この記事では、映画『テケテケ』のあらすじをネタバレありで解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『テケテケ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『テケテケ』 作品情報
- 製作年:2009年
- 上映時間:70分
- ジャンル:ホラー
- 監督:白石晃士
- キャスト:大島優子、山崎真実、西田麻衣、一慶 etc
映画『テケテケ』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『テケテケ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『テケテケ』のあらすじを紹介します。
高校生の大橋可奈は、友人の綾花から同じ中学出身の圭太と付き合えるようセッティングを頼まれる。
学校帰りに3人でお茶をしていると、都市伝説“テケテケ”の話題になる。
赤いものを身につけて歩道橋を渡ると現れ、振り返ると腰から真っ二つに切り裂くという謎の存在“テケテケ”。
その日の帰り道、ケンカ別れした可奈と綾花。
翌日、綾花はバラバラ遺体となって発見された。
可奈は綾花が亡くなった現場に花を手向けに向かうが、そこで“テケテケ”に遭遇してしまう。
偶然通りかかった圭太に助けられるが、その場で逃げ切れても3日以内に再び現れるという噂が気になっていた。
可奈のいとこ理恵は、大学のレポートの課題のために“テケテケ”について調べていて、“テケテケ”発祥の地と噂される加古川に向かう予定だった。
それを知った可奈は、理恵に同行させて欲しいと頼み込む。
加古川の大学教授に話を聞くと、若い女性の自殺が噂の出所ではないかと言われる。
助手の武田に案内してもらい、当時の事を知る老夫婦に話を聞いた可奈と理恵は、“カシマレイコ”という人物の過去を知ることに。
そして武田が知る噂話からヒントを得た2人は、“テケテケ”から逃れる可能性を見出すのだった。
だが可奈のタイムリミットが迫る中、理恵にも危険が迫っていることが発覚する。

映画『テケテケ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『テケテケ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
都市伝説のテケテケがテーマ
都市伝説“テケテケ”をモチーフに、上半身だけで「テケテケ」という効果音と共に襲い掛かる妖怪(?)と、その呪いから逃れるためにルーツを探る女子高生の可奈、従姉の理恵の姿を描いた作品。
全く別ものとして知られている都市伝説“カシマレイコ”と“テケテケ”を組み合わせている。
上半身だけで追ってくるテケテケの正体は、終戦後にアメリカ兵にレイプされ鉄道自殺したカシマレイコ、という設定にしたのは見事。
赤いものを身につけていると狙われる、歩道橋の上で出会う、胴体を真っ二つにされる、という設定にも違和感が無いストーリー。
だが、赤いものを狙うとわかっていながら赤いレンタカーを借りる、という謎の行動や、「アウストラロピテクス」と連呼するシーンはツッコミどころ。
「アウストラロピテクス事件」と大きな思い出話にしているが、いとこ同士の絆がそこまで細かく描かれているわけでもない。
理恵もテケテケに出会っていた事や、カシマレイコの石碑を戻しに行くまではありがちな展開だが、理恵が血を流したことで赤い色と認識されるのは意外性がある。
見れば見るほど怖くなるチープなテケテケ
2本の腕だけで猛スピードを出し、切断面らしき腰部分が宙に浮いているという謎だらけの“テケテケ”の見た目は、最初は笑ってしまう。
しかし何度も見るうちに、「奇妙な見た目」が「怖さ」に変わってくる。
また、テケテケ目線での地面すれすれで動く様子はドキドキさせられる。
被害にあう人物たちの切断面も作り物っぽさが残っていて、グロテスクな描写が苦手でも見やすいものになっている。
当時を知るという老夫婦の旦那の、遮られてしまったが何か言いたげな視線や動き、エンドロールの途中に入り込んでいる可奈と武田の再会シーンは、そのまま続編へとつながっている。
