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映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『チャイルド・プレイ チャッキーの種』の結末までのストーリー
  • 『チャイルド・プレイ チャッキーの種』を見た感想・レビュー
  • 『チャイルド・プレイ チャッキーの種』を見た人におすすめの映画5選

映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』の作品情報

チャイルド・プレイ チャッキーの種

製作年:2004年
上映時間:87分
ジャンル:ホラー
監督:ドン・マンシーニ
キャスト:ジェニファー・ティリー、レッドマン、ハンナ・スピアリット、ジョン・ウォーターズ etc

映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』の登場人物(キャスト)

チャッキー(ブラッド・ドゥーリフ)
前作で妻のティファニーにコテンパンにやられ死亡した。が、彼らのその出来事は都市伝説として話題になり新たにチャッキー人形が作られハリウッドで映画化されることになった。密かに生まれていた子供・シットフェイスの手によりブードゥーの魔術でまたもや復活を遂げ、大量殺戮を起こす。シットフェイスのことはグレンという名の男で、また殺人鬼として育てようとするがそれが原因でティファニーと衝突する。
ティファニー(ジェニファー・ティリー)
チャッキーの恋人で、前作では黒焦げになりながら彼の子を出産していた。彼女もまた新たに人形として再現され作られた。シットフェイスのお陰で復活を果たすが、子供のために殺人を辞め、またシットフェイスのことは女でありグレンダと名付け穏やかな人生を歩ませたいと願う。
シットフェイス(ビリー・ボイド)
前作のラストで生まれたチャッキーの子供。あれから見世物小屋に引き取られ、エセ腹話術師にこき使われていた。両親とは似ても似つかない気弱な性格ですぐに失禁する。手首に「日本製」の文字があり、テレビで見たチャッキー・ティファニー人形の手首にも同じものを見つけたことから両親だと確信する。
ジェニファー・ティリー(ジェニファー・ティリー)
ティファニーが憧れている人気女優だが、最近は妙な役のオファーばかりなのが気に入らずマネージャーのジョーンに当たり散らす日々。チャッキー達の計画に目を付けられ悲惨な目に遭ってしまうことに……。ティファニーとは声優が同じで、それもあってかティファニーがそれを悪用する場面も見られる。
レッドマン(レッドマン)
元ラッパーの映画監督で、ジェニファー・ティリーのファンらしい。聖書を題材にした大作映画を作ろうとしており、聖母マリア役の女優を探している。ジェニファーは己のイメージチェンジのためにもその役を何としても得ようとする。

映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』のあらすじ【起】

とある一家の元に差出人不明のプレゼントが届く。中身は気味の悪い人形だったらしく、受け取った娘は「いらない!」とそれを箱に捨ててしまう。しかし、箱に閉じ込められたその人形は自ら箱を這い出し、一家の父と母をナイフで惨殺する。その背後から現れたのは一家の娘であった――「よくもパパとママを殺したわね……」。人形は何故か怯えたような声を上げ、しかもその場にお漏らししてしまう。娘の「お漏らし小僧!」の罵り声と共にその人形・シットフェイスは目を覚ます。いかつい男に「さっさと起きやがれ!」と腕を引かれ、シットフェイスはどこかの会場へと連れ出される。男は腹話術師で、シットフェイスをショーの見世物にしていた。シットフェイスは臆病者で、自分が何者なのかよく分かっていない。手首に刻まれた「日本製」の文字から自分が日本の人形だということはかろうじて分かる。ちなみに彼は6年前、墓場でうろうろしていたところをこの腹話術師に抱き着こうとし、そのままここで労働させられる羽目になったのだ。シットフェイスは夢の中では凶行を働くがあんなの本当の僕じゃないと言う。蝿一匹すら殺せないほど気弱な彼は、自分の両親が一体どんな人物なのかと思いを馳せる。

