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映画『セブンソード 修羅王の覚醒』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『セブンソード 修羅王の覚醒』の概要:中国の人気武侠小説『七剣下天山』をワイヤーアクションや最新のCGを使って新たに映画化。伝説の七振りの宝剣を巡って敵対する勢力との攻防が展開。宝剣を持つ主人公は魔眼を持つ修羅王との因縁の対決をすることになる。

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映画『セブンソード 修羅王の覚醒』の作品情報

セブンソード 修羅王の覚醒

製作年:2019年
上映時間:90分
ジャンル:アクション、歴史
監督:フランシス・ナム
キャスト:チャン・ゾーウェン、チェン・ジエ、アンヅゥイー、ワン・タン etc

映画『セブンソード 修羅王の覚醒』の登場人物(キャスト)

凌未風(チャン・チャオ・ウェン)
リョウ・ビフウ。天山の優れた剣士で最も強いと言われる宝剣、天山遊龍剣の持ち主。16年前、戦場で出会った雲驄から娘と剣を託され、天山に弟子入り。顔を変えて師匠から得た名を名乗る。郁芳への思いを断ち切れずにいた。
劉郁芳(チェン・ヂィエ)
リュウ・イクホウ。江南の武荘の娘。16年前の戦争で結婚を約束した武人が行方不明となっても尚、その帰りを待ち続けている。未風がかつての武人であることを見抜き、生死を共にしたいと望む。
易蘭珠(アンヅゥイー)
エキ・ランシュ。雲驄の娘。天真爛漫で師匠である未風に恋をしている。美しい娘だったが、修羅王に呪いをかけられ白髪と化してしまう。父が保持していた宝剣、青干剣の持ち主。
楊雲驄(チャン・ハオ)
ヨウ・ウンソウ。蘭珠の父で天山の剣士だった。師匠から修羅魔眼を奪う任務で戦いに赴いたが、戦場で出会った武人に娘と青干剣を託し毒に斃れる。

映画『セブンソード 修羅王の覚醒』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『セブンソード 修羅王の覚醒』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『セブンソード 修羅王の覚醒』のあらすじ【起】

西暦1644年、天山へと師匠によって呼び出された楊雲驄(ヨウ・ウンソウ)は、師匠から任務を言い渡される。それは、伝説の七剣の一振りである青干剣を携え、修羅魔眼を奪還しろというものだった。修羅魔眼とは、修羅山にて隠遁していた魔皇という達人が作り出したもので、邪悪の限りを尽くしたと言われている。対してもう一人の達人、神帝は魔眼を封じるために神眼というものを作り出した。神眼は朝廷の闇組織、神調門にすでに奪われてしまったが、魔眼は修羅墓に隠されており未だに見つかっていない。師匠は魔眼すらも神調門に奪われまいとし、先んじて入手するよう言い含めたのだった。

しかし、修羅墓にはすでに神調門がいて魔眼の在り処を見つけ出してしまう。だが、そこへ幽冥魔姫(ゆうめいまき)率いる第3の勢力が乱入。彼らは魔眼を巡って激しい戦いを展開。そんな中、青干剣を手にした雲驄が突入。ところが、彼は赤ん坊の娘を抱えたまま戦いに赴いてしまい、娘共々幽冥魔姫の毒を受けてしまう。彼らが三つ巴の争いを行っている間、神調門の若者が魔眼を己の身の内へと取り込んでしまい長官を滅ぼしてしまった。そこで、幽冥魔姫は神眼を使って魔眼を宿した青年ごと封印するのであった。

時は清王朝時代、魯王軍が窮地に陥っている戦場へ逃亡して来た雲驄。そこでは生き残った武人が敵軍と懸命に戦っていた。雲驄は瀕死の状態で武人に娘と剣を預け、天山にいる自分の師匠に師事するよう伝える。彼は武人と娘を見送り、追って来た幽冥魔姫と死闘を繰り広げたのであった。

それから16年後。雲驄の娘、易蘭珠(エキ・ランシュ)は、剣士の凌未風(リョウ・ビフウ)を師と仰ぎ天山にて鍛錬に励んでいた。そこへ、朝廷からの密書が届く。朝廷の禁武令に乗じ神調門が八大門派の存続を揺るがす暴挙に出たため、直ちに江南の武荘の救助へ赴けとのことだった。

