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映画『関ヶ原(2017)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『関ヶ原(2017)』の概要:司馬遼太郎著作の同名歴史小説を映画化。石田三成と徳川家康の対立を豊臣秀吉亡き後、関ヶ原の戦いへと至るまでを描いている。主演を岡田准一、役所広司が演じ脇役を演技派の俳優陣が固め、第41回日本アカデミー賞にて9部門受賞している。

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映画『関ヶ原』の作品情報

関ヶ原

製作年:2017年
上映時間:149分
ジャンル:時代劇、歴史
監督:原田眞人
キャスト:岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大 etc

映画『関ヶ原』の登場人物(キャスト)

石田三成(岡田准一)
豊臣家家臣。五奉行として秀吉の側近を勤める。佐和山城を賜った折、侍大将として名高い島左近を俸禄の3分の2を与え、石田家へ迎える。非常に実直で真面目、世渡りが下手で不器用な面がある。正義か不義かで自ら判断し、強い意思でもって家康と対峙する。初芽に思いを寄せている。
初芽(有村架純)
最上家に仕えていた伊賀者。処刑の折、三成に助けられ石田家に仕える。自分を犬と呼び、諜報にて活躍。三成から思いを明かされ、未来を夢見る。仕える家が次々と没落するという因果を持つ。
島左近(平岳大)
元筒井家家臣で侍大将。三成の思想に心を打たれ、家臣になることを決める。主と同等の位置で進言し、時に叱責や注意もする。部を弁えており忠義に厚く、最期まで三成を支える。強面で顔に刀傷があるが、情に厚く妻や息子を大切にしている。
小早川秀秋(東出昌大)
秀吉の正室の甥であり、幼少期は太閤の後継者権を保持していた。非常に優柔不断で気弱な面があり長年、家康勢からの手回しにより、関ヶ原の合戦で三成を裏切り敗戦を決定的にする。
豊臣秀吉(滝藤賢一)
農民から太閤へと上り詰めた武将。幼い三成を徴用し子飼いの武将を育てる。太閤になってから徐々に正気を失い、非道を繰り返すようになる。豊臣家を頼むと三成に遺言を残して亡くなる。
徳川家康(役所広司)
五大老筆頭の武将。策略に長けており狸爺と称されている。太閤の座を狙い対立する三成を戦う相手と定め、長い年月をかけて密かに育て上げ関ヶ原にて堂々と対峙する。言葉巧みに勢力を増やす腹黒。

映画『関ヶ原』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『関ヶ原(2017)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『関ヶ原』のあらすじ【起】

1572年頃、豊臣秀吉は織田信長の武将として近江、長浜14万石の大名だった。学問のため、近江の小さな寺に通っていた幼名佐吉、後の石田三成は鷹狩の帰りにふらりと立ち寄った秀吉へと3杯の茶を出し気に入られ、子飼いとして徴用される。

1595年、伏見城にて秀吉の甥で関白の秀次が謀反を企てたとして、処罰についての会議が開かれる。その場に江戸から駆け付けた五大老筆頭の徳川家康が加わったことで、三成は警戒を強めていた。秀次本人はすでに切腹にて果てていたが、一族郎党の処遇は家康の一言で根絶が決定される。処刑は秀吉正室の甥である家臣、小早川秀秋が取り仕切ることになった。

しかし、三成が約定を違え処刑場に乱入したことで、不本意な処刑に憤っていた一族郎党が立ち上がる。処刑場は騒然としすぐさま断罪されたが、三成は抵抗する女を救うと処刑場を後にした。元筒井家家臣、豪将と名高い島左近の姿が見物人の中に見えたからである。三成は去って行く左近の後を追い、自分の家来になって欲しいと懇願。武力に関して弱かった三成は、左近の武力と頭脳がどうしても欲しかった。彼は自分が信じる道を左近へと説き、俸禄の3分の2を与えることを約束した。

処刑場にて救った女、初芽は伊賀者だったが、仕えた家が全て滅びたという因果を持っている。だが、三成は初芽に一人が万民のために尽くせば天下は栄えるという意味を込めた“大一大万大吉”を旗印にすると明かし、彼女を家来へと召し抱えることにした。

島左近が石田三成の元へ士官することが決まってから3年後の1589年、伏見。秀吉の体調が悪化し衰弱する中、家康が次の後継者となるべく太閤へと財宝を献上。更に家康は小早川秀秋を丸め込むなど、三成を孤立させようと策を巡らせていた。そういった水面下での牽制を互いに行っている三成と家康。

