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映画『ターミナル』あらすじとネタバレ感想

映画『ターミナル』の概要:トム・ハンクス主演で、旅行中に突然、自分の言語も全く通じない異国の空港で過ごさざるを得なくなった主人公の姿と周りの人々の交流を描いたヒューマンドラマ。

映画『ターミナル』 作品情報

ターミナル

  • 製作年:2004年
  • 上映時間:129分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:スティーヴン・スピルバーグ
  • キャスト:トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ、シャイ・マクブライド etc

映画『ターミナル』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『ターミナル』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ターミナル』のあらすじを紹介します。

クラコウジア(架空の国)人の旅行者、ビクター・ナボルスキーは旅行中に立ち寄ったアメリカのジョン・F・ケネディ空港で、飛行機から降り、出国ゲートに向かうものの、パスポートを利用できなくなってしまう。

旅行中に彼の母国ではクーデターが起き、政府は崩壊してしまったのだ。ニュース映像に涙するしかない中でパスポートは利用不可、入国ビザも利用できず、難民申請もできない様な状況で、彼は言葉も通じない異国の地で立ち往生してしまう。仕方なく彼は空港内で生活することになってしまう。お金を得ること、食べ物を買う事、寝床を作ること、言葉を覚えること、仕事を得ること、その全てが空港内で一人きりで生きていく彼には大変なことであった。しかし、少しの工夫から彼はそれらを実現していく。空港で生活していく彼は清掃員や機内食サービスやキャビアンテンダントなど、空港で働く人々と少しずつ知り合い、友人も増えていく。

彼を邪魔に思う国境警備局のディクソンの妨害を受けながらも、彼は何日・何十日も空港で長い時間を過ごしていく。ディクソンは彼が不法入国をして、空港内から出ていくことを期待するが、彼は決してそうしない。彼がアメリカに来た本当の理由は何なのか?ついに彼のパスポートが使えるようになった時にはどうなるのだろうか?

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映画『ターミナル』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ターミナル』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

異国の地であきらめない姿

物語の中で主人公は言葉が通じず、仕事も友人も母国においてきた状態です。そんな中で、彼は空港のカートを回収してもらえる小銭をかき集め、バーガーキングでハンバーガーを買い、クラッカーに無料の調味料をまぶして食べ、母国語と英語の本を購入して、内容を見比べながら言葉を覚え、工事中の場所でベンチをいくつも組み合わせて寝床を作り、と自分が置かれた状況に対して必死に策を練って生きていきます。彼が生きようと思うのは、アメリカに来た大切な目的があるから。でも、それだけでは生きていくことは出来ません。そんな中で、何故彼は生きることが出来たのでしょうか?

空港という人工的なところでも、国を失い、人とのつながりもない場所では生きることは困難です。しかし、彼は決してあきらめず、密入国することもなく、空港で生き続けていく姿に、最初は彼を邪険に扱っていた空港内の職員たちも次第に理解を示していきます。そんな人々の助けを得て、食事を手にして、人とのつながりや交流を持ち、好きな女性と会うためのおしゃれな服を買おうとする、女性のエスコートや告白などにお互いに助け合い、周りの人々の為にも行動していく機会を得ていきます。

彼が空港内で生きていくことが出来るのは、自分一人によるサバイバル術のみではなくて、周りの人々との繋がりが彼に生きる力を与えたのだと思います。そんな風に異国の地で生きていく彼の姿は、昨今の日本で周りとの交流が薄くなり、セーフティーネットを失い孤立していく人々がいる実情にも通じるものがあります。衣食住だけではない生きるために必要な物をこの映画を通してみることが出来ました。

キャラクター豊かな空港内職員

主人公が空港内で出会う人々は個性的な人ばかりです。わざと滑りやすいワックスをばらまいて、人が滑るのを見て楽しむ清掃員、同じ空港内の職員に恋をするものの、奥手過ぎて主人公を介してしか恋の質問が出来ないフードサービス、空港に来るたびに悪い男性とばかり付き合ってしまうキャビアンテンダント、マニュアル通りの入国審査しかできない国境警備隊など、個性豊かな人々ばかりです。人種も民族も多彩な登場人物、空港という一つの場所での彼らと主人公の交流はとてもユーモラスです。彼らの魅力が、この映画を明るく楽しいものにしていると言えるでしょう。


この作品でHUGO BOSSというブランドを鮮明に覚えた作品です。HUGO BOSSのスーツはかっこよかったです。
映画ポスターからシリアスな内容かと思っていたらコミカルで笑えるシーンが多い作品でした。特に笑えるのはトム・ハンクスがノリノリでペンキを塗っているシーンです。しかも意外に給料がもらえているということも。
個性的なキャラクターが多く、悪役不在です。キャサリン・ゼタ=ジョーンズと恋仲になるのかと予想したらそうでもなかったのと、空港のシーンが壮大すぎてラストシーンが物足りなく感じたのは残念です。(女性 30代)


安定のスピルバーグ+トム・ハンクス。自分ではどうにもできない事情により空港で暮らすことになった人の話なのだが、モデルがいると知り驚いた。そうとなると思うところも色々出てきてしまうのだが、映画自体は極悪人の出てこない安心して観ていられるエンターテイメントだ。劇中のターミナルビルはセットだが中にある数々のショップがリアルでそれだけでも観ていて楽しい。そこで繰り広げられる人間ドラマもカジュアルに楽しいのだが、最後が「その方法でならいつでも出られた」方法だったのだけが残念。(男性 40代)


旅行中に自分の国が壊滅状態になり、空港で足止めを食らうことになったらどうするでしょう?しかも、それが1日2日の話では無く、とても長い間続くとしたら。まずはどうにかして国に帰る方法を考えると思いますが、この作品の主人公はかなり早めの段階で空港で暮らす方法を考え始めました。
彼が空港で暮らせた理由は、行動力と彼の人間性でしょう。言葉が通じなくても一生懸命頑張っている人を見れば誰でも応援して助けたくなるものですよね。
そんなキャラクターをトム・ハンクスが演じてるということもあり、とても感動的で優しい気持ちになれる作品でした。(女性 30代)

映画『ターミナル』 まとめ

空港内という一つの舞台で、そこに生きる主人公や多種多様な人々との交流を表した作品です。自分だったらどうするのだろ押下?主人公の様にあきらめない姿で生きていくことが出来るのだろうか?と思ってしまいます。そんな中で映画では空港内で生きる、という一つの目的のために様々な工夫を重ねて生きていく主人公とそれを支える周りの人々の姿が決して暗くならずに描かれています。見ている中で、明るく、しかし感動的に楽しめる映画作品になっています。ぜひ一度見てはいかがでしょうか。

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