映画『チャイルド・プレイ3』の概要:殺人鬼チャッキーが乗り移ったグッド・ガイ人形を制作していた会社が、人形の制作を再開する。記念すべき1体目の人形には既にチャッキーの魂が宿っていた!チャッキーは因縁のアンディを探すが、アンディは今や軍隊の学校へ通う青年となっているのだった。
映画『チャイルド・プレイ3』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:ホラー
監督:ジャック・ベンダー
キャスト:ジャスティン・ホウェリン、ペリー・リーヴス、ジェレミー・シルヴァース、トラヴィス・ファイン etc
映画『チャイルド・プレイ3』の登場人物(キャスト)
- アンディ(ジャスティン・ホーリン)
- 幼少期からずっとチャッキーに身体を奪われようと因縁の戦いを続けていたが、今や16歳となり軍隊の学校に通うようになった。自分に代わり今度はタイラーという少年がチャッキーに狙われることとなり、彼を守るべく翻弄することとなる。
- チャッキー(ブラッド・ドゥーリフ)
- お馴染みの殺人鬼人形。今回はターゲットをアンディからタイラーという少年に変更し、執拗に彼を狙う。
- クリステン・デ・シルヴァ(ペリー・リーヴス)
- 女性ながら兵士志望で、かなり気丈だが正義感も強く銃の腕前も相当なもの。アンディとは親しくなり、終盤では恋仲に急発展し共にチャッキーとの戦いに身を投じた。
- ロナルド・タイラー(ジェレミー・シルヴァーズ)
- 黒人の少年兵士。アンディの元へ届く筈だったグッド・ガイ人形を偶然見てしまい、その小包を開けたことから悲劇に見舞われることに。
- ホワイトハースト(ディーン・ジェイコブソン)
- アンディと同室で、眼鏡をかけた色白の気弱な青年。軍隊には向いてない等と言われる程。
- シェルトン中佐(トラヴィス・ファイン)
- 厳しい性格の上官で、特にホワイトハーストと新入りのアンディには当たりが強い。
- コクレーン大佐(デイキン・マシューズ)
- 大佐であり、この学校の校長。2度も戦場を生き抜いてきたらしいが心臓に何らかの疾患を持っているような描写がある。
映画『チャイルド・プレイ3』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『チャイルド・プレイ3』のあらすじ【起】
アンディとチャッキーの事件以来、それまで爆発的売り上げのあったグッド・ガイ人形の販売は停止してしまっていた。しかし、アンディの話はもう過去のものとした上でサリバン社長は販売再開を命じる。そのお祝いとして、社長の元に製造工場からグッド・ガイ人形が1体送られてくる。しかし、その人形には既にチャッキーの魂が乗り移っており、その晩サリバンは蘇ったチャッキーにゴルフクラブで殴られた挙句、ダーツの矢で刺され、ヨーヨーの紐で首を絞められ殺害される。
チャッキーは早速、自分の魂を移らせるのに必要な少年・アンディをパソコンで探し始める――当時幼かったアンディ少年は現在16歳を迎えており、ケント陸軍平学校へ通う逞しい青年へと成長していた。しかし、未だチャッキーの悪夢を抱えておりそのトラウマは拭い去れないでいた。そんなある日、アンディの元に小包が届く。中身はチャッキーの魂が乗り移ったグッド・ガイ人形であったが、荷物をアンディの元へと届けに行こうとしていた少年・タイラーが中身を知るや兵器庫に隠れてその小包を開けてしまう。グッド・ガイ人形だ!と喜ぶ少年だったが、チャッキーが中身を破り登場し「アンディの野郎はどこだ!?」と叫び散らす。驚くタイラーに「俺は新型だから沢山喋れるんだ。それでアンディはどこにいる?」と問い詰めるが、チャッキーの中で突如プランが変更。このタイラーという少年の身体でも良いかと考え、タイラーに自己紹介するチャッキー。タイラーに上手く取り入り、「魂取りっこ遊び」などとホラを吹きタイラーの身体に乗り移ろうとする。呪術を唱え始めると空が曇り始めたが、詠唱中に教官達が入ってきてしまい中断。タイラーは見つかってしまい、人形遊びは女のやることだと叱られてしまう。チャッキーは友達だから、と言い返すがチャッキーを取り上げられてしまう。チャッキーはグッド・ガイ人形の声で「すぐ戻るよ」と愛らしく声を出すのであった。
映画『チャイルド・プレイ3』のあらすじ【承】
訓練中、まだ不慣れなアンディは厳しいと評判のシェルトン中佐に前に呼び出されてしまう。そんな中、チャッキー人形が校長の手によって運ばれていくのを偶然目撃してしまったアンディは驚いて銃を落としてしまうが、シェルトン中佐に「貴様はバトンガールか」と罵られ叱られてしまう。清掃用の廃棄トラックの中に突っ込まれるチャッキーだったが、人間の声で助けを求めるとそれに気付いた運転手が慌てて飛び出してくる。積まれたゴミの中を漁り声の主を探すが、その隙に抜け出したチャッキーによってトラックを奪われた挙句ハンドルを操作され、運転手は哀れにもゴミと共に潰されてしまう。悲鳴を聞きつけた生徒らが事故現場へ向かうが、無残にも運転手の腕だけが圧縮機の中から飛び出していた。
