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映画『しゃぼん玉』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『しゃぼん玉』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『しゃぼん玉』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『しゃぼん玉』の結末までのストーリー
  • 『しゃぼん玉』を見た感想・レビュー
  • 『しゃぼん玉』を見た人におすすめの映画5選

映画『しゃぼん玉』の作品情報

しゃぼん玉

製作年:2016年
上映時間:108分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:東伸児
キャスト:林遣都、藤井美菜、相島一之、綿引勝彦 etc

映画『しゃぼん玉』の登場人物(キャスト)

伊豆見翔人(林遣都)
父親に出ていかれ、母親からも捨てられて育った青年。日々、老人や非力な女性からひったくりなどを繰り返し生活していた。ある時、ナイフを使って脅したほうが手っ取り早いと考えて実行するが、相手を刺してしまう。根は真面目だが、育った環境によって捻じ曲げられている。ヘビースモーカー。
スマ(市原悦子)
宮崎の山奥に住む老婆。息子がいるが都会に出ていってしまった。夫を亡くして以来、一人で畑仕事をしながら暮らしている。バイクで転び、死にそうになっていたところを翔人に助けられる。
黒木美知(藤井美菜)
都会から椎葉村に戻ってきた女性。都会で通り魔に会い、体にも心にも傷を負ってしまっていたが、翔人と出会ったことで、少しずつ回復の兆しを見せ始める。

映画『しゃぼん玉』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『しゃぼん玉』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『しゃぼん玉』のあらすじ【起】

親からの愛を知らず、捨てられて独りぼっちで生きてきた伊豆見翔人は、ひったくりや通り魔をして金を手にしていた。ある雨の夜、ナイフで脅してバッグを奪おうとした際、誤って相手の女性を刺してしまった。

翔人はトラックをヒッチハイクし、遠方へ逃げようとするが、山奥で降ろされてしまう。一晩、山中で過ごした翔人は、翌朝、下山しようとして道路に原付バイクが倒れているのを発見する。

バイクを盗もうとした時、どこからか“ぼう、ぼう”と人を呼ぶ声が聞こえてきた。見ると、道端に血だらけの老婆が倒れていた。このバイクの持ち主らしい。翔人は見捨てようとするが、助けを求める声を無視できず、老婆を連れて彼女の家まで送っていった。

老婆の名前はスマと言い、宮崎県の山奥に一人で住んでいた。スマを自宅に届けると、部落に住む老婆たちが翔人にごちそうを準備してくれた。皆、翔人のことをスマの孫だと思っているらしい。名前を聞かれたが“いずみ”とだけ答えた。

映画『しゃぼん玉』のあらすじ【承】

スマは翔人の事情を一切聞かず、命の恩人だとして家に泊め続けてくれた。翔人は早くこの家から出ていきたいのだが、なにせ山奥の家だ。出ていくには足がいる。だが、バイクはスマが畑に行くのに使ってしまう。足止めを食った翔人は、平和な時間が流れる山村で、ぼんやりと日々をやり過ごしていた。

麓の椎葉村では、椎葉平家祭りの準備が始まる頃だった。そんな時、スマの家にシゲ爺と呼ばれる老人が訪ねてくる。シゲ爺は、暇を持て余している翔人に仕事を手伝わないかと言ってきた。翔人は平家祭りまでの10日間、シゲ爺と山仕事をすることになった。

最初こそ、早起きや山歩きに苦戦し、愚痴ばかりこぼしていた翔人だが、翌日、翌々日と過ぎる頃には、やる気と楽しさを感じてきていた。幾日が過ぎた頃、シゲ爺から“お前は逃げ癖がある。やればちゃんとできる子なのだから、若いうちから逃げてばかりいるな”と言われる。

翔人とシゲ爺は平家祭りの準備の手伝いで椎葉村へとやってきた。若者が少なくなった村では、翔人はひっぱりだこだった。花の準備をすることになった翔人は、そこで黒木美知という美人と出会う。美知から平家祭りの由来を教えてもらった。

美知のことをスマに話すと、もし大切にしたいと思う相手なら、嘘をついていてはいけないと言われ、複雑な気持ちになる翔人。

映画『しゃぼん玉』のあらすじ【転】

翔人と美知は一緒に作業をするうち、すっかり打ち解けあい、電話番号も交換した。祭りの日も近づく中、美知から鶴富姫法楽祭に一緒に行こうと誘われる。そして、二人は夜にまた会おうと約束して別れた。

だが、翔人は町の人から、美知が都会で通り魔に遭遇し、怪我を負わされ、怖くなって田舎に帰ってきたことを聞かされて愕然としてしまう。夜、美知から電話があったが、翔人は行けなくなったと言って断ってしまった。

