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映画『スウェプト・アウェイ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スウェプト・アウェイ』の概要:高慢な金持ちのアンバーは、旅行先の客船に乗組員として雇われた漁師のジュゼッペを虐めて楽しんでいた。アンバーのわがままで小舟を出したジュゼッペだったが、エンジントラブルが起き2人は漂流してしまう。

映画『スウェプト・アウェイ』の作品情報

スウェプト・アウェイ

製作年:2002年
上映時間:89分
ジャンル:ラブストーリー、コメディ
監督:ガイ・リッチー
キャスト:マドンナ、アドリアーノ・ジャンニーニ、ジーン・トリプルホーン、ブルース・グリーンウッド etc

映画『スウェプト・アウェイ』の登場人物(キャスト)

アンバー(マドンナ)
製薬会社の社長を夫に持つ、高慢ちきで性格の悪い金持ち女。夫も含め、自分以外の全てを見下している。旅行先で手配された客船のクルーで漁師のジュゼッペを虐めて楽しむ。
ジュゼッペ・“ペペ”・エスポジト(アドリアーノ・ジャンニーニ)
イタリア人の漁師。船長に頼まれ客船のクルーとして働く。横暴なアンバーを憎んでいるが、船長や他のクルー達に宥められながら我慢している。
トニー(ブルース・グリーンウッド)
製薬会社の社長。アンバーの夫。彼女のキツい性格や物言いに対し、特に注意をしようともしない。

映画『スウェプト・アウェイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スウェプト・アウェイ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スウェプト・アウェイ』のあらすじ【起】

トニーとアンバーの金持ち夫婦は、セレブな友人達と船上でのバケーションへ来ていた。ところが用意された客船は豪華なものでなく、船室も粗末でアンバーは不満ばかりを漏らした。クルー達はアンバーの世話を漁師のジュゼッペに押し付け、高額な報酬が貰えるからと我慢を強要した。金が無くとも幸せだったジュゼッペには、金持ち連中の気持ちが分からなかった。

アンバーは、友人らと資本主義のデメリットについて話し合った際「価格設定は売り手に委ねられ、モラルや倫理まで考慮する義務はない」と言い捨てた。それを聞いたジュゼッペは、彼女に更なる軽蔑の念を抱くのだった。

ジュゼッペが自分に逆らわないことを良いことに、アンバーは彼への暴言や侮辱をエスカレートさせていった。ジョゼッペの名をわざと呼び間違えたり、口笛一つで呼び出したりと、失礼の限りを尽くしたのだ。ターゲットにされてしまったジュゼッペは怒り心頭だったが、船長の面子を潰さないためにも必死に堪えた。

アンバーはジョゼッペの釣った魚の料理を口にすると、腐っていると言い作り直させた。もちろん新鮮な魚だったが、船長達は金持ちの遊びだと一蹴し再度料理をする。翌日アンバーが市場で仕入れてきた魚は目に見えて鮮度が悪く腐っていたが、彼女はそれを食わせろと喚く。船長がこっそりジュゼッペの魚を出すと、彼らは「やっぱり美味しいわ」「君は魚を見る目がある」などと知ったようなことを言いながら食べ進めていた。

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映画『スウェプト・アウェイ』のあらすじ【承】

トニーら男性陣がボートで洞窟へ向かったと知ったアンバーは、ジュゼッペにボートを出すよう命令した。しかし、時間が遅いということと漁師の勘で彼は出発を渋る。それでもアンバーが折れないため無理やりボートを出した2人は、洞窟に着く前にエンジントラブルが起こり海の真ん中で漂流してしまう。

早くエンジンを直せと喚き散らすアンバーだったが、ついに嵐が発生してしまい、2人はとある島へと流れ着いた。

街を探して来いと命令されたジュゼッペは、文句を言いながらも島を一周、そこが無人島だとアンバーへ告げた。彼の言葉を頑なに信じようとしないアンバーは、ついにジュゼッペと別行動をとった。

ジュゼッペは生き延びるのに必要な道具を島にある物だけで作ることができたが、アンバーは、彼が調達した水や食料を金で買おうとした。何でも金で解決できると妄信するアンバーについに怒りを爆発させたジュゼッペは「価格設定は売り手に委ねられ、モラルや倫理まで考慮する義務はない」と反論。それでも尚コケにしてくるアンバーを殴ったジュゼッペは、無人島では無力な彼女へ「俺が主人だ!」とこれまでの非礼を反省させる。

映画『スウェプト・アウェイ』のあらすじ【転】

主従関係が完全に逆転した彼らは、歪な無人島生活を始めた。あくまでジュゼッペが獲った食料のため彼に従うアンバーだったが、怒鳴られたり、頬を叩かれたり、夜になっても小屋に入れて貰えなかったりと屈辱を受ける。ジュゼッペは横暴な態度を取り続けた彼女に「心を入れ替えろ」と厳しく当たったのだ。

