映画『シャークボーイ&マグマガール』の概要:スパイキッズの監督による立体夢世界のアドベンチャーアクション。アメコミのごとく展開していくヒーローや世界観と、どこかほほえましい性格の少年マックス(ケイデン・ボイド)がヒーロー達と一緒に成長していく様子を描いている。
映画『シャークボーイ&マグマガール』 作品情報
- 製作年:2005年
- 上映時間:93分
- ジャンル:SF、アクション
- 監督:ロバート・ロドリゲス
- キャスト:テイラー・ロートナー、テイラー・ドゥーリー、ケイデン・ボイド、ジョージ・ロペス etc
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映画『シャークボーイ&マグマガール』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『シャークボーイ&マグマガール』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『シャークボーイ&マグマガール』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『シャークボーイ&マグマガール』 あらすじ【起・承】
昔はシャークボーイ(テイラー・ロートナー)も普通の少年で海洋生物学者の見習い。
あだ名をつけたのはサメ研究科のお父さん。
彼はサメが好きでエサを与え名前をつけた。
ある日謎の竜巻が起こり研究所を飲み込む、親子は助かったが反対の方向に流されてしまった。
そんな中サメが話しかけ、彼を安全な場所に連れて行き仲間として迎え、育ててくれた
やがて少年の体にはヒレや牙が出始めた。
その少年は迷子となった所をマックスと出会う。
父を探して宇宙を旅していると言うシャークボーイは、よだれが出る程楽しい「よだれ惑星」の話などしてくれ、その惑星にも連れていってくれると言う。
話をしていると、急に紫の炎の髪でマグマ色の少女が立っていた。
彼女「よだれ惑星」のピンチでシャークボーイを迎えに来たのだ。
学校を休めないと断った少年はもうその二人とは会えず…と言う夏休みの発表をしたマックスは、いじめっ子達に日記を取り上げられてしまう。
返された日記に落書きされていた事を知り激怒したマックス、その際竜巻が起こり、割れた窓からシャークボーイとマグマガールが現れた。
二人は惑星の危機を救って欲しいと「よだれ惑星」にマックスに求めてきた。
クラスメイトや先生に後押しされ、サメ型ロケットへ乗りこみ、よだれ惑星をエレキ魔王から救う事に。
映画『シャークボーイ&マグマガール』 結末・ラスト(ネタバレ)
マックス達はエレキ魔王に対応すべく、夢を見ながらお菓子の空間、氷の城など次々とヒントを得ながら意識をたどっていく。
せまる刺客のコンセント犬から無事に逃げるが、誰かの夢が混ざっている事にマックスは気が付く。
捕らえられた時に現れた混ざった夢の元凶は、いじめっ子のライナスだった。
ライナスはマックスの日記により意識の力を得、内容を書き換えたのだ。
日記を取り戻さなければ捕らえられたまま。
マックス達は籠の中に捕らわれ弱るが、現れた「ララ」の歌の周波数によりシャークボーイのパワーが爆発、籠から脱出する。
日記を取り戻したマックス達は脱出方法を探る。
その中でシャークボーイの生き別れの父が海水艇でシャークボーイを探している事もわかる。
しかしマグマガールが触った途端熱さで日記が焼失してしまう。
残り10分の中、希望を求めて氷の城に向う3人。
焦ったライナス達はマックスの一番大事な「シャークボーイ」と「マグマガール」の始末をエレキ に命じる。
氷の城で氷の王女と対面し、クリスタルハートをさずかるマックス達。
クリスタルの力をと思った矢先、シャークボーイが弱点のエレキうなぎに襲われ沈んでしまう。
助けようとしたマグマガールも苦手な水に入った事で反応がなくなってしまった。
その時トッボロが現れどうすべきかを問いてくれる。
マックスは「世界を良くすべきなのに現実に逃げていた自分」「勝手な夢はいけない良い夢を」と言う事に気付く事が出来る。
気が付いたシャークボーイがマグマガールを火山に向って復活するため走り出す。
溶岩に入れられて復活したマグマガールを見て、マックスは、マグマガールは皆にとっての「光」なのだと気付く。
