映画『アイズ(2008)』の概要:香港映画「the EYE 【アイ】」の、ハリウッドリメイク作品。角膜移植の影響で、幽霊が見えるようになった主人公の恐怖を描いたホラー映画。主演はジェシカ・アルバ。
映画『アイズ』 作品情報
- 製作年:2008年
- 上映時間:97分
- ジャンル:ホラー、ミステリー、ヒューマンドラマ
- 監督:ダヴィド・モロー、ザヴィエ・パリュ
- キャスト:ジェシカ・アルバ、アレッサンドロ・ニヴォラ、パーカー・ポージー、ラデ・シェルベッジア etc
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映画『アイズ』 評価
- 点数:80点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『アイズ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『アイズ(2008)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『アイズ』 あらすじ【起・承】
5歳の時に失明し、自分の顔すら忘れていたバイオリニストのシドニー・ウェルズは、角膜移植を受け15年ぶりに視力を取り戻す。
脳に腫瘍がある少女アリシアと仲良くなるが、やがてシドニーは退院。
専門家のポールの手助けを借り、“見る”ということに慣れるための毎日を送るが、奇妙なものに遭遇するように。
自分が目にしているものがこの世のものではないと気付いたシドニーは、ポールに相談するが信じてもらえない。
毎晩部屋の様子が変わるようになり、幽霊を目にし、幽霊を引っ張っていく黒い人影も見える。
錯乱状態に陥った彼女は腕を怪我し、そのまま部屋に引きこもるが、たった一人の家族で姉のヘレンに頼まれて様子を見に来たポールに連れ出され、病院で怪我の治療を受ける。
その夜、アリシアと再会したシドニーだったが、彼女はすでにこの世を去っていた。
ヘレンから、アリシアと一緒に撮った写真を渡されたシドニーは、一緒に写っている女性が誰だかわからなかった。
ポールやヘレンはシドニーだというが、鏡に映る自分の顔は別人のものだったのだ。
映画『アイズ』 結末・ラスト(ネタバレ)
臓器移植後、ドナーの記憶も引き継ぐことがあると知ったシドニー。
彼女は自分と同じ体験をしていたはずの、鏡に映る角膜のドナーの女性を探す決意を固める。
ポールと一緒に、ドナーの女性アンナ・クリスティーナ・マルティネスが住んでいた場所で、アンナの母が暮らすメキシコのロスヤノスへ向かうシドニー。
地元の言葉で“魔女”と落書きされた家に住むアンナの母は、シドニーの角膜がアンナのものだと知ると、生前のアンナについて語り始める。
人の死が見えるアンナは気味悪がられていて、地元の工場の火事について忠告したのだが聞く人はおらず、母親も大やけどを負ってしまった。
そしてアンナの母は心臓発作で倒れ命を引き取る。
シドニーがアンナの写真を見ると、それは鏡に映るシドニーの顔だった。
ポールとシドニーは家に帰るために国境へ向かうが、アメリカ側でのカーチェイスのせいで通行禁止になっていた。
そこで大規模な爆発事故が起こること、アンナが知らせようとしていた事に気が付いたシドニーは、多くの人を救った。
だがその爆発で、シドニーは再び視力を失った。
映画『アイズ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『アイズ(2008)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
いまだに新鮮さを失わないストーリー
これまで目が見えていなかった主人公という設定も手伝って、幽霊と生きている人との違いが分かりにくく表現されているため、見ている側も驚かされる場面が多い。
間を置いてから幽霊だとわかるマンションの廊下の少年や、交通事故にあったばかりの女性はもちろん、中華料理店が丸ごと幽霊の幻という予想外の展開には引き込まれる。
シドニーが鏡で見た自分の顔と、写真に写った自分の顔が違うというのにも驚かされる。
角膜の提供者アンナの過去は、彼女を魔女と言って都合の悪いことだけ押し付ける人間の怖さや、幽霊の怖さが相まっていて怖がらせ方のピークになっている。
幽霊を迎えにやってくる、死神のような黒い人影にもドキリとさせられる場面が多い。
国境で起こる事故を予知して、それを止めるためにシドニーが奮闘するも再び視力を失う、というのはご都合主義の終わり方のようにも見えてガッカリ。
ホラーから一転して感動ものに変わるのは意外だが、これまでの映画にはあまりなかった展開で、2008年公開の作品だが今でも新鮮さを失っていない。
幼いクロエ・グレース・モレッツも出演
ホラー映画ではミスキャストにされる事も多いジェシカ・アルバだが、本作のシドニー役はジェシカ・アルバにピッタリ。
病院でシドニーと仲良くなり、世界は美しいと伝え続け亡くなる少女アリシア役として、幼さが残るクロエ・グレース・モレッツが出演しているのも見もの。
キャリアが長いアレッサンドロ・ニヴォラがポール役、パーカー・ポージーがシドニーの姉ヘレン役として脇を固めている。
しかし、シドニーと彼女の体験する怖さを見せる演出に偏っていて、ポールやヘレンの役回りを使いこなせていないのがもったいない。
ジェシカ・アルバは、その明るく華やかな顔立ちからホラー映画には似つかわしくないと思っていましたが、今作のシドニーは彼女にぴったりだった気がします。臓器移植をすると、そこに前の持ち主の記憶が宿っているという話は聞いたことがありましたが、今作のようにそれを映像化するとホラーと言うには感動的過ぎるし、ヒューマンドラマと言うには不可解な現象だしとなんとも不思議な気持ちになりました。
前半と後半の雰囲気が大きく変わるので飽きずに楽しんで見られました。(女性 30代)
テンポが速く、ハラハラしながら一気に観終えました。タイホラーのリメイクらしく、ホラーはハリウッド風になっていて演出としてはあまり怖くありませんでした。
視えないことに慣れていると、視えることの方がよっぽど怖いのかもしれません。視力が戻れば幸せになれると信じていただけに、視力を失うことを懇願するようになる主人公の心情は辛いです。でもこれは視える人にしか分からない気持ち。何とも複雑な気分になりました。(男性 20代)
映画『アイズ』 まとめ
リュックベッソンが原案、脚本、製作総指揮まで手掛けたサスペンス映画「ブラインドマン その調律は暗殺の調べ」でもメガホンを取った、サヴィエ・パリュ。
そしてダヴィド・モローの2人が監督した作品で、香港でヒットした映画「the EYE 【アイ】」の、ハリウッドリメイク版。
香港映画が元になっていることを意識したのか、アジア系のキャストや中華料理店も出てくる。
後半で、突然ホラー映画からヒューマンドラマへと姿を変える展開は、好みが分かれるだろう。
怖いだけの映画に飽きていたり、スッキリ終わらない映画が嫌いな場合は楽しめる作品だ。
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