映画『血と骨』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「血と骨」のネタバレあらすじ結末と感想

血と骨の概要:著者であるヤン・ソギルの実父の生涯を書いた同名本を映画化。終戦後の1923年に渡日し、大柄な体躯を持ち、その凶暴性から極道をも畏れさせた金俊平。事業の成功の裏側で暴力に満ちた日常を送り、内に秘めた孤独と不器用さを描いている。

血と骨の作品情報

血と骨

製作年:2004年
上映時間:114分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:崔洋一
キャスト:ビートたけし、鈴木京香、新井浩文、田畑智子 etc

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血と骨の登場人物(キャスト)

金俊平(ビートたけし)
北朝鮮出身。凶暴で常に強気。柄も悪く腕っぷしも強い。愛情表現をするのが不器用で、妻である英姫には全く優しさを見せない。対して愛人には献身的に尽くす面もある。蒲鉾工場で成功を収め、高利貸へと転身する。家族には恐れられ、嫌悪の対象として見られている。
李英姫(鈴木京香)
日本へ渡り紡績工場で働いていたが、上司と不倫の後、娘を身籠る。工場から追い出された後は飲み屋を営んでいたが、俊平によって凌辱され無理矢理、結婚させられる。夫からの暴力にひたすら耐え、子供達には愛情を注ぐ耐え忍ぶ人生を歩み、子宮癌にて息を引き取る。
金正雄(新井浩文)
英姫と俊平の息子。暴力的な父を毛嫌いし、ひたすらに反発。様々な職を転々として過ごす。姉の花子を救えなかったことを酷く悔いている。狡賢く金勘定が得意。
金花子(田畑智子)
英姫と俊平の娘。父親からの暴力に耐えきれずに望まぬ結婚をするも、嫁ぎ先でも夫から暴力を振るわれる。従兄に思いを寄せていたが、叶わず。精神的に追い詰められ自殺してしまう。
高信義(松重豊)
俊平の弟分。若い時分から俊平につき従い、実直で誠実。俊平の尻拭いに奔走している。英姫の連れ子の娘と結婚し、金家の親族となり家族を支え続ける。俊平の唯一の理解者。

血と骨のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『血と骨』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

血と骨のあらすじ【起】

1923年、韓国から日本へと渡って来た金俊平は数年後のある夜、子持ちの英姫宅へ押し入り強引に嫁へと迎えた。
やがて、2人の間には連れ子の他に花子と正雄が誕生。数年後、戦争勃発が色濃くなる中、連れ子の長女と俊平の弟分、高信義が慌ただしく結婚。信義は俊平とは違って非常に実直で誠実な人物であった。
対して、俊平は酷く粗雑で狂暴、家族にも平気で暴力を振るうような恐ろしい男だった。

正雄が9歳になった頃、父親の俊平はふらりと姿を消し、行方をくらましてしまう。それは、家族にとって束の間の幸福であったと言えるだろう。だがある夜、またも俊平はふらりと戻って来て突然、火事で焼けた他人の家を勝手に改築し蒲鉾工場を立ち上げると言うのだった。

どんな無茶でもやると言ったらやる男である俊平。およそ夫婦の間に愛情というものはなく、いつだって彼は妻の英姫に暴力を振るい言いなりにする。しかし、俊平が立ち上げた蒲鉾工場は繁盛し、一代で富を築き上げるのだった。

そんなある夜、外は土砂降りの雨が降っていた。俊平の家の前に見知らぬ男が立っている。彼は俊平の息子だと言う。チンピラ然とした男はその後、俊平の家に居着き仕事もせず、勝手に女を連れ込んで好き勝手なことをする。男の母親は俊平に手籠めにされ子供を産んだ後、激情した俊平に殴られ死んでいた。その負い目があるためか、何もせず家にいる彼をある程度、好きにさせていた俊平。

だが、男が出て行く時、金をせびったために俊平の怒りに触れる。その日も外は土砂降りで英姫は義理の息子に金を渡し送り出したのだった。
しかし、彼はその10日後、広島のキャバレーでヤクザに背後から撃たれ、あっけなく死んでしまう。

血と骨のあらすじ【承】

激情家で横暴な俊平ではあるものの、健康には人一倍気を遣っていた。彼は自宅の近所に新たな家を購入し、そこへ未亡人の若く美しい女を囲うようになる。狭い朝鮮長屋では、たちまち噂は広がり、周囲からは白い目で見られていた。

そんな時、工場の蒲鉾職人が3人も辞めてしまう。そのせいで、残った職人は寝る間も惜しんで蒲鉾を作り続けていたが、残業代も出してもらえない。それなのに俊平は今までと同じ量を生産しろと言う。彼は反発する従業員を痛めつけることで支配。やがて、俊平は蒲鉾で稼いだ金で高利貸を始め、英姫はそれに張り合うように食堂を始める。

しかし、2年が経っても俊平の浮気相手には子供ができず。その上、彼女が脳腫瘍にて倒れてしまう。俊平はやり場のない怒りを再び家族へと向けることになる。毎夜、暴力に晒された花子は猫いらずを15個も食べるが、死にきれず。花子の仇と称して正雄は父親が入浴中に奇襲するもやり返され、翌日には重傷となり入院する羽目になるのだった。