ジュゼッペがアンバーに、船でしていたのと同じように裸になれと強要すると、彼女は抵抗し逃げ出そうとした。無理やり犯されそうになったアンバーが満更でもない素振りを見せると、ジュゼッペは、俺に気があったからコケにしたのだろうと問い詰める。そして、「憎いが好きなんだ」と自分の気持ちを告白したが、彼女の方から懇願するまでは抱かないと言い放つ。

冷静になったアンバーは思案するが、ついにはジュゼッペに身を委ね、2人はお互いの間にある本当の愛情に気が付いた。

そうして1ヶ月程の時を幸せに過ごした彼らだったが、ある時無人島の近辺に一層のクルーズ船を発見する。

映画『スウェプト・アウェイ』の結末・ラスト(ネタバレ)

船を見つけたジュゼッペは、救助を求めようとした。アンバーは、都会へ帰ればジュゼッペが若い女に走るかもしれないと不安を抱くと共に、元の生活に戻れば2人の愛は破綻してしまうのではないかと考えた。アンバーはずっと2人で島に暮らそうと泣きついたが、ジュゼッペは「これが本当の愛かどうか確かめる」と言い、街へ戻ることを決めた。

世間ではアンバーの失踪が一大ニュースになっており、彼らを助けた船の船長は、トニーが多額の報酬を用意しているとジュゼッペに教える。そもそも金に興味のないジュゼッペは、アンバーとトニーが抱きしめ合う姿を視界に入れぬよう港を去った。アンバーは彼を追おうとしたが、トニーの抱擁から抜けることはしなかった。

トニーはジュゼッペへ、妻を助けた礼として大金を届けた。ジュゼッペはその金で買えるだけの一番高い指輪を調達すると、アンバー宛ての伝言と共にホテルマンへ預けた。しかし、トニーは無人島での2人の関係を疑い、メッセージボックスに入ったジュゼッペの手紙を隠してしまう。

アンバーとトニーが帰国する日、アンバーはジュゼッペから音沙汰がないために放心状態だった。トニーはチップと一緒にジュゼッペの手紙を妻の手からボーイに渡すと、ボーイは手紙に書かれた場所へ赴く。そこで待っていたジュゼッペは慌てて飛び立つヘリを追ったが、2人の視線が交わることはなかった。

映画『スウェプト・アウェイ』の感想・評価・レビュー

アンバーの性格と口の悪さに、観ていて非常に心労を覚えた。金と権力がこうも人を変えてしまうのか、それともこういう人が金と権力を手にするのか、金はなくとも幸せだと言い切るジュゼッペに同調してしまい、彼の心変わりには共感できなかった。

ガイ・リッチーが監督したとは思えない程、見方がよく分からない映画だった。(MIHOシネマ編集部)


アンバーは絵に描いたような悪女で、今までどうやって生きてきたんだろうと思えるぐらい性格が破綻していた。無人島に漂流し、真実の愛に目覚めたところは良かったと思う。でも、物語のラストは意味が分からなかった。結局、アンバーとジュゼッペは離れ離れになってしまい、今までの物語は何だったんだろうと疑問に思った。どうせなら、ジュゼッペがアンバーをトニーから奪い、二人が幸せになったところで終わって欲しかったなと思う。消化不良のまま物語が終わってしまい、残念に思う。(女性 30代)


誰も幸せにならないストーリーで見ていてとても疲れました。アンバーのような高慢な人間は他人から嫌われることをなんとも思わない強いメンタルを持っているんだと思います。そうでなければあんなにわがままで失礼な態度を取り続けることなんて出来ません。
無人島での出来事はアンバーにとっては「幸せ」を感じた出来事だったのでしょう。しかし、結局彼女は金持ちの夫を選んだ。本当にジュゼッペを愛していたら、夫の元を離れることは簡単に出来ただろうに…とアンバーの金への執着に本当にイライラしました。(女性 30代)


傲慢で嫌味な悪女が地元の猟師と無人島に漂着し、すったもんだする内容だが、まぁとにかくヒロインのアンバーが酷い。漁師が可哀想になってくる。無人島に漂着してからは漁師に反撃されるのでざまぁ感でちょっとすっきりするが、無人島から帰って来た後の展開にはがっかりさせられた。結局は金なのだな。ガイ・リッチー監督の三作目になる作品で、制作された当時はヒロインのマドンナと夫婦関係であったことから、公私混同ぶりが反感を呼び評価はかなり低かったらしい。納得の評価でもある。マドンナの演技もあまり良くなかったしね。無人島で男女2人きりというシチュエーションなら、疑似的な恋愛関係に陥っても仕方ないとも思うし。あまり良い作品とは思えないのは確か。(女性 40代)

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