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映画『聖なるもの』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『聖なるもの』の概要:大学の映画研究会に所属する主人公は、新歓の怪談として映画を撮れば大ヒットする少女が現れるという話を聞く。彼は新歓合宿にてその少女と思われる女の子を発見し、自分の映画に出演を依頼。彼女を主役に、衝動的に撮影を始めるのだが…。

映画『聖なるもの』の作品情報

聖なるもの

製作年:2017年
上映時間:90分
ジャンル:青春
監督:岩切一空
キャスト:南美櫻、小川紗良、山元駿、縣豪紀 etc

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映画『聖なるもの』の登場人物(キャスト)

岩切(岩切一空)
映画研究会に所属する大学3年生の青年。自分の映画を撮りたいと考えているが、脚本が書けず撮影に入ることができない。小太りで体力がほとんどない。後輩の小川に突っ込まれるとたじたじとなる。南を見つけて衝動的に映画を作り始める。
南(南美纓)
新歓の怪談にて現れると言われている少女。黒髪で黒いワンピースを着用している。いつも微笑んでいて一切、言葉を話さないが、独特な雰囲気を持っている。岩切に請われて彼の部屋に住み着く。
小川(小川沙良)
理工学部2年、美術担当で倉庫を受け持っている。気が強く正論で相手を打破するタイプ。岩切に頼み込まれ、2か月間だけという条件で映画への出演を承諾する。目鼻立ちがくっきりした可愛らしい女性。
平田(山元駿)
岩切の同居人。家に彼女を堂々と連れて来て、半同棲状態。気の好い奴で岩切とも上手くやっている。映画への出演を快諾。
橘先輩(縣豪紀)
政治経済学部8年の大先輩で映画監督。実は4年前、新歓の少女に選ばれていた。現在は同棲中の巨乳の後輩とユーチューバーをしている。

映画『聖なるもの』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『聖なるもの』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『聖なるもの』のあらすじ【起】

映画研究会に所属する大学3年生の岩切は自主映画を制作するため、大先輩である大学8年生の橘先輩にアドバイスを請う。すると、彼は自分の生活を撮影してみると良いと言う。そこで、岩切は自撮りをしながら新入生の勧誘へと向かった。ところが、口下手な彼は新入生の勧誘が上手くできない。その上、橘先輩に提出していた脚本も没を食らってしまう。

その日、アパートの部屋をシェアしている同級生の平田から、女の子を紹介される。平田の彼女らしく、岩切は軽く挨拶だけを済ませた。
4月6日は新歓花見。先に来ていた女性の先輩と話す機会を得る。橘先輩が監督を務める映画の女優探しと、メイキング撮影、自撮りと岩切は大忙しである。ついでに先輩にも女優にならないか聞いてみたが、断られた。

すると、先輩は新歓の怪談を教えてくれる。岩切が所属する映画研究会は、通年80年目になる歴史あるサークルであったが、元々は映画評論するだけのサークルだった。しかし、8㎜フィルムが出始めたことで映画制作をするようになる。すると、不思議なことに4年毎に美少女が現れるようになったと言う。その子を見ると映画が撮りたくて仕方なくなるのだが、少女は自分が選んだただ1人にしか撮影させない。少女を撮影した映画は必ず大ヒットすると言われていた。だが、それには3つの条件があるらしい。

少女のための脚本を書き、その脚本で映画を作る。途中でやめることはもちろんできない。更にもう1つ、最後の条件があるそうなのだが、それは誰にも知られておらず、成功した者もこれまでに1人もいないと言うのだった。

4月13日、新歓合宿が始まる。岩切は車酔いで昼に嘔吐し先にバスへ戻ったが、後部座席に黒髪の女性が1人座っているのを発見。その時は姿を見ただけで声はかけなかった。
午後になって大学セミナーハウスへ到着。それぞれに映画撮影の方法をレクチャーする中、岩切は脚本作りを行っていた。すると、またあの女性がいるではないか。橘先輩から着信があったため、対応している間に女性の姿は消えていた。

映画『聖なるもの』のあらすじ【承】

その夜、宴会から抜けて夜の月を撮影していた彼は、暗がりを歩く例の女性を目撃。もしかして、彼女が話に聞く怪談の少女ではないだろうか。必死に追いかけた岩切は、近くの海で彼女を見つけその後姿を撮り続けた。女性は裸になって海へ入ろうとしている。そこで、岩切は勇気を出して自分の映画に出てくれないかと声をかけるのだった。

4月15日。目覚めると隣に少女が眠っていた。昨日の記憶がまるでなかったため、映像の確認をする。前日の夜、必死に少女を追った岩切は一緒に住んで欲しいと頼み込む。すると、少女は微笑みながら岩切の部屋へ。伝説的マンガのヒロインから名前を取って彼女に南という名前をつけ、平田とその彼女にも紹介した。

昼下がり、岩切は小川組美術倉庫へ向かい、理工学部2年の小川に脚本を見てもらう。すると、小川は岩切の脚本には客観性がないと指摘。更に岩切は図々しくも小川に出演を依頼。どうにか頼み込んで2か月間だけという期間を設けてもらった。夕方、小川にも南を紹介。小川は訝りながらも、顔だけ合わせてそそくさと帰って行く。

