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映画『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』あらすじとネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』の概要:音速の貴公子と呼ばれたF1レーサー、アイルトン・セナがレース中の事故で亡くなったのが’94年5月1日、享年34歳。天才の夭折と同時に、何が彼をF1に引き込んだのかを追うドキュメンタリー。

映画『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』 作品情報

アイルトン・セナ 音速の彼方へ

  • 製作年:2010年
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、ドキュメンタリー
  • 監督:アシフ・カパディア
  • キャスト:アイルトン・セナ etc

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映画『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

[miho21]

映画『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』のあらすじを紹介します。

セナが1994年にイタリア・イモラで開催されたサンマリノグランプリで5月1日に34歳という若さで事故死した。
彼の本名は、アイルトン・セナ・ダ・シルバ。裕福な地主の息子としてブラジルに生まれ、4歳でカートレースに夢中になり、天才ドライバーとしての才能を見出していく。
8歳にして整備工場にあったスクラップ同然のジープを走らせてしまうほどメカにも精通していたという彼を両親や親族たちは、生涯を通じて誠実であり続けた人物と評価している。

シーズンオフに幼馴染のリリアンと結婚したものの、資金と政治の柵から逃れられなかったのはセナとて同じ。
このままブラジルですごしていれば資金の工面が出来ずF1600のレーサーのまま終わってしまうと判断したセナは苦渋の思いでリリアンと離婚。
その後、2000,F3へと順調に成果を残していくのだが、彼の心は蝕まれつつあった・・・。

映画『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

F1レース界の光と影

映画は、セナの生前のフィルムと共に両親、関係者のインタビューで構成されている。
ブラジルの裕福な家に生まれたセナといえども、フォーミュラーカーレースで才能を磨く為には資金も政治力も必要。セナはF1600の時点でフォーミュラー界は才能だけでのし上がっていけないと早くも挫折を味う事となる。
F1600まではダ・シウバと父親の姓を名乗っていたセナだが、F2000以降からセナは母親の姓で活躍する事となる。
これは一度人生に区切りをつけなければ一流になれないと悟った彼の心境の変化とも言える。

歴史を飾る名だたるレーサーも登場

映画には歴史を飾る有名F1ドライバーたちも多く登場する。
古くはニキ・ラウダ。セナと犬猿の仲だったネルソン・ピケ、ライバルだったアラン・プロストのも映画には登場する。

言われた事を淡々とこなすプロストに対しリスクをとり続けるセナは対照的。
旧体質で保守的、スポンサーいいなりというF1のレギュレーションに真っ向から反対するセナが、戦いは勝たなければ意味がないと言い続けている姿が印象的だ。
そんなセナは孤高のアウトサイダーであり、唯一の友人は、彼のピットドクターと、プロストの代わりにマクラーレンホンダに移籍してきたベルガーだけだったという事も映画の中から読み取れる。

どんな状況下でも誠実でありつづけた

セナがブラジルに帰国する度に彼を一番心配していた母親は『今日も誠実な子だった』と語る。
ドライバーの知らない所でF1がスポンサーや、政治の思惑に左右される中、レースをより良いものにしようと常に誠実でありつづけたセナの心構えは母親には伝わっていた事が判る。

その一方で厳格だったセナの父親は、セナがカートレースに夢中だった頃から、勉強をしてからでないとカートレースをやってはいけないと躾けていた逸話も出てくる。
その為、セナは短時間で集中し効率よく勉強をする癖がついたと語っているシーンも心に残った。


F1に詳しくない人も「アイルトン・セナ」と言うあまりにも有名な選手の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?ブラジルではサッカーの神様・ペレ、ジーコに並ぶ偉大なスポーツ選手とされていたセナ。F1好きな私にはたまらないドキュメンタリー作品でした。
F1は何千万、何億と言う莫大なお金が投資されたスポーツで、レースに出る選手もそれだけ命懸けで戦っています。見ているだけの私たちには想像もできないような異次元の世界を走っている彼らの姿はまさに夢のような存在です。音速の貴公子と呼ばれたセナの命を懸けたレースを違った角度から見られる最高の作品でした。(女性 30代)

映画『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』 まとめ

Take a risk,get a chanceがセナのポリシー。リスクをとってでも前に進まなければ明日の進歩は得られないという事。
F1の事故は1976年にニキ・ラウダがニュルブルグリンクGPで奇跡の生還を遂げて以来、劇的に減っている。
セナの事故死から10年間、F1での安全対策は今まで以上に徹底されたはずだが、10年後となった2014年日本GPでジュール・ビアンキがコースアウトした末に頭を強打し半年の昏睡状態の末に2015年7月に25歳の若さで亡くなった。

モータースポーツの行く末が、企業や政府という大きな力に左右されそうになる中、誠実でありつづけたセナの姿に、企業で働く人たちは必ず勇気を貰えると思う。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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