映画『シー・ユー・イエスタデイ』の概要:時空転送装置を発明した少年と少女。過去に戻ることができるようになり喜んだのも束の間、少女の兄が死んでしまう。兄の死を阻止するために、二人は昨日へと戻るが…。
映画『シー・ユー・イエスタデイ』の作品情報
上映時間:87分
ジャンル:SF、青春
監督:ステフォン・ブリストル
キャスト:エデン・ダンカン=スミス、ダンテ・クリッチロウ、マーシャ・ステファニー・ブレイク、ジョナサン・ニーヴス etc
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映画『シー・ユー・イエスタデイ』の登場人物(キャスト)
- CJ(エデン・ダンカン=スミス)
- 科学に興味のある秀才で、時空転送装置を発明することに成功した。セバスチャンといつも一緒に行動しており、実験もずっと一緒に行っている。
- カルヴィン(アストロ)
- CJの兄。CJとは衝突することも多いが、誇りにも想っている。強盗のいざこざに巻き込まれて警察に撃たれ、死んでしまう。
- セバスチャン・J・トーマス(ダンテ・クリッチロウ)
- CJといつも一緒にいる科学オタク。同じく時空転送装置を発明した。カルヴィンを救うため時間移動をしてくれる。
映画『シー・ユー・イエスタデイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『シー・ユー・イエスタデイ』のあらすじ【起】
誰も見ていないことを確認し、時空転送装置のテストを始めた二人。装置の入ったリュックからは火花が飛び、やがて火を噴いた。
学校は今日から夏休みになる。年度末のプレゼンについて先生に相談するCJ。君たちはこの学校の秀才だが、タイムトラベルをしようとするなら倫理的な問題がつきまとうと忠告をされる。
CJが近所の店に入ると、同じ学校のカップルに絡まれて目の前でキスを見せつけられる。兄のカルヴィンが来て助けてくれるが、口論になる。警察に声をかけられたものの、CJが追い返した。
CJとセバスチャンは科学展のためにガレージで準備をしていたが、祖父から健康的でない、科学展が終わったら働くようにと言われる。奨学金で大学に行けると説得をしたものの、ガレージに引きこもるのは1週間だけだと言われてしまった。
再度のテストを始める二人。成功すれば一日前に行くことができる。時空を移動する感覚があり、気付くと日付は昨日になっていた。
映画『シー・ユー・イエスタデイ』のあらすじ【承】
昨日の自分たちのいた場所でまた絡まれ、ジュースをかけるCJ。昨日とは別の出来事が起こっていき、目の前で事故が起きてしまう。ワームホールは10分で閉じてしまうようで、二人は走って今日に戻った。
CJの兄・カルヴィンが警察に撃たれたとニュースになった。ポケットから手を出したときに撃たれたのだが、カルヴィンは武器を持っていなかった。兄が死んだことで涙を流すCJ。時が巻き戻せるなら巻き戻したいと言うママ。
セバスチャンと話し合い、一人で行くと突き放したCJだったが、セバスチャンは来てくれた。親友だと言い、謝罪するCJ。
前日へと戻り、タイマーを10分にセットする。絡まれたところから逃走し、兄を助けようと走ったが間に合わなかった。カルヴィンは再び死んでしまう。
再度のチャレンジで、今度は警察に通報される前に通報する作戦を考えた。自分たちにも、前の実験の自分たちにも会ってはならないため、友達の協力を得てエネルギーを抑制する装置を取り付ける。前回のタイムトラベルをリセットすることができた。
映画『シー・ユー・イエスタデイ』のあらすじ【転】
ところが今回のタイムトラベルでは、CJが強盗の現場に居合わせてしまう。過去のセバスチャンが強盗に撃たれ、タイムトラベル中のセバスチャンも苦しみ始める。やがて、彼は目の前で消えてしまった。
現在に戻ると、セバスチャンの葬式が行われた。今度は自分のタイムトラベルだけをキャンセルし、セバスチャンがタイムトラベルしてくるはずの時間を狙って再度飛ぶことにした。
少し遅れて到着したCJ。説明もなく走り出す二人。カルヴィンを発見して、彼自身の葬式の案内を見せた。カルヴィンは自分の死を聞かされても全く信じなかったが、死んだらCJにあげると言っていたはずのタグがCJの手に渡っていることを伝えられる。そこに警察がやってきてIDを要求した。カルヴィンは自分のIDを見せる。
映画『シー・ユー・イエスタデイ』の結末・ラスト(ネタバレ)
なんとかやり過ごせそうだった矢先に強盗の話をしてしまい、警察の顔色が変わる。なぜ知っているのか問いただされ、押さえ込まれた。葬式の案内の写真はカルヴィンからセバスチャンに変わった。スマートフォンを取り出そうとしたカルヴィンは警察に撃たれてしまった。
予定通りに動かなかったCJを問い詰めるセバスチャン。自分に伝えず、何度時空移動をしたのかと聞く。少し遅れて到着し、予定を勝手に変更した理由は何か?と問いただされて、あなたが死んだからだと答えるCJ。
それを聞いたセバスチャンは暴れた。もうこれ以上できないというセバスチャン。彼は、これ以上失うのは嫌だと言った。CJは身内ではない彼を巻き込むのはここまでだと悟り、愛していると伝えて自宅ガレージから締め出した。慌ててガレージをこじ開けようとするセバスチャンだったが、CJを止めるには間に合わなかった。
昨日に到着したCJは未来を変えるため、今度は一人でまた走り出すのだった。
映画『シー・ユー・イエスタデイ』の感想・評価・レビュー
過去を変えることで現在を変えようとする、タイムトラベル青春映画。何をしても悪い結末へと向かってしまうなかで、奔走する若者ふたりの姿が眩しい。また、彼らを阻むのは実は差別問題である。理不尽な目に遭いながらのタイムトラベルには暗い気持ちにもさせられてしまう。
見ている側に続きを放り投げるラストは些か面白みに欠ける。これからどういう手段を使って成功に至るのかがわからず、カタルシスはまるでなかった。(MIHOシネマ編集部)
タイムトラベルが物語の軸にあるが、主人公のCJと兄のカルヴィンの家族愛、セバスチャンとの友情についても感じられる物語になっている。そして、昨今問題になっている黒人が警察官に撃たれる事件についても取り上げられており、気軽に楽しめる作品というよりは、深く考えさせられる作品だった。結局カルヴィンを救うことができず、CJが一人でタイムトラベルを行うことになったので、消化不良のまま終わってしまったのが残念だった。(女性 30代)
自分たちが作った時空移動装置でタイムスリップすると言うハラハラドキドキの面白い作品かと思いきや、夢のような楽しい物語というよりも、現実の世界で今も残り続ける差別問題が描かれていて複雑な気持ちになりました。
「〇〇だから」とか「〇〇なのに」と肌の色が違うだけでその人の人権までも否定するような差別や偏見は許されるものではありません。何度昨日に戻っても、様々な壁が立ちはだかり命を取り戻すことが出来ない現実は非常に切なくなりました。(女性 30代)
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