすすめ!
犯人が単なる殺人鬼ではなく、歪んだ思想を持つ存在として描かれる点が共通。ラストで明かされる“真の目的”は、『ソウ2』の時間トリックが好きな人に強烈に刺さる。
ホステル(Hostel)
この映画を一言で表すと?
快楽と恐怖が裏返る、逃げ場のない残酷地獄。
どんな話?
ヨーロッパを旅する若者たちが、格安で美女と遊べるという噂の宿に辿り着く。しかしそこは、人を拷問するために金を払う富裕層のための施設だった。
ここがおすすめ!
過激な描写で語られがちだが、本質は「人をモノとして扱う恐怖」。極限状況での生存本能と倫理の崩壊は、『ソウ2』の残酷な選択構造と通じるものがある。
エスケープ・ルーム(Escape Room)
この映画を一言で表すと?
勝ち残らなければ死ぬ、現代版デスゲーム・スリラー。
どんな話?
謎の招待状を受け取った参加者たちが、次々と命懸けの脱出ゲームに挑まされる。各部屋には巧妙なトラップが仕掛けられ、失敗は即死を意味する。
ここがおすすめ!
ゲーム形式で進行する点や、主催者の意図を探る構造が『ソウ2』に近い。テンポが良く、シリーズ初心者でも入りやすいサスペンス作品。
アイデンティティー(Identity)
この映画を一言で表すと?
全員が疑わしい、記憶と人格の迷宮ミステリー。
どんな話?
嵐の夜、モーテルに集まった見知らぬ人々が一人ずつ殺されていく。犯人探しが進む中で、事態は思いもよらない方向へ転がり始める。
ここがおすすめ!
観客の認識を裏切る構成と、終盤のどんでん返しが秀逸。『ソウ2』の時間・認識トリックに快感を覚えた人にぜひ薦めたい一本。






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