都合よくテケテケが出現し、見事な腕の使い方で高速移動し人間を追いかける。逃げ遅れるとドンッと真っ二つ。衝撃的なビジュアルと、シンプルに怖い襲い方、モンスターパニック的B級ホラー映画です。実際に出会ったら恐怖以外考えられなくなりますし、暫く夜一人で出歩くのも怖くなります。テケテケの視点を映したのは、スピード感が感じられ良い感じに恐怖を煽っていました。人間より圧倒的に速そうなのに、走る人間に中々追いつけないのは違和感です。恋愛要素は消化不良になってしまっていたので、いらなかったかなと思います。(男性 20代)
小学生の頃に友達と集まりお泊まり会をした際によく見ていた『学校の怪談』シリーズ。それに登場するテケテケのイメージで鑑賞したのですが、今作はオバケというよりもホラーっぽい作りになっていて「テケテケ」に更に他の都市伝説的なので設定がプラスされているので、かなり見応えがありました。
都市伝説や怪談話には、元となった人物、出来事があるのだと知ると、面白半分で安易に広めたり脚色することは絶対にいけないなと感じました。続編もあるので続けて鑑賞しようと思います。(女性 30代)
都市伝説を題材にした邦画ホラーとしては、意外と丁寧に作られていて楽しめました。序盤の学校のシーンで不穏な気配が漂う演出が良くて、一気に引き込まれました。何よりテケテケのビジュアルが恐ろしく、夜中にふと思い出してしまうほどインパクト大。真実を突き止めようとする主人公の行動がやや無謀にも思えましたが、最後の展開までハラハラできました。(20代 男性)
ただの都市伝説と思って油断していたら、思った以上に怖かったです。特に脚がない状態で這ってくるテケテケのスピードと執念にゾッとしました。犠牲者の描写がグロすぎず控えめなのが逆にリアルで不気味。物語自体は少し強引な部分もあるけど、ホラーとしての雰囲気作りはしっかりしていて満足できました。夜道を歩くのが怖くなる映画です。(30代 女性)
都市伝説系のホラーが好きで観てみましたが、予想より怖さ控えめでした。ジャンプスケアはそこそこ効果的で、音響の使い方も工夫されていました。主人公たちの行動に若干疑問は残りますが、高校生ならではのノリと思えば納得。最後のテケテケの正体と“ある儀式”で解決しようとする展開は面白かったです。B級テイストを楽しめる人向け。(40代 男性)
学生時代に噂で聞いたテケテケの話が映画になっていて、懐かしさと怖さが混ざった不思議な感覚で観ました。実際に映像で見ると、やっぱり怖い!深夜に見るとかなり効きます。演出はチープに見える部分もありましたが、それが逆に昔の邦画ホラーっぽくて味があってよかったです。怖がりな自分には十分怖くて、正直寝つきが悪くなりました。(20代 女性)
思春期の不安や人間関係に都市伝説を絡めた演出がよかったです。ホラー映画にありがちなパターンは多いですが、テケテケの見せ方は独特で、特に“音”の演出が印象的でした。登場人物たちの関係性にも少しずつ変化があって、単なるスプラッターでは終わっていない点が好印象。終盤の展開はやや急ぎ足だったのでもう少し余韻が欲しかったです。(30代 男性)
「脚がなくて這ってくる」という存在自体が恐怖で、想像以上に不気味な映画でした。昔ながらの怪談を現代にうまく落とし込んでいて、観る前よりも後の方が怖さがじわじわ来ました。都市伝説らしい理不尽な死が続く中で、どうやって生き延びるのか、というサバイバル感が楽しかったです。ホラー初心者にも勧められる怖さのバランスでした。(40代 女性)
作品全体に漂う昭和的なホラーの空気感がツボでした。無駄に凝ったCGではなく、シンプルな特殊メイクと演出でテケテケを怖く見せるのがうまい。特に“テケテケ音”の使い方が秀逸で、聞こえた瞬間の緊張感は最高。ホラーにありがちな中だるみが少なく、テンポ良く進むので飽きませんでした。意外とホラーとして完成度が高くて驚きました。(50代 男性)
高校生たちが怖い話を信じるか信じないか、という導入がとても自然で良かったです。青春ドラマっぽさも少しありつつ、恐怖がどんどん増していく構成は王道ながら安心して観られました。結局誰が助かって誰が犠牲になるのか最後まで読めず、緊張感がありました。テケテケの起源に触れる展開もあって、物語としても意外と深く作られていました。(20代 男性)
映画『テケテケ』を見た人におすすめの映画5選
口裂け女
この映画を一言で表すと?
