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映画『ザ・インターネット』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ザ・インターネット』の概要:1995年、黎明期のインターネットをテーマとし、フリーのコンピューターアナリストが陰謀に巻き込まれ、危険な戦いに身を投じていく姿を描いた作品。ネット情報が世界を動かす恐怖は、現代でも充分に通じるものがある。

映画『ザ・インターネット』の作品情報

ザ・インターネット

製作年:1995年
上映時間:114分
ジャンル:サスペンス
監督:アーウィン・ウィンクラー
キャスト:サンドラ・ブロック、ジェレミー・ノーサム、デニス・ミラー、ダイアン・ベイカー etc

映画『ザ・インターネット』の登場人物(キャスト)

アンジェラ・ベネット / ルース・マークス(サンドラ・ブロック)
コンピューターアナリスト。会社に所属することを嫌い、フリーで活動中。在宅で仕事をしている。人と接することが苦手で、必要以上に知り合わない。母親はアルツハイマー病で、娘のことを覚えていない。
ジャック・デブリン(ジェレミー・ノーサム)
休暇先の海岸で出会った男性。アンジェラが持つディスクを狙っており、執拗に追いかける。実はサイバーテロ集団プレトリアンの一員。
ドクター・アラン・チャンピオン(デニス・ミラー)
アンジェラの担当医で元恋人。人が好く誠実。アンジェラを昔から知っており、彼女を助けるもプレトリアンの手によって殺害されてしまう。
ルース・マークス(ウェンディ・ガゼル)
アンジェラのなりすまし。プレトリアンの一員で、アンジェラの個人情報を自分のものと差し替える。

映画『ザ・インターネット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ザ・インターネット』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ザ・インターネット』のあらすじ【起】

1995年。フリーのコンピューターアナリストのアンジェラ・ベネットは、会社に所属することを嫌い在宅で仕事をしている。独身だが、滅多に姿を現さないので、彼女に会いたいという男性は数多くおりアンジェラは毎回、誘いを断る言い訳を探すのに四苦八苦。そんな彼女の気晴らしは同じ種類の人とチャットで会話することだった。

そんなある日、コンピュータ会社であるソフト社勤務の友人から1枚のフロッピーディスクが届く。それは一見、音楽案内のプログラムに思えたが、先へ進むと画面右下に小さなπマークが現れる。これをクリックすると、大病院や電力会社の内部データへアクセスできるらしい。友人はこれについて直接、会って話したいと言うのだった。
しかしその夜、アンジェラの元へ向かうはずだった友人は、セスナ機の墜落事故にて死亡してしまう。

その日は6年振りの休暇で、アンジェラは旅行先の海岸で寛いでいた。そこへジャック・デブリンという男性に話しかけられる。彼と良い雰囲気になるも、アンジェラのバッグが盗まれてしまう。
ジャックが取り戻しに向かったが、スリを倒すかと思いきやバッグを探り例のディスクを入手。そして、証拠が残らないようスリを銃殺し、彼女の元へ戻るのだ。

そうとは知らないアンジェラ。彼に誘われるままナイトクルージングへ。良い雰囲気となり、体を重ねてしまう。
その後、ジャックが飲み物を取りに行っている間、彼の服から銃を発見してしまうアンジェラ。男に不審を抱き問い詰めると、ジャックはアンジェラがチャットで話していた言葉を並べ、彼女を殺そうと銃を向けるのだった。

アンジェラは隙を突いて反撃し、彼の意識を奪うことに成功。助けを呼ぼうとして、ディスクを発見してしまう。彼女は予備の小型船でクルーザーから脱出するが、夜中であったため、眼前に岩があることに気付かず、そのまま船で突っ込んでしまう。

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映画『ザ・インターネット』のあらすじ【承】

地元の診療所で意識が戻ったアンジェラ。幸い傷は大したことなく、急いでホテルへ。だが、ホテルのフロントで確認すると、アンジェラ・ベネットはチェックアウトしたと言われる。
仕方なく大使館へ向かい電話しようとするが、カードも使えなくなっている。そこへ、大使館の係員から臨時ビザの申請があったと声を掛けられるも、名前がアンジェラではなくルース・マークスだった。一先ずはサインして臨時ビザを取得し帰国。

