映画『シンプル・フェイバー』の概要:お互いに同級生の子供を持つ2人の母親があるきっかけで知り合い、容姿・性格共に正反対でありながら親しくなる。アメリカの郊外住宅街におけるいわゆる「ママ友」の関係を描きながら、片方の母親の失踪を契機に一気にサスペンス色を増す。
映画『シンプル・フェイバー』の作品情報
上映時間:117分
ジャンル:サスペンス、ミステリー、コメディ
監督:ポール・フェイグ
キャスト:アナ・ケンドリック、ブレイク・ライヴリー、ヘンリー・ゴールディング、アンドリュー・ラネルズ etc
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映画『シンプル・フェイバー』の登場人物(キャスト)
- ステファニー・スマザーズ(アナ・ケンドリック)
- 夫と死別し、シングルマザーとして息子を育てる。息子の学校でエミリーと出会い、自分とは違う世界に住むかのような彼女に憧れを抱く。ブログでの動画撮影が趣味。少々空気を読めない性格。
- エミリー・ネルソン(ブレイク・ライブリー)
- 郊外の豪邸に夫と息子と暮らしファッション業界で働くキャリアウーマン。その美貌とセンス、ミステリアスな雰囲気で周囲を魅了するが、どこか得体の知れない不思議な女性。
- ショーン・タウンゼント(ヘンリー・ゴールディング)
- エミリーの夫であり元作家、現在は大学の講師。エミリーと仲睦まじい様子を見せるが、妻の失踪を機に次第に違う顔を見せ始める。
- マーガレット・マクレンドン(ジーン・スマート)
- エミリーの母。エミリー失踪後ステファニーが母親の元を訪れるが、実の子を忌避しており失踪の謎に繋がる鍵を持っている様子。
- マイルス・スマザーズ(ジョシュア・サティン)
- ステファニーの息子。
- ニッキー・ネルソン(イアン・ホウ)
- エミリーの息子。
映画『シンプル・フェイバー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『シンプル・フェイバー』のあらすじ【起】
ニューヨーク郊外に住むステファニーは、ある日息子の通う小学校でのお迎えの時間に同い年の子を持つエミリーと知り合う。彼女は雨の中を完璧なファッションで颯爽と現れ、ステファニーは一目で惹き付けられてしまう。
誘われるままエミリーの自宅を訪れるとそこはモダンな豪邸。趣味のいい空間に控えめなフレンチポップスが流れ、まだ明るいうちからマティーニを振る舞われる。それを飲みながらエミリーと話をするうちにステファニーは夫を事故で亡くしたこと・その際の保険金で暮らしていることを打ち明ける。その後帰宅した夫のショーンとエミリーはとても仲の良い様子で、たまたま彼の昔の作品をステファニーが読んでいたこともあり打ち解けることができた。だが、どうやら彼は経済的に頼りにならず、エミリーの仕事が生活を支えているということもわかってくる。
この日を境に2人は親しくなり、エミリーの家でお互いの秘密を打ち明け合うようになる。その過程で思わず涙したステファニーをエミリーが慰めるうちにキスシーンに発展するなど、2人の間には秘密を共有する恋人同士のような雰囲気が漂う。ただ、エミリーが写真を撮られることを強く嫌がるなど彼女の背景に不審なものも見え隠れする。
そんな日々の中、ステファニーはエミリーからの「シンプル・フェイバー」・・・ささやかな頼みごとを頻繁に引き受けるようになる。多忙なエミリーに代わりニッキーを自宅で預かるなど、親友に頼られる喜びを感じながら快く聞いてやるのだった。
映画『シンプル・フェイバー』のあらすじ【承】
ある日の午後、ステファニーはいつものようにエミリーから電話を受ける。仕事で手が離せないので息子を少しの時間預かってくれないかということで、その時の様子に何となく違和感を覚えながらも、快諾するステファニー。息子達は一緒に遊べることを無邪気に喜んでいる。しかし、夕食が終わる時間になってもエミリーからの連絡はなく、会社へ問い合わせてみるとマイアミへ出張に行ったらしいとのこと。
数日経っても戻らないエミリーを心配し、ステファニーは親友としてこの状況を乗り切ろうと決意する。しかし、憔悴する夫ショーンを支えて一緒にエミリーを探しニッキーの面倒を見るうちに徐々にステファニーの胸中に変化が起き、この豪邸での生活に少しずつ入り込んでいく。
そして、ある日ついにエミリーの遺体が湖で発見される。遺体からはヘロインが検出されたという。絶望し落胆するショーン、不安定になってしまうニッキー。ショーンは辛い状況を支えてくれたステファニーに感謝し、結婚してほしいと告げる。最初こそエミリーに対する遠慮が垣間見えるステファニーだったが結局ショーンの申し出を受け入れ、2人は再婚するのだった。
しかし、幸せな生活を手に入れたのも束の間、奇妙な出来事が起こり始める。
エミリーの豪華なクローゼットを処分し自分の物を運び入れたはずが、一瞬目を離した隙にまたエミリーの洋服類が元通りに収まっていることに戦慄を覚える。また、ニッキーは学校の近くでママを見かけたと話し、ステファニーの携帯電話にエミリーと思しき人物から電話がかかってくる。彼女は死んだはずではなかったのか?