未風は蘭珠を伴って江南へ。その途中、神調門一派に追われる娘を助ける。未風もまた七剣の一振り天山遊龍剣の持ち主だった。神調門は即座にその場を退き、未風は娘が目的の場所から逃げて来た者だと知る。娘の劉郁芳は父から魯王の密書を託されており、密書を解読できる唯一の人物、梅花荘の荘主の元へ向かおうとしていた。そこで、未風は娘の手助けをすることにする。

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映画『セブンソード 修羅王の覚醒』のあらすじ【承】

その頃、修羅山では魔眼を宿した青年が神調門の首領、修羅王として、神調門を我がものとしていた。彼は七剣の全てを手に入れ幽冥魔姫を下し、魔眼で世界を牛耳ろうと画策。幽冥魔姫は神眼を保持しているため、目下修羅王には太刀打ちできる状況ではない。七剣を手にすれば勝機があった。修羅王は配下に未風が持つ遊龍剣と蘭珠が持つ青干剣の奪取を命じ、それと同時に郁芳からも密書を奪おうとしていた。

旅を続け梅花荘に到着した未風たちだったが、荘主は病を得て動ける状態ではなかった。郁芳の父や弟子たちは神調門に捕らえられ、神調門の本拠地である修羅殿へと連行されたと思われる。魯王の密書が狙われるのは、財宝の隠し場所が記されているかららしい。修羅王は財宝と七剣を手に入れる策を弄していたのである。

その日は梅花荘の隠れ里に一晩泊まることにした未風達。だが、彼は荘主が何者かに操られているのではないかと疑念を抱いていた。その日は未風の誕生日とのことで、蘭珠が祝いの桃饅頭を作りに台所へ。そこに郁芳も加わり行方不明となった恩人の誕生日を祝うため、同じように桃饅頭を作りに現れる。彼女は16年前、雲驄から蘭珠を託された武人と縁があり、彼に思いを寄せていた。だが、武人は戦場から忽然と姿を消し、行方不明になってしまったのだった。

そんな彼を思い一人涙を浮かべる郁芳の元へ未風がやって来る。郁芳は饅頭を未風に渡したが、彼の食べ方が思いを寄せる武人と同じだったのではっとする。蘭珠もまた師匠に饅頭を手に現れたので、未風は苦笑するばかり。そんな時、荘主の悲鳴が響き渡り部屋へ向かった3人。弟子たちの話では荘主に薬を服用させたが、効かないため、呪いかと思って道士を呼んだと言う。すると、道士は宝剣を枕の下に敷いて寝ろと進言したらしい。弟子たちが言う通りにすると、荘主の乱心が治まった。それでも時折、気が触れたように暴れ出すのだと言う。その夜は妹弟子の郁芳が様子を見ることにした。

荘主の容態は落ち着いたが、未風はどうにも隠れ里の様子が気になって仕方ない。怪しいところが多過ぎるのだ。それに荘主は左利きのはずだったが、昨夜は宝剣を右手で振り回していた。更に精気のない使用人。調べてみると使用人の全員の体が硬直していた。未風が使用人の頭部に針を刺すと毒水が流れ出す。これは水性移魂傀儡の術、夏妖が施されている証であった。更に調べを進め邸全体に術が施されていることが分かる。術は気功を使うと水牢と化すため、閉じ込められると脱出できなくなる。

恐らく狙いは未風と蘭珠、荘主が持つ宝剣を狙ったものと思われる。そこで、未風は宝剣を荘主に託し、枕の下に敷いて寝るよう促した。宝剣を狙う敵が姿を現すまで、後は待つばかり。その夜、とうとう黒幕が姿を現す。これまでの情報から敵は神調門の手の者であることが分かっていた。

映画『セブンソード 修羅王の覚醒』のあらすじ【転】

敵は水術の使い手であることが分かっていたため、水牢が発動しないよう酒を混ぜていたのである。これにより、神調門の手の者は火だるまとなり命をおとした。荘主により魯王の密書の解読が済み一同は別れを告げる。