一体、何が起きているのかさっぱり分からない。家へ帰ると、売家になっており自分の荷物が一切合切無くなっていた。不動産屋がいたため、話を聞くと3日前に引っ越したと言う。念のため、警察を呼んで確認してもらうが、臨時ビザがルース・マークスという名前であるため、信じてもらえず。更に犯罪歴を調べられ、やったこともない犯罪がいくつも出てくる。
アンジェラは不動産屋の携帯を密かに盗み、警官が戻る前に家から逃走した。

恐らくは、ディスクを狙うジャックの陰謀なのだろう。アンジェラはソフト社の知り合いを頼ろうとするも、すでに退職したと言われる。仕方ないので防御システム担当に繋いでもらうが、電話口に出た女性がアンジェラと名乗るのだった。
自分の名前を名乗った女性がルース・マークスなのだと気付いたアンジェラ。個人情報がそっくり入れ替わっているようである。
自分がおかしいのか、周りがおかしいのか分からなくなった彼女は世話になった精神科医アランに助けを求めた。

盗んだ携帯が盗聴されていたため、携帯を見知らぬ人に与えてアランと合流後にホテルへ向かう。幸いアランはアンジェラのことを昔から知っているため、彼女が間違いなく本人であることを認めてくれた。

映画『ザ・インターネット』のあらすじ【転】

一先ずは彼の助けにより、PCを入手。アランがFBIの友人に連絡を入れてくれるとのことで、安堵したアンジェラ。彼女が次に着手したのは、ジャックから逃げる際、誤って持って来てしまった財布を調べることだった。
1枚の名刺に意味深なパスワードを書いてあったため、アクセスしてみる。海軍病院のサイトが出てパスワードを打ち込むも、アクセスできず。画面右下にまたπマークがあったため、今度はそっちからパスワードを打ち込んでみた。すると、現れたデータは政府の極秘情報。

その後、チャットの友人からπマークについての詳細を聞くことに成功。直接会って話をするため、人込みが多い場所で待ち合わせをした。
しかし、待ち合わせ場所に行く途中でアランが倒れてしまう。彼を病院へ連れて行き、無事を確認してから待ち合わせ場所へ向かった。

桟橋の遊園地へ来たアンジェラだったが、ここでジャックに捕まってしまう。πマークはサイバーテロ集団プレトリアンが使う暗号のマークだった。友人の事故もアンジェラの個人情報すり替えも犯罪歴も全て、ジャックが属するプレトリアンの仕業だったのである。
彼女は人込みを利用しジャックから逃走。奴らは邪魔な存在を次々に消していく、危険な存在だった。

病院へ戻ったアンジェラだったが、なぜかアランが危篤状態となっている。医師たちが蘇生処置を行うも、彼が生きて戻ることはなかった。
全ての情報がコンピュータで管理されている。どこへ向かおうと、人々はコンピュータの情報が正しいと信じきっており、本人の言い分は信用されないのだ。

車内電話にジャックから電話がかかってくる。アランの死も彼らの仕業で、今度はアンジェラの母親を人質にしようとしていた。母親はアルツハイマー病で巻き込まれないよう、アランに頼んで施設を変えてもらっていたが、その移設先も調べられている。
その後、車で高速道路を走行していたアンジェラは、警官に発見され車の盗難容疑で逮捕されてしまう。

映画『ザ・インターネット』の結末・ラスト(ネタバレ)

彼女は弁護士に全てを話し、情報差し替えや書き換えの危険について訴える。だが、弁護士は新たに設置された防御システム“ゲートキーパー”は完璧なので、ハックされることはないと言い切るのである。そこではっとしたアンジェラ。

グレッグ・システム社の“ゲートキーパー”は完璧だと言われているが、このシステムを売るために混乱を起こしているのだとすれば説明がつく。しかも、プレトリアンだけが自由に出入りできるように設定されていたとすれば、それこそ大変なことだ。どの機関のどんな情報にでもアクセスできるのである。

しかし、真相が分かったところで、弁護士が彼女の話を信じるはずもなく。留置所へ入れられてしまう。だが、その日の内に身元引受人が現れ、釈放されることになったアンジェラ。彼女を迎えに来てくれたのは、アランが連絡を取ってくれたFBIの友人だった。
しかし、その捜査官の言葉に引っかかったアンジェラ。男が本物のFBI捜査官ではないことを見抜き逃走を図る。

無事に逃走に成功したアンジェラは、ホテルのテレビニュースでゲートキーパーが全政府に導入されることと、男性殺害の容疑で自分が指名手配されていることを知る。
アンジェラはすぐさま行動を開始し、ソフト社へ向かった。そして、空いているブースから偽物のアンジェラの居場所を確認して火災警報器を作動。

