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映画『ソムニア 悪夢の少年』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ソムニア 悪夢の少年』の概要:息子を失った夫婦のもとに里子に来た少年は、夢を現実にできる力を持っていたが、悪夢の中にはキャンカーマンという怪物が存在していた。「ルーム」で注目を集めた子役、ジェイコブ・トレンブレイの出演最新作。

映画『ソムニア 悪夢の少年』の作品情報

ソムニア 悪夢の少年

製作年:2016年
上映時間:97分
ジャンル:SF、ファンタジー、ホラー
監督:マイク・フラナガン
キャスト:ケイト・ボスワース、ジェイコブ・トレンブレイ、トーマス・ジェーン、アナベス・ギッシュ etc

映画『ソムニア 悪夢の少年』の登場人物(キャスト)

コーディ(ジェイコブ・トレンブレイ)
聡明で賢く、明るい8歳の少年。3歳の時に母親を失い、最初の里親ウェランの妻元で辛い目に遭ってきた。蝶が好きで集めている。見た夢が現実になるという不思議な力の持ち主。悪夢の中にはキャンカーマンという怪物が存在し、生きた人間にも危害を加える。
ジェシー・ホブソン(ケイト・ボスワース)
マークの妻。右目と左目の色が違う。息子ショーンがバスルームで溺死してから、不眠症に悩まされている。コーディを大切にしていると言いつつ、ショーンを現実にするコーディの夢の力だけを大切にしたために事件が起こる。その後、コーディを救うために奔走する。
マーク・ボブソン(トーマス・ジェーン)
ジェシーの夫。ショーンの死で、ジェシーとは何度も仲違いをしている。コーディを本当の息子のように、大切に扱う。

映画『ソムニア 悪夢の少年』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ソムニア 悪夢の少年』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ソムニア 悪夢の少年』のあらすじ【起】

事故で息子ショーンを失ったジェシーとマークは、もう子供を望めない体になったとわかり、里子を受け入れることにした。
ナタリーの紹介で、8歳の少年、コーディが選ばれる。
3歳で母親を亡くし、これまで2組の里親とうまくいかなかったが、聡明で賢い少年なのだという。

コーディがボブソン家にやって来る。
2日目、ジェシーはコーディの荷物の中に、カフェイン剤とソーダーを見つけてしまう。
どうしてそれを持っているのか尋ねられると、コーディは、寝るとキャンカーマンが来ると言う。
キャンカーマンはどこまでも追ってくるとおびえるコーディを、安心させようとするジェシー。

その日の夜、家の中に突然、蝶が現れる。
そして蝶は忽然と消えた。

夜中、眠れずにいたジェシーは、人の気配を感じ取った。
コーディを迎え入れたことで、ショーンが現れたと思うジェシー。

夜、どうしてもしまえなかったショーンの写真を見たコーディは、ジェシーとマークからショーンの話を聞く。
その日の夜も蝶は現れた。
そしてショーンも出現する。
蝶とショーンは再び忽然と姿を消し、1階に降りてきたコーディはなぜか謝った。

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映画『ソムニア 悪夢の少年』のあらすじ【承】

コーディの見る夢は、現実になるのだった。

それを知ったジェシーは、学校から帰ったコーディに、ショーンが生きていた頃のビデオを見せる。
そしてコーディを寝かしつけた後、ショーンが現れるのを待つ。
ショーンの姿を見て、声を聴いて喜ぶジェシーとマーク。
しかしコーディのもとには、キャンカーマンがやってきた。

ジェシーは、コーディにショーンの夢を見せようと画策する。
しかしマークは、そんなジェシーの姿を嫌がり、まるで虐待だと言い放った。

学校で、眠気に耐えられなくなったコーディ。
教室で少し眠るが、見たのはキャンカーマンの悪夢だった。
教室に入ってきたいじめっ子のテイトは、キャンカーマンに襲われて忽然と姿を消した。

ジェシーは毎晩、ショーンが現れるのを待った。
しかしコーディは、テイトの件があってから眠らないよう注意していた。

しかし、うたた寝をしてしまったコーディは、テイトの悪夢にうなされる。

学校をサボり、マークとレースカーのベッドを買って楽しむコーディ。
戻らないテイトの事は、誘拐事件にされていた。

ショーンの死因を知りたがったコーディに、バスルームで溺れた事を教えたマーク。

映画『ソムニア 悪夢の少年』のあらすじ【転】

その日の夜、子供用の睡眠薬を医者から処方してもらったジェシーは、それをコーディに飲ませた。
そしてコーディは、ショーンの夢を見た。
しかしそれは悪夢だった。

マークはコーディを起こそうとするが、睡眠薬で眠るコーディは目覚めない。
キャンカーマンがやってきて、マークは飲み込まれた。
頭を打って倒れたジェシーが気付くと、コーディが通報していた。
睡眠薬のこともあり、マークとジェシーによる家庭内暴力があったと認定された。

