映画『ソウ3』の概要:究極のホラーシリーズ『ソウ』、再び。シリーズの中でも、今後のストーリーに大きく影響するキーとなっている今作。今まで多くの人間を苦しめてきたジグソウに待っている結末とは。
映画『ソウ3』の作品情報
上映時間:108分
ジャンル:ホラー、サスペンス
監督:ダーレン・リン・バウズマン
キャスト:トビン・ベル、ショウニー・スミス、アンガス・マクファーデン、バハー・スーメク etc
映画『ソウ3』の登場人物(キャスト)
- ジョン・クレイマー / ジグソウ(トビン・ベル)
- 末期ガンに侵された連続殺人犯。命を粗末にする者を執拗につけ狙う。
- アマンダ・ヤング(ショウニー・スミス)
- ジョンの信仰者。彼を崇拝し、数多くの殺人を犯す。
- ジェフ・レインハート(アンガス・マクファーデン)
- 轢き逃げ事件で息子を失った男性。ゲームに参加させられる。
- リン・デンロン(バハー・スーメク)
- 有能な女医。ジョンを助けるために誘拐される。
- アリソン・ケリー(ディナ・メイヤー)
- エリックの同僚。ジョンの事件を追い続けている。
- エリック・マシューズ(ドニー・ウォルバーグ)
- 前作で捕らえられた刑事。現在行方不明。
- トロイ(J.ラローズ)
- アマンダが仕掛けたゲームに参加させられた男性。
映画『ソウ3』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ソウ3』のあらすじ【起】
末期ガンを患い、あと限られた命しか残されていないジグソウことジョン。彼は、生きたいと願う自分が生きられず、命を粗末に扱う輩がのさばっている現状に怒りを覚えていた。そして、ジョンはそんな者達に、神に変わり天罰を下すこととしたのであった。
そして、ジョンにはアマンダという協力者がいた。アマンダはジョンに心酔しており、ジョンに倣い、トロイという男にも残虐非道のゲームを仕掛けていた。トロイはアマンダによって、両手足と両肩、両脇腹、唇に鎖を埋め込まれ、とある部屋に監禁されていた。そして、その部屋には爆弾も共に仕掛けられていた。トロイは自らの皮膚をちぎり取り、何とか脱出を試みた。しかし、あと一歩間に合わず、トロイは爆発に巻き込まれ命を落としてしまった。
しかし、その犯行に疑問を感じた者がいた。エリックの同僚であるケリーである。ゲームのクリア者は必ず助けるジグソウだったが、今回はそうではなかった。例えトロイがゲームをクリアしたとして、その部屋の扉には鍵がかかっていたのだ。このことから、ケリーは今回の犯行がジョンによるものではなく、第3者によるものだと考える。
映画『ソウ3』のあらすじ【承】
ケリーは事件の調査に乗り出した。しかし、その矢先ケリーは何者かに拉致されてしまう。目が覚めたケリーは、特殊な装置をつけられた上で吊るされていた。そして、ケリーにゲームが言い渡される。
そのゲームとは、酸の中に入ったビーカーに沈んでいる鍵を取り出し、装置を解除するというもの。時間内にクリアできなければ、装置が稼働しケリーは命を落とす。ケリーは覚悟を決め、酸の中に手を突っ込んだ。そして、ケリーは見事鍵を掴み取るのだった。しかし、それでも装置は止まらず、結局ケリーは胸を裂かれ絶命してしまう。今回のゲームも、仕掛け人はジグソウでなく新たな第三者によるものだった。
一方、リンという外科医の女性も同様に何者かに拉致されていた。そして、とうとうその新しい犯人が姿をあらわす。それは、ジグソウの協力者、アマンダだった。アマンダは癌が進行し瀕死状態にあるジョンを救うため、リンを誘拐したのだ。アマンダは、もしジョンが亡くなった場合、リンの頭が爆発する仕掛けを取り付ける。そして、アマンダは数少ない道具で見事ジョンを助け出して見せるのだった。
映画『ソウ3』のあらすじ【転】
一方、ジェフという男も、異なる場所でゲームに参加させられていた。ジェフは以前最愛の息子を失い、そのショックで妻と娘をおざなりにしてしまったことから、アマンダに目をつけられたのだ。そんなジェフに言い渡されたゲームは、これから現れる3人の人物を許すことだった。