ある日、シットフェイスはテレビで、ハリウッドで映画化の企画が進行中だという伝説の殺戮人形、チャッキー&ティファニーの情報を見る。その時チャッキーの手首に刻まれていた日本製の手に自分は孤児ではなかったのだと知り喜ぶ。シットフェイスはふとしたきっかけでその檻から逃げ出すことに成功しチャッキーのいるハリウッドを目指す。積み荷に紛れ込み撮影所に侵入したシットフェイスは特殊メイクの作業ルームでチャッキー、ティファニー人形を見つける。パパとママ、と呼び掛けても反応はない。そこでシットフェイスは、前作でもチャッキーが蘇る手段として必要だったお守り「ダンバラの心臓」を取り出しブードゥーの呪文を唱える。すると凄まじい電光が走り何と2人が目を覚ました!目覚めるなり「何て不細工なツラだ!恨むなら親を恨め」とケラケラ笑うチャッキーに、シットフェイスは手首の印を見せ「こんにちは。父上、母上」と丁寧に挨拶をする。ティファニーは感動し「なんて可愛い子!ママの所へ来て!」と早速彼を抱きしめる。そしてチャッキーとティファニーが修理され今ハリウッドで映画化されそうなのだと教えるシットフェイス。と、そこへ誰かがやってきたので人形モードだと沈黙する人形一同。部屋に入ってきたスタッフは人形達を分解しようとティファニーの身体についたネジを外し始めるが、中には何と本物の内臓のようなものが詰まっているではないか。驚愕しているとすかさずチャッキーがワイヤーを投げ、ティファニーと共にそれを綱引きしスタッフの首が鮮血と共に千切れ飛ぶ。返り血まみれになりながら愛の共同作業にキスを交わすチャッキーとティファニーに、「パパもママも変だよ……」と引き気味のシットフェイス。怯えてお漏らしするシットフェイスに「しょうがないわ、まだ小さい女の子だもの」とティファニー。しかし「違うね。男だ」とチャッキー。脱がしてみるも何もついていないのでやはり女子だと言うティファニーとナニがまだ小さいだけだと譲らないチャッキー。それから2人はともかく名前を決めようとする。チャッキーはグレン、と名付けるがティファニーは女の子の名前じゃないと猛反対しグレンダと言い張る。傍目から見れば実にしょうもない口論を繰り広げる一家だが、そこへ再び来訪者が。ハリウッド女優のジェニファー・ティリーだ。彼女はチャッキー達の出る映画にも出演する女優だが、正直最近はヨゴレ役ばかりが周ってくることに不満を抱いており、マネージャーのジョーンには文句ばかり。ジェニファーは死体の転がっているその部屋に上がり込んでくるが、先程の死体も特殊メイクだと思い気にせず、チャッキーの服の中に隠しておいたお菓子を取りに来たようだ。隠れてお菓子を貪る彼女に、すっかり目を奪われるティファニー。ジェニファーは先程の死体の首を拾い上げ、本物みたい、と笑うが作り物ではないと知り絶叫する。

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映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』のあらすじ【承】

すぐに警察が駆け付け質問攻めにあうジェニファー。取材陣を避け車に乗り込むジェニファーに紛れ同乗するチャッキー一家。早速、子供の教育方針について意見が対立する。ティファニーは平穏な人生を望むがチャッキーは殺戮人形としての道を歩ませようとしていた。ティファニーはジェニファーの身体を乗っ取り、そしてチャッキーはレッドマンに乗り換えればいいと言う。と、ここでジェニファーは監督のレッドマンを自宅に招いて、色仕掛けで何とか役を貰おうとしていることが判明。聖書を題材にした大作だというその映画のマリア役を何としてでも狙っていたのだ。忍び込んだジェニファー家では、シットフェイスが「2人は何故殺しをするの?」と問いかける。根っからの殺人鬼であるチャッキーは「しきたりみたいなもんだからな」と軽く笑うがティファニーは「子供のためにも殺しをやめるべきよ!」と熱く語りチャッキーは渋々殺しをやめると約束する。シットフェイスは「これで本当の家族だね」と喜ぶのだが……。やがてジェニファーの家にスケベ根性丸出しでやってくる監督レッドマン。その裏ではティファニーがある計画を目論んでいた。彼女は憧れの女優、ジェニファーに代理出産をさせた後でその身体を奪おうとしていた。チャッキーの精子を貰い、ティファニーはシャンパンに睡眠薬を仕込む。イチャつき出したレッドマンとジェニファーだったが、それをパパラッチが密かに写真に収めていた。そうとも知らずに色仕掛けで迫るジェニファー、すると背後からティファニーがレッドマンの頭を殴り飛ばし気絶させる。絶叫し逃げ出そうとするジェニファーだったが、チャッキーにも挟み撃ちにされ逃げ場を失くし更にはティファニーから殴打され失神する。チャッキーから受け取った精子をジェニファーに流し込むティファニーと、逃げ出したパパラッチを発見しシットフェイスと共に「狩りの時間だ」とそれを追いかけるチャッキー。パパラッチの自宅へ乗り込むと、彼を殺そうとするチャッキーにやめるよう叫ぶシットフェイス。しかしそれに驚いたパパラッチは背後の薬品棚にぶつかり、硫酸を浴びてしまう。チャッキーは「流石俺の息子だ」とその行為を称えるがシットフェイスはそんなつもりじゃなかったと悲しむ。

