12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『ザ・クラフト』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ザ・クラフト』の概要:不思議な力を持つ少女サラは、学内で魔女と呼ばれる3人組と親しくなり、黒魔術の儀式に参加する。手に入れた魔力でそれぞれの悩みを解決するものの、パワーの乱用で思わぬ事態を招いてしまう。

映画『ザ・クラフト』の作品情報

ザ・クラフト

製作年:1996年
上映時間:100分
ジャンル:ホラー、青春
監督:アンドリュー・フレミング
キャスト:ロビン・タネイ、フェアルーザ・バーク、ネーヴ・キャンベル、レイチェル・トゥルー etc

映画『ザ・クラフト』の登場人物(キャスト)

サラ・ベイリー(ロビン・タニー)
不思議な能力を持つ高校生。ナンシーたちに誘われて黒魔術の儀式を行い、惚れる魔法をかけたクリスにしつこく付きまとわれる。実母を誕生時に亡くしており、手首には自傷の痕がある。
ナンシー・ダウンズ(フェアルザ・バルク)
校内で“魔女”と呼ばれる3人組のリーダー。黒魔術に傾倒し、転校生のサラを仲間に引き入れる。母と義父との貧乏暮らし。黒魔術で悪魔マノンの力を手に入れようとする。
ボニー(ネーヴ・キャンベル)
魔女3人組のひとり。背中に大きな火傷の痕があり、いつもうつむき加減。黒魔術で痕を治そうとする。
ロシェル(レイチェル・トゥルー)
魔女3人組のひとり。黒人であることから、人種差別主義者のローラからいじめられており、黒魔術で仕返しをする。
クリス(スキート・ウールリッチ)
サラのクラスメートのプレイボーイ。サラに泊まりデートを断られ、腹いせにセックスは下手くそだったとデマを流す。黒魔術でサラに夢中になる。

映画『ザ・クラフト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ザ・クラフト』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ザ・クラフト』のあらすじ【起】

転校生のサラには霊的な力があった。転校初日、学内で“魔女3人組”と呼ばれるナンシー、ボニー、ロシェルはサラの能力に気付き、黒魔術の儀式に必要な4人目として仲間に引き入れようとする。

彼女たちはサラをオカルトショップへ誘った。サラは店主からあなたは生まれながらの魔女だと言われる。その帰り道、サラは引っ越し初日に遭遇した蛇を持つ男に追いかけられるが、その直後、男は車に撥ねられて死んだ。

ナンシーは自分たちが念じたから男は死んだと信じ、神よりも古い存在の悪魔“マノン”を黒魔術で呼び出そうと言い始める。サラは自分の特殊能力、念じるとその通りになることを明かすものの、彼女たちとは距離を置くことに。

サラはクラスメートのクリスとデートをした。しかし、夜の誘いを断ったことで、翌日「ヤッたけど下手くそだった」というデマを流されてしまう。黒人のロシェルは差別主義者のローラから度々嫌がらせを受け、いつも我慢していた。ボニーは背中に大きな火傷の痕を抱えているのが悩み。ナンシーは電気代もまともに払えない貧乏な生活から抜け出したいと思っていた。

映画『ザ・クラフト』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『ザ・クラフト』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『ザ・クラフト』のあらすじ【承】

4人はそれぞれの悩みや不満を解決するため、黒魔術の儀式を行うことに。サラはクリスから愛される力を、ロシェルはローラを許す力を、ボニーは美しくなる力を、ナンシーはマノンのパワーを手に入れることを祈った。すると翌日、魔術の効果が現れる。クリスがサラに夢中になり、周りも呆れるほど彼女の言いなりになるのだった。

彼女たちは黒魔術の力を確かめるため空中浮遊の儀式を行い、ロシェルを宙に浮かせることに成功する。その翌日、ローラは髪の毛が抜けて惨めな姿になり、ボニーの火傷の痕は奇跡的に完治した。

ナンシーが暴力的な義父に「くたばれ」と念じると、すぐに苦しみ始めて死んでしまう。ナンシー母娘は多額の生命保険金を手に入れると、オンボロの小屋から眺めのいい高級マンションに引っ越しを果たし、貧乏生活から脱却するのだった。

黒魔術にすっかりハマった彼女たち。次に幻術の儀式を行うと、望みのままに姿を変えられる魔力を手に入れた。

映画『ザ・クラフト』のあらすじ【転】

ある真夜中、クリスがサラの家の外に現れて、抑えきれない思いを彼女に伝えようとする。すっかり参ったサラは、オカルトショップの店主に黒魔術を解きたいと願うが、解く術はないと言われ、その行いは3倍返しされるという忠告を受けた。

ナンシーは新たに「霊の召喚」という本を購入。4人は砂浜で儀式を行った。黒い雲が立ち込め雷鳴が轟き、稲妻がナンシーに直撃する。彼女はついにマノンの力を手に入れ、海の上を歩けるようになった。砂浜には無数のサメが打ち上げられ、サラは強い不安を感じ始める。

ローラの髪はさらに抜け落ちた。サラはクリスからしつこく誘われた挙げ句、レイプされそうになる。ナンシーはパーティー会場でクリスに迫った。2人は一度関係を持った仲だったが、クリスは彼女を拒絶。するとナンシーは幻術でサラの顔に変身し、再び彼に迫る。本物のサラが来て元の顔に戻ったナンシーは、クリスに死を念じて窓から転落死させた。

サラは単独でナンシーを封じる儀式を行うが、その夜、逆襲される悪夢を見る。翌日にはナンシーから裏切り者の魔女は殺されると脅されるのだった。

映画『ザ・クラフト』の結末・ラスト(ネタバレ)

サラはオカルトショップの店長に助けを求めた。店長は改めて、あなたには強い能力があると助言し、母親も魔女だったことを伝える。2人はショップの奥の神殿で儀式を行おうとしたが、ナンシーの魔術の妨害を受けて失敗する。

帰宅したサラは、両親が飛行機事故に遭ったというテレビニュースを見て嘆き悲しむ。家の中におびただしい数の蛇や蛙、ミミズなどが次々と現れるが、サラは全て幻術だと気付く。そこにナンシーが浮遊して現れ、今夜あなたは自殺すると予告する。

ナンシーがサラに呪いをかけると、サラも3倍返しの呪いをかけた。ロシェルとボニーは幻覚に襲われて退散する。マノンを召喚したサラは、ナンシーと対決。激しい戦いの末、サラはナンシーを封じるのだった。

飛行機事故のニュースは幻術によるもので、サラの両親は無事だった。ロシェルとボニーはサラに謝罪した際に、彼女の能力をまざまざと見せつけられる。ナンシーは精神病院に入院しており、今も魔術で空を飛べると信じているのだった。

映画『ザ・クラフト』の感想・評価・レビュー

黒魔術を手に入れた女子高校生が、パワーに溺れて破滅する様を描いた青春ホラー。友情が壊れて憎しみ合う姿が何だか切ない。「スクリーム」シリーズのネーヴ・キャンベルのデビュー作だが、最もインパクトを残したのはナンシー役のフェアルザ・バルクだ。1989年の「恋の掟」では純真無垢な貴族の娘セシルを演じていたが、本作では黒魔術にハマる高校生役。ゴス・ファッションを決めて目も完全にイッているし、本当に取り憑かれているんじゃないかと思えるほど凄みがあった。2020年にはリブート作品「ザ・クラフト レガシー」が作られたので、こちらも是非おすすめだ。(MIHOシネマ編集部)

関連作品

次作 ザ・クラフト レガシー

みんなの感想・レビュー