映画『セッション9』の概要:2001年製作のアメリカ映画(原題:SESSION9)。閉鎖されている精神病院にアスベスト除去作業で訪れた5人組の物語。病院の地下にある精神病患者と医者のやりとりを撮影したテープを巡ったホラーサスペンス作品である。
映画『セッション9』 作品情報
- 製作年:2001年
- 上映時間:100分
- ジャンル:サスペンス、ホラー
- 監督:ブラッド・アンダーソン
- キャスト:デヴィッド・カルーソー、スティーヴン・ジェヴェドン、ポール・ギルフォイル、ジョシュ・ルーカス etc
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映画『セッション9』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『セッション9』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『セッション9』のあらすじを紹介します。
物語の舞台は廃墟となったダンバース精神病院。
ここに大金の報酬を目当てで5人の男が集まった。
今度ここに新しい公共施設が出来るということで、アスベストの除去作業を依頼されたのだ。
その5人とは、最近仕事や家庭生活に行き詰まったリーダー格のゴードン、真面目に仕事に取り組むフィル、フィルの彼女を最近奪ってしまったハンク、高学歴なのにも関わらず仕事が上手くいかないマイク、そしてこの仕事を紹介してくれたゴードンの甥のジェフ。
いかにも何か出てきそうなおどろおどろしい外観の病院。
ある日ハンクが病院の地下で転々と続いているコインの道を見つける。
コインを拾いながら進んでいくと目の前には壁。
ぶち破るとそこには大量のコインが出てきた。
彼は恋人に「大金が手に入った」と告げ、姿を消してしまった。
別のある日、マイクは地下の部屋であるテープを見つける。
その内容は、以前この病院に入院していた精神疾患患者のメアリーと医師のセッションを録音したもので全9巻あった。
マイクはこのテープに引き込まれ、仕事の合間に聴くようになってしまう。
何日か経つとゴードンの様子がおかしいことに気がついたフィル。
その頃ジェフの姿も見なくなっていた。
実はゴードンは会社が倒産、娘の育児に疲れ、妻ともうまくいかなくなっていた。
それがこの病院に来たことで精神が崩壊。
このあとゴードンの恐ろしい事実が明るみになるのだった。
映画『セッション9』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『セッション9』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
デヴィット・カルーソの魅力
民放でも放送されている人気アメリカドラマのCSIシリーズ。
このマイアミ編に出ているのがデヴィットなのだ。
普段はサングラスをかけ寡黙なダンディーさが売りの刑事を熱演している彼のファンは多い。
アメリカは映画俳優とドラマ俳優が違うことで知られている。
日本みたいにドラマで売れたから映画に出るというのとは少々違うのだ。
そのため彼はあんなにドラマで人気なのに、中々映画では観ることが出来ない。
本作品では彼の自慢の渋さはあのままに、刑事とはまた違った雰囲気の魅力を前面に出している。
本当にあった病院が舞台
この物語に出てくる精神病院は本当にあったもので、アメリカでは有名だという。
精神病院が恐いという訳ではなく、この映画に出てくるような異常な処置があったかと思うと寒気がする。
この感覚を効果的に使ったのが本作品。
残念ながらB級感は否定出来ないが、作品としては非常に頑張っており評価の出来るものになっている。
ラストシーンの困惑
次第に明かになる主人公の等身大の姿。
実は多重人格であり、妻と娘を殺害しているのをにおわせている。
仲間もどんどんいなくなり、精神病院の地下室でセッションテープを9巻聞いておかしくなったように思わせているが、実際に殺害していたのは自分だというオチ。
恐らくこの異常な雰囲気に飲まれ、元々衰弱していた精神力がさらに弱り弾けてしまったのではないかと予測が立てられる。
セッションに登場する女性の霊でも憑いてしまったのでは?と思わせている節もあるのだが、ここは曖昧にして終わっているのもお気に入りだ。
はっきりしないから怖いということもある。
本作品はこの終わり方だからこそまとまっているのかもしれない。
どうなっているのか、物語がどう進んでいくのか分からない展開が面白く、有名な俳優が出ているわけではないのですが最後まで緊張感を持ちながらドキドキして見ることができました。
精神病棟と言うだけで何か秘密が隠されているというのは簡単に想像できるのですが、この作品の場合は精神病棟で不可解な何かに巻き込まれながらも、その答えがはっきり出ないまま終わってしまうので色々な見方が出来るなと感じました。
実在する廃病院が舞台になっていると言うのもかなり怖いですよね。(女性 30代)
映画『セッション9』 まとめ
B級映画といっても非常に深い。
何を基準としてそう呼ぶのかも怪しいからだ。
しかし、この映画にだけ関して言えばB級映画だからこそ出来たこととだと思う。
精神病院をモデルにした映画というのは実は意外と難しく、普通の人が日常的に知りえない情報なだけに分からないことが多いのだ。
そのためリアルさも異常さもうまく演出しないと伝わって来ない。
その点ではうまく描写しているのはこの映画の見所の1つと言えるだろう。
また病院の外観や人などを撮影するカメラワークも良く、おどろおどろしさが上手く表現されていて良い。
今から精神病院の話を観るという気持ちにさせてくれる内容だった。
テンポ感こそ遅いものの話がごちゃっとしている割には見やすく、あっという間に終わってしまうという感じの作品である。
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