翌日、ベッドで目覚めたレッドマンとジェニファーだが記憶が曖昧で結局関係を持ったのかそうでないのか判別ができない。そしてチャッキーの精子により妊娠が発覚したジェニファーは、レッドマンに直近で寝た相手は貴方しかいないと伝える。レッドマンはパイプカットしており妊娠できるわけがない、と反論し更には妊娠しているならマリア役は無理だと言う。妊娠している役なのに何故だと問い詰めるジェニファーに、レッドマンは彼なりに理想のマリア像があるといい妊娠は想像じゃないのかとさえ言い出す始末。それを聞いていたティファニーは「あのブタ野郎!」と怒りを露わにする。殺しを止めると誓った筈だが、依存症セラピーの会に電話し、貰った回答の「ローマは一日にしてならず」の言葉に叱咤され再び殺人に走るのであった。ジェニファー宅に忍び込み、ジェニファーが電話に出ている隙にテーブル下からナイフでレッドマンの腹部を切り裂くティファニー。ジェニファーはレッドマンが既に死んでいることに気付かないまま出かけていき、そしてシットフェイスはティファニーの殺人現場を目撃し再び深いショックを受ける。

映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』のあらすじ【転】

ブードゥーの呪術による妊娠は早いらしく、ジェニファーはあっという間に臨月の妊婦になってしまい己がデブになったのだと驚き悲鳴を上げる。そこをすかさずチャッキーに捕らえられ、ベッドに拘束されてしまうジェニファー。チャッキー一家が集結するが、そこで再びチャッキー夫婦がシットフェイスの教育方針について口論し始める。シットフェイスは「僕の意見はどうでもいいの!?」と反論したことから夫婦は大人しくなり子供の言葉に耳を傾ける。シットフェイスは自分は男でも女でもいい、ただ殺人鬼にだけはなりたくないと言いティファニーに感激される。しかし、チャッキーが偶然クローゼットを殴ったことからレッドマンの遺体が中から飛び出し、結局ティファニーも殺しを辞められていないことを責める。チャッキーは自分の身体にするための贄としてジェニファーの専属運転手であり、彼女に思いを寄せていたスタンを誘き出し共に拘束する。そこへ助けに来たマネージャーのジョーンだったが、チャッキーが始末する前にティファニーがスプレーによる火炎放射で彼女を始末した。チャッキーが驚いてティファニーを見れば、何と彼女はティファニーではなくティファニーの格好をしたシットフェイスだったのだ。ティファニーの望む女の子であり、チャッキーの望む殺人鬼、両方の血を兼ね備えたシットフェイスが誕生した――ティファニーが慌てて彼の頬をぶつと、シットフェイスは正気に戻ったのか自分のしたこととその姿に驚き絶望し涙を流す。何と、シットフェイスは二重人格だったのである。

映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』の結末・ラスト(ネタバレ)

一方、今にも出産しそうなジェニファー。苦悶の末、ジェニファーはそれぞれ人間の男女の双子を出産する。そしてチャッキー夫妻とシットフェイスは人間の身体へと戻るため、ダンバラの心臓を手にブードゥーの呪文を唱え始める。しかし、呪文を唱えている最中でジョーンが予め呼んであった警察が駆けつけてくる。急いで呪文を読み上げるよう急かすティファニー。その隣では、双子のうち男女のどちらになるのか不安で仕方のないシットフェイスが僕はどっちになるの!?と叫び散らす。呪文を唱えていたチャッキーだったが、騒ぎ立てる周囲に苛立ちやはり自分は人間になるのをやめると言い出す。人間になれば病気になるし、年も取るしジジイになりゃ勃たなくなる。それなら俺はプラスチック人形のままがいい――しかしティファニーは憧れていたジェニファーになりたいと言う。チャッキーは人形のままなら殺人鬼としてずっといられるんだと主張し、ティファニーは理解できないと返す。そしてチャッキーとは別れると言い、シットフェイスを連れていこうとする。チャッキーは「俺とは別れられねえ!」とナイフで襲い掛かるが、スタンがジェニファーを庇い絶命する。その隙に駆け込んでくる警察達のお陰でジェニファーと双子の赤子は事なきを得る。チャッキー一家はその場から姿を消していた。