誰もいなくなったところで、なりすましの席へ向かいプレトリアンの情報へアクセス。向こうからメッセージが来たので、奴らのIPアドレスを調べ場所の特定を行った。
時間が迫る中、ようやくプレトリアンの正体が判明。犯人は防御システムを開発したグレッグ・システム社だった。アンジェラが予想した通りである。彼女は急いでそのデータをコピー。ディスクを持って、再び逃走を開始した。

PCの見本市へやって来たアンジェラ。お試しのブースからFBIへメールと共にファイルを送信。その頃、会場にはなりすましとジャックが、彼女を探しに来ていた。
メールの送信が完了しウィルスのディスクを差し込んだところで、ジャックに見つかってしまう。彼はメールなどすぐに削除できると言い、ESCキーを押す。すると、なぜかデータ自体がウィルスに侵され、ゲートキーパーのプログラムも消えてしまう。
これは彼女が亡くなった友人に送った、ESCキーを押すと発動する破壊ウィルスだった。

2人が慌てている間に再び逃走を開始。アンジェラは物陰に身を潜め、追いかけて来たジャックへと反撃。奴をビルの渡り通路から叩き落とした。プログラムの破壊により差し替えは無効となり、アンジェラは無事に自分の個人情報を取り戻すことに成功。
その後、グレッグ・システム社の社長は、アンジェラが送ったファイルにより逮捕されたのだった。

映画『ザ・インターネット』の感想・評価・レビュー

古い映画だが最近見たので、逆にインターネット黎明期にここまでこのツールのリスクを予見されていたのだと感心した。おそらく当時に観ていたらありがちなサスペンスの一つだとそれほど関心を示さなかっただろう。映像・演出などありきたりな及第点の映画ではあるが、予見された未来のリスクに対応しきれずここまできてしまった現実の社会に空恐ろしさを感じる。案外、当時よりも今現在の方が時代にあった映画なのかもしれない。(男性 30代)


本作は、全てコンピューターで管理された社会で、自分のデータが犯罪者のものとすり替えられてしまったコンピューターアナリストのアンジェラの、陰謀との戦いを描いたサイバーサスペンス作品。
突然自分を名乗るものが現れ、個人を証明する物を失った主人公の追い詰められていく疾走感にドキドキした。
現代ではよくありそうな話だが、公開当初は革新的な内容だったのではないだろうか。
テレワークが主流となった今、時代とテクノロジーの変化を感じられる作品。(女性 20代)


最初に見た時は内容が難しくあまり理解できませんでした。改めて見ると映像の古さやパソコンがブラウン管であることは気になりますが、今見た方が時代に合った内容であり理解しやすいです。つまりこの当時は最先端を走っていた映画ではないでしょうか。
アンジェラはパソコンオタクなだけかと思いきや、多方面でスペックが高く驚きます。そしてアンジェラの母親がアルツハイマーである設定も、IDすり替えの後では泣けてくる設定です。(女性 30代)


全て仕組まれた展開から始まり、自分が自分では無くなってしまう恐怖を感じる作品でした。映画の中で見るハッカーはパソコンオタクと呼ばれる人達はその能力を駆使して事件を起こしたり、逆に解決に向かわせたり…。しかし、今作で描かれていたのは知識や技術があるばかりに、それを全て奪われてしまうお話。突然自分が他の人になるなんて想像も出来ませんが、アンジェラの表情を見ていると本当に怖さを感じました。
映像に古さは感じますが、ストーリーとしては全く色褪せていません。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. toikun より:

    こんにちは。toikunです。

    このころは、サンドラ・ブロックが将来に綿ってアカデミー賞をとるじょゆうになるとは思っても観ませんでした。

    私の目も曇ってマスねぇ…。

  2. toikun より:

    影山さん、こんにちは。

    このころの、サンドラ・ブロック駆け上がる寸前って肝心がしていて、あやよくば、アレック・ポールウィンとりウィリアム・ボールドウィンと競演したら合っていたなぁ、と、思ったものでしたが、年齢的なモノもありましたしね。

    この作品を拝見した方が本当にネットにのめり込んで,今の社会をリードしていると思うと、感慨深いです。

    アレックがリードしているとは思いませんがね(汗)(汗)(汗)

    P.S.サンドラがアカデミー賞をとるとは夢にも思いませんでしたが(汗)