アンディのルームメイトのホワイトハーストは弱気な眼鏡の少年で、どうもシェルトンの憂さ晴らしとして扱われているようだ。頼まれてもいないのに何故かシェルトンの靴を磨くホワイトハースト。それを終えると彼は部屋を出て行き、チャッキーはその隙にアンディの部屋へと忍び込むとアンディの持っていたナイフを盗み出しベッドの下に隠れる。アンディがベッドに腰かけながら荷物を整理していると、ベッドの下からアンディの足目掛けて切りつけてくるチャッキー。アンディの前に姿を現し邪悪に笑うチャッキーを前に、アンディは「お前は殺された筈だ!」と驚愕する。チャッキーは「知らなかったのかい?善人(グッド・ガイ)って奴は永久に滅びないんだよ」とせせら笑い、またもや自分の身体を奪いに来たのかと構えるアンディに向かい「新しい身体を見つけた。今度は邪魔させねえからな」とナイフをちらつかせる。アンディはタイラーの事かと察しそうはさせまいとチャッキーに飛び掛かる。しかしそこへ突然訪問しに来たシェルトンにその場を目撃され、チャッキーを取り上げられてしまう。
その晩、アンディはチャッキーを何としてでも止めようとナイフを片手にシェルトンの寝床へと忍び込むがそれよりも早くチャッキーが行動を開始していた。チャッキーに先手を打たれているうちにシェルトンが目覚め、チャッキーも姿を消す。人形を盗んだのかと胸倉を掴まれるアンディ、連帯責任として生徒らは深夜に訓練させられる羽目になってしまう。
映画『チャイルド・プレイ3』のあらすじ【転】
その隙にチャッキーは幼年兵の部屋がある階へと向かい、タイラーのベッドへと足を運ぶ。そこには「僕を探してごらん」と置き手紙があり、チャッキーは苛立ちながら廊下へと出て行く。するとタイラーが「こっちだよ」とチャッキーと無邪気に遊び始めた。隠れんぼのつもりか校長室へと隠れるタイラーに、ナイフを持ったままチャッキーが「タイラー、鬼さんの負けだ。出て来いよ」と誘い出そうとする。ふと、校長室に女子生徒が2人こそこそと忍び込む。目的はアンディのことが気になっているという女子生徒が、個人情報について知りたかったためである。しかしその途中物音がしたので慌てて振り返ると、そこにはタイラーとチャッキーがいた。女子生徒らは安心して吹き出してしまう。そこへ誰かの足音を聞きつけ、チャッキーを置き去りにして3人は校長室を後にする。一方、3人が逃げ出した後で校長室へと戻ってきたコクレーン大佐だったが、チャッキーを見つけ不思議に思いつつもゴミ箱へと捨ててしまう。校長が背を向けた次の瞬間、チャッキーがゴミ箱からナイフを持って飛び出し、校長はあまりのショックからか刺される前に発作を起こす。持病の心臓病でもあったのか、校長はチャッキーが手を下すよりも早く絶命してしまったのだった。翌日、黙とうと共に朝食をとる一行だったがアンディは慌ててタイラーの元へと向かいチャッキーにはもう会わないよう警告する。タイラーは「僕に嫉妬してるんだろ?」と言ってまるで彼の言うことを聞かず、アンディはタイラーに持参していたナイフを手渡すのであった。
一方、学生達は50年続いているという伝統行事の「戦争ゲーム」を始める。青軍と赤軍に分かれ、シェルトン中佐は赤軍の指揮を執り、ローリング少佐は青軍の指揮官となる。勝敗の決め方は簡単で、相手軍の旗を奪い基地まで運んで来ればその軍が勝ち、というもの。ペイント弾が詰められたライフルを各自装備し、ペイント弾が当たった者は戦死と見なされ基地へと戻るシステムだ。しかしその裏ではチャッキーがライフルの弾を実弾とすり替えており、それを知らずに軍達はベースキャンプへ向けて出発する。アンディはタイラーを探すのに必死になるが、タイラーは密かにチャッキーを連れてキャンプへと向かってきていた。「魂取りっこ遊びの続きをしようぜ」と言うチャッキーにタイラーは反抗し「面白くないから別の遊びをしよう」と言う。すると苛立ったチャッキーはナイフを抜き出して「言うことを聞けよクソガキ」と邪悪に笑う。ようやくチャッキーが悪魔だったことに気付いたタイラーだったが、アンディから預かっていたナイフで反抗しその場を逃げ出す。タイラーを探して森を走っていたアンディだったがシェルトンに裏切り者だと勘違いされ捕まってしまう。そこへチャッキーの元から逃げてきたタイラーのお陰でアンディの無実は晴れるが、チャッキーから無線が届く。チャッキーは青軍の女性兵士、デ・シルヴァの命と引き換えにタイラーを指定の場所まで連れて来いと指示を出す。更には赤軍に救援要請を出し、両チームを実弾で争わせようと目論んでいた。