病院に運ばれたジェニファーだったが、赤ちゃんに会わせろと言うものの精神疾患の疑いがあるためそれは難しいと言われてしまう。一方、姿を消したと思われていたティファニーとシットフェイスが彼女のベッドの下に潜んでいた。どうしてもジェニファーになることを諦めきれないティファニーは点滴のチューブに薬を注射し彼女を昏倒させる。ブードゥーの呪文でジェニファーの身体を乗っ取ろうとするティファニーの前に、チャッキーが斧を持って突入してくる。そして斧でティファニーの脳天をかち割ってしまう。流血し転倒しながらティファニーはシットフェイスに告げる。「娘でも息子でもいい、あなたは立派に育ってね……ママやパパの二の舞にはならないで……」。そして目を閉じるティファニー。母に礼を言い涙を流すシットフェイス。母の死に覚醒し、シットフェイスはカンフーのような動きでチャッキーに立ち向かい、ジェニファーから渡された斧でチャッキーを攻撃する。二重人格のシットフェイスは殺人鬼のスイッチが入り、斧でチャッキーを粉砕する。チャッキーは「流石俺の息子だ」と彼の功績を称え、そして首を切り落とされる――そこで元の臆病な性格に戻ったシットフェイスは泣き崩れるが、ジェニファーがそんなシットフェイスを慰めてやる……バラバラにされたチャッキーだったが、その手には例のダンバラの心臓が握られていた。

5年の月日が経過し、ジェニファーはシットフェイスを養子に引き取っていた。使用人のフルビアの話によれば、人形のシットフェイスではなくグレンとグレンダがそれぞれ存在していることが分かる。グレンの方はいい子だが、グレンダの方はフルビアに何かと迷惑をかけているようだ。フルビアはグレンダが恐ろしいから今日限りでここを辞めると申し出る。あっさりそれを承諾するジェニファーだったが彼女が背を向けた瞬間、背後から彼女を撲殺する。そして死体を引きずりながら、「ローマは一日にしてならず」と呟く――そう、ジェニファーの中には既にティファニーの魂が宿っていた。同時に、双子にもかつてはシットフェイスの中に存在していたグレンとグレンダの魂がそれぞれ別々に移っていたようである。グレンは家族を得て幸福を実感するが、そんな彼の元に差出人不明の贈り物が届く。中身を空けると、そこには父・チャッキーの片腕が入っていた。思わずお漏らしするグレンの首元めがけて、その腕が勝手に動き出し襲い掛かる……。

映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

前作のノリが引き継がれた、悪趣味なジョークと血しぶき満載のブラックコメディ。チャッキー2世の初登場でもあり、しかも何と二重人格になってしまうというトンデモな展開とノリについてこれるかそうでないかは人を選ぶだろう。あと、女優本人やスタッフが本人役で登場したりメタネタが多かったり、オマージュネタも多々あるようだ。ちなみに前回より更に下品なノリになっているので、ここも好き嫌いの分かれる部分かも?……自分は爆笑したが。(MIHOシネマ編集部)


シリーズ5作目となる今作はなんとチャッキーと子供が登場です。前作では嫁が登場し段々と家族愛を描いたなんでもありの展開になってきましたね。
オープニングからかなり衝撃的で子供にはあまり見せてはいけないかも…。ブードゥー教の儀式で復活させるという展開も前作から受け継がれていて意外としっかりしたシナリオなので、個人的にはかなり好きな作品です。
1作目のような怖さはもうほとんどなく、ギャグ要素満載なので終始笑いながら面白く見られました。(女性 30代)


パート5にあたる本作は、ホラーというより完全にコメディへ舵を切っており、その大胆さに最初は戸惑いつつも最終的には楽しめた。特に、チャッキーとティファニーが“育児”を巡って言い争う姿は、殺人人形であることを忘れさせるほど家庭的で笑ってしまった。一方、子どもであるグレン/グレンダのアイデンティティに関する葛藤が意外と重く、物語に独特の深みをもたらしている。終盤、ティファニーが女優ジェニファー・ティリーの身体に乗り移り、そのまま人間として生きる展開はシリーズでも異質だが、本作の狂った世界観にはぴったりだった。ホラーを期待すると肩透かしだが、カルト的な笑いを求めるなら最高に楽しめる。(20代 男性)


