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映画『テキサス・チェーンソー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『テキサス・チェーンソー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『テキサス・チェーンソー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『テキサス・チェーンソー』の結末までのストーリー
  • 『テキサス・チェーンソー』を見た感想・レビュー
  • 『テキサス・チェーンソー』を見た人におすすめの映画5選

映画『テキサス・チェーンソー』の作品情報

テキサス・チェーンソー

製作年:2003年
上映時間:97分
ジャンル:ホラー、サスペンス
監督:マーカス・ニスペル
キャスト:ジェシカ・ビール、エリック・バルフォー、ジョナサン・タッカー、エリカ・リーセン etc

映画『テキサス・チェーンソー』の登場人物(キャスト)

レザーフェイス(アンドリュー・ブリニアースキー)
次々と人を殺害する、恐ろしいソーヤー一家の一員。巨大なチェーンソーを肌身離さず持ち歩いている。
エリン(ジェシカ・ビール)
友人と共に旅行に出かけていた女の子。何も知らず、とある洋館へ辿り着く。
ケンパー(エリック・バルフォー)
エリンの彼氏。5人の中で、真っ先に姿を消した人物。
ペッパー(エリカ・リーセン)
前日、ヒッチハイクで拾った女性。アンディに気がある様子。
アンディ(マイク・ヴォーゲル)
エリンと旅行をしていた一人。外見も良く、行動力もある。
モーガン (ジョナサン・タッカー)
旅行を共にする一人。ケンパーの悪友。

映画『テキサス・チェーンソー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『テキサス・チェーンソー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『テキサス・チェーンソー』のあらすじ【起】

時代は遡り、1973年の出来事である。エリン、ケンパー、モーガン、ペッパー、アンディの仲良し5人組は、ワゴン車を走らせ、メキシコ旅行を楽しんでいた。そんな楽しい旅行も終わり、彼らは自宅へ帰るため車を走らせていた。そして、彼らがテキサスの田舎町を通りかかった時のことである。

彼らは、道の真ん中をふらふらと歩いている少女の姿を見つけるのだった。そんな少女の不穏な様子を心配した彼らは、見ず知らずの彼女を車に乗せるのだった。なぜ一人でふらふらと歩いていたかを尋ねても、少女は口を開こうとはしない。しかし、そんな時だった。

彼らが車を走らせていると、その少女が「その道は行きたくない」と突如パニックを起こし始めたのだ。突如として急変した少女の様子に、5人も戸惑いを隠せない。そして、5人が動揺している間に、なんと少女はどこからか隠していた銃を取り出し、自らに向けて引き金を引いたのだった。そして、いきなり現れた少女は、5人の目の前でいきなり自ら命を絶ったのだった。

映画『テキサス・チェーンソー』のあらすじ【承】

目の前で少女に死なれた5人は大パニックに陥る。そんな時、彼らの目の前に一軒の家が現れた。なんとか警察の助けを呼ばなければ、と考えた5人は、その家に電話を借りに向かう。まだ、当時は携帯が普及していなかったのである。

その家は、おどろおどろしい雰囲気を漂わせる一軒の洋館だった。そして、5人を代表して、エリンとケンパーが家の中に入るのだった。しかし、家の中でケンパーとエリンは逸れてしまう。エリンは一度家の外に出て、ケンパーが出てくるのを待った。しかし、待てど暮らせどケンパーは姿を見せないのだった。そこで、エリンは意を決してもう一度その洋館の中に足を踏み入れることにするのだった。

一方、他の仲間達もケンパーを探そうと洋館に入ろうとした。しかし、アンディが家に入ろうとした時だった。なぜか、家主の男性はアンディが建物内に入ることを強く拒否したのである。実は、家主の男は男性を家の中に入れたくなかったのである。しかし、そこで諦めるアンディではなかった。

映画『テキサス・チェーンソー』のあらすじ【転】

アンディは、なんと窓から家の中に侵入したのである。しかし、その場面を例の家主の男に見つかってしまう。当然、アンディの姿を見た家主は大激怒する。そして、男は声を荒げ何かに呼びかけたのだ。その声に呼応するように、エリン達の背後にあった扉が突如として開いた。

その扉から、一人の男性が現れる。そして、なんとその男は大きなチェーンソーを手にしていたのである。エリン達は慌ててその場から逃げ出した。しかし、アンディがそのチェーンソーによって足を切り取られてしまった。動けなくなったアンディは、そのまま男達に家の中に引きずり込まれてしまう。

いち早く車に戻ったモーガンは、近くに警官がいるのを発見する。しかし、なぜかその警官はモーガンに銃口を突きつけたのだ。こうして、モーガンまでもが連れていかれてしまった。そして、ペッパーはチェーンソーによって殺されてしまった。唯一残ったエリンは、衝撃的な光景を目にする。なんと、追ってきた男は、自分達の仲間であるケンパーの顔をしていたのである。

