映画『処刑人II』の概要:神の啓示を受けて自警団となったアイルランド系の双子の兄弟が米国に戻り、神父を殺した悪を討つアクション映画。カルト的人気を得た「処刑人」の10年振りの続編で、主要キャストが再び顔を揃えている。
映画『処刑人II』の作品情報
上映時間:117分
ジャンル:アクション、フィルムノワール
監督:トロイ・ダフィー
キャスト:ショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダス、クリフトン・コリンズ・Jr、ジュリー・ベンツ etc
映画『処刑人II』の登場人物(キャスト)
- コナー・マクマナス(ショーン・パトリック・フラナリー)
- いつも映画を参考にした作戦を立案している。冗談好きでまくし立てるように喋る。
- マーフィー・マクマナス(ノーマン・リーダス)
- コナーの双子の兄弟。クールに振る舞っており、コナーの作戦に反対して喧嘩ばかりする。
- ノア・マクマナス(ビリー・コノリー)
- マクナマス兄弟の父親。かつては革職人だったが、父親を殺されて自警団となった。
- ロミオ(クリフトン・コリンズ・Jr)
- メキシコ人で、貨物船の中でマクナマス兄弟と出会う。兄弟のことを英雄視している。
- ユーニス・ブルーム(ジュリー・ベンツ)
- FBIの女捜査官。観察眼に優れており、犯行現場を見て事件を細かく再現できる。
映画『処刑人II』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『処刑人II』のあらすじ【起】
コナーとマーフィーのマクマナス兄弟はノアと共にアイルランドで牧畜をする暮らしを送っていた。そこに神父がアメリカで起きた事件について報告にやって来る。ボストンで兄弟の知り合いの神父が兄弟に似せた犯行で殺されたのだ。兄弟は直ぐに身なりを整えて米国に向かう。
兄弟と知り合いの刑事3人組が事件の捜査にあたる。更にユーニスが現場検証にやって来る。ユーニスは弾道などから背の低い単独犯による犯行だと判断する。兄弟が乗った貨物船の中で賭け乱闘が行われ、兄弟はロミオに賭ける。そして見事にロミオが巨大の男を倒す。事件が起きたことでボストンを牛耳るマフィアのボスは兄弟が戻ってくるのではないかと恐れをなす。ボスは父親を兄弟に殺されていたのだ。
ロミオは兄弟の話を盗み聞きして2人の正体に気付き、仲間に入れてほしいと頼む。兄弟はロミオを殺す振りをしてビビらせる。ロミオはボストンに着いたら自分が全てを手配すると申し出る。しかし、ロミオが目に付く車を用意したために兄弟は文句を言う。
映画『処刑人II』のあらすじ【承】
ロミオは兄弟をマフィアのボスが取引していた中国人の倉庫に案内する。コナーはフォークリフトに積んだ木箱に身を隠して敵に近付き、全員を撃ち殺す作戦を提案する。しかし、兄弟は木箱の中で喧嘩を始めてしまった上に、ロミオは木箱を落下させてしまう。兄弟は壊れた木箱から飛び出し、二丁拳銃で中国人を次々と撃ち殺す。
犯行現場を見たユーニスは今度こそ兄弟の犯行だと断言する。兄弟は行きつけだったアイリッシュパブに向かい、倉庫を隠れ家として提供してもらう。一方、ノアは革職人をしていた若い頃にマフィアに父を殺されたことを思い出す。兄弟はロミオの伯父の元にマフィアのボスの情報を聞きに行く。そして街の仕切り役を見付けたら連絡するとの約束を得る。
街の仕切り役はチンピラ仲間を集めて会合を開くことにする。ノアは再び、イタリア系の友人の力を借りて共に父を殺したマフィアに復讐を果たしたことを回想する。伯父からロミオの元に街の仕切り役の居場所について連絡がある。兄弟はそこに乗り込み、背の低い殺し屋のことやマフィアのボスの隠れ家について聞き出す。更に兄弟は会合についても把握し、集合場所をロミオの伯父の店にするように命じる。