実は、彼の息子の死は轢き逃げによるものであり、その3人はいずれも息子の死に関わった人物なのだ。1人目は、事件の目撃者である女性だった。彼女が真実を証言していれば、判決はまた違った形となっていたかもしれない。それでも尚、ジェフは彼女を助けようとする。あと一歩のところで女性は絶命するが、ジェフは彼女を救おうと努力したことが評価され、無事第一ステージクリアとなる。
次に現れたのは、息子の事件を担当した判事だった。彼が息子を轢き殺した犯人に言い渡した刑期は半年。あまりに軽い罰に納得のいかないジェフだったが、渋々彼も助けようと行動を起こす。そして、とうとう息子を轢き殺した張本人が彼の前に現れた。
映画『ソウ3』の結末・ラスト(ネタバレ)
流石のジェフも、憎き相手の前に彼の命を救うことを躊躇うが、最終的に彼を助けるために動き出す。しかし、あと一歩のところで間に合わず、犯人は首を切られてしまう。「赦す」ことには成功したジェフは、見事ゲームクリアとなる。そして、ジェフはジョンのいる部屋へと辿り着くのだった。
一方、アマンダがゲームをクリアしたはずのリンに銃口を向けていた。崇拝するジョンを独り占めしたいアマンダにとって、ジョンにとって命の恩人であるリンが邪魔だったのだ。そして、アマンダは引き金を引いた。ちょうどその時、ジェフが部屋に入ってくる。そして、その場面を見たジェフは怒りに震える。なんと、リンはジェフの元妻だったのだ。
ジェフはアマンダを撃ち殺す。そんなアマンダを見て、ジョンは「ゲームオーバー」と呟くのだった。これは、アマンダがジョンの後継者になれるかどうかを試すゲームでもあったのだ。そして、ジェフはそのままジョンの首も掻き切り、数多くの殺人を行ってきたジョンは、とうとう命尽きるのだった。
映画『ソウ3』の感想・評価・レビュー
前作でも登場したアマンダという女性が、ジグソウの代わりに殺人を犯していく展開の第3作品。
アマンダはジグソウに心酔しきっているのだが、どこか不安定でヒステリックな部分がある為、見ていて危なっかしい印象を受ける。
そして、ジグソウのガンを治療する為に拉致したリンという女性に、起爆装置をつけ、ジグソウの治療をほのめかすのだが、リンは有能であり、ろくに機材も揃っていない状態で、ジグソウの脳手術を成功させていき、ジグソウがリンに対してある種の信頼のような発言をすると、激しく嫉妬していく描写が見てとれる。
最終的にアマンダは、ジグソウの跡を継ぐには力不足だったという締め方になっており、
さらにはジグソウ本人も力尽き、SAWシリーズも一旦ここで完結する。(男性 30代)
大人気スリラーシリーズ『ソウ』の第3弾。今回もジグソウによる命をかけたゲームが開催される。
次はどんなグロいゲームが登場するのだろうという怖いもの見たさに引っ張られがちだが、ジグソウがこんなゲームをなぜ続けるのかというミステリーも見どころの1つだ。ジクソウは彼なりの理由があった。行き過ぎた行為ではあるが、そんなところに人間の真意のようなものが見えるから面白い。観ているこちらも自分の正義を試されているような気持ちになる映画だ。(男性 40代)
前作で登場したアマンダが、今作でもかなり重要なキャラクターでした。そもそもジグソウがこのようなデスゲームを行う理由が、自分は末期ガンで生きたくても生きられないのに、命を粗末にするヤツらが許せないからでしたよね。それを踏まえると、後継者を作るというのが何だか矛盾している気がして少しモヤッとしました。
しかし、ソウならではの過激な描写は健在で、観客を心から楽しませてくれます。
ジグソウを崇拝していたアマンダは殺され、ジグソウであるジョン自身も死んでしまったので今後どんな展開が待っているのかすごく気になります。(女性 30代)
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