映画『ステイ・フレンズ』の概要:男女のややこしい恋愛感情抜きに、カラダだけの関係を持つことを決める友人同士のジェイミーとディラン。真剣な付き合いを避けるディランだが、お互いについて深く知っていくうちに、だんだんと二人の距離は近づいていく。
映画『ステイ・フレンズ』の作品情報
上映時間:109分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:ウィル・グラック
キャスト:ジャスティン・ティンバーレイク、ミラ・クニス、パトリシア・クラークソン、ジェナ・エルフマン etc
映画『ステイ・フレンズ』の登場人物(キャスト)
- ジェイミー・レリス(ミラ・クニス)
- ニューヨークの人材派遣会社のヘッドハンター。ディランをGQマガジンに紹介したことで、彼と親しくなる。運命の相手を信じていて、いつか王子様のような男性が現れることを密かに夢見ている。
- ディラン・ハーパー(ジャスティン・ティンバーレイク)
- ロサンゼルスの小さな会社でアートディレクターとして働いていたが、ニューヨークのGQ誌にヘッドハントされた。女性と真剣な関係になることを避けており、ジェイミーにカラダだけの関係を提案する。
- ハーパー氏(リチャード・ジェンキンス)
- ディランの父親。ディランは父を尊敬しているが、現在はアルツハイマー病を患っており、時々記憶が曖昧になっている。
- アニー(ジェナ・エルフマン)
- ディランの姉。実家で父の世話をしながら、息子を育てている。
映画『ステイ・フレンズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ステイ・フレンズ』のあらすじ【起】
ニューヨークの人材派遣会社で働くヘッドハンターのジェイミーは、ロサンゼルスの小さな会社でアートディレクターとして働くディランをGQマガジンに紹介する。面接に受かり、仕事をオファーされるが、まだ乗り気ではないディランをニューヨークの街に連れ出すジェイミー。高層ビルの秘密の屋上で星を眺めたり、タイムズスクエアのフラッシュモブに参加したりと、楽しいひと時を過ごす二人。その後、ディランは正式にオファーを受ける。
後日、二人でランチをしていると過去の恋愛の話になる。仕事人間のディランは女性と真剣な付き合いができず、それが理由で元恋人に振られていた。また、ジェイミーは夢見がちな性格で、いつか白馬の王子様が迎えに来ると心のどこかで願っており、なかなか恋人ができない。
ある日、ジェイミーの自宅のパーティーで二人きりになる。ディランは煩わしい恋愛感情を無くし、カラダだけの関係の友達でいようと提案し、ディランもそれに賛成する。ベッドインした二人は、気まずさや恥ずかしさを無くし、お互いのカラダを楽しむ。
映画『ステイ・フレンズ』のあらすじ【承】
感情なしのカラダの関係を楽しむ二人だったが、ジェイミーはやはり恋愛がしたいと感じ始める。ディランにもこのことを告げ、二人は円満に関係を終了し、ただの友人に戻ることに決める。最後の行為の後、二人で歩いていると、ディランは美女を見つけ自分から声を掛けに行く。それを見たジェイミーもディランを見習い、公園でハンサムな男性を見つけ積極的に自分から声を掛けることに成功する。
公園で出会った男性と初デートの約束を取り付けたジェイミー。賢くユーモアのある男性にジェイミーも惹かれていき、自分はロマンティストな人間で、5回以上デートしないと寝ないことも伝える。一方ディランはジェイミーの恋の行方を見て、どこか寂しい思いを感じ始める。
ジェイミーは男性と順調にデートを重ね、5回目のデートの夜、ついに二人は初めてベッドインする。しかし、翌朝男性は「君の白馬の王子様にはなれない」と言って去ってしまう。
ディランは傷ついたジェイミーを独立記念日にロサンゼルスの実家に招く。初めは誘いを断るジェイミーだが、ディランに半ば強引に連れて行かされることとなる。
映画『ステイ・フレンズ』のあらすじ【転】
ロサンゼルスで、ジェイミーはディランの姉のアニーとその息子のサミー、そしてアルツハイマー病を患う父親に会う。さらに母親は父と離婚して去ったことや、ディランがかつて吃音に苦しんでいたことなど、今まで知らなかった一面を知っていく。
その夜、ジェイミーが自分ともう一度寝たがっていると勘違いしたディランは、ジェイミーの寝室を訪れる。失恋したばかりのジェイミーは誘いを断るが、代わりに友達として一緒にいてほしいと言う。しかし、ロサンゼルスに来てからそれまでとは違う感情が芽生えた二人は、もう一度ベッドを共にする。
それまでのカラダだけの関係とは違う、情熱的な夜を過ごす二人。しかし、夜中にジェイミーの部屋から出てきたディランを見たアニーが、翌朝ジェイミーのことが好きなのかと問いただすと、ディランはありえないと否定する。その会話を聞いていたジェイミーは傷つき、一人ニューヨークへと帰ってしまう。