秀吉が幼い頃から子飼いとして育てた武将には、三成を筆頭にした頭脳派の文治派と武力に秀でた武断派があった。彼らは仲間であるにも関わらず長い間、互いに対立し合っている。家康はそこに目を付け、言葉巧みに武断派へと甘言を説いた。

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映画『関ヶ原』のあらすじ【承】

そんな時、太閤秀吉が息を引き取る。今わの際、秀吉の遺言を聞いたのは三成ただ1人。三成は秀吉の死をすぐには公表せずしばらくの間、伏せることにして遺体を人知れず荼毘に付した。豊臣家の後継者、秀頼はまだ幼く虎視眈々と天下を狙う家康の存在があったからである。

家康の甘言に乗せられ、予てより不満を抱いていた武断派はいよいよ、文治派を断じようと小競り合いが勃発。ここにきて家康が九州の武将島津家や諸侯を仲間に引き入れようとしているとの情報を得た三成。そこで、彼は大納言と示し合わせ、家康の策を阻むのだった。

これまでの働きにより初芽へと好意を寄せていた三成は、役目とは別に彼女へと思いを明かし病に伏している策士の元へと送り出す。
病を押して策士が合戦へと参加を表明する返事を得た初音だったが、その帰りに仲間の忍から裏切られ襲われてしまう。家康に寝返った仲間は自分の命惜しさに初音を襲ったのだ。

1599年、3月。これまで家康と三成の間を取り持っていた大納言が亡くなる。このことで家康の息がかかった武断派が勢力を増し、三成へと襲い掛かろうとしていた。三成は左近の案により一旦、逃走し中立の会津を頼り家康を討つ壮大な計画を練る。そして、わざと家康へと助けを求めることにした。このことで慌てた家康だったが、三成を保護することにし押し寄せて来た武断派を上手くあしらい追い返すことに成功。

映画『関ヶ原』のあらすじ【転】

1600年、春。三成は佐和山城にて家康が会津の上杉藩討伐の命を出したという知らせを聞いていた。だが、彼は正義か不義かで判断を行い、上杉藩のための挙兵はしなかった。彼は天下を東西で真っ二つに割り、家康と対峙するための準備を粛々と行っていたのである。

その年の7月、三成は西方の諸侯へと配下を送り説得すると同時に家康を討つことを宣言。伏見城を攻め落とすなど、着々と準備を進める。そんな中、小早川秀秋は三成率いる西軍へと与したものの、家康への対面も気にしており西軍にいながらにして未だ、迷っているのだった。

9月、西軍5万に対し東軍はまだ3万の兵しか集まっておらず、このまま合戦へと挑めば勝利は決定的。大阪城にいる総帥毛利軍が加われば、西軍はいよいよをもって攻め入るという計画だった。ところが、毛利は三成の再三の声にも立ち上がれず、大阪城に引き止められている。季節柄、雨が降っては夜には冷え込みが厳しくなっていた。西軍から退陣する武将が続出し、三成は頭を抱えてしまう。彼は何通もの書状を大阪城へと送ったが、家康の手の者が邪魔立てし、書状が大阪へ届けられることはなかった。

戦いの前日、9月14日。大垣城を拠点に陣を敷く。今や東軍は10万にも膨れ上がり、対して西軍は8万に留まっていた。家康はまだ江戸に留まっていると思われたが、とうとう赤坂岡山、東軍前線陣地へと姿を現す。

関ヶ原の南、松尾山には小早川秀秋が布陣。東軍前線陣地の向かいの山にある大垣城には三成が布陣していた。家康が到着した知らせを聞いた三成は戦いを開始したが、そんな中、上杉勢から家康勢に阻まれて加勢に行けないという書状が届く。

その夜、家康は西軍の動きを知ると、前線陣地を引き払って西側へ移動することを決意。
西軍でも家康が西へ移動すると読み、こちらも関ヶ原へと移動することにした。三成が大垣城を出たという知らせを聞いた家康は桃配山の麓へと布陣。夜のうちに双方とも移動を続けた。

映画『関ヶ原』の結末・ラスト(ネタバレ)

1600年、9月15日。三成は笹尾山へと布陣。夜が明けた早朝。深い霧が立ち込める関ヶ原にて、いよいよ合戦が開始されようとしている。陣営には医術の心得がある左近の妻と息子たちも加わっていた。
同じ頃、九州島津家は西軍に与していたものの、西軍大将の三成の命には従わず攻守の陣営を保つ。

