映画『捨てがたき人々』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「捨てがたき人々」のネタバレあらすじ結末と感想

捨てがたき人々の概要:生きることに飽きた無職の男が最後に向かったのは、両親が自分を捨てた町だった。そこで強姦した女と家庭を持った男は、苦悩しながらも真実の愛を見つけ出そうと必死に生き始めるのだったが。

捨てがたき人々の作品情報

捨てがたき人々

製作年:2012年
上映時間:123分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:榊英雄
キャスト:大森南朋、三輪ひとみ、内田慈、滝藤賢一 etc

捨てがたき人々の登場人物(キャスト)

狸穴勇介(大森南朋)
無職で、生きることに飽きた男。両親に捨てられた過去を持っている。故郷に戻り、強姦した京子という女と家庭を持つ。女が好きで、幸福を性欲で満たそうとしている。
岡辺京子(三輪ひとみ)
お弁当屋で働く女。勇介に強姦され、妊娠する。勇介と家庭を持つ。新興宗教の熱心な信者で、そこに所属する男と不倫をする。人を幸福にしたいと強く願っている。顔に大きな痣がある。
あかね(美保純)
飲み屋を営む女で、京子の叔母。勇介のことを、腐ったトマトだと揶揄する。勇介に強姦される。男の経験値が豊富。
丸吉(田口トモロヲ)
勇介の勤める工場の社長。人妻である社員の和江と不倫をする。和江の夫が自殺したことを受け、自らも自殺する。工場内で和江と愛し合うほど、性の快楽に溺れる。
吉田チーフ(遠藤賢一)
和江の夫。結婚してばかりにもかかわらず、体の関係が全然ないことに不満を持っている。丸吉と和江の浮気に気づき、自殺する。
吉田和江(内田滋)
吉田チーフの妻。丸吉と不倫をする。夫も丸吉も自殺してしまい、泣き崩れる。美人ではないが、体に魅力のある女。

捨てがたき人々のネタバレあらすじ

映画『捨てがたき人々』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

捨てがたき人々のあらすじ【起】

無職でお金のない狸穴勇介。笑顔もなく、やる気もない勇介は人生に飽きていた。そんな彼が最後に足を運んだのは、両親に捨てられた記憶の残る生まれ故郷の港町だった。

港町についた勇介は、不動産屋に安い物件を紹介してもらう。頭金を払い、すぐに勇介はそこに住むことを決める。

道を歩いていた勇介は、自転車に乗った岡辺京子という女とぶつかってしまう。顔に痣のある京子を心配した勇介だったが、生まれつきだから大丈夫だと京子は笑顔で答える。

お弁当屋に寄った勇介。レジにいたのは京子だった。特に言葉も交わさず、勇介はお弁当を買ってお店を後にする。

偶然外で遭遇した勇介と京子。京子は、なんでこんな小さな町に来たのかと勇介に聞く。勇介は、人生に飽きてしまったのだと答える。京子は愛を信じる、新興宗教の熱心な信者だった。人を幸せにしたいという京子に勇介は、これが俺の幸せだと言ってセクハラまがいの行動を起こす。そこへ京子の叔母のあかねが現れ、京子はその場からどうにか逃れる。

捨てがたき人々のあらすじ【承】

あかねが営む飲み屋を訪れた勇介。お客に絡まれた勇介は、すぐにその飲み屋から出て行く。

京子のお弁当屋を訪れた勇介。京子の仕事終わり、勇介は京子に土下座をして謝る。そして、京子を食事に誘う。

お酒に酔った京子が目を覚ますと、そこは勇介の自宅だった。幸福を性欲にしか感じない勇介は、京子を強姦する。

自宅へと帰った京子。そこには、母親とその恋人がいた。性の快楽に溺れる二人の関係に呆れていた京子は、母親に怒りをぶつける。

勇介を訪れる京子。彼女は、生きることに飽きたという勇介が気になっていた。京子は、好きだと言っていたドフトエフスキーの罪と罰を勇介に渡す。さらに、無職だという勇介に仕事まで紹介する。

家に帰った京子が見たのは、母親と恋人が愛し合う姿だった。逃げるようにあかねの店に向かうが、あかねも男に体を許していた。京子は怒りを言葉にしながら、自転車を走らせる。そして京子は向かったのは、勇介の家だった。勇介は京子を迎え入れ、缶ビールを二つ取り出す。

捨てがたき人々のあらすじ【転】

勇介は京子に迫り、二人は再び肉体関係を持ってしまう。自宅へと帰った京子は、シャワーを浴びながら泣き崩れる。しかし、裸で寝そべる母親と恋人の姿を見た京子は、何かを悟ったように笑みを浮かべる。

工場で働き始めた勇介。二ヶ月が経ったが、上達しない勇介は上司からは嫌味を言われる。

勇介のもとを訪れた京子は、勇介との子供を妊娠したと伝える。今すぐ子供をおろせと言う勇介。少しは勇介が人間としての心を見せると思っていた京子は、勇介の態度に落胆する。そんな京子に勇介は、体だけの関係で十分だという言葉を吐き捨てる。

京子の母親と恋人が死んでしまう。しかし、京子は特に悲しんだ様子を見せることはない。葬式の帰り、勇介は工場の社長である丸吉と、人妻である社員の吉田和江が工場内で愛し合っているのを目撃する。

自宅で母子手帳の児童憲章を朗読していた京子は、子供の大切さについて改めて考える。すると突然、外から勇介の泣き声が聞こえてくる。自分のような男の子供だと思うと不憫だと言い、生まれてこない方が良い人間もいるのだと勇介は泣きながら訴える。

捨てがたき人々のあらすじ【結】

京子と勇介は、家族になることを決心する。仕事から帰ってきた勇介は、あかねが京子に自分の悪口を口にしているのを耳にする。あかねは勇介のことを、腐ったトマトだと揶揄する。その後、勇介があかねを訪れる。そして、勇介はあかねを強姦する。

京子と勇介の間に子供が誕生する。その頃、丸吉と不倫していた和枝の夫であり、工場のチーフである吉田が自殺する。それを受けて、丸吉までもが自殺してしまう。勇介は工場を辞め、丸吉の妻から退職金をふんだくる。

時が経ち、京子と勇介の息子はもう10歳になっていた。勇介はあかねと頻繁に体の関係を持ち、京子は働き始めた新興宗教の男と不倫している。

勇介の息子の正義は、勇介に対して嫌悪感を抱いていた。その様子に怒った勇介は、正義を殴ってしまう。それ以来、家族の関係は見るからに悪化してしまう。

勇介は京子に、愛していると言えと強要する。京子は、心無い勇介への愛を口にする。勇介は京子を殴り、家を出て行く。その様子を見た正義は京子に、普通の両親のもとに生まれたかったと言う。なんで産んだのかと京子を責める正義を、京子は愛していると言って抱きしめる。

海へとやってきた勇介は、「なぜ人は生き、なぜ人は死ぬのか。なぜ自分は狸穴勇介なのか」と叫んだ後、海の向こうを遠く見つめるのだった。

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