映画『ザ・ミッドナイトマン』の概要:アレックスは祖母の家で見つけたミッドナイト・ゲームを面白半分で始め、ミッドナイト・マンという魔物を呼び出してしまう。それは3時33分までに逃げ切れば勝ちというルールだったが…。
映画『ザ・ミッドナイトマン』の作品情報
上映時間:93分
ジャンル:ホラー
監督:トラヴィス・Z
キャスト:リン・シェイ、ガブリエル・ホーク、グレイソン・ガブリエル、エミリー・ハイネ etc
映画『ザ・ミッドナイトマン』の登場人物(キャスト)
- アナ(リン・シェイ)
- 旧家の資産家。子供の頃にミッドナイト・マンとゲームをし、目の前で友達を次々と惨殺された経験がある。以来、精神不安定な状態が今も続いている。異常な数の時計を収集している。
- アレックス(ガブリエル・ハフ)
- 祖母であるアナの身の回りの世話のためにやって来た孫娘。ミッドナイト・ゲームを見つけて興味本位で開始する。母親は子供の頃に首吊り自殺をしている。
- マイルズ(グレイソン・ガブリエル)
- アレックスのボーイフレンド。2人でミッドナイト・ゲームを開始し、恐怖体験をする。
- ハーディング医師(ロバート・イングランド)
- アナの幼馴染みであり現在は主治医。子供の頃に彼女が参加したミッドナイト・ゲームの現場に立ち会っている。
- ミッドナイト・マン(カイル・ストラウス)
- ミッドナイト・ゲーム中に現れる魔物。ゲームに敗れた者を恐怖に陥れる。負けず嫌いで勝つためにズルをする卑怯な性格。ゲームのルールは、①午前0時にゲームをスタートして3時33分までにミッドナイト・マンから逃げ切れば勝ち。②屋敷から出てはいけない。③ひとり1本のロウソクを持ち、火が消えて10秒経つと殺される。④再点火に失敗しても10秒以内に塩で円を描けば助かる、など細かく定められている。
映画『ザ・ミッドナイトマン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ザ・ミッドナイトマン』のあらすじ【起】
1953年、少女時代のアナは友達のメアリーとマックスと一緒に、ミッドナイト・マンとゲームをしていた。アナの目の前で、メアリーは塩の円から出たため惨殺され、マックスは屋敷を飛び出して体が破裂し姿が消える。
現在。高齢となったアナは今も精神不安定で、半分寝たきりのような状態が続いていた。孫娘のアレックスがたまに訪ねて、彼女の身の回りの世話をしている。アナはアレックスに屋根裏の箱の中にある手鏡を探してほしいと頼んだ。
アレックスは無数の時計が飾られた部屋を通り抜けて屋根裏に行った。そこにボーイフレンドのマイルズがやって来たため、2人で箱を開ける。箱の中には手鏡以外に銃や古い小箱があり、その小箱には蝋燭、塩、鉛筆、子供の名前が書かれた紙などが入っていた。すると背後にアナが現れて、「ゲームを開けてしまったー!」と狂ったような声を上げて気絶する。
アナは主治医のハーディング医師に手当てをしてもらいぐっすり眠った。ハーディング医師は彼女が何に怯えているのか知っている様子で、部屋に鍵をかけて彼女を閉じ込めておくように言い残す。
映画『ザ・ミッドナイトマン』のあらすじ【承】
アレックスたちは改めて小箱を開けて、「ミッドナイト・ゲーム」というルールが書かれた紙を発見する。2人は面白半分でゲームを始めてみることにした。そのルールに従い、まず紙に名前を書き、その横に血で指の指紋を押捺。それを玄関に貼り付け、午前0時に合わせてドアを22回叩いた。ゲームの内容は、この後3時33分まで何としても逃げること、と書かれていた。
ミッドナイト・ゲームが始まると、寝室のアナが顔を歪めて苦しみ始める。アレックスは祖母の様子を見に行く途中で浴室に立ち寄ると、目の前にミッドナイト・マンが現れる。彼女は宙吊りさせられ、血まみれの浴槽の中に投げ込まれた。寝室でアナが「血を流せ!」と叫ぶと、浴室のアレックスは口から大量の血を吐く。そこへマイルズが駆けつけると、アレックスが吐いたはずの大量の血は消えていた。マイルズはミッドナイト・マンが近づけない方法、塩で円を描くというやり方でアレックスの身を守り、彼女のロウソクに火を灯した。
映画『ザ・ミッドナイトマン』のあらすじ【転】
マイルズはこの直前にミッドナイト・マンに遭遇しながら、危険を回避していた。ひとり1本のロウソクに火が点いている限り安全だと分かり、ふたりは火が消えないように注意を払う。そんな最悪のタイミングで、友人のケリーが遊びにやって来た。彼女はミッドナイト・マンをサイトで知っており、そいつは恐怖を利用してパワーを増大させるのだと言う。結局、ケリーもゲームに参加することになった。
アレックスは子供の頃に自殺した母は、ミッドナイト・マンに負けて殺されたのではないかと考え始めた。祖母の鏡はミッドナイト・マンを映すのではと思い覗き込むと、予想通りに彼は現れた。その時、風が吹いてロウソクの灯が消えたため、慌てて点け直す。ケリーのロウソクが再び消えたため、塩で円を描いた。
ひとりぼっちで残されたケリーの前に、ウサギに化けたミッドナイト・マンが現れる。バケツを倒して塩を流したせいで、ケリーの周りの結界が解かれてしまう。彼女はミッドナイト・マンに操られてナイフを握り、自分の意志に反して自分の喉を切り裂いて死んだ。
映画『ザ・ミッドナイトマン』の結末・ラスト(ネタバレ)
ハーディング医師が再び屋敷を訪れた。彼は子供の頃、アナがミッドナイト・ゲームをするのを、ゲームに参加せずに側で見ていたのだと言う。そしてアナは今でも、ゲームを続けているのだと彼は言った。その後、アレックスたちは温室でケリーの死体を見つける。
アレックスたちが屋根裏部屋に行くと、ミッドナイト・マンに取り憑かれたアナもやってきた。ハーディングは参加者ではないから自分は死なないと安心するが、そう言った直後にアナに殴り殺される。アレックスはアナを銃で撃ち殺した。
残されたアレックスとマイルズの前に、ミッドナイト・マンが現れる。塩で描いた円の内側にいる限りは大丈夫であるため、2人は3時33分までじっと待つことにした。念のため4時になるまで円の内側で留まった後、マイルズが円の外に出た。すると、実はまだ3時30分だと分かる。負けず嫌いのミッドナイト・マンが時計の針を進めていたのだ。マイルズはミッドナイト・マンに惨殺されてしまい、アレックスだけが生き残った。
その後、主を失った屋敷ではガレッジセールを開催。何も知らない親子がミッドナイト・ゲームを見つけて、嬉しそうに持ち帰るのだった。
映画『ザ・ミッドナイトマン』の感想・評価・レビュー
ルールを破ってでもゲームに勝ちたがるミッドナイト・マンは、なんて卑怯な魔物だろう。ズルいくせに殺し方が残酷で、弱い子供も容赦なく惨殺するとは姑息の極み。
『インシディアス シリーズ』の霊能力者エリーズでお馴染みのリン・シェイと、『エルム街の悪夢 シリーズ』のフレディ役でお馴染みのロバート・イングランドが、夢の競演を果たしている。ただし二人とも、この映画では普通の人間役。ミッドナイト・マンはずる賢いという点でフレディとよく似ている。(MIHOシネマ編集部)
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