映画『処刑人II』のあらすじ【転】
ユーニスも仕切り役が会合を招集しているとの情報を得る。店にチンピラ仲間全員が集まったところで、兄弟とロミオが銃を持って飛び出して全員を撃ち殺す。そしてコナーは仕切り役にロシアンルーレットをし、その結果逃がしてあげる。そこに突如として背の低い殺し屋が現れる。同時にユーニスも踏み込んできて、殺し屋を撃退する。ユーニスと兄弟には共通の友達だった元刑事がおり、ユーニスは兄弟を守ろうとしていたのだ。
ユーニスは殺害現場をアレンジさせ、仲間割れが起きたように見せかける。ユーニスは更に背の低い殺し屋が強いコネで不正にビザを入手していたことを把握する。ユーニスは刑事3人組を連れて兄弟の元に向かい、全員が再会を喜ぶ。そしてマフィアのボスを襲撃する計画を立てる。
兄弟とロミオは新しい銃を入手し、マフィアのボスが陣取っているビルに業者用通用口から侵入する。そして兄弟は窓拭き用のゴンドラからロープでぶら下がり、窓ガラスを突き破ってマフィアが集まっている部屋に飛び込む。同時に従業員に扮したロミオもドアを蹴り破り、3人でマフィアのボスと取り巻きを撃ち殺す。
映画『処刑人II』の結末・ラスト(ネタバレ)
現場に到着したユーニスはパニックルームに入っていた目撃者と話す。そしてマフィアのボスに実権はなく、オールド・マンと呼ばれる男からの指示で動いていたことを明かされる。背の低い殺し屋もオールド・マンを慕っていたのだ。兄弟がいるパブに背の低い殺し屋が乗り込んでくる。そこにノアも姿を現し、ノアは殺し屋と銃を突き付け合って、ロシアンルーレットで対決する。そしてノアは殺し屋を仕留める。
ノアは兄弟に昔の出来事を語って聞かせる。ノアはマフィアを殺すのを止められなくなってしまい、イタリア系の友人が銃を手配して次の標的を紹介していったのだ。最後はイタリア系の友人の裏切りによってノアは刑務所に入れられた。そのイタリア系の友人こそがオールド・マンだった。
ノアと兄弟はオールド・マンの屋敷に乗り込む。オールド・マンは権力の座を握るためにノアに敵対組織を殺させていたことをノアに説明する。一味との銃撃戦となり、ノアは銃弾を浴びながらもオールド・マンを撃ち殺す。そして兄弟の腕の中で息絶える。屋敷は警察に囲まれて兄弟は逮捕されてしまう。ユーニスは共通の友人である元刑事と共に兄弟を刑務所から脱獄させることを計画する。
映画『処刑人II』の感想・評価・レビュー
アイデアは面白いのだが、アクションシーンの格好良さに欠けている。特に捜査官の推理によって銃撃シーンを再現する手法はアクションシーンのリズムを崩してしまっている。これらの欠点は前作にも共通しており、前作を好きか嫌いかで今作の評価も分かれそうだ。この自警団の世界観をもっとクールに描けていれば、『ジョン・ウィック』シリーズに匹敵するような快作になる可能性を秘めており、そのことが惜しくてしょうがない。(MIHOシネマ編集部)
マクマナス兄弟のビジュアルが本当に良いです。ショーン・パトリック・フラナリーとノーマン・リーダスが双子の兄弟って最高すぎませんか!?ストーリーなんて関係なく見る価値があります。
どうしても1作目と比較してしまうと思いますが、個人的にはどちらも好きです。1作目の人気は映画好きなら誰もが知っていると思いますが、あの作品があったからこそ、この2作目が面白く見られるのだと思うし、前作との比較も含めて見方の1つだと思います。
前作よりも笑えるシーンが多くなった気がするので、色々な意味で「大人になったな」と感じました。(女性 30代)
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前作 処刑人
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