映画『チャイルド・プレイ3』の結末・ラスト(ネタバレ)
シェルトンにチャッキーの罠だと言うアンディだが、シェルトンは所詮ペイント弾だと言い聞き入れる様子もない。望み通りチャッキーの元へとタイラーと共に向かうアンディだが、チャッキーは何と手榴弾を装備していた。タイラーが恐る恐る近づくと、チャッキーはデ・シルヴァを解放する。青軍が到着したのと同時に赤軍も到着し、鉢合わせになったのと同時にチャッキーは笑い出す。実弾によりシェルトンが撃たれ死亡し、傍にいたアンディがやったのではないかと乱闘騒ぎが起きてしまう。その様子を見て一頻り笑った後、チャッキーは「まとめてぶっ飛ばすとするか」と手榴弾のピンを抜き投げ捨てる。しかしそれまで怯えていただけのホワイトハーストが、身を挺して手榴弾に覆い被さり爆死してしまう。
チャッキーに人質にされていたタイラーは隙を見て逃げ出し、近くの遊園地にある警備員の詰め所まで走っていき被害を訴えるがまともに取り合ってもらえない。それどころか、タイラーを子供扱いし「これをプレゼントしよう」とチャッキーを差し出してきた。一方、アンディとデ・シルヴァはタイラーの後を追い遊園地へと駆け付けていた。すぐさま警備員の詰め所を見つけ中へと入るも、男性警備員が無残な遺体となって転がされていた。デ・シルヴァは警備員から銃を抜き出し装備する。客達で賑わう園内を探し回る内、従業員専用のドアへと入っていくタイラーとチャッキーを見つけたアンディ。慌ててその後を追う。チャッキーが指定したのはお化け屋敷の内部のようで、屋敷内のギミックのお陰でタイラーはチャッキーから離れ一先ず隠れることに成功する。すぐに追いついたアンディ達に、隠れていたタイラーが助けを求めるがチャッキーが持っていた拳銃を発砲し、デ・シルヴァが負傷する。動けなくなった彼女の代わりにアンディにその拳銃は託され、お化け屋敷の中を逃げ惑うタイラーとチャッキーを追う。タイラーは逃げる途中で足を引っ掛け動けなくなってしまい、そのすぐ背後に現れるチャッキー。奇跡的なタイミングで、お化け屋敷内に設置されていた死神の人形が振るった鎌のレプリカがチャッキーの顔半分を抉りダメージを与える。その間に逃げ出すも、チャッキーは顔半分の抉られたグロテスクな容姿のままでタイラーを執拗に追い詰める。いよいよタイラーにピンチが迫り、チャッキーは呪術を唱え始めた。絶体絶命の危機かと思われた時、アンディが追いつく。アンディはかつてデ・シルヴァに射撃の練習の際に教わった通り、両目を開けてその引き金を引くと弾丸はチャッキーの腕に被弾し砕け散った。それでも詠唱を続けようとするチャッキーに立て続けに弾丸を浴びせると、今度は正面から命中しチャッキーは悲鳴と共に落下していくのだった。タイラーを起こし、無事に安堵しているとチャッキーが立ち上がりアンディの背後から襲い掛かった。タイラーは預かっていたナイフをアンディに渡し、何とか振りほどくことに成功しチャッキーの身体は下部に設置されていたファンの中央へと向かってまっしぐらに落下してゆく。そしてファンの回転に巻き込まれバラバラに砕け散るチャッキーの身体。無事生き残ったアンディとタイラーはそれをしばし見届けていた……。
病院に運ばれていくデ・シルヴァはアンディに「……ちゃんと説明できる?」と尋ねると、アンディは「大丈夫。慣れてるからね」と少し苦笑いを浮かべるのであった。
映画『チャイルド・プレイ3』の感想・評価・レビュー
流石に少々マンネリ化を感じたのかアンディを青年にまで成長させてしまうというプロットに変更し、再び殺戮人形チャッキーは始動する。正直言って真新しい殺し方もないので少々中弛みしてしまったのだが、かつてはか弱い少年だったアンディが逞しく成長し、自分と同じくチャッキーに狙われた少年を守る立場になったという展開は中々痺れる。しかし、制作側も限界を感じたのか次回作「チャッキーの花嫁」からは大幅なコメディ路線に振り切り、ある意味大成功であった。(MIHOシネマ編集部)
今回のターゲットはタイラーという少年。さすがに成長するアンディを追い続けるのは同じ展開でつまらないだろうと思っていたので安心しました。前2作でチャッキーのターゲットになっていたアンディもしっかりと登場して、チャッキーに狙われるタイラーを守るという重要な役目を担っていました。
シリーズを通して鑑賞しているファンにとっては少し物足りないかなと思います。新しい展開に期待してしまったので、マンネリ感がありました。(女性 30代)
関連作品
次作 チャイルド・プレイ チャッキーの花嫁
前作 チャイルド・プレイ2
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