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映画『スターダスト(2007)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スターダスト(2007)』の概要:壁に囲まれているウォール村の外には、別世界が広がっているという言い伝えがあった。住民は壁の外に出ることはできなかったが、ダンスタン青年は掟を破って出て行ってしまう。ダンスタンは壁の外の街で、美しい女性と出会う。

映画『スターダスト』の作品情報

スターダスト

製作年:2007年
上映時間:128分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー、アドベンチャー
監督:マシュー・ヴォーン
キャスト:クレア・デインズ、チャーリー・コックス、シエナ・ミラー、リッキー・ジャーヴェイス etc

映画『スターダスト』の登場人物(キャスト)

イヴェイン(クレア・デインズ)
流れ星。心臓を食べれば若返り永遠の命を与えることができるため、魔女や王子から命を狙われることになる。
トリスタン・ソーン(チャーリー・コックス)
ウォール村に暮らす青年。同じ村に暮らすヴィクトリアに恋をしているが、全く相手にされず良いように扱われている。
ラミア(ミシェル・ファイファー)
魔女。姉妹のエンピューザとモルモと一緒に暮らしている。イヴェインの心臓を狙っている。残っていた星の心臓を食べて若返るが、魔法を使うたびに老いてしまう。
レディ・ウーナ(ケイト・マグワン)
魔女のサルに捕らえられ、奴隷として生きている。普段は青い鳥の姿になっている。実は、ストームホールド国王の娘で、トリスタンの母親。

映画『スターダスト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スターダスト(2007)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スターダスト』のあらすじ【起】

ウォール村は壁に囲まれており門番が立っているため、村人は外に出ることができなかった。壁の外には別世界が広がっているという言い伝えがあった。村に暮らすダンスタンは掟を破り、壁の外へと飛び出した。ダンスタンは壁の外にある街に辿り着いた。そこで、美しい売り子の女性に目を奪われる。2人は惹かれ合うが、その女性は魔女に囚われていてそこから移動することができなかった。女性はダンスタンを部屋に招き入れ、ひと時の逢瀬を楽しんだ。

壁の外にあった街は、魔法の王国・ストームホールドだった。ダンスタンは村へと戻り、壁の外の出来事を忘れようとした。しかし、9か月後、壁に思いがけない荷物が届く。それはトリスタンという名の赤ちゃんだった。

18年後。トリスタンは美しい女性・ヴィクトリアに恋をしていたが、貧乏だったこともあり全く相手にされていなかった。ヴィクトリアに良いように使われても、ヴィクトリアの婚約者がお金持ちのハンフリーでも、トリスタンは諦められなかった。

ストームホールドの国王は死の淵におり、後継者を決めることにした。国王の息子は7人中3人が生き残っていた。国王の一族は代々兄弟同士で殺し合いを行い、自分が後継者に選ばれるよう画策する過激な一族だった。殺されて幽霊になった兄弟は、王が決まるまで成仏することができなかった。後継者の選定方法は、王の血を引く者しか触れることができないルビーが付いたネックレスを掴むことだった。3人の息子達はネックレスを掴もうとするが、空高く飛んで行ってしまう。そのネックレスは宇宙へ飛んで行った後、再び地球に向かって落ちてきた。

ヴィクトリアが流れ星に興味を示した。トリスタンは流れ星を取ってくる代わりに結婚することをヴィクトリアと約束した。ヴィクトリアは1週間だけ待つが、戻らなければハンフリーと結婚することを告げた。

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映画『スターダスト』のあらすじ【承】

魔女のラミアは流れ星が落下してきたことを感じ取った。姉妹の魔女エンピューザとモルモに声を掛け、「星」を探しに行くことを告げた。落下した星は人間の姿をしており、その心臓を食べれば魔女は若返ることができた。ラミアは小箱の中に残っていた心臓を食べ、若返った。

壁の外に行きたがっているトリスタンに、ダンスタンは母からの手紙を渡した。そこには、魔女のせいでトリスタンを手放すことになったことが綴られていた。そして、手紙には瞬時に旅ができる蝋燭が同封されていた。トリスタンは蝋燭を使って移動し、流れ星・イヴェインと出会う。