映画『テキサス・チェーンソー』の結末・ラスト(ネタバレ)

実は、男は殺した人間の顔を剥ぎ、マスクとして被っていたのである。そして、とうとうエリンも彼らに捕まり、薬を嗅がされてしまった。目を覚ましたエリンは、例の洋館の中にいた。そして、エリンの目の前にはこの家の者と思われる住人達が勢揃いしていた。そこにはモーガンを捕らえた例の警官の姿もあった。彼らは元々グルだったのである。

絶体絶命の中、一人の男の子がエリンを逃がす、と道案内をしてくれた。その途中、エリンは変わり果てた姿となったアンディ、モーガンを発見する。必死に逃げていたエリンだったが、男達も諦めず彼女を追い続ける。そして、エリンが捕まりそうになった瞬間だった。一人身を潜めていたモーガンが、自らの身を呈して彼女を助けてくれたのである。

そして、エリンは見つけた出刃庖丁を振りかぶり、男の腕を切断することでなんとかその場から逃げ出すことに成功する。家の外に逃げ出したエリンは、トラック運転手に助けられる。しかし、その車は例の家の方面へと向かっていた。それは、自分達が例の少女を見つけた時と全く同じ状況だったのである。エリンはその車を降り、他の車を見つけると、ひたすら車を走らせるのだった。

映画『テキサス・チェーンソー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

レザーフェイスとヒロイン・エリンの戦いは、お互いに一進一退という感じで、中々決着がつかないものの、最終的にはエリンの作戦勝ちでした。レザーフェイスは恐ろしい存在ではありますが、彼には悪意というものがないので、少し可哀相にも思えました。
レザーフェイスと格闘した後のシーンでは、大雨の中びしょ濡れで全力疾走したり、大声で叫んだりと、エリン役の女優さんがアクティブに動き回るのですが、こんなに大変な役を演じきれるなんてすごい!と素直に感動してしまいました。
強いドキドキ感を体感出来る怖くて楽しい映画です。(女性 20代)


タイトルだけだと、内容が推測しづらい映画だが、れっきとしたパニックホラームービーである。チェーンソーで襲い掛かるレザーフェイスも、ホラー映画の中で、有名な殺人鬼の部類に入るのではないだろうか。こういった純粋な殺人鬼という扱いは、他にも13日の金曜日のジェイソンボーヒーズなどが挙げられるだろう。しかし、風貌としては、実際に殺した人間の顔の皮をかぶるというサイコパスな発想を持っている分、本作品を見た後は、レザーフェイスの方が恐ろしいイメージを持ってしまった。(男性 30代)


追いかけてくる化け物は人間である。この事実に最も恐怖を感じました。響き渡るチェーンソーのエンジン音は…追い詰められたら最後…頼りになる人物から殺される展開も狂気的で、後半はもう希望も無い。観た人全てをやるせない不快感で包み込む、とてつもないホラー映画でした。それと保安官が良いキャラしてます。憎たらしくてイライラさせられた分、ラストでスッキリしました(笑)。ただ、チェーンソーを拾わず素手で殴ったり、叫んでしまったりと、被害者サイドの行動にツッコムを入れたくなる場面はありました。(男性 20代)


チェーンソーを持った殺人鬼と言えば『13日の金曜日』のジェイソンだと思っていましたが、完全な勘違いでした。何故そういう認識になっていたのかは自分でもよく分かりませんが今作のレザーフェイスを見た瞬間、チェーンソーはこっちだ…と思わず笑ってしまいました。
他の作品に出てくる殺人鬼は「モンスター」として仕上がっている印象がありますが、今作のレザーフェイスは「人間味」があるのがすごく良いです。殺人鬼ではあるものの、あまりやられすぎると可哀想になってしまって完全な悪ではないのが見ていて面白かったです。(女性 30代)


70年代ホラーの金字塔として名高い本作。観ていて何より驚いたのは、派手なゴア描写がないのに、恐怖がどんどん積み重なっていく演出力。レザーフェイスの狂気はもちろん、家族全体の異常性がジワジワと効いてくるのがたまらない。ラストの逃走シーンは手に汗握る緊迫感で、見終わった後もしばらく心がざわついた。(30代 男性)


観る前はただのスプラッターと思っていたけど、実際は人間の狂気を描いたサイコホラーに近い。レザーフェイスのキャラも強烈だけど、むしろ家族全体の異常性にゾッとした。特にディナーシーンはトラウマ級…。音楽や効果音も不気味で、怖さを倍増させていた。古さを感じさせない恐怖演出に脱帽。(40代 女性)


この映画は「見せない恐怖」がすごくうまくできてる。流血シーンも最小限なのに、映像と音だけでここまで怖がらせるのはすごい。レザーフェイスが初めて登場する瞬間、ハンマーで一撃というシンプルな暴力が逆にリアルで怖かった。ホラーの原点に触れた感じがして、映画好きとしてはたまらない作品だった。(20代 男性)


