映画『テケテケ2』の概要:2009年に大島優子主演で公開されたホラー映画「テケテケ」の続編。前作では明らかにならなかった可奈の末路を交えつつ、テケテケを利用する女子高生と、それを阻止しようとする友人の姿を描いた。
映画『テケテケ2』 作品情報
- 製作年:2009年
- 上映時間:73分
- ジャンル:ホラー
- 監督:白石晃士
- キャスト:岩田さゆり、仲村みう、長宗我部陽子、松嶋初音 etc
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映画『テケテケ2』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『テケテケ2』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『テケテケ2』のあらすじを紹介します。
大橋可奈が巻き込まれた“テケテケ”にまつわる出来事から1年後。
加古川で教授の助手をしていた武田が、可奈の近所に転勤になった。
その頃、高校生の中島玲子と水谷菜月は、歩道橋の上で起こった新しいバラバラ殺人事件の現場を見に来ていた。
真面目な玲子は、ひょんな事から気の強いエリカを怒らせてしまい、クラスで陰湿なイジメを受けるようになる。
帰り道で菜月と話した都市伝説を思い出した玲子は、歩道橋の上にいじめっ子を呼び出し、“テケテケ”に殺害されるクラスメイトの姿を見て驚く。
親友の菜月までもが自分を裏切っていたと知った玲子は、“テケテケ”を利用した復讐を開始する。
玲子の復讐をやめさせたい一心で、手がかりを求めて可奈の自宅を訪れた菜月は、そこで武田と出会う。
武田はずっと“テケテケ”の噂の元となったと思われる“カシマレイコ”について調べ続けていた。
彼女についての噂話をした老夫婦の夫が何か知っていると感じた武田は、ようやく“カシマレイコ”の真実にたどり着く。
60年前の“カシマレイコ”事件と、玲子の復讐の奇妙な共通点を見つけた菜月と武田。
その頃、玲子はエリカたちイジメの首謀者を呼び出し、次の復讐のターゲットとして“テケテケ”の餌食にしようとしていた。
映画『テケテケ2』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『テケテケ2』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
1作目とのつながり
前作「テケテケ」の1年後、テケテケの恐怖に怯えて暮らす前作主人公の可奈と武田の再会から始まる作品。
この再会シーンは、前作のエンドロール中に組み込まれていて、2つの作品が見事につながっている。
そして、可奈が持つ赤いパッケージの薬すら見逃さないという、パワーアップした“テケテケ”が開始すぐに登場する。
前作ではコーヒーにダメだしされていた武田の、ちょっと成長した姿も見る事が出来る。
前作では発言権が無かった老夫婦の旦那が、実は“カシマレイコ事件”の目撃者で、レイプ犯の正体や隠蔽工作を知っていたという急展開がある。
主人公はのんびりした性格の菜月と、キツイ性格の玲子という2人の女子高生に変わり、初登場シーンは可奈の殺害された現場だ。
玲子に注意されて怒ったボス的存在のエリカが、彼女の財布を隠して親友の菜月を無理やり仲間に引き込んだり、玲子をバカにした言動はするものの、派手なイジメのシーンは無い。
そのため復讐に至るまでの動機が薄く、歩道橋の上でテケテケに会っても襲われなかった理由が不透明。
都市伝説ホラーからスプラッター映画に
前作と同じクオリティの“テケテケ”だが、チープなスプラッターシーンは倍以上に増えている。
歩道橋の上だけという設定から、線路が近くにあれば良いという大雑把な変更には笑ってしまう。
“テケテケ”は“カシマレイコ”だと判明しているので、武田が真犯人とその名前から襲われる人物の名前の共通点を見つけて、足りない部分を補う程度の謎解き要素が組み込まれただけ。
しかも時間をかけていないので、菜月は標的になるという程度の知識しか入ってこない。
逃げられないという前提で展開されたはずが、名前ルールで生き残れる人物が決まってしまい、面白味が無くなっている。
“テケテケ”をモチーフにしたはずが、「カシマさんから逃れる呪文」を言っているのもツッコミどころだ。
大島優子主演の『テケテケ』と続けて見てほしい今作。前作のエンドロールで流れるように描かれていたシーンが今作と繋がっており、明らかにならなかったカシマレイコの謎や都市伝説と現代の殺人事件の繋がりなどミステリーっぽい要素があるのも面白かったです。
チープな作りではありますが、やはりテケテケが迫ってくるシーンにはドキドキしてしまいます。どんな小さな赤いものも見逃さないので作品を見ながら赤いものを身につけていないか変な緊張をしてしまいました。(女性 30代)
映画『テケテケ2』 まとめ
「テケテケ」と同時公開され、前作主人公の大島優子演じる可奈の最後など、取り残した部分を拾いつつも新しい主人公を据えて、パワーアップした“テケテケ”を描いた本作品。
低予算ならではの白石晃士監督作のタイトル文字、クオリティ低めのテケテケは健在。
前作が謎解き要素ありの王道ホラーをなぞった作品だったためか、本作はスプラッターホラー系の作品に仕上がっている。
主人公が助かったと思わせておきながらのどんでん返しのラストは、「この都市伝説に、逃げ場はない」というキャッチフレーズそのままで、すがすがしさを感じる。
細かい部分まで再現しがちなスプラッター映画が多い中、テケテケがいじめっ子を真っ二つにしていくシーンはややチープな作りだが、気軽に見る事ができる作品でもある。
関連作品
- テケテケ 前作
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