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映画『サイドカーに犬』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『サイドカーに犬』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『サイドカーに犬』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『サイドカーに犬』の結末までのストーリー
  • 『サイドカーに犬』を見た感想・レビュー
  • 『サイドカーに犬』を見た人におすすめの映画5選

映画『サイドカーに犬』の作品情報

サイドカーに犬

製作年:2007年
上映時間:94分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:根岸吉太郎
キャスト:竹内結子、古田新太、松本花奈、谷山毅 etc

映画『サイドカーに犬』の登場人物(キャスト)

ヨーコ(竹内結子)
薫の父親の愛人。破天荒で豪快、大雑把な性格。その反面、料理を作ってくれるなど、女性的な面も見せる。
近藤薫(子供時代:松本花奈 / 20年後:ミムラ)
不動産会社勤務。大雑把で生真面目な性格だが、恋愛事には消極的。自分とは真逆の性格であるヨーコに憧れを抱き、仲良くなっていく。
近藤透(子供時代:谷山毅 / 20年後:川村陽介)
薫の弟。プラモデルやゲームに夢中だった。大人になってからは姉に気遣いを見せる。
近藤良子(鈴木砂羽)
薫の母親。うだつの上がらない夫に業を煮やし、家出する。家出から帰宅後は夫と離婚し、娘を連れて実家の山形へ帰郷。気の強い女性。

映画『サイドカーに犬』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『サイドカーに犬』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『サイドカーに犬』のあらすじ【起】

不動産会社で働く近藤薫は、大雑把な割に恋愛には消極的だ。近々弟の結婚式を控えており、家族全員が久しぶりに顔を合わせることになっていた。
ある朝、薫は仕事に行く前、履いて行く靴を選ぶことができずに仕事を休んでしまう。そして、行きつけの釣り堀へ。そこに来ている小学4年生の女の子と接し、自分が同じ年頃のことを思い出すのだった。

20年前、薫と透の母親良子がある日突然、家出した。父親は中古車買い付けの仕事を始めたばかりで先行きは不安だったが、薫も透も深く考えることはしなかった。
7月の終わり。家にヨーコという女性がやって来る。彼女は豪快で破天荒。買い物に行くと一度に何袋も買い込む人だった。

映画『サイドカーに犬』のあらすじ【承】

ヨーコはどうやら父親の愛人らしい。柄の悪い連中と付き合いのある父親だったが、本人は人が好く争いごとを好まない。そんな父親だからこそ、ヨーコは好意を寄せているようだ。薫はヨーコにコーラの味を教えてもらい、自転車の乗り方や麦チョコをカレー皿で食べるという贅沢を教えてもらった。

家族でオンボロ車に乗りドライブに出かけた時、薫はバイクのサイドカーに乗る犬を見たことがあった。澄ました顔で乗っていた犬に憧れを抱いた薫。人を支配する側にいるより、彼女は産まれた時からずっと隣にいるような存在になりたいと思ったのだった。

父親は放任主義で、子供達にうるさく言う人ではない。薫はどちらかと言うと母親似で、生真面目な性格だった。故に、度々父を悩ませるような言動をしてしまう。

映画『サイドカーに犬』のあらすじ【転】

そんなある日、父親が車の一時不停止で警察に止められてしまう。車の後部座席には、車のナンバープレートが何枚もあったため、盗難車売買の疑いをかけられる。父親は咄嗟に逃亡するも、逮捕されてしまう。

その頃、薫と透はヨーコと花火を楽しんでいた。翌朝、釈放された父親がようやく帰宅。
そこで、ヨーコが父親の友人と会い、盗難車を扱う一件から手を引くよう言われたために金を渡したことが判明。父親とヨーコは口論になり、もう家にご飯を作りに来なくていいと言われてしまう。

父親が透と出かけてしまったため、薫はヨーコと昼ご飯を食べて出かけた。ヨーコは父親から当たり馬券を手切れ金代わりに受け取っていたため、換金に向かう。すると、馬券は渡した金額の倍はあった。
ヨーコは薫を連れて、小旅行へ出かけることにした。

バスに乗って海辺へ来た2人。宿泊場所を探すも見つからない。アイスクリーム売りの男性に泊まれるところがないか聞いてみると、自分の家に泊まって良いと案内された。
しかし、男性の年老いた母親に薫とヨーコの関係を推察され、どきりとする2人。