第3王子は毒が入った飲み物を飲み死亡した。生き残ったのは第1王子のプライマスと第7王子のセプティマスだけになった。一方、イヴェインは空に帰りたがっていた。トリスタンはウォール村に一緒に帰ってくれれば、蝋燭をあげることを約束した。蝋燭は後1回しか使えなかったため、2人は歩いてウォール村を目指すことになった。

ラミアは流れ星を探しに出かけた。魔法を使うたびに、ラミアの体は少しずつ老いていった。旅をしている途中で偶然魔女サルに出会ったため、食事を分けてもらった。だが、サルは食事に「しゃべり草」を混ぜ込んでおり、ラミアは流れ星のことをしゃべってしまう。ラミアは暗黒の女王でサルよりも上の存在だったため、サルに流れ星を見ても知覚できず触れもしない魔法をかけた。

映画『スターダスト』のあらすじ【転】

トリスタンが食糧を探しに行っている間、イヴェインは逃げないように魔法の鎖で木に括りつけられた。その夜、トリスタンがまだ戻ってきていないときに、イヴェインの前にユニコーンが現れた。イヴェインはユニコーンに助けられ、その場を逃げ出した。トリスタンはイヴェインがいなくなったことに気づくが、探しに行くこともなく木の傍で眠った。すると、どこからともなく声が聞こえ、イヴェインを救ってくれと言われる。トリスタンは声に導かれるまま馬車に飛び乗るが、失敗してしまう。乗っていたのはプライマスだった。トリスタンは必死に頼み、馬車に乗せてもらった。

雨が降ってきたため、イヴェインは宿屋を訪れた。そこは、ラミアがイヴェインを捕まえるために作った宿屋だった。ラミアがイヴェインを油断させて心臓を抉り出そうとしたとき、客が訪ねてきた。その客とはプライマスとトリスタンだった。ラミアはトリスタンに毒入りの飲み物を飲ませ、ナイフを使ってプライマスを殺そうとした。トリスタンはユニコーンに助けられたため無事だったが、プライマスはラミアに殺されてしまう。トリスタンは蝋燭を掴み、イヴェインに「故郷を思え」と命じた。イヴェインは空を、トリスタンはウォール村を思い浮かべたため、間にある雲の上に移動してしまう。

トリスタンとイヴェインは雲から落下し、雷神と間違えられてキャプテン・シェイクスピアが率いる空飛ぶ海賊に捕まってしまう。一方、セプティマスはプライマスの遺体を発見し、近くにいた男から何があったのか事情を聞いた。セプティマスは流れ星がネックレスを持っていることを知り、ついでに心臓を奪って永遠の命を得ることにした。

シェイクスピアはトリスタンを外に突き落した振りをして、人形を捨てた。シェイクスピアは残虐な人物として知られていたが、本当はイギリスを愛する優しい人物だった。彼は手下すらも騙し、トリスタンとイヴェインを救った。トリスタンは髪の毛を整えて印象を変えると、ジェイクスピアの甥として船に乗ることになった。トリスタンはシェイクスピアに戦い方を、イヴェインはダンスを習った。

映画『スターダスト』の結末・ラスト(ネタバレ)

トリスタンとイヴェインはウォール村の近くまで送ってもらった。2人は誰にも見つからないようにしながらウォール村を目指した。一方、シェイクスピアがドレスを着てはしゃいでいると、セプティマスが現れ殺されそうになる。そこに、シェイクスピアの手下達が駆けつける。セプティマスは逃げ出し、シェイクスピアは助かった。だが、手下に女装趣味がばれてしまったため、シェイクスピアは落ち込んだ。しかし、手下はシェイクスピアの女装趣味を既に知っており、受け入れていた。

トリスタンはサルの正体に気づかないまま声を掛け、ウォール村まで連れて行ってもらうよう頼んだ。サルはトリスタンが持っていたガラスの花と引き換えに承諾した。それは、母がトリスタンのために残した物で、サルの魔法から守ってくれる物だった。サルはガラスの花を受け取ると、魔法でトリスタンを鼠の姿に変えた。怒ったイヴェインはサルに殴りかかろうとするが、触れることができなかった。ラミアの魔法が効いているからだった。

