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映画『シャークトパス』あらすじとネタバレ感想

映画『シャークトパス』の概要:1984年のイタリア映画「死神ジョーズ・戦慄の血しぶき」のリメイク作品で、2010年に公開されたB級映画。続編は2014年に公開された「シャークトパスVSプテラクーダ」という作品。

映画『シャークトパス』 作品情報

シャークトパス

  • 製作年:2010年
  • 上映時間:89分
  • ジャンル:SF、アクション、ホラー
  • 監督:デクラン・オブライエン
  • キャスト:ケレム・バーシン、サラ・マラクル・レイン、エリック・ロバーツ、エクトル・ヒメネス etc

映画『シャークトパス』 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★☆☆☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

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映画『シャークトパス』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『シャークトパス』のあらすじを紹介します。

アメリカ海軍の極秘命令を受け、ブルー・ウォーター社がサメとタコを組み合わせた生物兵器を作ることに成功する。
しかし、視察に来ていた中佐の無茶な要望が原因で、試作品の生物兵器“S-11”の制御装置が壊れてしまい、暴走が始まる。

“S-11”を追って、ブルー・ウォーター社のメンバーはメキシコへ向かう。
海に詳しいブルー・ウォーター社の元社員フリンを捕獲チームに雇い、ブルー・ウォーター社員のサントス、社長サンズの娘ニコールの3人が中心となって追跡を開始する。
その間にも“S-11”は、次々とビーチの人々を襲っていた。
偶然ビーチに居合わせた報道局員ステイシーとボーンズが、スクープとして謎の生物“シャークトパス”出現のニュースを流したことから世間はパニックになり、極秘命令として動いていたサンズや中佐は慌てる。

“S-11”の行動に矛盾を抱いたニコールがサンズを問いただすと、彼の独断で凶暴化するよう手が加えられていたと発覚。
やがてサントスまでもが“S-11”の餌食となるが、サンズは社員の命よりも「S-11を無傷で捕らえる」という命令にこだわり続ける。
多くの仲間や無関係の人々が犠牲になったことから、ニコールとフリンはサンズと決別し、“S-11”を葬り去ることを決意する。

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映画『シャークトパス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『シャークトパス』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

雑なCGで作られたシャークトパス

B級映画特有の、ツッコミどころだらけのCGやVFX技術がこれでもかというほど使われている。
ツヤツヤしているシャークトパスのサメ部分や、タコの足が人を捕らえるシーンなどは、一昔前の合成映像を見せられている気分になる。
半分サメ(シャーク)、半分タコ(オクトパス)の生物兵器“シャークトパス”というネーミングの垢抜けなさや突飛な発想も、作品の売りのひとつ。
シャークトパスが、時には映画「ジョーズ」のように忍び寄って海の中にいる人間を襲い、時にはタコの足を伸ばして地上の人々に襲い掛かるというトンでも映画。

これぞB級映画という内容

アメリカとメキシコのビーチが主な舞台で、ビキニ姿のブロンド美女が次から次へとシャークトパスに食べられていくのは、B級映画によくある展開。
くっつきそうでくっつかない主人公とヒロイン、登場シーンからマッド・サイエンティストの空気を漂わせる悪役サンズ、見るからに死亡フラグが立っているサントスなどありがちな役が多い。
スクープを物にしようとして首を突っ込んだために、あっけなく命を落とす記者ステイシーと、振り回されっぱなしのカメラマンボーンズも、これぞB級という動きをしてくれる。

ビーチで金貨を見つけたブロンド美女がシャークトパスに食べられてから、近くで見ていた老人がその金貨を食べられるものか確認していたり、全体のストーリーにつながりは無いものの笑いを誘う場面もある。

引き込まれるストーリー

シャークトパスの生みの親サンズがあっけなく襲われるシーンや、娘のニコールの事だけは守ろうとする父性を描いた部分には、人間味あふれたものになっていて好感を覚える。
海から出たら呼吸できないのではないか?というツッコミどころを踏まえつつ、器用に陸に上がって人を襲うシャークトパスの動きも意外。

終盤での、フリンがヤリを刺してから、パソコンにパスワードを入力したニコールが爆発スイッチを押す展開には引き込まれる。
B級映画にありがちな展開と、スピード感のあるストーリーがマッチしている作品。


この作品を見た時、まさか続編が出るなんて誰が考えたでしょう。サメとタコのハイブリッド種と聞くとなんだかかっこよく聞こえますが実際は本当にサメとタコを半分ずつ組み合わせただけのこれぞB級といったクオリティ。
かつてのサメ映画を意識したであろう、迫り来るサメのシーンがあったりとちょっぴりニヤッとしてしまうような展開もあるので、好奇心から最後まで見てしまいました。
あまり深く考えずに、B級映画だと割り切って見ることをオススメします。(女性 30代)

映画『シャークトパス』 まとめ

量産されているサメをテーマにしたB級パニックホラームービーだが、本作はCGの完成度はともかく、ストーリーの軸がしっかり作られている作品。
なんと続編映画として、翼竜(プテラノドン)と魚(バラクーダ)を掛け合わせたハイブリット生物“プテラクーダ”と、シャークトパスが戦うという内容の「シャークトパスVSプテラクーダ」が存在している。

B級映画にありがちなシーンと展開は多いが、独特のスピード感やコメディ要素が混ざった内容は癖になる。
爆破されて全て終わったかに思えたシャークトパスの残骸の中に、チラッと見えるものが後味の悪さを残していて、絶妙な加減で続編への期待感を残していいる。
B級映画が好きな場合は、シャークトパスの雑なCGもいい味を出していると思えるのではないだろうか。

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