シリーズの中でも特にメタ要素が強く、ホラーよりもブラックコメディとして割り切るとかなり面白かった。チャッキーが自分の“殺人癖”を肯定し続ける一方、息子であるグレンが暴力を嫌うキャラクターとして描かれているのが対照的で、家族の価値観の衝突が物語の核になっている。ジェニファー・ティリー本人が本人役で出演し、さらにティファニーが彼女の体を乗っ取るというカオス展開は最高に皮肉が効いていた。ラストでグレン/グレンダが人間の身体で生まれ変わる場面は、ホラー映画とは思えない奇妙な感動すらある。シリーズを知っていれば知っているほど楽しめる一作。(30代 女性)


ホラー色が薄く、予想外に“家族の物語”として楽しめた。特にチャッキーが自分の息子を「殺し屋に育てたい」と願う一方で、グレンが“暴力を拒絶する存在”として描かれているのが面白い。中盤あたりの映画スタジオでのドタバタ劇は完全にコメディだが、テンポが良く飽きずに観られる。ティファニーも母性と狂気を同時に抱えており、キャラクターとして魅力的だった。ラストでチャッキーが家族を捨て“殺人に生きる”選択をするのは悲しいが、彼らしい結末とも言える。シリーズの方向性としては賛否あるが、自分はこの振り切ったスタイルが好きだ。(40代 男性)


初めてシリーズを観たが、ホラーというより完全にギャグ寄りで驚いた。特にジェニファー・ティリーを巻き込んだ自己パロディは面白く、映画業界を皮肉ったブラックユーモアが光っていた。チャッキーとティファニーが夫婦喧嘩をしながらも子どもの名前を巡って真剣に悩むシーンは、なぜか妙に感情移入してしまう。後半でグレンが“グレンダ”として暴力的な人格を覚醒させる部分はホラー的な魅力もあり、シリーズのスラッシャー要素を残していた。ラストの誕生日シーンは奇妙だが印象的で、クセになる作品だった。(20代 女性)


シリーズが好きな身としては、本作の方向転換はかなり勇気のある挑戦だと思った。グレン/グレンダの性別を巡るアイデンティティ葛藤を、ホラーコメディという枠で描く姿勢はユニークで、ただの“イロモノ”で終わらせていない。ティファニーが「殺人をやめる」と宣言しながらも結局また殺してしまうあたりの矛盾は可笑しく、キャラクターの魅力がよく出ていた。一方で、チャッキーが最終的に家族より殺人を選ぶシーンは、長年のファンとしてはどこか切ない。カルト色が強いが、唯一無二の面白さがある。(50代 男性)


ホラーではなく、完全にブラックコメディとして振り切っている点が好みだった。特にティファニーが“更生”を語るシーンはギャグとして完璧で、チャッキーとの夫婦漫才のような掛け合いに笑ってしまった。一方で、グレンが暴力のアイデンティティを克服しようと苦しむ描写は思った以上にシリアスで、人形映画とは思えないほどドラマ性がある。終盤、ティファニーがジェニファー・ティリーの体を奪って人間として生き始める展開はかなり斬新で印象に残った。ホラーを期待すると違うが、カルト映画としては完成度が高い。(30代 女性)


とにかく“やりたい放題”のカオス映画で、その自由さが本作最大の魅力だと思う。ホラー映画の常識を外し、スター本人を巻き込んだメタ展開を連発する姿勢には拍手を送りたい。チャッキーが父親として息子に期待したりガッカリしたりする姿は妙に可愛らしく、シリーズでこんな感情になるとは思わなかった。グレン/グレンダが二重人格的に暴走するシーンは、過去シリーズの残虐さを思い出させる良いアクセントになっている。最後の家族崩壊は悲しいが、作品としては非常にユニークで印象深かった。(40代 女性)


ホラーというより芸術的な悪ふざけの連続で、シリーズの中でもかなり異端。しかし、この破天荒な作風が逆にクセになる。ジェニファー・ティリーが本人役で登場し、ティファニーが彼女に憑依する展開は予想外で笑ってしまった。グレンが暴力に怯える姿には意外と感情移入でき、その後の“覚醒”に近い暴走シーンはホラーらしい緊張感もあった。ラストの子どもたちのシーンは奇妙だが、シリーズの狂気を象徴していて印象的だった。(50代 女性)

映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『チャイルド・プレイ チャッキーの種』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』(1998)

この映画を一言で表すと?