イヴェインは馬車に乗り、鼠のトリスタンに愛を伝えた。サルは街に着くと、トリスタンを人間の姿に戻した。トリスタンは鼠だったが、イヴェインの言葉を理解していた。トリスタンはイヴェインへ愛を伝え、キスをした。

トリスタンはイヴェインを部屋に残し、ウォール村に戻ってヴィクトリアに会った。流れ星を取りに行った証としてイヴェインの髪の毛を渡すためだった。ヴィクトリアはカッコよくなったトリスタンに心を奪われキスを迫るが、トリスタンは既にヴィクトリアへの愛情を失っていた。ヴィクトリアはそのことに傷つく。しかも、トリスタンから渡された物はただの屑で、そのことにも腹を立てた。トリスタンはそれを見て、イヴェインが壁を越えてはならないことに気づく。壁を超えると、イヴェインは石になってしまうのだ。

イヴェインが壁を越えようとしていると、トリスタンの母が現れ止められる。実は、トリスタンの母・レディ・ウーナはサルに捕らわれており、鳥の姿でイヴェイン達のことを見ていたのだ。イヴェインが戸惑っていると、勝手な行動をしたウーナをサルが叱った。そこに、ラミアが現れる。ラミアとサルは攻撃し合い、サルは倒された。ウーナは自由になるが、イヴェインと共にラミアに囚われる。

トリスタンはガラスの花を回収し、イヴェインを助けに行った。トリスタンがラミアの城を確認していると、セプティマスが現れる。2人はとりあえず協力して魔女を倒すことにした。セプティマスはウーナの顔を見て驚いた。実は、ウーナとセプティマスは兄妹だった。ウーナは剣を向けてきたトリスタンに、自分が母であることを明かした。セプティマスはエンピューザを倒すが、ラミアに殺されてしまう。トリスタンは動物を使ってモルモを倒し、震えながらラミアに剣を向けた。ガラスの花のせいで魔法が効かなかったため、ラミアはセプティマスの遺体を使ってトリスタンと戦った。トリスタンはシャンデリアを使ってセプティマスの遺体を倒した。

ラミアはトリスタン達を油断させ、城の中に閉じ込めた。イヴェインはトリスタンを抱き締めて目を閉じさせると、星の輝きの力でラミアを倒した。トリスタンは落ちていたルビーを手に取った。トリスタンは新たな国王になった。彼の隣にはイヴェインの姿があった。ウーナとダンスタンは再会した。

トリスタンとイヴェインはその後80年間国を治めた。国王の座が子孫へと受け継がれたとき、イヴェイン達は蝋燭に火を点けた。夜空には2つの星が美しく輝いていた。

映画『スターダスト』の感想・評価・レビュー

空から女性が落ちてくる。ジブリっぽいなと思って観ると、王位継承が絡んできて、魔女が絡んできて、まさしく実写版ジブリでした。最高に面白かったです!主役を喰ってしまう程の脇役のキャラの濃さ、王道のストーリーのはずなのにまったく読めない展開、物語としてはファンタジー映画の中でも頭一つ抜けていると思います。観た後は絵本を読み終えたような懐かしい感覚になりました。演出から多少B級感が漂ってしまっている点が惜しい点ですね。(男性 20代)


想像以上に面白くて、おとぎ話のようなファンタジーな雰囲気が楽しめた今作。キャストなどあまり見ずに鑑賞しましたが、ロバート・デ・ニーロやミシェル・ファイファーなど豪華なキャストが揃っていて驚きました。
ストーリー的にはファンタジーあり、アドベンチャーありなので大人も子供も楽しめる作品だと思います。王道のストーリーではありますが、どんでん返し的な展開もあるので見ていて飽きません。
それにしてもミシェル・ファイファーは魔女が似合いますね。美しい女性の悪い表情を見ると胸がザワザワします。(女性 30代)

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