ジェイミーが会話を聞いていたことを知らないディランは、ニューヨークに帰るとジェイミーに連絡をし続けるが、彼女はディランを避けていた。そして、以前ジェイミーに紹介されたビルの屋上でやっとジェイミーを見つけるが、彼女から最初から友達でも何でもなかったと言われてしまう。
映画『ステイ・フレンズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ロサンゼルスでのことに加え、ディランが他の会社にヘッドハントされていることに関してさらに口論になる二人。お互いの関係が終わったことを、ジェイミーは母親に、ディランはアニーに報告する。
ディランの父親がニューヨークを訪ねるが、空港のレストランで混乱した彼は、通りかかった女性を見て、ディランの見知らぬ女性の名前を呼ぶ。その女性についてディランが聞くと、父は彼女がかつて自分が愛した女性で、別れたことを今でも後悔しているという。そして、ジェイミーの件で悩む息子に、人生は短いのだから、決して運命の人を手放してはいけないと諭す。
父の話を聞き、ジェイミーへの本当の気持ちに気づいたディランは、ジェイミーの母親の力を借り、彼女をグランドセントラル駅に呼び出す。呼び出されたジェイミーは、自分のお気に入りの曲のフラッシュモブの中心にいた。ディランがジェイミーに近づくと、親友として自分の下へ帰ってきてほしいと伝え、さらに愛の告白をする。ディランの気持ちをジェイミーも受け入れ、二人は大勢の人の前でキスをする。
映画『ステイ・フレンズ』の感想・評価・レビュー
恋愛に不器用で、価値観が似ている二人が意気投合し、セックスだけの関係をつくる。恋愛感情のない関係は、とても気軽で楽しいはずだった。でもそれだけでは終わらない。だんだんと、お互いを意識し始める気持ちに気づき始める。そもそも恋愛が下手なところから築いた関係だったが、うまくお互いを思いやることができるのか。お互いの関係を通して起こる、気持ちの変化に注目して観たい。豪華なキャストのビジュアルも堪能したい、現代的なラブストーリーだ。(女性 30代)
男女間のラフな関係を肯定できるようになってから、こういった「セフレムービー」が大好きになったのだが、その中でもメインキャラクター二人の関係性が特に好きな作品だ。
展開や結末は予想通りなのだが、テンポよくセクシーな部分も軽快に、ドロドロせずあくまでコメディとして楽しめる内容で気軽に見れる。
この映画を見て、体の相性だけでなく性格も合って、お互い何でも言い合える男友達が私もほしくなった。ジャスティン・ティンバーレイクのようなイケメンならなお嬉しい。(女性 20代)
本作は、お互いの寂しさを埋める為に友達以上恋人未満な関係だった2人が、お互いを知っていき次第に惹かれ合っていく恋愛模様を描いた大人のラブコメディー作品。
軽めだけれど、内容はしっかりしていて共感する部分も多く、コミカルでテンポが良いのでサクッと楽しめた。
お互いに親友で、信頼し合っているという2人の関係性が良くわかるので、最後にゴールインしたのは自然な流れだったと思う。
友情や恋愛の多様な価値観を知れて考えさせられる作品。(女性 20代)
セフレでありつつ、友達でいようとする男女の不器用な恋愛映画。展開は正直ありきたりだが、サッパリしている。
まずはセフレから始まり、それぞれに恋人候補が出てきて2人の関係を程よく掻き回したり、自覚していないのか自分の気持ちを認めたくないだけなのか、眼中に無いような傷つけるようなことを言い、結局気づいてくっつくといういかにもな定番ストーリー。
物珍しさは全くないが、美女が多めなので楽しく見れた。時々クスッとできるのもまた良かった。ディランとディランの父とのやりとりがお気に入り。(女性 20代)
ジェイミー役のミラ・クニスがとても良かった。笑顔が眩しくて、役柄ともピッタリ合っていたと思う。
体の関係だけって嫌だなと思う自分が見ても、嫌悪感を抱かずに見られる作品だった。それは、ジェイミーとディランが真剣に友情と恋愛の狭間で悩んでいたからだと思う。お互いのことを深く知っても離れず、愛情を深めていく二人の姿が素敵だなと思った。
ジェイミーとディランだけでなく、彼女達を支える家族や友人達も魅力的なキャラクターだった。(女性 30代)
男女の関係に正解なんてないと思うし、お互いが良いと思っていることならば他人が口出ししたり、他人の意見に左右される必要はないと思います。
今作のようにセフレから恋人に発展するカップルは少なくないと思いますが、それを邪魔するのが自分たちの気持ちなんですよね。セフレなのに恋人になれるの?とか、友達のはずだったのに…なんて葛藤する姿も傍から見れば微笑ましいです。
ロマンティックな恋愛ではありませんが、とても現実的でリアリティがあるなと感じました。(女性 30代)
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