ホラーが苦手だけど、これは観てよかったと思える作品。直接的なグロさよりも、精神的な恐怖がメインだからこそ怖さが持続する。登場人物がどんどん減っていく過程が現実味を帯びていて、逃げ場のない恐怖が伝わってくる。ラストのサリーの絶叫とトラックでの脱出は涙が出そうになった。(30代 女性)


今観ても、レザーフェイスの造形と動きに恐怖を感じるのはすごい。仮面の無表情さと突発的な暴力が本能的な恐怖を呼び起こす。登場人物たちが助かりそうで助からない展開も秀逸で、何度見てもドキドキする。低予算の中でこれだけの緊迫感を作り出せるのは、まさに映画的センスの賜物。(50代 男性)


女性視点で見ると、この作品の恐怖は“女の無力感”に通じる部分があると感じた。サリーが狂気の中でただ叫ぶしかないシーンの連続は、見る側の感情もかき乱す。特にあの食卓のシーンは、自分がその場にいるような不快感があり、映画としての完成度が高い。ホラーを通して社会的恐怖を表現した作品だと思う。(40代 女性)

映画『テキサス・チェーンソー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『テキサス・チェーンソー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

悪魔のいけにえ2(The Texas Chainsaw Massacre 2)

この映画を一言で表すと?

狂気とブラックユーモアが融合した、衝撃の続編ホラー。

どんな話?

前作の惨劇から13年後、レザーフェイスとその狂気の家族が再び現れ、今度はラジオDJの女性が標的に。前作とは一転、ブラックコメディ色が強くなり、カルト的人気を誇る異色のホラーに仕上がっている。

ここがおすすめ!

単なる続編にとどまらず、監督トビー・フーパーが自ら作風を一新。前作の緊迫感とは違い、グロと笑いが同居したシュールな世界観がクセになる。レザーフェイスの新たな一面も見られ、ホラー好きには必見。

ハロウィン(Halloween, 1978)

この映画を一言で表すと?

静寂の中から忍び寄る恐怖――マイケル・マイヤーズの原点。

どんな話?

精神病院から脱走した殺人鬼マイケル・マイヤーズが、ハロウィンの夜に若者たちを襲う。最小限の音と演出で描かれる“見えない恐怖”が、観る者の神経を研ぎ澄ませるスラッシャー映画の金字塔。

ここがおすすめ!

ジョン・カーペンターの手腕によって、限られた予算ながら高い完成度を誇る。特に音楽とカメラワークが秀逸で、静かな緊張感が全編を覆う。『テキサス・チェーンソー』のようなミニマルな恐怖を求める人におすすめ。

サスペリア(Suspiria, 1977)

この映画を一言で表すと?

美と狂気が共存する、イタリアンホラーの傑作。

どんな話?

名門バレエ学校に入学した若き女性が、次第にその裏に隠された邪悪な秘密に巻き込まれていく。ダリオ・アルジェントによる鮮烈な色彩と音楽で彩られた、夢とも悪夢ともつかない幻想的ホラー。

ここがおすすめ!

『テキサス・チェーンソー』の不気味さとは別方向ながら、視覚と聴覚で畳みかける恐怖演出は圧巻。特にゴブリンの音楽と極彩色の美術は、観る者を現実から切り離す力を持っている。ホラーの芸術性を味わいたい方に。

ファニーゲーム(Funny Games, 1997)

この映画を一言で表すと?

暴力の不条理さを観客に突きつける、反ホラー映画。

どんな話?

休暇に訪れた一家が、突然訪れた2人の若者によって理不尽な暴力の渦に巻き込まれていく。ハネケ監督による観客の“共犯意識”を揺さぶる衝撃作。

ここがおすすめ!

グロテスクな描写は控えめながら、終始息苦しさと恐怖が漂う異色作。レザーフェイスのような非理性的な暴力とは違い、冷静かつ計画的な狂気が観る者の心を削る。後味の悪さも含めて“考えるホラー”を求める人に。

ミッドサマー(Midsommar, 2019)

この映画を一言で表すと?

白昼に展開される儀式と狂気――現代フォークホラーの頂点。

どんな話?

スウェーデンの田舎村で行われる夏至祭に参加した若者たちが、異常な風習と儀式に巻き込まれていく。鮮やかな映像美の裏に隠された、人間の恐怖と不安を描いた新時代のホラー作品。

ここがおすすめ!

真昼の明るさの中で繰り広げられる恐怖が新鮮で、心理的にじわじわ効いてくる。『テキサス・チェーンソー』のような“逃げられない状況”が徐々に明らかになる展開も共通しており、モダンな恐怖を求める方におすすめ。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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