映画『NY心霊捜査官』の概要:2014年に公開されたホラー映画で、現役のNY市警の警察官の書いた手記を元にしている。監督はスコット・デリクソン、主演はエリック・バナ。製作総指揮はテレビドラマも手がけるジェーリー・ブラッカイマー。
映画『NY心霊捜査官』 作品情報
- 製作年:2014年
- 上映時間:118分
- ジャンル:サスペンス、ホラー
- 監督:スコット・デリクソン
- キャスト:エリック・バナ、エドガー・ラミレス、オリヴィア・マン、ショーン・ハリス etc
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映画『NY心霊捜査官』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『NY心霊捜査官』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『NY心霊捜査官』のあらすじを紹介します。
ニューヨーク市警の警察官で特別班に配属されているラルフ・サーキは、”何かありそうな事件”を察知する、相棒曰く”レーダー”の持ち主。
イラク帰還兵のDV夫の通報を処理した後、自分の赤ん坊をライオンの檻に投げ込んだ母親の事件を片付けていた。
そこにいたフードの男を追いかけていくと、ライオンのいる檻に閉じ込められてしまったサーキ。
後日、その母親の後見人として署を訪れたジョー・メンドーサ神父に出会う。
サーキはその後もレーダーに反応する事件を担当し、塗装工の男が民家の地下室で腐乱死体となって発見される事件に出くわす。
亡くなっていた男の身元を探ると、以前逮捕したDV夫、ライオンの檻に子供を投げ込んだ女につながる。
そしてサーキをライオンの檻に閉じ込めたフードの男が、司祭を襲って海兵隊から除隊させられたサンティノだと判明。
同時にライオンの檻の監視カメラが届くのだが、サーキには奇妙な映像や声が聞こえていた。
そしてサーキはサンティノたちがイラクで見つけた謎の文字列を発見し、動物園の壁にもそっくりなものがあるのを見つける。
メンドーサ神父にその意味を尋ねると、悪魔のドアだという。
彼は自分が専門家になった理由をサーキに語り、サーキには宿命が架せられたのだろうと語る。
やがてサンティノはサーキの娘と身重の妻を誘拐する。
家族を救うため、サーキはメンドーサ神父の力を借りて悪魔に立ち向かう。
映画『NY心霊捜査官』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『NY心霊捜査官』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
そんなに起こっているのか不思議な「本当にあった事件」の映画
”本当にあった事件からインスパイアされて作られた作品”というテロップで始まるのと、”ラルフ・サーキは現在警察をやめてメンドーサ神父と務めにはげんでいる”というテロップで終わることによって、リアリティを出そうとしている。
だが、こういったテロップを使うホラー映画が近年増加傾向にあるため、独創性やピンとくるものはない。
「エミリー・ローズ」も監督したスコット・デリクソンの、薄暗い画面から突然なにかが出現するという怖さや、気持ち悪さは存在するのだが、暗くてほとんど何も見えないシーンばかりが続くので、つまらなさを感じる。
幽霊や悪魔、化け物のようなものが形を作って現れることは無く、悪魔に取り憑かれたフードの男が犯人で犯罪を繰り返し、最終的に悪魔祓いを行って誘拐されたサーキの家族を救って一件落着、というストーリー。
するどい勘の持ち主の警官サーキが、個人的にメンドーサ神父の力を借りて悪魔祓いを行うのだが、「エミリー・ローズ」よりも臨場感のある悪魔祓いの様子が描かれていて、さらに恐ろしいものになっている。
しかし、思ったよりも短い時間で悪魔祓いは終わり、そこにたどり着くまでが長く思える。
グロテスクなシーンが多い映画
悪魔祓いの途中で自分を傷つけるサンティノの姿や、ビルから突き落とされた女性の無残な遺体、猫の遺体を飾ったものや、腐乱死体を前面に出すなど、気持ち悪い部分が多い。
実在する人物であり、原作の著者でもあるラルフ・サーキ役のエリック・バナは、2003年の映画「ハルク」を思わせるたくましさと神経質な様子がピッタリ。
メンドーサ神父役のエドガー・ラミレスは2013年の「悪の法則」でも神父役を演じている。
彼らが完全な善人ではなく、サーキは小児に性的イタズラを繰り返していた犯人を逮捕する際に殴って、最終的に殺めてしまったという過去に悩んでいて、メンドーサ神父は元薬物依存症患者という経歴を持つ。
パーフェクトではないキャラクターなのが、実際の事件を元にした映画の中では際立っていて良いだろう。
テレビドラマシリーズのようなタイトルに惹かれて鑑賞しましたが、意外とグロテスクな描写が多く、心霊と言うよりも悪魔や悪魔祓いをテーマにしている作品で、オカルト好きな私としてはかなり面白く見られました。
不思議な事件、不可解な事件を嗅ぎつける嗅覚の持ち主って本当にいるのでしょうか?テレビや映画では関わる事件がどれも「普通じゃない事件」な人がよく登場しますが、今作のサーキもそんな感じ。ただ、その能力を上手く利用しているので、伏線として描かれていた部分を回収できた瞬間がめちゃくちゃ気持ち良いです。(女性 30代)
心霊捜査官というタイトルだが、幽霊や心霊現象ではなく悪魔や呪いがメインの作品。R-18に指定されているが、比較的グロテスクなシーンは少ない。しかしお腹が切り裂かれた猫が飾られているシーンはトラウマ級…。ライオンの檻に投げ込まれた赤ちゃん、真っ暗で空気の薄い地下室での捜索と、何か衝撃的な事件が起こるというよりはじわじわとした恐怖が続く映画。実在した捜査官の手記を基にしているというのが一番の衝撃である。オカルトが好きな人には好かれる作品だと思う。(女性 20代)
映画『NY心霊捜査官』 まとめ
本当にあった事件にインスパイアされて作られた映画であり、原作「エクソシスト・コップ NY心霊事件ファイル」の著者、ラルフ・サーキが主人公になっている映画。
監督は、これまた”本当にあった悪魔祓い裁判”の様子を描いた映画「エミリー・ローズ」のスコット・デリクソン。
映画のベースになるような心霊事件や悪魔祓い事件は数多く存在するのか疑問になるところだが、そういった形のものとして楽しむことを推奨したい映画。
悪魔祓い中のサーキとメンドーサ神父の真剣なやりとりを見て、マジックミラーの向こう側から驚きの声を上げる、サーキの同僚と同じ目線でみるのが一番いいだろう。
しかしグロテスクなシーンや痛そうなシーンが多く、猫が好きな方は、嫌な気分にしかなれないシーンもあるので注意してほしい。
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