映画『シンプル・フェイバー』のあらすじ【転】
捜査の中でエミリーには多額の生命保険がかけられていたことが判明し、それをきっかけに警察は夫であるショーンに疑いの目を向け始める。そして、エミリーは生きていると確信するようになるステファニー。自らも警察からマークされ始めるが行動を起こし、エミリー失踪の謎を解き明かそうとする。
まずはエミリーの肖像画を描いていたアーティストであるダイアナの元を訪れ、話を聞くことにした。実際に会ってみると彼女は画家として落ちぶれているようで、彼女のミューズであったはずのエミリーのことを非難しステファニーにナイフを向けてくる。さらに驚くことにダイアナと一緒にいた時のエミリーは「クローディア」と名乗っていたという。混乱するステファニーだったがここでエミリーの過去につながるヒントを得る。
どうやらエミリーは幼少の頃キャンプに参加していたようだ。しかも彼女の遺体が見つかったとされる湖で、である。不審なものを感じたステファニーは機転を利かせてキャンプの主催者に接触、そしてエミリーの生家で母親のマーガレットから話を聞くことに成功する。そこからわかったことはエミリーは偽名であり、彼女の本名はホープ・マクレンドンであること。また彼女には双子の姉(フェイス)がおり、2人は10代の頃共謀して家に火を放ち高圧的な父親を殺したということ。
ステファニーは自らのブログを通して「あなたのやったことはお見通しよ、隠れても無駄」とエミリーへメッセージを送る。エミリー / ホープが何らかの理由で姉であるフェイスを殺害し保険金を騙し取ろうとしていることをステファニーは見抜いたのである。
都合よく使えると思っていた友人に裏切られたエミリーは計画の失敗を悟り、ステファニーの前へ現れる。真相はステファニーが推理した通り、ずっと行方不明だったが最近になって金の無心に現れた姉を殺して自分に見せかけたということなのだが、あくまで「自分は殺していない。保険金をめぐる一連の計画はショーンが企てたことだ」と説明する。
映画『シンプル・フェイバー』の結末・ラスト(ネタバレ)
その説明を信じエミリーと共謀してショーンを陥れる…というのはステファニーとショーンの計略。銃を持ったエミリーに撃たれたふりをしたショーンだったが、あっさりとエミリーに見破られてしまう。「元妻の保険金獲得をめぐって殺し合った男女」という役割を着せて2人とも葬り去ろうとするエミリーに対し、万事休すかと思われたステファニーはこの場の会話はすべて撮影・録画していると告げる。ブログでも使用している超小型のカメラがステファニーの服に付けられていたのだ。
映画はここから急に違う展開を見せ始める。
自らの失敗に気がついたエミリーは逃亡を図り家の前へ飛び出すが、ダレンというパパ友が車で駆けつけエミリーをはねて阻止する。這いつくばってでも逃げ出そうとするエミリーだったが、そんな彼女を勝者の顔で見下ろすステファニー。警察も到着しエミリーはついに双子の姉殺人の容疑で逮捕されるのだった。
場面は変わり、ステファニーのブログ。今や大人気ブロガーとなったステファニーは相変わらずしたたかに生きている。エミリーはといえば刑務所にいながら早くも頭角を現している様子で、2人の女性のたくましさを映した後映画は終わる。
映画『シンプル・フェイバー』の感想・評価・レビュー
終盤の展開からいかにもB級映画として括られてしまうかもしれないが、そうではないと思う。物語全体を通して素の姿を見せていないのは実はエミリーではなくステファニーの方で、彼女のお人好しな姿の裏に違う表情も見えてくる。当初は崇拝していたエミリーをなぜ裏切ったのか?エミリーから見下されていたことにずっと気がついていたのか。想像は尽きない。
また、この映画はとにかく音楽と衣装の果たす役割が大きい。オープニングとエンディングに使われているフレンチポップスは唐突なようでいてこの物語になじんでいるし、主役2人の着ている服にはストーリーの意味が乗せられている。序盤では妙に子供っぽい装いだったステファニーが終盤に近づくにつれどう変化していくか?その逆(エミリー)も然り。色々な楽しみ方ができる良い意味で裏切られた作品だった。(MIHOシネマ編集部)
本作は、ダージー・ベルの『ささやかな頼み』を原作とし、失踪した友人と彼女を追うシングルマザーの消せない秘密を描いたサスペンスコメディー作品。
2人のファッションやクールで華のある雰囲気がとにかくかっこよく、序盤から目が離せなかった。
特に、ストーリーに既視感を感じ始めた時、エミリーが突然失踪してからのサスペンス調になる急展開にぐいぐい引き込まれた。
また、ミステリーだけれどコミカルな演技やテンポの良さもあって、最後まで飽くことなく気軽に楽しめる作品となっている。(女性 20代)
エミリー自身にも何か裏がありそうで、殺人なのか自主的に失踪したのか分からず、常にハラハラドキドキしながら物語を楽しむことができた。エミリーの夫だけでなく、母親や主人公のステファニーも怪しいところがあり、誰を信じれば良いのか分からないところがおもしろかった。物語の結末としてはあっけなかったような気がするが、エミリーもステファニーも無事で良かったと思う。作品を見て、女性って強い生き物だなと改めて感じた。(女性 30代)
アナ・ケンドリックとブレイク・ライブリーが大好きな私。この作品はストーリー云々よりも大好きな2人の共演を見ているのが本当に眼福で終始楽しめました。
ストーリーとしては、多くのママたちが悩む「ママ友」問題から発展していくサスペンス?的な展開なのですが、ステファニーのような好奇心旺盛な女が大嫌いな私は最初から100%エミリー推しでした。そもそも、ステファニーとエミリーを比べてしまうと完全にステファニーのほうが「いい女」なんですよね。男から見ても、女から見ても。だから余計にステファニーのダサさとか無理してる感が際立って、可哀想に思ってしまいました。
推しを見つけるとより楽しめると思うので、自分はどっち派か考えながら鑑賞してみて下さい。(女性 30代)
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