映画『サイドカーに犬』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、薫が目を覚ますと隣に寝ていたはずのヨーコがいない。彼女は焦ってヨーコの後を追って、海の岩場へ向かう。ヨーコは岩場でカメの手を獲っていた。
薫は彼女と一緒にカメの手獲りに精を出しつつ、ヨーコのカメの手にまつわる思い出を聞いた。
嫌いなものを好きになるより、好きなものを嫌いになる方がずっと難しいと語るヨーコ。

良くしてくれたアイスクリーム屋の男性に別れを告げて、2人は帰路に着く。
家に帰ると、徹が黙々と膨大な量のプラモデルを作っていた。そこへ、母親がまたしても突然、帰宅。妻と愛人の戦いが勃発する。

戦いにはヨーコが勝利するも、彼女は泣きそうになりながら家を去ろうとする。薫はすぐさまヨーコを追いかけたが、彼女は友達になれて良かったと言い、自転車で走り去って行くのだった。

その後、良子は夫に見切りをつけ離婚。薫は母親に引き取られることになり、透は父親の元に残ることになった。

あれから20年、薫は今年30歳になる。釣り堀から帰る途中で透から電話があり、ヨーコの自転車を見かけたと言う。薫は隣町へヨーコを訪ねて行くも、会わずに帰るのであった。

映画『サイドカーに犬』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

長嶋有の同名短編小説を映画化した作品。竹内結子を主演とし、破天荒で男勝りなヒロイン役で新境地を開いたと言われている。
今作の魅力はやはり、ヒロインのヨーコだろうと思う。竹内結子演じるヨーコが素晴らしく嵌っていて、かつ男勝りでありながらも女らしさを垣間見せるという魅力溢れる存在となっている。10歳の主人公にとってはヨーコの存在はとても衝撃的だっただろう。何しろ主人公は真面目で堅苦しい性格だからだ。故に、ヨーコのような自由な女性との短いながらも濃い生活は、大人になっても忘れられない記憶になったのだと思う。ストーリー上、主人公の家族関係はお世辞にも良いものとは言えないが、作中では不幸というよりもヨーコと過ごしたことによって良い思い出として記憶されている。そんな思い出を束の間、思い出して息抜きをするというちょっとした一時を描いた作品。(女性 40代)


母が家出し、代わりに父の愛人がやってくるというドロドロとした大人の事情を入れ込みながらも、それを子供目線で描き、ひと夏の鮮烈な思い出としてどこか爽やかさも感じられる作品。1980年代の時代設定で、パックマンやガンプラなど、当時懐かしのアイテムも登場して哀愁を漂わせている。
ヨーコと薫の関係は家族でも友人でもないけれど、お互いにとってかけがえのない存在だったであろう。もう会えないけれど、いつまでも特別な人として心に残り続けるはずだ。(女性 30代)


父の愛人と仲良くなるという不思議な関係でしたが、ヨーコのキャラクターがものすごく魅力的で懐いてしまう薫の気持ちがとてもよく分かりました。知らないことや大人の世界を教えてくれるヨーコは真面目で世間知らずな薫にとってまさに憧れだったのだと思います。ヨーコのようにはなれなくても、ヨーコの近くにいられることが薫にとっては嬉しいことで幸せだったのではないでしょうか。
会いたいなと思って足を運びますが、会わずに帰っていくのがなんとも雰囲気があって良かったです。(女性 30代)


母が家を出てしまい、不在の夏を過ごす少女・薫の前に現れるヨーコの存在が鮮烈だった。常識に縛られない彼女の振る舞いに最初は戸惑うが、次第に心を開いていく薫の姿が愛おしい。やがてヨーコが突然去っていく展開は切ないが、あのひと夏の経験が薫の人生に深く刻まれたことが伝わる。喪失と成長を静かに描いた名作。(30代 女性)


子どもの視点で語られる大人の事情がリアル。父の愛人であるヨーコと共同生活を送るという設定に驚いたが、彼女の豪快さと優しさが物語を温かく包む。ラストで母が戻り、日常が元に戻る中に漂う寂しさが印象的だった。ひと夏の思い出が、人生の宝物になる瞬間を丁寧に描いている。(40代 男性)


ヨーコの破天荒さに憧れを抱いた。サイドカーに乗って風を切る姿は自由そのもの。だがその裏に孤独や不安も感じられ、単なる明るい女性ではないことが分かる。突然いなくなるラストは寂しいが、薫の中で彼女が確かに生き続ける余韻が心に残った。(20代 女性)


昭和の空気感が丁寧に再現され、どこか懐かしい。母の不在という重いテーマを扱いながらも、ヨーコの存在が物語を軽やかにする。子どもにとっての“特別な大人”との出会いがどれほど大きいかを実感した。別れの場面で涙が止まらなかった。(50代 男性)


大きな事件は起きないのに、心が大きく動く作品。ヨーコが薫に対して本気で向き合う姿勢が胸を打つ。母親代わりではなく、ひとりの大人として接するからこそ生まれる信頼関係が尊い。最後にヨーコが去ることで、成長の痛みが際立つ。(30代 男性)


父の不器用さとヨーコの大胆さの対比が面白い。最初は複雑だった家族関係も、ひと夏を通して少しずつ形を変えていく。薫がヨーコに憧れ、自分の世界を広げていく様子が爽やか。別れは悲しいが、未来への希望を感じさせる終わり方が良い。(40代 女性)


子どもの頃に出会った大人の影響力を思い出した。ヨーコは世間的には問題のある立場だが、薫にとってはかけがえのない存在。海辺やサイドカーのシーンが象徴的で、映像も美しい。去っていく背中が忘れられない。(20代 男性)

映画『サイドカーに犬』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『サイドカーに犬』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

かもめ食堂

この映画を一言で表すと?

静かな日常の中に、小さな奇跡が宿る癒やしの物語。

どんな話?

フィンランド・ヘルシンキで食堂を営む日本人女性サチエ。なかなか客が来ない中、少しずつ常連が増え、店を通じて人と人との縁が広がっていく。特別な事件は起きないが、日々の営みが心を温めてくれる物語。

ここがおすすめ!

穏やかな時間の流れと、人との出会いが人生を豊かにする様子が魅力。派手さはないが、登場人物の自然体なやり取りが心に沁みる。『サイドカーに犬』同様、ささやかな日常の中にある成長と変化を味わえる。

めがね

この映画を一言で表すと?

何もしない贅沢を教えてくれる、ゆるやかな時間の映画。

どんな話?

都会に疲れた女性が南の島を訪れ、個性的な宿の人々と出会う。体操をしたり、かき氷を食べたりと、特別な出来事はないが、ゆったりとした時間の中で少しずつ心がほぐれていく様子を描く。

ここがおすすめ!

肩の力を抜いて観られる空気感が心地よい。登場人物たちの距離感や優しさがじんわりと胸に広がる。ひと夏の体験が人生に影響を与えるという点で、『サイドカーに犬』が好きな人に響く一作。

そして父になる

この映画を一言で表すと?

血のつながりと家族の絆を問い直す感動ドラマ。

どんな話?

病院の取り違えにより、6年間育てた息子が実の子ではないと知らされた夫婦。血縁か、共に過ごした時間かという選択を迫られ、それぞれの家族が葛藤する姿を丁寧に描く。

ここがおすすめ!

家族とは何かを静かに問いかける構成が秀逸。子どもの視点と大人の葛藤が交差し、観る者に深い余韻を残す。『サイドカーに犬』同様、家族の形と時間の重みを考えさせられる作品。

西の魔女が死んだ

この映画を一言で表すと?

祖母と孫のひと夏が紡ぐ、優しい成長物語。

どんな話?

不登校になった少女まいは、森で暮らす祖母のもとで生活を始める。自然に囲まれた日々の中で、家事や規則正しい暮らしを学びながら、少しずつ自分を取り戻していく。

ここがおすすめ!

特別な出来事よりも、日常の積み重ねが心を育てる様子が美しい。祖母の言葉一つ一つが胸に響き、別れの場面では深い感動が押し寄せる。ひと夏の出会いが人生を変える物語として共鳴する。

八日目の蝉

この映画を一言で表すと?

母性と罪が交錯する、切なくも力強い人間ドラマ。

どんな話?

不倫相手の子どもを誘拐した女性と、その子として育てられた少女の数奇な運命を描く。逃避行の時間と、大人になった少女の葛藤が交錯し、母性とは何かを問いかける。

ここがおすすめ!

血縁ではない関係の中に芽生える深い愛情が胸を打つ。善悪だけでは割り切れない人間の感情を丁寧に描写。『サイドカーに犬』が描いた特別な大人との出会いに心を動かされた人におすすめしたい。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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