その道中、修羅王自らが未風の前に登場。未風は先手を退けた際、毒を吸い込んでしまい手負いとなってしまう。しかも、蘭珠が修羅王の愛した女にそっくりだったことから、修羅王は蘭珠を連れ去ってしまう。未風は郁芳を助けなくてはならず、ひとまずはそちらを優先することにした。

ところが、郁芳を助けた後になって毒が回って動けなくなってしまう。そこで郁芳は、未風がかつて結婚を約束した武人ではないかと問い詰める。そして、その体に残されている傷痕から確信。武人は蘭珠と宝剣を託され、天山にて雲驄の言う通り師匠に師事した。師匠は彼にその座を譲る際、名前を凌未風と改め遊龍剣の持ち主になるよう告げたのだ。故に彼は顔を変えて別人として生きることにしたのである。郁芳は未風を救うため、毒を吸い出そうしたが、自らも毒に侵され倒れてしまうのだった。

その頃、修羅王に攫われた蘭珠は青干剣を奪われ甘言を吹き込まれていた。だが、彼女は頑として信じようとしない。そこで修羅王は16年前のことを明かし、彼女に呪いをかけられ白髪となってしまうのだった。

意識を取り戻した未風は、毒に侵された郁芳を助けるため、知り合いの医師の元へ彼女を運んだ。どうにか命を助けることができたため、医師に郁芳を頼み自分は蘭珠の救出へ向かう。彼は神調門の隠れ家へ突入し、修羅殿の場所を聞き出した。

映画『セブンソード 修羅王の覚醒』の結末・ラスト(ネタバレ)

修羅殿へやって来た未風は剣が示す場所へ向かい、修羅王の部屋へ。そこには七剣の内、すでに六剣が集められていた。彼の前に白髪となり操られた蘭珠が立ちはだかる。彼女の暗示を解き、共に天山へ帰ると約束。ところが、そこへ修羅王が現れ攻撃を仕掛けて来る。そのせいで蘭珠が重傷を負ってしまい、未風は愛弟子を抱え早々に修羅殿から逃れた。

郁芳がいる医局へ蘭珠を運び込んだ未風。彼はそこで郁芳との縁を断ち切り、単身修羅殿へと引き返す。生きて帰るつもりはなかった。彼は修羅殿に捕らえられた武荘の人々を救出。ところが、そこへ郁芳が姿を現す。彼女は何が何でも未風と生死を共にする覚悟のようだ。未風は修羅王と対峙し、奴を討ち取った。修羅王から抜け出た魔眼は朽ち果てて消えてしまう。それは天山での最終奥義、天山神芒のお陰であった。前回の戦いの折、目が弱点だと見抜いていた未風。修羅王は今わの際、神尊こそが全てを画策した首謀者だと明かし、息を引き取った。

これで、16年前の因縁に片をつけたと話す未風。彼はその足で次の目的地へ出発してしまう。郁芳はその背を見送ったが、父の後押しもあり未風の後を追うことにした。未風は同門を探すため、旅を続けることにし郁芳へと別れを告げる。彼女もまた彼の足手まといになるまいとして、別れることに。そうして、白髪と化した蘭珠は師匠から離れ、単身修行の旅へ出ることにしたのだった。

映画『セブンソード 修羅王の覚醒』の感想・評価・レビュー

中国で人気が高い『七剣下天山』は、過去にもツイ・ハーク監督が『セブンソード』というタイトルで映画化している。今作は新たに制作された作品。他にもゲームやTVドラマ化されている。

少しでもこの『七剣下天山』の内容を知っていれば、ストーリーの把握や設定、立ち位置などが理解できたのだろうが、今作が初めてであれば、把握できずに置いてきぼりにされる可能性がある。まずは予備知識を多少なりとも入れてから観ることをお勧めする。置いてきぼり気味にされた自分は、ヒロインが主人公を追いかけ回す様子が疎ましく思え、そして弟子のはしゃぎぶりにもちょっと引いてしまった。恋愛要素は控え目の方が内容的にも良かったように思う。怒涛のスピードでストーリーが進むのでとにかく忙しいと感じた。(MIHOシネマ編集部)

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