ジェシーはコーディと引き離されるが、コーディについて調べ始める。
ナタリーの元からコーディの資料を盗んだジェシーは、最初の里親ウェランに会いに行く。
失踪した妻は悪魔にさらわれたと言うウェランは、精神科病院に入院していた。
コーディの悪夢の中にいるキャンカーマンに、妻を奪われたウェランは、一度はコーディを殺そうとしたが出来なかった。
ジェシーにコーディを殺すよう、助言するウェラン。

それを断ったジェシーは、コーディの母について調べ始める。

映画『ソムニア 悪夢の少年』の結末・ラスト(ネタバレ)

児童保護局で一睡もしないコーディは、無理やり睡眠薬を注射されて眠らされた。
そして最悪の悪夢が現実になる。

ナタリーの名前を使い、コーディの居場所を突き止めたジェシーは、コーディを助けに行く。
多くの悪夢に遭遇し、キャンカーマンに襲われるジェシー。
しかしコーディの母が残した手作りの蝶を見せると、キャンカーマンの姿はコーディに変わり、姿を消した。
眠ったままのコーディを抱えて家に帰るジェシー。
捕らわれていたナタリーたちは解放され、ジェシーにコーディを任せる事になった。

家に戻り、コーディの母の話をするジェシー。
コーディの母、アンドレア・モーガンはシングルマザーだった。
アンドレアは、不思議な力を持つコーディを愛し、育てていた。
だが、がん(キャンサー)になり、やせ細った姿でコーディに別れを告げた後、死んだ。
そして里親に出されたコーディだったが、キャンサーをキャンカーと聞き間違えていて、やがてキャンカーマンという怪物を生み出した。

キャンカーマンにさらわれた人々も、幸せに暮らすというおとぎ話を聞かせたジェシー。
ジェシーを「ママ」と呼んだコーディが集中すると、手の中に蝶が生まれた。

映画『ソムニア 悪夢の少年』の感想・評価・レビュー

2016年に制作されたアメリカのホラー映画で、夢を現実にするという特殊能力を持つ少年役を『ルーム』で注目を浴びた子役ジェイコブ・トレンブレイが演じている。
少年の健気さがなければ成り立たない映画であり、幼いながらも素晴らしい演技を見せるジェイコブ・トレンブレイならではだと思う。少年が自分の能力を恐れ頑なに眠らない努力を続ける様子が非常に辛く、更に少年の過去を知った時、胸が痛くなる。現実化した夢が美しい反面、キャンカーマンの恐ろしさがよく演出されている。批評家の評価は好意的らしく、怖いながらも美しい作品。(女性 40代)


本作は、自分が見た夢を現実化するという生まれつきの特殊能力を持つ孤児コーディの物語。
自分が孤児だから周囲に迷惑をかけたくない気持ちや誰も傷つけたくない一心で、眠ることを怖がりカフェインを大量摂取する必死な姿に心が痛んだ。
コーディが眠ると出てきて人を食べる怪物”キャンカーマン”はトラウマになりそうなほど怖かったが、蝶々が舞うシーンの映像美は素晴らしかった。
そして、キャンカーマンの本当の正体を知ったシーンや、コーディのトラウマを幸せな記憶に変えようと語りかける結末に涙が止まらなかった。
哀しさや切なさ、美しさの詰まったホラーファンタジー作品。(女性 20代)


ただのホラー映画かと思いきや、夢の話や美しい描写もあり、意外とファンタジーな作品であまり怖がらずに見ることが出来ました。夢で見た事を現実にできるなんて聞くと、いい事ばかり想像してしまいますが、今作はそんな安易な考えで見てはいけませんでした。
少年には悲しい過去があり、それを踏まえて新しい親に迷惑をかけないように、眠らないように大量にカフェインを摂取している姿を見ると可哀想で仕方ありませんでした。
子役の演技力が光る作品で、彼なしではこの作品は出来なかっただろうと思います。(女性 30代)

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