この記事では、映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の作品情報
上映時間:97分
ジャンル:コメディ、アドベンチャー、ヒューマンドラマ、アニメ
監督:高橋渉
キャスト:矢島晶子、藤原啓治、ならはしみき、こおろぎさとみ etc
映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の登場人物(キャスト)
- 野原しんのすけ(矢島晶子)
- 野原家の長男。お姉さんに弱い5歳児。5歳児とは思えない程の機転と行動力を持ち合わせる。
- 野原ひろし(藤原啓治)
- 野原家の大黒柱。家庭内で立場が弱く、何かとバカにされている。
- ロボとーちゃん(藤原啓治)
- ある日”野原ひろし”として家に帰ってきたロボット。次第に家族に受け入れられていく。
- 野原みさえ(ならはしみき)
- 野原家の母親。気の強い性格で、奔放なしんのすけをいつも叱りつけている。
- 野原ひまわり(こおろぎさとみ)
- しんのすけの妹。イケメンと光り物に目がない。
映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』のあらすじ【起】
父親は仕事に出かけ、母親は家庭を守る。亭主関白という言葉もあるように、妻は常に夫を立て、夫は家族の大黒柱としての役割を果たす。そう言われていた時代も遥か昔のこととなった。今の日本では、家族の権力は妻が担い、家庭内でも夫や父親は役に立たないものとして扱われ、かつての威厳は全く失われていた。
それは、野原一家でも同様の状態だった。野原一家の夫兼父親、野原ひろしは常日頃から家族に虐げられながら生きていた。そんなある日、ひろしはギックリ腰を発症してしまう。するとひろしの前に謎の美女軍団が表れ、ひろしをどこかへと連れていってしまうのだった。
ひろしが連れて行かれたのはエステサロンだった。そこでひろしは、「ギックリ腰を治すため」、マッサージ施術を受けることとなる。そしてマッサージを終えたひろしは家族のいる自宅へと帰る。しかしそこで、ひろしはとんでもない事実に気がつく。何と、ひろしの身体がロボットになってしまっていたのだった。
映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』のあらすじ【承】
ひろしの子供である5歳の野原しんのすけは、ロボットに生まれ変わったひろしの姿を見て大興奮。「ロボとーちゃん」と称し、目を輝かせている。しかし、ひろしの妻である野原みさえは当然ながらロボとーちゃんに警戒心をむき出しにしていた。警察に通報し捜査を依頼するが、不思議なことに全く有益な情報は手に入らなかった。
一方のひろしは、ロボとーちゃんとして新たな生活を始めていた。当初はロボットになってしまった自分の身体に馴染まず戸惑うひろしだったが、少しずつ機械の身体に適応していく。機械の身体は疲れ知らずであるため、子供達が望むだけ一緒に遊ぶことが出来る。何より常日頃から家族に虐げられていたひろしにとって、子供たちに必要とされることが幸せだったのだ。
そんな時、しんのすけが遠足に出かけて行った。しかし、しんのすけと友人たちがふとしたことから危険な目に遭ってしまう。そんな彼らを助けたのはロボとーちゃんだった。彼は人間には到底出来ないような離れ業で子供たちを助け出してみせたのだ。
映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』のあらすじ【転】
このことをキッカケに、とうとうみさえもロボとーちゃんを受け入れ始める。そして、ロボとーちゃんは野原ひろしとして、完全に野原家の一員と認められたのだった。しかし、ある日のこと。しんのすけがたまたま手に入れてきた付け髭をロボとーちゃんにつけた時のことだった。今まで穏やかだったロボとーちゃんの性格が一変、妻や子供に怒鳴り散らす亭主関白な夫へと変わってしまったのだった。
それだけでは終わらず、ひろしは他の肩身の狭い思いをしてきた男性達に声をかけ、一大勢力を作り上げたのだ。徒党を組んだ男性達の勢いは凄まじく、今まで男性を虐げていた女性や子供はおびえながら暮らすこととなってしまう。
しんのすけは、ロボとーちゃんを変えてしまった付け髭を外すために友人らと奔走する。そして見事付け髭を外してみせたしんのすけ達だったが、今度はロボとーちゃんはスクラップ行という危機を迎えてしまう。何とかロボとーちゃんを助けだすしんのすけだったが、何とそこには、生身の野原ひろしの姿もあったのだった。
映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の結末・ラスト(ネタバレ)
生身の野原ひろしも、ロボットのロボとーちゃんも、どちらも自分が本物のしんのすけの父親だと主張する。そんな時、野原ひろしの姿をロボとーちゃんに変えた悪の張本人、あのエステサロンにいた敵が襲ってくる。