殺人人形同士の“歪んだ愛”が炸裂する、ホラー×ブラックコメディの金字塔。

どんな話?

チャッキーがティファニーによって復活し、彼女まで人形へ転生してしまうことで始まる奇妙で血まみれのロードムービー。2体の人形が恋人として殺人を繰り返しながら逃避行を続ける姿は、恐怖と笑いが背中合わせ。ブラックユーモアと残虐描写のバランスが絶妙で、シリーズの方向性を大きく変えた重要作。

ここがおすすめ!

『チャッキーの種』と同じくティファニーの存在が物語の中心となり、ホラーにコメディ色が強く混ざった作風が特徴。人形同士の掛け合いが秀逸で、キャラクターの魅力が最大限に発揮される。シリーズの“コメディ路線”が好きなら確実に楽しめる一本。

『ブライド・オブ・リ・アニメイター』(1990)

この映画を一言で表すと?

狂気の科学者が生み出す“グロテスクな愛”を描く、カルトホラー続編。

どんな話?

死体を蘇生させる研究を続けるハーバート・ウェスト博士が、今度は亡き女性を“理想の再生体”として作ろうと暴走する物語。彼の歪んだ愛情と倫理観の欠如が悲劇と混沌を呼び、蘇った身体が暴走していく過程が描かれる。スプラッター描写とブラックユーモアが絶妙に融合した、クセになるホラー。

ここがおすすめ!

“歪んだ愛”と“蘇生”をテーマにした物語構造が『チャッキーの種』と相性抜群。過激な特殊メイクやスプラッター演出のクオリティが高く、ホラー好きにはたまらない。カルト映画として評価が高く、シリーズの世界観がさらに狂気を増す点も魅力。

『アナベル 死霊館の人形』(2014)

この映画を一言で表すと?

“動かない恐怖”がじわじわ迫る、正統派オカルト人形ホラー。

どんな話?

アンティークの人形アナベルに宿った邪悪な存在が、若い夫婦の生活を破壊していく様子を描くスピンオフホラー。人形が直接動きまわるわけではないが、不可解な現象が徐々に激しくなり、逃げ場のない恐怖が加速していく。『死霊館』シリーズらしい重厚な雰囲気と緊張感が楽しめる。

ここがおすすめ!

チャッキーとは対照的に“静のホラー”が中心だが、人形ホラーとしての完成度が非常に高い。じわじわと迫る演出が巧みで、スラップスティックな笑いよりも純粋な恐怖を味わいたい人におすすめ。世界観の広がりとシリーズならではの緊迫感が魅力。

『グレムリン2 新・種・誕・生』(1990)

この映画を一言で表すと?

モンスターたちが暴れまくる、カオス全開のバラエティ系モンスターコメディ。

どんな話?

遺伝子研究所で増殖したグレムリンたちが、ビル内を混乱の渦に叩き込む物語。個性豊かなグレムリンたちが暴れ散らし、歌い、喧嘩し、パロディ満載の大騒動を巻き起こす。前作のホラー色は薄れ、徹底したギャグとアニメ的な暴れっぷりが特徴。

ここがおすすめ!

『チャッキーの種』の“カオスでメタな笑い”が好きな人にドンピシャ。ホラーよりもコメディに全振りした作風で、映画文化やジャンルを皮肉るメタ演出も多い。テンションの高さとキャラクターの個性が際立ち、カルト的人気を誇る続編。

『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』(2005)

この映画を一言で表すと?

狂気の家族が織りなす“ブチ切れ暴走ロードムービー”ホラー。

どんな話?

凶悪殺人一家ファイアフライ家が警察から逃亡しながら、行く先々で破壊と殺戮を続ける物語。家族というテーマを持ちながら、道徳観を完全無視した行動が続く狂気の展開は強烈。ロードムービーとしての疾走感と、吐き気を催すほどの暴力描写が観る者を圧倒する。

ここがおすすめ!

“狂った家族”“暴走”“ブラックユーモア”という要素が『チャッキーの種』と非常に相性が良い。ロブ・ゾンビ監督の攻撃的で荒々しい作風が魅力で、善悪の境界を越えたキャラクターたちの不道徳さが強烈なインパクトを残す。過激なホラーを求める人におすすめ。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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