平田にも出演を頼み早速、撮影を開始。初日の撮影を軽く編集し、平田と小川から意見を聞いたが、違和感があると言う。次の撮影ではおかしな展開になったが、その次は南を通しで撮影。ストーリーとしては、学校から飛び出した南が、外の世界へ行くために旅をするというもの。

映画『聖なるもの』のあらすじ【転】

町に出た南は見知らぬ女子高生と出会い、彼女の案内で外の世界を目指す。だが、女子高生は夜になると、外の世界に行くのは明日にしようと言って帰ってしまう。

5月6日、撮影は着々と進む。平田と小川と友人を連れてロケ先へ向かったのだが、小川から協力できるのは今月までだと言われる。どうやら他の撮影が予想よりも早く始まるらしい。その日は外の世界を目指す南を追って、小川が滝行するという内容だった。彼女は映画のため、見事なまでに滝に打たれた。

5月16日、新歓の怪談を教えてくれた先輩を訪ね、これまでのことを全て話す。南が例の少女なのではないかと。すると、通りを歩いて行く南を発見。岩切は先輩と共に彼女を追いかけた。しかし、体力のない岩切のせいで南を見失ってしまう。その後、岩切は先輩から前回、少女に選ばれた者が橘先輩であったことを聞かされるのだった。

数日後、橘先輩がユーチューバーになっているのを発見。その内容は実にくだらないものばかりだった。
一方、岩切の映画撮影は着々と進み、とうとう南が世界の果てに辿り着く。彼女は身重の女性を助け、現在地が世界の果てであることを聞き、その先には海があるのだと知る。

5月17日、橘先輩のYouTubeチャンネル内に良さそうな家があったため、訪問したが、家主は不在。岩切は合鍵を探し見つけてしまった。

映画『聖なるもの』の結末・ラスト(ネタバレ)

そうして、5月20日。勝手に家へと入り撮影を行ったが、家主が帰宅してしまう。そこで、岩切が撮影許可を得ていないことが判明。だが、家主はとても親切な女性で画家らしく、撮影を快く許可してくれる。だが、そのせいで小川が怒ってしまい、もう協力するのは無理だと言い出し帰ってしまう。
その日を境に南が姿を消し、小川も一通のメールを送って来たきり、連絡が取れなくなってしまった。岩切は映画が撮れなくなってしまう。

5月24日、久しぶりに大学へ登校した岩切。その途中で南を発見してしまう。彼女は以前と同じ道を進んで行く。その日はどうにか間に合い前回、見失った先へと進んだが、南は小川と待ち合わせをして美術倉庫へと入った。岩切は倉庫へと密かに入り込み、2人が親しくしているのを目撃する。

7日後、岩切は画家の元を訪ね全身を黒く塗り潰される。彼はその勢いで小川組美術倉庫へ向かい、ミニチュアの町を粉々に破壊して火を放った。

5月32日、これまでの出演者全員が海へ集合。岩切は南が海へ辿り着いたシーンを撮影したが、気が付くとそこには小川しかおらず、彼女は怒り狂って岩切を殴り倒し彼のカメラを海へと捨ててしまった。

映画『聖なるもの』の感想・評価・レビュー

MOOSIC LAB2017にてグランプリ、最優秀女優賞など4部門を受賞した作品。監督は昨年度の同映画祭にて準グランプリに輝いた『花に嵐』で長編デビューを果たした岩切一空。今作には主人公として出演している。

主人公は何を撮りたかったのだろうか。一言で言うならそんな感想になるが、この映画はそんな疑問を与えるための映画なのだと思う。加えて劇中歌と主題歌を担当したボンジュール鈴木の楽曲が、下手をすれば崩壊しかねない映画を上手く引き締め、まとめているように思う。それを上手く編集、構成したことが受賞に繋がっているのかもしれない。(MIHOシネマ編集部)


南美纓さんを見たのは初めてなのだが、神秘的でミステリアスな雰囲気が漂う女優さんだなと思った。南という役に嵌まっていた。監督を務めたのが岩切役の方だと後から知り、思っていたよりも若くて驚いた。瑞々しさを感じる映像で、独創的な物語だった。
物語を上手く掴み取ることができず、自分の中では疑問がいっぱい残ってしまった。空想的な雰囲気は好きだったが、あまり自分には嵌まらなかったのが残念だった。何度か見たら違う感想を抱くのかもしれないが、一度見て満足してしまった。(女性 30代)


南美櫻のビジュアルが芸術的に美しくて彼女を見るだけでもこの作品を鑑賞する価値があると思います。むしろ、それ以外に見所はないと言っても過言ではないでしょう。
個人的には監督兼主演の岩切一空が演じる主人公の人間性がどうしても好きになれず、ずっと嫌悪感を感じていました。先輩には媚びを売っていい顔をするくせに、後輩には先輩ズラして圧をかける感じが本当に不快で、こういう人いるよなという共感は出来ますが、作品の主人公としてはあまり良い設定には思えませんでした。
結局何を撮りたかったのだろう…と疑問や謎の残る作品です。(女性 30代)

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