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映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』の概要:iPhoneで撮影を行った前作『タンジェリン』が話題となった、ショーン・ベイカーが監督を務めた作品。ディズニー・ワールドの近くにあるモーテルで暮らす、貧困層の親子とその周りの人々を描いている。

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映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』の作品情報

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

製作年:2017年
上映時間:112分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ショーン・ベイカー
キャスト:ウィレム・デフォー、ブルックリン・キンバリー・プリンス、ブリア・ヴィネイト、ヴァレリア・コット etc

映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』の登場人物(キャスト)

ムーニー(ブルックリン・キンバリー・プリンス)
6歳の少女。母親のヘイリーとモーテル「マジック・キャッスル」で暮らしている。とてもやんちゃで、大人に注意されても言い返すくらい強気な性格。
ヘイリー(ブリア・ヴィネイト)
ムーニーの母親。シングルマザーで、一人でムーニーを育てている。定職はなく、偽物の香水などを売ってモーテルの宿泊代を稼ぐ。言葉遣いはあまり綺麗ではなく、気に入らないことを言われるとすぐに喧嘩腰になる。ムーニーのことはとてもかわいがっている。
スクーティ(クリストファー・リヴェラ)
ムーニーたちの下の階で暮らす少年。いつもムーニーと一緒に遊んでいる。空き家で火事を起こしたことを母親のアシュリーに気づかれてしまい、ムーニーと遊ぶことを禁止されてしまった。
ジャンシー(ヴァレリア・コット)
ムーニーたちの隣のモーテル「フューチャーランド」で暮らす少女。ムーニーたちが祖母ステイシーの車に唾を吐き、その掃除をしたことがきっかけで仲良くなった。
ボビー(ウィレム・デフォー)
「マジック・キャッスル」の支配人。ムーニーやヘイリーによく迷惑をかけられている。苦しい状況にいる彼女たちのことを心配していて、ときには力になってくれる。
アシュリー(メラ・マーダー)
スクーティの母。働いているレストランのワッフルなどをムーニーたちに分けてくれていた。ヘイリーとは友人だったが、空き家での火事をきっかけに険悪になってしまう。
ディッキー(エイデン・マリク)
「フューチャーランド」で暮らしていて、ムーニーたちとよく一緒に遊んでいた少年。ステイシーの車に唾を吐いたことがきっかけで父親に怒られ。外出禁止になる。その後、引っ越しが決まった。
ステイシー(ジョシー・オリーヴォ)
ジャンシーの祖母。娘が15歳のときにジャンシーを産んだため、代わりに面倒を見ている。

映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のあらすじ【起】

6歳の少女ムーニーと母親のヘイリーは住む家を持たず、フロリダ州のディズニー・ワールドに近いモーテル「マジック・キャッスル」で暮らしている。ヘイリーは定職がなく、偽物の香水をホテルの観光客に売るなどして日銭を稼ぎ、1週間ごとにモーテルに宿泊代を支払っていた。

ムーニーは、下の階に住むスクーティ、そして隣のモーテル「フューチャーランド」で暮らしているディッキーという2人の少年といつも遊んでいた。ある日、3人は「フューチャーランド」に新しく来た客の車に向かって、2階から唾を吐くという遊びをしていた。すると、車の持ち主であるステイシーに気付かれ、降りてきて掃除をするように言われる。3人は悪びれもせず、ステイシーに悪口を言いながら逃げ出した。途中、ディッキーは父親に見つかってしまい叱られるが、ムーニーとスクーティは「マジック・キャッスル」まで逃げ帰った。

しかし、ステイシーは孫のジャンシーたちを引き連れて苦情を言いにきた。ムーニーとスクーティはヘイリーに連れられて車を掃除しにいくことになった。ジャンシーが掃除を手伝ってくれたため、ムーニーとスクーティは彼女と仲良くなることができた。

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映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のあらすじ【承】

父親に怒られたディッキーは1週間外出禁止になってしまったため、ムーニーとスクーティは代わりにジャンシーを遊びに誘った。アイスクリーム屋に来る人にお金をねだり、ソフトクリームを1つだけ買ってみんなで分けあったり、モーテル内の立ち入り禁止の部屋に入ってブレーカーを落としたりするのがムーニーたちの遊びだ。自分たちが貧困層であることをまだ理解していない彼女たちは、街の至るところを探検して刺激的な毎日を過ごしていた。いたずらばかりで注意しても口答えするムーニーたちにボビーは手を焼いていたが、同時に心配もしていて、安全に過ごせるよう見守っていた。

ムーニーとヘイリーの日々の食事は、たまにモーテルで行われる食料配給でもらうパンや、スクーティの母アシュリーが働くレストランで横流ししてくれるワッフルが主だった。夜になりムーニーが寝静まったころ、ヘイリーはたびたびアシュリーと街へ遊びに出かけた。そこではアシュリーの職場での愚痴を聞いたり、恋愛の話をしたりして、2人は良き友人だった。

外出禁止が解かれたあと、ムーニーたちはまたディッキーとも遊ぶようになった。しかしほどなくして、ディッキーはモーテルから出て行くことが決まった。ムーニーたちは「フューチャーランド」までディッキーを見送りに行った。