午前7時、合戦が開始。西軍の宇喜多勢、東軍の黒田勢が激しく衝突した。左近もまた先駆けて出陣。更に騎馬隊が突入し、次々と大砲が放たれる。これにより、西軍は東軍を圧倒し戦況は上々。三成は「勝機は我にあり」と叫び更に攻めた。このまま何事もなければ勝利は目前であった。

しかし、家康は布陣しているだけで出陣しない小早川に苛立ちを募らせる。同じ頃、出陣しない島津の陣営へと向かった三成だったが、説得できず。同じように動かない小早川へも発破をかけるよう左近の息子を向かわせることにした。左近は息子を送り出すと、陣に踏み込んで来ようとする敵兵をけん制する。

開戦3時間後、大砲拠点が爆撃される。小早川と島津は相変わらず動かず、徐々に戦線が押され始める。左近の息子は小早川の陣営へとようやく辿り着くが、家康の手の者に阻まれ深手を負う。それでも彼のお陰で小早川が出陣を決意。しかし、左近の息子は家臣によって殺されてしまい、小早川はやむを得ず三成を裏切ることになってしまう。

小早川の寝返りにより、西軍の陣営は一気に暗転。三成は親友の策士を亡くす羽目になり、これにより東軍は更に士気を高めた。
開戦5時間後、午後1時。本陣には三成たった1人しかおらず、このままでは敗戦が決してしまう。左近は三成に逃げるよう促し、主君が山へ入る姿を見送る。その後、彼は石田家の家臣と共に最期まで抵抗を示し、爆弾を抱えて自爆するのだった。

午後3時、合戦が終了。三成も単独で山中を逃亡し、かつての領地へ逃げ込み農民によって助けられる。農民は一家総出で三成を匿い傷は癒えたが、追手が迫っていることを知った三成は逃げろと促す農民を思い、捕縛される時を待った。自刃しようとは露とも思わなかった。

処刑を目前にして家康と対面する機会を得た三成だったが、互いの間に会話はなく、終始無言で終わった。京都、六条河原へ連れ出された三成は、路上にて初音の姿を目にする。
1600年、10月1日。石田三成は家康の命により斬首に処され、41歳という短い生涯を終えるのだった。

映画『関ヶ原』の感想・評価・レビュー

原作に基づき、関ヶ原の戦いへと至る工程を詳細に描いている。石田三成は謹厳実直な人物で、不器用な面がある。彼に関しての逸話と言えば、佐和山城の話だ。三成は計算が得意で非常に倹約家であったらしく、佐和山城の表向きはとても豪勢であったが、裏は張りぼてで質素な生活を送っていたらしい。それは妻子にも徹底させていたと言う。

主演の石田三成役を岡田准一が演じているが、主演男優賞を授賞するほどの俳優だ。三成の不器用さを上手く演じていた。対して徳川家康役を役所広司が演じている。こちらは重厚な演技であったが、もっと腹黒い面があっても良かったような気がする。それでも素晴らしい演技を見せつけてくれている。かなり重みのある歴史映画。(MIHOシネマ編集部)


原作は未読なので、原作と比べてどうなのかは分からないが楽しんで見ることができた。良かった点は主演の岡田准一。もともと大河ドラマなどの出演から演技ができる人という認識はあったが、石田三成という役を見事に演じてみせ、役者の底力を見せられた。

気になった点は、尺の関係上物語の進行が速いのとセリフが若干聞き取りにくいこと。でもそれは、集中して見れば各陣営の話はある程度わかったし、セリフの全く聞き取れないほどではなく、むしろリアリティある話し方とも言える。

しかし、有村架純の役どころの必要性はあるのか。その点は疑問だった。(男性 30代)


歴史が大の苦手な私にとって、いくら大好きな岡田准一が主演を務めていても=面白い作品にはならないのだと思い知らされた今作。「関ヶ原の戦い」というワードや「石田三成」「豊臣秀吉」「徳川家康」という人物の名前は知っていても、何をした人なのか、何が起きたのかを全く理解していない私にはこの作品は難しかったです。常識がない自分が悪いのですが、セリフの一つ一つも難しいし、言い回しが独特だったり展開がスピーディだったりと完全に置いていかれてしまいました。
この作品で真実を知ると言うよりも、歴史を知っている人がより深く知るための作品かなと思います。(女性 30代)

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