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映画『シコふんじゃった。』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『シコふんじゃった。』の概要:1992年公開の日本映画であり、監督は『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』でお馴染みの周防正行である。大学の相撲部を題材にしており、相撲を通して成長していく学生達を描いている。

映画『シコふんじゃった。』の作品情報

シコふんじゃった。

製作年:1991年
上映時間:103分
ジャンル:コメディ、青春、スポーツ
監督:周防正行
キャスト:本木雅弘、清水美砂、竹中直人、水島かおり etc

映画『シコふんじゃった。』の登場人物(キャスト)

山本秋平(本木雅弘)
教立大学4年生。就職も決まり、後は卒業を待つばかりである。ひょんなことから相撲部に入部し、相撲にのめり込んでいく。
青木富夫(竹中直人)
教立大学8年生。大学で留年を重ね、8年生になってしまった。教立大学相撲部の唯一の部員である。相撲愛に溢れており練習にも励んでいるが、相撲の試合で未だ一勝もしたことがない。
田中豊作(田口浩正)
教立大学学生。肥満体で体が大きいことから秋平に相撲部に勧誘される。体は大きいが、気は小さい。
山本春雄(宝井誠明)
秋平の弟であり教立大学の学生。プロレス部に所属していたが、相撲部に入部する。女子生徒から人気がある。
ジョージ・スマイリー(ロバート・ホフマン)
イギリス人留学生。ラグビー経験者であり、相撲部の稽古部屋に住み込むために相撲部に入部する。力が強いが、まわしの着用を拒否するため試合に出場することができない。
間宮正子(梅本律子)
春雄の追っかけの一人であり、春雄に近づくために相撲部のマネージャーとなる。男にも負けないくらい体が大きい。
川村夏子(清水美砂)
穴山教授の研究室の大学院生であり、相撲部のマネージャー。
穴山冬吉(柄本明)
秋平の卒業論文指導教員。秋平に卒業と引き換えに相撲の試合に出場することを勧める。

映画『シコふんじゃった。』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『シコふんじゃった。』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シコふんじゃった。』のあらすじ【起】

教立大学4年生の山本秋平は、コネで大手企業に就職も決まり、あとは卒業するのみの大学生活を謳歌していた。そんな順風満帆の大学生活も残り僅かの中、卒業論文指導教諭である教授の穴山冬吉に呼び出される。秋平は穴山の講義に一度も出席をしていなかったこともあり、困惑していた。

秋平は穴山に会いに行くと、卒業させることは厳しいと言われる。もう就職先も決まっていた秋平にとって、卒業できないということは、もちろん就職もできないということであり、なんとしても避けたかった。どうにかして卒業させてくれないかと穴山に懇願すると、穴山が顧問を務める相撲部の試合に出てくれることを条件に卒業を認めると言われる。なんとしても卒業したい秋平はこの条件を飲むこととなる。

相撲部を訪れてみると、部員は青木富夫ただ1人だった。青木は留年に留年を重ね、8年生であった。青木は大の相撲好きで、練習にも励んでいたが、試合になると緊張してしまうため、今まで一勝もしたことがない。今のままでは試合に出ることすらできないので、秋平と青木は試合に出場するために部員を探し始める。

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映画『シコふんじゃった。』のあらすじ【承】

部員を募集し始めてから、秋平は太っている田中豊作を探し出し、相撲部マネージャーの川村夏子は、秋平の弟である山本春雄をスカウトしてきた。また、そんな春雄に想いを寄せる間宮正子も、マネージャーとして入部する。とりあえず人数だけは揃え、相撲のルールも曖昧なまま試合に出場することになる。

初めて出場した相撲の団体戦は当然のことながら惨敗であった。全員が一勝もすることなくあっさりと負けてしまった。教立大学の相撲部は今でこそ最下層の三部リーグの中でも最弱であるが、一昔前は名門相撲部であったため、応援に来ていた大学のOB達は不甲斐ない後輩たちに激怒した。