映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のあらすじ【転】

ムーニー、スクーティ、ジャンシーの3人は少し足を伸ばして、空き家が連なる場所に来ていた。中に入って探検をし、残されていた布団を暖炉に入れて、スクーティが持っていたライターで火をつける。すると「マジック・キャッスル」からも煙が見えるほどの大きな火事になってしまった。絶対に内緒にするようムーニーは念を押し、3人は疑われないようにそれぞれの家へと帰った。しかし、スクーティだけはアシュリーに火をつけたことを勘付かれてしまった。

翌日、ムーニーがスクーティを呼びに部屋まで行くと、アシュリーが出てきた。そして、スクーティとはもう遊ばないように言われてしまう。それを聞いたヘイリーは、アシュリーに直談判するため、ムーニーを連れてレストランへ向かった。しかし、アシュリーはもうスクーティとは遊ばせない、ワッフルもあげない、と言うだけで訳は教えてくれない。その態度にヘイリーも腹を立て、友人だった2人の仲は険悪になってしまった。

ヘイリーとムーニーはたびたび近くのホテルへ出向き香水を売っていたが、ある日、通りがかった係員に見つかる。なんとか逃げ切れたが、香水は没収されてしまい、売り続けることはできなくなった。ムーニーは一人でお風呂に入り、音楽を流しながらおもちゃなどで遊ぶことが増えていった。ヘイリーが売春をしていて、客が部屋にやってくるとムーニーをお風呂に入らせるためだった。

ヘイリーはある夜アシュリーの部屋へ行き、謝った上で家賃を貸してほしいと頼み込んだ。しかしアシュリーは、ヘイリーが売春していることを非難する。さらに皮肉を言ってきたためヘイリーは激怒し、アシュリーに馬乗りになって何度も顔を叩いた。部屋に戻るとトイレで嘔吐し、心配するムーニーの声にも答えず泣き続けるのだった。

映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』の結末・ラスト(ネタバレ)

香水を売りに行っていたホテルにムーニーを連れていくヘイリー。そのまま宿泊客用の朝食ビュッフェ会場へと向かった。ムーニーは大喜びで、たくさんの料理をとって堪能する。その楽しそうな様子を、ヘイリーは思い詰めた表情で眺めていた。途中で係員がやってきて、宿泊している部屋番号を聞いてくる。ヘイリーは平然とモーテルの部屋番号を伝えて誤魔化し、ムーニーと目を合わせるといたずらっぽく笑った。

部屋に帰ると、児童家庭局と警察の人々が来ていた。おそらくアシュリーが通報したのだった。ヘイリーがインターネット上に出していた売春の広告のことや、部屋への男性の出入りを指摘される。ヘイリーは取り調べを受けることになり、ムーニーは里親へ出されることになった。ムーニーは児童家庭局の職員に手を引かれ、部屋の外へ連れていかれる。そして、少しの間楽しいところへ行って遊ぶのだと説明された。

ムーニーはスクーティに別れの挨拶をしたいと言い、彼の部屋に職員と行く。アシュリーの発言で里親に出されるのだということを知ると、職員に従っていたムーニーは抵抗し始めた。職員がヘイリーの元へ戻り。落ち着かせるのを手伝ってほしいと頼むと、なぜ娘が連れ去られるのを手助けしなければならないのか、とヘイリーは怒り出す。そして、職員の制止も聞かず暴れながら悪態をついた。

職員が呼び止めるのを無視して、ムーニーはジャンシーのモーテルへ向かう。もう会えないと思うとジャンシーに伝えると、堰を切ったように涙が溢れ出した。突然のことにジャンシーは戸惑った様子だったが、泣きながら別れを告げるムーニーを見て、意を決した表情で彼女の手をとって走り出す。2人は走り続け、モーテルのすぐ近くにありがながらも1度も行ったことのなかったディズニー・ワールドへと辿り着いたのだった。

映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』の感想・評価・レビュー

ムーニーは定職を持たない母親のヘイリーとモーテルで暮らし、人にもらうか配給で食料を手に入れている。とても苦しい生活を送っているはずなのだが、まったく悲壮感は感じられず、冒険といたずらに明け暮れるムーニーの毎日はきらきらして見えた。だからこそ、香水を売っているのを咎められるシーンや、ムーニーが一人でお風呂に入り遊んでいる理由がわかった瞬間には、厳しい現実を突きつけられているようで胸が苦しくなった。(MIHOシネマ編集部)


バットエンドではないが、真相を理解するととてもハッピーエンドとは言い難い。
シングルマザーとして誰よりも娘を愛し女手一つで育てる覚悟、また娘も子供ながらに現状を理解し気丈にふるまう姿。一見、貧困ながらに楽しそうに生活している親子だが奇抜な格好をした母親をやはり保護観察官は見逃してくれない。いずれは離れてしまう、と互いが理解しているからこそお金がなくても、学校に行かなくてもその一瞬を笑顔で楽しく過ごす心の強さにはとても感銘を受けた。(男性 20代)


思っていた物語と全然違った。
タイトルからは想像しないような現実が、カラフルなパープルやムーニーたちの純粋さと対比されてなんとも言えない感情になる。しかし決して貧困層に冷たい目線を向けるのではなくて、隣人との距離の近さだったりヘイリーの母親らしさが少なくとも温かいものを感じさせる。

そしてウィレム・デフォー演じるボビーがとてつもなく良い人物だ。”支配人”という肩書きに抑えられつつも、その範疇でできる限り子供たちを守ったり両親たちを気にかけたりするとても温みのあるキャラクターで好きだ。魔法にかかったように切なくて温かい映画である。(女性 20代)

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