誰もが知る“あの都市伝説”が、リアルな恐怖として蘇る。
どんな話?
1970年代の日本で話題になった都市伝説「口裂け女」が題材。ある町で子どもたちが相次いで襲われる事件が発生し、その背後には“マスクの女”の恐ろしい影が。教師たちは真相を突き止めようと奔走するが…恐怖は想像を超える。
ここがおすすめ!
テケテケと同様に、身近な都市伝説を映画化したホラーで、想像上の恐怖が現実になったときの背筋が凍る感覚が魅力です。懐かしさと恐怖を同時に感じる作品で、都市伝説系ホラーが好きな方には必見です。
着信アリ
この映画を一言で表すと?
“未来の死”が着信音と共に訪れる、呪い系ジャパニーズホラー。
どんな話?
ある日突然、自分の携帯に未来の自分の死の音声が届く。着信を受けた者は、予告された時間に不可解な死を遂げてしまう。若者たちは次第に恐怖の連鎖に巻き込まれ、背後にある真相に迫ろうとする。
ここがおすすめ!
テケテケと同様に若者が巻き込まれる不可解な死と、その背後にある呪いや因縁が描かれており、テンポの良い展開とじわじわくる恐怖が魅力です。ホラー初心者でも入りやすく、日本的な不気味さを堪能できます。
学校の怪談
この映画を一言で表すと?
誰もが一度は聞いた“学校の怪異”が、スクリーンに現れる!
どんな話?
廃校となった校舎に閉じ込められた子どもたちが、学校に潜むさまざまな怪異と遭遇するファンタジーホラー。トイレの花子さん、音楽室の怪人など、都市伝説的な存在が次々に現れ、脱出を阻む。
ここがおすすめ!
子ども向けに作られていながら、大人が観ても不気味に感じる演出と怪異のデザインが秀逸です。『テケテケ』と同じく都市伝説モチーフを多用しており、懐かしさとスリルを同時に楽しめます。
ノロイ
この映画を一言で表すと?
じわじわと忍び寄る本物の恐怖を体験できるフェイクドキュメンタリー。
どんな話?
オカルト研究家が、霊的現象の調査中に奇妙な事件に遭遇し、その背後にある“ノロイ(呪い)”に巻き込まれていく。すべての映像は記録として残されており、事実と虚構の境界が曖昧になる恐怖が襲う。
ここがおすすめ!
都市伝説的な背景を持つ“カグタバ”の存在が『テケテケ』のような得体の知れない恐怖を喚起させます。ドキュメンタリー形式でリアルさが増しており、観終わったあともしばらく心に残る恐怖体験が待っています。
仄暗い水の底から
この映画を一言で表すと?
静かに、確実に忍び寄る母と娘の悲しき怪異譚。
どんな話?
娘と引っ越してきた団地で、不可解な現象に悩まされるシングルマザー。天井からの水漏れ、不気味な赤いバッグ、そして姿を現す少女の霊。やがて明かされる、過去の悲劇と母子の絆が絡む真相とは…。
ここがおすすめ!
派手な演出に頼らず、じわじわと積み重ねる不安感が恐怖を増幅します。『テケテケ』のように日常の中に潜む恐怖を描いており、最後には切なさすら感じるホラー映画の名作です。心理的な怖さを求める人におすすめです。
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