自分の力にも気付いたマックスは、自分のパワーを手に入れライナスと戦う。
頭脳戦でライナスを説得したマックスはヒーロー2人と合流し、エレキ魔王と戦う。
地球に向かったエレキを倒すべく、本来の世界へ目覚めたマックスはクラスメイト達と奮闘する。
夢の力が現実になる事を利用し、マリッサが氷の力で凍らせ倒す。
映画『シャークボーイ&マグマガール』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『シャークボーイ&マグマガール』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
小物の1 つ1つが見所
ロケットをはじめ、作中の世界に出てくる物1つ1つが「おっ」と思える物が多い。
ゲームボーイの本体やサメ型の椅子など、子供も大人も欲しくなるような小物が散りばめられている。
ストーリー的には似たような地点を淡々と移動する部分もある為、途中で少し中だるみになるかもしれない。
ヒーロー2人がしゃしゃり出ず、あくまでマックスを信じ、たてようとする姿が普通のヒーロー物と違い控えめ感が新鮮である。
諦めて忘れてしまっていた夢を徐々に思い出していくマックスがいじらしい。
トッボロの身体がないので無理と言う中、動く目と口だけで移動したり、線路のない上を電車で走り、お菓子の空間でマシュマロ枕に寝転ぶなど、「想像上の世界」ならではの世界観がこの作品のCGの見所。
敵が敵らしくないと言うか、普段バトルアクションを見慣れている人には「そこで攻撃をやめてしまうの」と、少し物足りない部分もある。
良い意味で敵も「ぬるい」。
こういう性格いるいる視点
主人公マックスの様な性格の少年は少なくない。どこか前向きであるはずなのに無気力、天然気味、自分の力を信じてもらえないし、自分でも信じられない。
そんな主人公だとどこか共感しやすい視聴者も多いと思う。
子守唄やダンスシーンがポップで少しミュージカル風味な所、マックスの両親の変なタイミングの愛の語らいや、「娘はダメだぞ」の教師のシーンはどうしても笑ってしまう。
眠って力を発揮出来ても、悪夢だと叩き起こされたりなど、落ち着かない部分も多いが全体的にコミカル要素満載で「自分の力を信じる事の大事さ」「起きていても夢を見られれば世界はあなたのもの」と言う思いだけは一貫して伝えている。
あまりにも性格がバラバラなヒーロー2人とマックスの組み合わせは、話を見進めていくごとに好感が持てるようになっていく。
ラストが子供向けお決まりの様な程「幸せなハッピーエンド」なので、すごく後味が良い。
最後にほっこり、希望を持ちたい時に観るのにふさわしい映画。
『スパイキッズ』シリーズが大好きな私としては、これは見ないわけに行きません。しかも主人公は『トワイライト』シリーズのテイラー・ロートナーって子供向けの作品にしては豪華すぎますよね。彼の子役時代を見られるってだけでもこの作品は見る価値があります。
ストーリーも世界観も子供向けで、映像は3D向けに作られている感じなので、2Dで見ると迫力の面で物足りなく感じるかもしれません。
意外と細かいところまで作り込まれているのは流石だなと感じました。(女性 30代)
映画『シャークボーイ&マグマガール』 まとめ
マックスのクラスメイトがいじめっこや優しそうな子、色とりどりな子がいるので不快になってしまいがちないじめシーンも少し和らぐ。
その他、部屋の小物やサメ型ロケット、インテリアもアメコミ好きの人や宇宙物が好きな人には小ワザが効いていて気になる雑貨が多いのも退屈しない。
世界観が思い切り作り物とわかっていても遊園地やアドベンチャー好きのひとには疑似体験の様に3Dで感じられるので楽しい。
また、マックスの線の細い雰囲気や、天然ボケの部分も子供らしさが出ていて、女性男性関係なくほほえましく観る事が出来る。
無気力気味のマックスがどう変化していくかが一番の見所。
現実的に生きる事も大事だが、空想する事の大事さも伝わる。
夏休み前に見て「こんな楽しい夏にしたいな」と、思いを馳せるとテンションの上がる映画である。
また、シャークボーイ役のテイラー・ロートナーは、その後「トワイライトシリーズ」で人気がでるので幼い頃の彼をチェックしたい人には必見。
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