深夜、腹がすいたので冷蔵庫を開けた翔人は、中に封筒に入った金があるのを発見。その姿を見たスマは、泥棒と叫ぶが、翔人は偶然に見つけただけだと弁解した。

その時、表で車が停まる音が聞こえてきた。降りてきたのはスマの息子の豊昭だった。都会へと出ていった豊昭は、どうしようもない男になっており、以前にもスマのところへ来て250万円を奪い取っていた。

スマに暴力を振るい、口先だけの言葉を並べては金をせびる豊昭。たまらなくなった翔人は豊昭に飛びかかる。もみ合う中、シゲ爺がやってきた。バツが悪くなった豊昭は、そそくさとその場を後にした。

映画『しゃぼん玉』の結末・ラスト(ネタバレ)

ひえつき節が響く中、椎葉平家祭りが始まった。通りを練り歩く行列を眺めていた翔人のところに美知がやってくる。美知は田舎の空気と翔人の存在で、元気を取り戻しつつあった。そして、少しずつだけど、これからのことを考えていこうと思うと話した。“あなたはこれからどうするの?”と尋ねられたが、翔人は何も答えることができなかった。

夜、翔人はスマに、明日、この家を出ていくことを告げた。そして、自分の本名と今まで犯してきた罪を告白した後、“何年かかるか分からないが、勤めを果たした後は、またここに戻ってきたい”と言って泣いた。スマは、いつまでもここにいるからと、翔人に優しく語りかけた。

翌朝、シゲ爺と祭りに向かった翔人は、行きたいところがあるとシゲ爺にお願いする。“今、行かないと、逃げてしまうかもしれないから”と言う翔人。頼みを聞いてくれたシゲ爺は、警察署の前で車を停めた。翔人はシゲ爺にスマが作ったおにぎりを渡され、それを食べ終わると、警察署へ出頭していった。

三年後、出所した翔人は椎葉村へと戻ってきた。村はちょうど平家祭りの準備の最中だった。スマの家へと歩いて行った翔人は、家に暖かな灯りがともっているのを見つけた。翔人はしっかりとした足取りで玄関に向かい、引き戸を静かに開けると、家へと帰ってきた。

映画『しゃぼん玉』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

複雑な家庭環境で、幸せとは言えない人生を歩んできた翔人が出会ったスマおばあちゃん。偶然が重なり椎葉村に滞在することになり、それを優しく暖かく迎えてくれる村の人たち。人の優しさに触れられる素敵な作品でした。
罪の意識を感じながら生きている人こそ、優しさに触れるとその罪に耐えられなくなり逃げ出してしまうものですよね。しかし、その「逃げ癖」も見抜き、それを含めて面倒を見てくれた人たちの優しさに涙がこぼれました。
正しい道を歩み始めた翔人を応援したくなりました。(女性 30代)


過去に罪を重ねてきた伊豆見が、山奥の村でおばあさんと出会い、少しずつ心を取り戻していく姿が胸に響きました。特に、彼が自分の居場所を見つけたと思った矢先、過去の罪から逃げられず自首を選ぶ結末が切ないです。逃げ続ける人生ではなく、償うことで前に進もうとする姿に人間の再生を感じました。派手な演出はありませんが、自然の風景と静かな時間が物語を深く印象づける作品でした。(20代 男性)


犯罪者である主人公が、村の人々の温かさに触れて変わっていく過程がとても丁寧に描かれていました。おばあさんとの交流は、母性の象徴のようで、観ていて涙が止まりませんでした。最終的に警察に自首する選択は苦しい決断ですが、彼なりの誠実さだと思います。罪を犯した人間でもやり直せる可能性があることを示してくれる、静かで優しい感動作でした。(30代 女性)


この映画は、逃亡劇というよりも心の救済の物語だと感じました。伊豆見が山村で過ごす日々は穏やかで、まるで別の人生を生きているようです。しかし過去の罪が彼を縛り、幸せを許さない現実が重くのしかかります。自首という結末は希望と絶望が同時に存在する選択であり、非常に現実的でした。派手さはないものの、深く考えさせられる一本です。(40代 男性)


人と関わることで人は変われるのだと強く感じました。伊豆見が最初は警戒心に満ちていたのに、次第に笑顔を見せるようになる様子が印象的です。おばあさんの無条件の優しさは、彼の凍った心を溶かしていきました。それだけに、最後に自ら罪と向き合う決断をする場面は胸が締め付けられます。救いと痛みが同時に残るラストが忘れられません。(50代 女性)


自然の美しさと人間の孤独が対照的に描かれている点が印象的でした。伊豆見は逃げるために山へ来ましたが、そこで初めて人の温もりを知ります。しかし、その幸せは長く続かず、過去の犯罪が彼を現実へ引き戻します。自首は悲しい結末ですが、同時に彼の成長の証でもあると感じました。観終わった後、静かな余韻が長く残る映画です。(60代 男性)


