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映画『セッションズ』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『セッションズ』の概要:首から下が動かない障害を持つマークはある日、性についての悩みを抱えていた。そこでセラピストのシェリルの協力のもと健全の人と同じような体験をしようと試みるのであった。

映画『セッションズ』の作品情報

セッションズ

製作年:2012年
上映時間:95分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ベン・リューイン
キャスト:ジョン・ホークス、ヘレン・ハント、ムーン・ブラッドグッド、アニカ・マークス etc

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映画『セッションズ』の登場人物(キャスト)

マーク・オブライエン(ジョン・ホークス)
首から下が動かない障害を抱えている男性。女性とお付き合いしたことがないことでシェリルを通し学んでいく。
シェリル・コーエン=グリーン(ヘレン・ハント)
セックスセラピストとして様々な性の悩みを抱える人の力になる仕事をしている。
ブレンダン神父(ウィリアム・H・メイシー)
マークが通う教会の神父。マークのよき理解者でもある。

映画『セッションズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『セッションズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『セッションズ』のあらすじ【起】

マーク・オブライエンは、昔から頭の良い人間であった。偏差値の高いカリフォルニア大学バークレー校を卒業し、ジャーナリストとしても仕事をしていた。趣味は、詩を書くことで詩人としての才能もあった。だが、そんな彼は大きな障害を抱えていたのであった。

マークは、幼少時に発症したポリオが原因で、首から下が動かすことができず麻痺状態になっていた。また、合併症として重度な呼吸器障害も抱えており、長時間の自発呼吸ができなかった。そのためマークの家には、「鉄の肺」と呼ばれる大きな呼吸器が常備されていた。マークに許された外出の時間はおよそ3時間。それ以外の時間は、ほとんど家の中で生活を送る毎日であった。

そんな生活を送っていたマークは、歳月が進み40歳手前の年齢に近づいていた。当然女性にも関心があったが、障害により満足に恋愛ができずにいた。

ある日、マークの新しいヘルパーとして容姿端麗な女性ヘルパーのアマンダがマークの家へやってくる。

映画『セッションズ』のあらすじ【承】

美しい女性ヘルパーのアマンダを目の前にしたマークが恋に落ちるまでにはあまり時間を要さなかった。彼女は外見の美しさだけではなく、マークを自然と笑顔にしてくれる明るい性格でもあったため、マークはますます彼女に夢中になっていった。

詩人でもあったマークは女性の心を理解し優しく接することでアマンダ自身も次第にマークをクライアントとしてではなく男性として意識してしまう。だが、それはマークの障害と本当の意味で向き合わなくてはならないことを意味していた。

自分の気持ちに気づき、これ以上は一緒に居られないと思ったアマンダは、別れを告げることなくマークのもとを去ってしまう。

恋焦がれたアマンダがいなくなったことでマークの日常に色味が無くなってしまう。だが、彼も愛する女性と理想的な形で結ばれたいという願望が高まるのであった。

そんなマークのもとへ障害者の性に関する行為についての記事依頼が舞い込んでくる。マーク自身も体験したことがない行為について関心を抱き始めるのであった。

映画『セッションズ』のあらすじ【転】

障害者の性行為に関する記事の執筆に悩んだマークは、マークが良く通う教会へ足を運ぶ。そこで友人でもあるブレンダン神父に執筆のことと密かに抱える性行為への興味を相談するのであった。古い付き合いのため、彼の状況をよく理解しているブレンダン神父は、友人として性に関するセラピストに頼ってもいいのではないかと助言する。

ブレンダン神父の後押しもあり、マークはセックスセラピーを受けることを決める。セラピストとして現れたシェリルから、これから6回の性的な交わりを意味するセッションを受けることを説明される。

セックスセラピーを受けるマークだったが、初めて体験するのと重度な麻痺のため、中々上手くいかない。それでも真剣に改善方法を考え、障害を持つ自分に対し偏見を持たないシェリルに対し、いつしか本気で好きになってしまうのであった。

マークはシェリルとのセッションの回数を重ねるにつれ、彼女への恋心を増していく。だが、彼女は既婚者であった。家庭を持ち、子供と夫を持つ主婦でもある彼女は、セラピストとしての仕事としてマークと向き合うも私的感情を入れないよう徹底していた。

映画『セッションズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

シェリルの気持ちとは裏腹に思いを募らせたマークは、彼女にあてた詩を書いて彼女の家へ送っていた。だが、そのポエムを先に見つけたのはシェリルの夫であった。患者が妻へ私的感情を持ち込んでいると考えたシェリルの夫は怒り、家の外にあるゴミ箱に捨ててしまう。

ポエムのことで口論となったシェリルは夜中、夫に黙ってゴミ箱からポエムを見つけ出す。詩を読んだシェリルは、これまで気づかないようにしていたマークへの想いに気付いてしまうのであった。

5回目のセッションを迎えたマークとシェリルは、初めて本当の意味での行為に成功する。それはただ肉体に関する喜びではなく、2人の互いを思う気持ちが入っていた精神的な満足が大きかった。このとき、2人の間には確実に愛が芽生えた。だが、これ以上マークと触れ合うと後には引けなくなってしまうため、家庭を持つシェリルは、最後1回のセッションをせずにマークから去るのであった。

それから数年後、マークは別の女性と結婚していたが、病により若くしてこの世から去った。マークの葬儀ではアマンダやシェリルも駆けつけた。マークの愛した女性達は彼のもとから去ってはいたが、決して彼のことを忘れることはなかった。それはマーク自身が誰よりも愛に満ち溢れていたからこそ、マークと過ごした日々が彼女達にとって忘れられない幸せな時間であったことを意味していた。葬儀ではマークがシェリルへ宛てたラブレターでもあるポエムは葬儀にも読まれた。別れの場であっても優しい空間に包まれた葬儀は、最後までマークの人柄を表していた。

映画『セッションズ』の感想・評価・レビュー

障害者における性に関する悩みという題材は一見重く感じる。だが、マークという常に前を向きにチャレンジする人柄が作品全体に終始温かみを与えていた。人それぞれ悩みはある。だが、大切なのはどんなときであっても相手を思いやる気持ちだと思う。観終わった後、心の中がここまで温かくなった作品はいつ以来だろう。きっとマークの人柄が作中の登場人物だけでなく観ている観客にまで届いていたからだろう。(MIHOシネマ編集部)


性をテーマにした作品と言うだけでも見るのに躊躇してしまうのですが、障害者の性に対する興味や葛藤が描かれていた今作は、ものすごく真面目で誠実な作品で見る人の心に訴えかけるような、非常に素敵な作品でした。
障害の有無に関係なく、経験をしていないと分からない世界って沢山あるのだなと感じました。それを自分のハンデのせいにして、知らなくても仕方ないと思うのではなく、知りたい、経験してみたいと興味を持ち、前向きな行動が出来るマークには勇気を貰えました。
マークの障害に向き合うことが難しいのだという描写もとてもリアルで悲しくなりましたが、マークは1人の人間として多くの人に愛されていたのだと感じました。(女性 30代)

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