ロボとーちゃんは敵に操られ、野原一家と激しい戦いを繰り広げる。しかし、しんのすけの必死の訴えに、ロボとーちゃんは父親としての想いを取り戻し、我に返るのであった。そして、ロボとーちゃん、野原ひろし、しんのすけは力をあわせて巨大な敵に立ち向かう。そして激しい戦いの末、野原一家が勝利をおさめたのだった。
しかし、その戦いで傷ついたロボとーちゃんの身体がボロボロになっていた。そんなロボとーちゃんは、最後に野原ひろしに腕相撲を申し込む。どちらが本物の野原ひろしか、どちらが本物のしんのすけの父親か決着をつけるためだった。そして一歩も譲らぬ戦いの中、生身の野原ひろしが勝利を収めた。ロボとーちゃんは活動を停止し、カスカベには平和が戻ってきたのである。
映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ラストシーンがとにかく泣ける事で有名なこの作品。
ひろしのギックリ腰が発症し、目覚めたら万能なロボとーちゃんとなっていたという始まり。
実は、ひろし自身がロボットになったわけではなく、生身のひろしも別の場所で眠らされており、ひろしの人格をコピーしてできたのがロボとーちゃんだった。
ロボとーちゃんもひろしそのものであり、純粋に野原家の大黒柱になろうとしていた不憫さと、ロボとーちゃんが活動停止する直前の「とーちゃんもロボとーちゃんもどっちもオラのとーちゃんだぞ」というしんのすけのセリフは、とても胸に刺さるものがある。
父親とはなんたるかを考えたくなる内容である。(男性 30代)
ある日突然、野原ひろしの体がロボットに変えられてしまうところから物語が始まります。最初はその奇抜な設定に驚きましたが、体の変化を受け入れ、家族を守り抜こうと決意する野原ひろしのカッコよさや、そんな父と今までと変わらずに接する野原しんのすけの姿を見るうちに気が付くと入り込んで見ていました。
いったいどんなラストになるのかと、ソワソワしながら迎えたラストシーンは、切なすぎて涙が溢れてしまいました。今までの記憶をすべて持ったロボットは、人間となにが違うのだろうかと考えさせられるラストです。
ギャグ寄りの映画かと思いきや、クレヨンしんちゃん映画シリーズでトップ3に入る感動作でした。(女性 30代)
最初は「ギャグメインだろうな」と思って見始めたら、まさかの号泣。特にラストの“ロボとーちゃん”の自己犠牲には、本当に胸を打たれました。ギャグとシリアスのバランスが絶妙で、大人こそ泣ける作品だと思います。ひろしというキャラの深みを再認識しました。親子の絆に心を揺さぶられる一本です。(30代 男性)
息子に付き合って観ましたが、まさか自分が先に泣くとは…。ロボとーちゃんが家族のために戦い、そして消えていく姿には、父としての愛情がにじみ出ていて思わず号泣しました。ひろしがヒーローになる物語は、クレしん映画史に残る名作です。父親たちにぜひ観てほしい感動作。(40代 男性)
クレヨンしんちゃん映画の中でも、断トツに心に刺さりました。笑えるシーンもたくさんあるけど、芯には家族愛や自己犠牲のテーマがしっかりあって、大人の私が一番泣いてしまいました。ロボとーちゃんがラストに見せる決断は、ひろしの真の強さを象徴していて胸熱でした。(20代 女性)
ひろしが主役になるという時点で楽しみにしていたけど、想像以上の感動作でした。ロボになっても、父としての思いは変わらないというのが切なくも力強い。しんちゃんとのやり取りが愛おしくて、涙と笑いが同時に来る作品。家族みんなで観たい映画ナンバーワンです。(30代 女性)
ロボとーちゃんの存在が、ひろしの「お父さん」としての役割を浮き彫りにしていて、本当に感動しました。普段はコミカルな彼が、命をかけて家族を守る姿には涙が止まりませんでした。子ども向けと侮るなかれ、これは大人が泣く映画です。特に父親にグッとくる内容だと思います。(50代 男性)
ひまわりのことを気にかけながら戦うロボとーちゃんが、もうたまらなく泣けました…。家族を想う気持ちがずっと伝わってきて、ひろしがただの“ダメ親父”じゃなかったことがしっかり描かれているのがよかったです。家族愛をテーマにした名作。女子でも確実に泣ける一本。(20代 女性)
ロボとーちゃんのラスト、まるでアニメ版『ターミネーター2』のような感動がありました(笑)。笑いあり、涙あり、バトルも熱くて、アクション映画としても完成度が高い。ひろしがあんなにかっこよくなるとは…予想外でした。男子でも泣けるし、心が熱くなれる映画です。(10代 男性)
正直、しんちゃん映画で泣く日が来るとは思わなかった。家族を守るためにロボとして戦うひろしが、かっこよすぎてびっくり。母親目線でもかなり刺さる内容で、息子にも「パパすごいね」と言われてちょっと泣けた(笑)。大人のためのクレしん、ここに極まれりです。(30代 女性)
映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』を見た人におすすめの映画5選
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦
この映画を一言で表すと?