主人公の過去を知った上で、それでも受け入れる村人たちの姿に救われました。特におばあさんの存在は、彼にとって家族そのものだったと思います。だからこそ、彼が自分の罪を隠したまま生きることを選ばなかった点に強い誠実さを感じました。人生は簡単にはやり直せないけれど、向き合うことはできる。そのメッセージが心に残りました。(20代 女性)


犯罪から逃げる男の物語でありながら、暴力的な描写が少なく、人の心の変化に焦点を当てているのが特徴的です。伊豆見が農作業をし、村の生活に溶け込んでいく姿はとても穏やかでした。しかし、警察に連行されるラストは現実の厳しさを突きつけます。希望と現実のバランスが絶妙で、観る者に強い余韻を残す作品だと思います。(30代 男性)


この作品は「許し」と「償い」について考えさせられました。村では彼は受け入れられましたが、社会的には罪を背負ったままです。どちらも現実であり、その狭間で揺れる主人公の姿が切なかったです。自首する決断は苦しいものですが、彼自身が人として生き直すための第一歩だったのでしょう。静かで深い感動がありました。(40代 女性)


人間は環境によってここまで変わるのかと驚かされました。都会で犯罪を重ねていた男が、自然と人の優しさに包まれ、穏やかな表情を見せるようになる過程が印象的です。しかし、その変化があるからこそ、最後の自首はより痛みを伴います。逃げ続ける人生ではなく、向き合う人生を選んだ彼の姿は重く、しかし希望も感じさせました。(50代 男性)

映画『しゃぼん玉』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『しゃぼん玉』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

万引き家族

この映画を一言で表すと?

社会の底辺で寄り添い合う人々の「家族の形」を描いた静かな感動作。

どんな話?

東京の下町で万引きに頼って暮らす疑似家族が、ある少女を保護したことをきっかけに、少しずつ歪んだ日常が崩れていく物語です。血のつながりよりも心のつながりを重視する彼らの関係が、観る者に家族とは何かを問いかけます。

ここがおすすめ!

『しゃぼん玉』と同じく、社会からこぼれ落ちた人間が人の温もりによって変わっていく姿が胸を打ちます。静かな日常描写の中に鋭い社会性があり、観終わった後に深い余韻と考えさせられる感動が残る名作です。

永い言い訳

この映画を一言で表すと?

喪失から始まる、遅すぎた人生の再生物語。

どんな話?

バス事故で妻を亡くした人気作家が、同じ事故で家族を失った男性とその子どもたちと関わることで、他者の痛みを知り、自分の生き方を見つめ直していく物語です。孤独と再生が静かに描かれます。

ここがおすすめ!

罪を抱えたまま生きる主人公の姿は『しゃぼん玉』の伊豆見と重なります。派手な展開はなくとも、人との関わりが人生を変える過程が丁寧に描かれ、深い感動を味わえるヒューマンドラマです。

誰も知らない

この映画を一言で表すと?

社会に取り残された子どもたちの現実を描く衝撃の実話映画。

どんな話?

母親に置き去りにされた兄妹たちが、誰にも知られずにアパートで生活していく姿を描いた実話ベースの物語です。助けを求められない子どもたちの日常が淡々と、しかし痛切に映し出されます。

ここがおすすめ!

孤独と生きる意味を問う点で『しゃぼん玉』と通じる作品です。静かな映像の中に現実の重みがあり、観る者の心を強く揺さぶります。人の優しさと残酷さの両方を感じられる一本です。

泥棒役者

この映画を一言で表すと?

小さな嘘から始まる、優しさと再出発の物語。

どんな話?

借金取りから逃げるために空き巣に入った青年が、偶然にも舞台俳優と勘違いされ、別人として生きることになる物語です。偽りの人生の中で、人との出会いが彼を少しずつ変えていきます。

ここがおすすめ!

過去から逃げていた主人公が、人の温もりによって生き方を変える点が『しゃぼん玉』と重なります。重いテーマを優しいユーモアで包み込み、観終わった後に温かい気持ちになれる作品です。

空白

この映画を一言で表すと?

喪失と怒りの果てに見える、人間の弱さと救い。

どんな話?

万引き事件をきっかけに娘を失った父親が、学校や社会への怒りを爆発させながらも、次第に自分自身の孤独と向き合っていく物語です。重く苦しい感情がリアルに描かれます。

ここがおすすめ!

罪や後悔とどう向き合うかというテーマが『しゃぼん玉』と共通しています。人は簡単に立ち直れないという現実を描きながらも、わずかな希望を示すラストが心に残る力強い作品です。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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