浮気相手が倒れ、蒲鉾もさほど売り上げが伸びなくなったため、俊平は工場を畳んで高利貸1本で稼ぐようなる。彼の集金方法はまるでヤクザのようであり、自分の金は自分の血と同じだと言い放つのである。
その後、花子は暴力的な父親から逃れたいがため、気乗りしない結婚を承諾するのだった。

血と骨のあらすじ【転】

その年の夏。俊平の浮気相手が退院。彼女は脳腫瘍のせいで全身麻痺となり、俊平は献身的に浮気相手の介護をした。
だが、一方で金を貸していた工場の男性が借金返済を苦にして自殺するなど、不幸は絶えない。

浮気相手の介護に疲れた俊平は、子持ちの女性を1人雇い入れることにした。しかも、彼はその女性とも平気で関係を持つのである。
それから数年後、花子は結婚相手との間に女の子を儲けたが、結婚相手も酷く暴力的な人で彼女は度々青痣をつけて里帰りする。英姫が別れるよう話すも、娘は大丈夫だと笑うのだった。花子は10代の頃から従兄に好意を寄せていたが、従兄は母国である北朝鮮のために活動している。彼とは結局、結ばれないまま別れることになった。

俊平は雇い入れた女との間に2人の子を儲け、更に浮気相手をも養い続けていた。
正月祝いの準備が整ったその日、正雄は父を呼びに別宅へ向かい、俊平が浮気相手の息の根を止めているところへ遭遇。父は彼女の介護に疲れて果て、楽にしてやったと淡々と言うのだった。

自宅へ戻った正雄はそのことを家族に話したが、母と信義は俊平が犯した罪を隠そうとする。だが、正雄は平気で人を殺す父を許すことができず、家を飛び出してしまう。
不遇な身の上であった浮気相手の葬式は参拝者もなく、寂しいものだった。

家を飛び出した正雄は養豚牧場にて仕事を始める。その後も信義からは再三戻るように言われていたが、その願いを突っぱねていた。だがそんな時、英姫が子宮癌にて倒れる。正雄は母の治療費を出してもらうよう父親に頭を下げに向かうが、俊平は英姫のためには金を出さないと言う。父と子の争いは殴り合いの喧嘩へと発展。
年老いた俊平は若い息子に肉弾戦で負けてしまう。2人はその夜、互いの家を滅茶苦茶に破壊。正雄は俊平が現れると悪態をつきつつすぐさま、逃げ出すのだった。

血と骨の結末・ラスト(ネタバレ)

俊平は雇った女を愛人として、精力的に子供を産ませていた。彼は息子を欲していたが、産まれる子供は女児ばかり。
同じ頃、花子は夫から絶えず暴力を振るわれる日々を送っていた。父親の暴力から逃げ出すために結婚した相手だったが、その相手からも暴力を振るわれる。彼女は逃れようのない怨嗟に囚われ、弟に助けを求めるも正雄は真摯に受け取ってはくれない。
その数日後、唯一の頼みの綱であった弟から見放された花子は、実家の2階で首を吊ってしまうのだった。

娘の葬式のために英姫も病院から一時的に帰宅。正雄は姉の絶望を救えなかった後悔に苛まれ、深い悲しみを抱くも花子の夫は妻の死に悲しむ様子もない。
それなのに俊平が姿を現した途端、悲しむふりをするのだ。父は娘を死に追いやった夫を追いかけ回し、葬式は滅茶苦茶になってしまう。

乱闘が鎮まり、俊平が娘はどこだと叫んだ時だった。彼は急に脱力して崩れ去る。右半身に強い痺れを覚え、立ち上がることもできなくなる。あれだけ健康に気を遣っていた俊平だったが、何の皮肉か脳卒中で右片麻痺となってしまうのだった。
そんな夫に英姫はいっぺん死んでみたらいいと呟くのである。

その後、俊平は急激に年老い、愛人からも見放されてしまう。愛人は俊平の財産を全て持って、5人の子供を引き連れて家を出て行くのだった。
身体が動く間は高利貸として商売を続ける俊平。広い家に1人で細々と生活を続けた。

その後、入院中だった英姫が病のために息を引き取る。遺体を火葬している間の待ち時間に俊平が姿を現すも、親族の誰もが彼を歓迎することはなく、彼自身も妻英姫への仕打ちに負い目があるのか、遠目から眺めるだけですぐに踵を返した。

ただ1人、弟分である信義だけは俊平の身を案じている。正雄はその頃、温泉街の遊技場で働いていた。仕事中に信義と共に俊平が現れ、高利貸の取り立てを手伝えと言う。だが、正雄は父の申し出をにべもなく断る。全く持ってこの父と子は反りが合わない。

その後、年老いて抵抗する力も失った俊平は愛人が生んだ息子を連れて、母国である北朝鮮へ帰国。持ち得る財産を全て国に寄付したという話だった。
1984年、北朝鮮。巨躯を持ち狂暴であったために極道からも恐れられ、栄華を誇った金俊平は、誰に看取られることもなく息を引き取った。

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