笑って泣いて心を揺さぶる、しんちゃん映画の最高傑作。
どんな話?
戦国時代にタイムスリップしてしまったしんちゃんが、戦国武将や町娘たちと触れ合いながら、大きな歴史の流れに巻き込まれていく感動の物語。ギャグとドラマのバランスが神がかっており、最後には号泣必至です。
ここがおすすめ!
しんちゃん映画の中でも特に「大人も泣ける」と評判の名作。時代劇としての完成度も高く、シリアスなストーリーにギャグが絶妙に挟まれる構成が秀逸。ロボとーちゃんが刺さった方は、絶対に観るべき一作です。
STAND BY ME ドラえもん
この映画を一言で表すと?
未来と過去を超えて紡がれる、のび太とドラえもんの感動物語。
どんな話?
突然やってきたドラえもんとともに、未来を変えるために奮闘するのび太。数々の名シーンが3DCGで美しく描かれ、友情や家族の大切さを改めて感じられる珠玉のドラマが展開されます。
ここがおすすめ!
子ども向けと思いきや、大人の心に深く響く内容。特に親子の絆や成長を描いたシーンは、『ロボとーちゃん』のように胸を熱くさせてくれます。視覚的にも美しく、感情も豊かに揺さぶられる名作です。
映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ
この映画を一言で表すと?
父と子の絆を描く、SF×笑い×感動のハイブリッド映画。
どんな話?
謎の宇宙人・シリリのせいで野原一家が子どもになってしまい、日本を縦断する大冒険に。旅の中で深まる父と子の絆が描かれ、コメディでありながら感動もしっかり味わえる構成になっています。
ここがおすすめ!
しんちゃん映画らしいバカバカしさと、心温まるストーリー展開が絶妙。子ども目線と親目線の両方から楽しめて、家族で観るのにぴったりです。『ロボとーちゃん』で泣いた人には確実に刺さります。
おおかみこどもの雨と雪
この映画を一言で表すと?
母と子の愛と成長を描いた、静かで深い感動作。
どんな話?
“おおかみおとこ”と恋に落ちた女性が、2人の子どもを一人で育てていく過程を描いた物語。自然の中でたくましく育っていく子どもたちの姿と、それを見守る母の想いに胸を打たれます。
ここがおすすめ!
親子関係を真正面から描いた、涙なしでは観られない傑作。『ロボとーちゃん』で家族愛に心を動かされた方にこそ観てほしい一作です。アニメ映画の枠を超えた、文学的な感動を味わえます。
ベイマックス
この映画を一言で表すと?
心を癒すロボットと少年の絆が描かれた、ディズニーの感動作。
どんな話?
天才少年ヒロが、亡き兄の遺志を受け継ぎながら、ケアロボットのベイマックスとともに困難に立ち向かっていくストーリー。アクションと心の成長、家族愛を描いたバランスのとれた物語。
ここがおすすめ!
感情を持たないはずのベイマックスが、少しずつヒロと心を通わせていく姿に涙。ロボとーちゃんのように「ロボット×家族」のテーマが胸を打ちます。笑いもあり、心に優しい余韻が残る一本です。
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