試合後の慰労会では、秋平達現役の相撲部員はOB達に散々罵られてしまう。OB達に厳しく非難されると、秋平はそれに反発するように思わず次は勝つと啖呵を切ってしまう。もう既に穴山との約束は果たしているため、卒業することはできる秋平であったが、次こそは勝ちたいと言う気持ちで相撲と本気で向き合うことを決めたのである。

映画『シコふんじゃった。』のあらすじ【転】

次の試合である三ヶ月後のリーグ戦を目指して相撲部の猛練習が開始された。更に相撲部のメンバーには、ラグビー経験者でイギリス人留学生のジョージ・スマイリーが加わった。しかしながら、スマイリーはおしりをさらけ出すことを嫌い、まわしだけで着用することを拒んだ。スマイリーはタイツを着用した上にまわしを着けて練習に参加するのであった。

夏には穴山の実家の田舎で相撲合宿を行い、メンバーそれぞれが相撲に本気になっていった。その学生達の姿勢に応えるように、学生時代には横綱の称号を得ていた穴山も本気で相撲を教えるようになる。

そして遂に迎えたリーグ戦、スマイリーは相変わらずまわしのみを着用することを拒む。タイツの上にまわしを着けていたので、試合に出場することはできず不戦敗となってしまうが、その他のメンバーの奮闘によりリーグ戦を勝ち進んでいく。そして迎えた決勝では、春雄は腕を骨折して負け、次のスマイリーが不戦敗だと教立大学の負けが決ってしまう状況になる。

映画『シコふんじゃった。』の結末・ラスト(ネタバレ)

このまま不戦敗で負けかと思われたその時、スマイリーは仲間たちの熱い想いを感じ、タイツを破りまわし姿で勝利を収める。その後、青木も初めて勝利を収め、教立大学は優勝を果たす。優勝した教立大学は翌日、二部リーグとの入れ替え戦を行う。

しかしながら、春雄は骨折してしまい出場することができない。絶望的に思われた状況の中、マネージャーであるが肥満体型の正子が男に扮して出場することとなる。正子は奮闘するも負けてしまうが、その姿に部員達は感化され、見事勝利を収める。この試合に勝利した教立大学は、見事二部リーグに昇格となった。

昇格後、部員達はそれぞれの道を歩み始める。田中は相撲部屋にスカウトされ、青木は無事に卒業、スマイリーはイギリスに帰国し、春雄と正子は留学していった。そして相撲に魅せられた秋平は卒業を取りやめ、大学の相撲部に残ることを決意した。最後は相撲部に残った秋平とマネージャーの夏子が土俵でシコをふみ、夏子が「ついに私もシコふんじゃった」と言う。

映画『シコふんじゃった。』の感想・評価・レビュー

今や日本を代表する俳優の一人である本木雅弘が主人公であり、若々しい学生を演じきっている。また、相撲部員である青木演じる竹中直人もコミカルな演技で笑いを誘う。相撲を題材にしているが、相撲のことをよく知らなくても楽しめる内容になっている。コメディ要素や感動的なシーンもあり、相撲の興味がなくても段々と引き込まれていく。見終わった後には清々しい気分になり、飽きることのないスポーツ映画であると感じた。(MIHOシネマ編集部)


本木雅弘さんや田口浩正さんなど、当たり前だけど今よりも皆若くて最初は違和感を覚えた。しかし、仲間と共に試合に勝とうと意気込む主人公達の熱気に圧倒され、すぐに気にならなくなった。セリフに時代を感じる部分はあったが、たまには過去の作品を振り返るのも新たな発見があっておもしろいなと思った。
主人公を含めて相撲に興味がないメンバーもいたが、練習を重ねていくうちに徐々に一致団結していく姿が感動的だった。仲間の大切さと、熱い気持ちを思い出させてくれる作品。(女性 30代)


卒業と引き換えに相撲部に入部するというなんとも安易な理由で始まる物語ですが、クスッと笑えたりなんだか心がほっこりと暖かくなるようなシーンが沢山あってとても優しい雰囲気の作品でした。周防正行監督の作品はいつも優しさに溢れていてすごく好きです。魅力的なキャラクターが沢山出てきますが、まわしを嫌がっていた外国人力士が、腹を括った後まわしなんてどうでも良くなってしまうシーンが1番笑えました。(女性 30代)

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