映画『サイン』の概要:妻を失ったことで牧師を辞め農業を営んでいたグラハム・ヘス。だが、彼のとうもろこし畑に突如不可解な現象が起き始める。異変を認識しつつも住み慣れた家を出て行かないグラハム一家のもとに宇宙人が来訪する。
映画『サイン』の作品情報
上映時間:107分
ジャンル:SF、ミステリー
監督:M・ナイト・シャマラン
キャスト:メル・ギブソン、ホアキン・フェニックス、ロリー・カルキン、アビゲイル・ブレスリン etc
映画『サイン』の登場人物(キャスト)
- グラハム・ヘス(メル・ギブソン)
- 元牧師で一家の大黒柱。とうもろこし畑に突如得体の知れないサークルができ困惑する。
- メリル・ヘス(ホアキン・フェニックス)
- グラハムの義理の弟。元野球選手であったが三振が多くプロにはなれなかった。
- モーガン・ヘス(ロリー・カルキン)
- グラハムの子供。宇宙人の存在を真意テイル。喘息を持ち。
- ボー・ヘス(アビゲイル・ブレスリン)
- グラハムの娘。宇宙人の襲来というパニックが起きながらも比較的冷静。
映画『サイン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『サイン』のあらすじ【起】
田舎で暮らすグラハム一家。前は牧師として仕事をしていたが、妻を事故で失ってからはとうもろこしの栽培に専念する生活を送っていた。
グラハムの家族には息子のモーガンと娘のボー、そして弟のメリルの4人暮らしをしていた。モーガンは喘息を患っており、常に薬の携帯が手放せない生活であった。
ある日、子供たちが部屋から消えていた。慌てて外に出て探すモーガンとメリル。無事外にいる子供たちを見つけることができた。だが、畑の一部分は何者かに刈り取られ、見たこともない巨大なサークルが作られていた。
巨大なサークルはグラハムが所有する畑に複数できていた。さらに、そのあまりの正確かつきれいに刈り取られたサークルは人の手によるものとは考え難かった。
翌日、あまりの異様さに恐怖を感じたグラハムは、警察に連絡する。警察も駆けつけ様子を見るも誰かのいたずらによるものだとあまり相手にはしなかった。
だが、その直後にテレビでは世界各地でグラハムと似た現象が起きていた。
映画『サイン』のあらすじ【承】
グラハムたちはモーガンの喘息の薬を買うため、街の薬局を訪れる。そこでかつて事故死を起こしたレイを目撃する。
その後、メリルは軍への入隊のため施設を訪れる。だが、軍の人間も世界各地で起きている現象を宇宙人による仕業だと信じていた。
家に帰るとモーガンは一冊の本を取り出す。それは宇宙人が地球を侵略する話であった。その後、トランシーバーを持ち出すモーガン。トランシーバーが受信した音の中には人間ではない何か別の声が混ざっていた。
その日の夜、飼っている犬が吠え始める。様子を見に行ったグラハムはとうもろこし畑で宇宙人のような生物を目撃する。
すぐに家に戻るグラハム。さらにテレビではUFOが出没しているとのニュースが流れていた。宇宙人の存在を完全に信じ込んだメリルや子供たちはテレパシーを防ぐためアルミホイルで作った帽子を被り始める。さらに、モーガンが買ってきた本に目を通す一家。そこにはグラハムたちが住んでいる家とよく似た家の絵が描かれていた。
映画『サイン』のあらすじ【転】
宇宙人の襲来に怯え始める世の中。そんな中、近所に住む獣医のレイから連絡が来る。グラハムがレイの家を訪れるも彼は家にはいなかった。付近に止められた車にいたレイに声をかける。
レイは事故を起こしグラハムの妻の命を奪ってしまったことを謝罪する。グラハムはその言葉を聞き、彼を許すのであった。
宇宙人は水辺には来ないという噂を信じたレイは家を空けて避難するとグラハムに話す。さらに宇宙人を1人確保し家に隔離しているとグラハムに伝えその場を去るのであった。
グラハムは、レイの家に入る。部屋に何者かの生存を確認したグラハムは、姿を確認しようと近くにあった包丁を鏡代わりにドアの隙間に入れる。だが、突如として宇宙人の手が隙間から襲ってきたため包丁で宇宙人の指を切断しその場から慌てて逃げる。
家に戻ったグラハムは、モーガンに絵本の続きを聞く。続きには敵意を持った宇宙人を人類が追い返す未来と負けてしまう未来の2つが描かれていた。
映画『サイン』の結末・ラスト(ネタバレ)
グラハムは水辺のあるところに避難しようと提案する。だが、3人は家から出ない選択を選ぶ。グラハムは家の警備を強化し、扉に板を打ち付け頑丈にするのであった。
その後、宇宙人たちはグラハムの家に侵入を試みようと迫ってくる。扉の補強をしながら家の奥に避難していくグラハムたち。
その後、じりじりと侵入してくる宇宙人たちに対し、グラハムたちは地下室へ避難する。モーガンも発作を起こしてしまうが何とか落ち着かせることに成功する。
一夜明け、宇宙人の気配は無くなっていた。地下室にあったラジオから得た情報では、宇宙人たちは撤退したとのことだった。
モーガンの薬を取る必要があったため勇気を持って地下室から出ると付近に宇宙人の姿はなく安堵した一向。だがその直後、レイの家にいた宇宙人が来訪しモーガンを人質に取る。だが、水に触れた宇宙人が痛がっている様子を見たグラハムは、元野球選手のメリルに撃退を依頼する。メリルは付近にあった瓶を割り、水をかけることによって宇宙人を倒す。
モーガンも奇跡的に生還し、グラハムは再度牧師としての仕事に復帰するのであった。
映画『サイン』の感想・評価・レビュー
シャマランが監督する作品。この人の映画は基本、つまらなくはないが観終わった後、若干の消化不良感を残す特徴があり、本作も例外ではなかった。緊張感を生み出すのは上手だが、肝心の物語に穴が多く中途半端な印象。ただ、この監督の場合大半がそういう作風であり、ここまでいくと伝家の宝刀とも呼べる。そういう意味ではこの中途半端な感じがシャマラン感と言えるのでそれはそれで良いか。(MIHOシネマ編集部)
突然トウモロコシ畑に現れたミステリーサークル。謎めいた雰囲気にかなり気持ちが高まりました。しかし、そこからのストーリーは意外と淡々としていて宇宙人の襲来に怯えながらも家族を守る勇敢な男を描いています。子供たちも冷静で宇宙人に対して立ち向かっていくのは凄いなと感心してしまいました。
序盤の盛り上がりから考えると、かなり失速気味な終わり方でがっかりしてしまいましたが、M・ナイト・シャマラン監督作品ということで合格点ではないでしょうか。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー