この記事では、映画『タワーリング・インフェルノ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『タワーリング・インフェルノ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『タワーリング・インフェルノ』 作品情報
- 製作年:1974年
- 上映時間:165分
- ジャンル:アクション、アドベンチャー
- 監督:ジョン・ギラーミン、アーウィン・アレン
- キャスト:スティーヴ・マックィーン、ポール・ニューマン、ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ etc
映画『タワーリング・インフェルノ』 評価
- 点数:85点/100点
- オススメ度:★★★★★
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『タワーリング・インフェルノ』 あらすじネタバレ(起承転結)
映画『タワーリング・インフェルノ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『タワーリング・インフェルノ』 あらすじ【起・承】
サンフランシスコに、地上138階建の超高層ビルが建つ。落成式の日を迎え、オーナーのダンカンや設計者のロバーツをはじめ、関係者や来賓を招いてのパーティが開かれる。
だがその頃、ビルのあるところで小さな火災が発生する。地下室の発電機の不具合で呼びの発電機を作動させたところ、ヒューズの発火し、マットへ引火したのだ。
ロバーツは知らせを受け、設計通りに配線が行われていないことに怒る。経費削減のため、見た目にはわからない箇所の予算をケチっていたのだ。
ロバーツは安全のためにパーティを中止するように言うが、ダンカンは無視してパーティを強行。何も知らない招待客たちは危険に巻き込まれることになる。
火元の81階で火は燃え広がっていった。
80階まではオフィスだが、81階より上は居住用に作られており、すでに人が住み始めていた。
住人達は火災に気付かない。しかしすでに死人も出始めていた。
パーティが開かれているのは135階のプロムナード・ホール。ロバーツは再度招待客300人を避難させるように言うが、はるか下の階の火災が135階に影響するとは微塵も考えないダンカンはまだ聞き入れない。

映画『タワーリング・インフェルノ』 結末・ラスト(ネタバレ)
消防隊が到着した。ダンカンは消防隊の呼びかけでやっとパーティを中断して非難することを受け入れる。
消防隊は、室内エレベーターを使うと火災の階を通り、焼ける恐れがあるので展望エレベーターを使用するように忠告するが、その時もう室内エレベーターに客を乗せた後だった。
エレベーターが戻ってくると、丸焦げになった焼死体がエレベーターに乗っていた。
客はここでやっと危機感を覚え、パニックに陥る。
消防隊長は海軍にも救助を要請するが、強風でビルに近づくこともできない。なんとかビルに近づけたヘリコプターもビルに激突して炎上してしまう。
隊長は隣のビルから救護籠を使って救助することにする。先に避難する女性は無事地上に下ろせたが、次の男性の番になり、順番を無視して助かろうとする設計責任者ロジャーが先に乗り込み、それを止めようとする人々が籠にしがみつくが、ワイヤーが切れてしまいそのまま地上まで落下する。
消防署長から「屋上の貯水槽を爆破して消火する」という作戦を聞いた隊長は、人が命を落とす危険な作戦だと思うが、多数の人間を助けるには他に方法がない。設計者であるロバーツと協力して屋上へ向かう。100万ガロンの水が一気に放出し、その勢いで多くの人ががれきと共に流されたが、火は消された。
映画『タワーリング・インフェルノ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『タワーリング・インフェルノ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
パニック映画の先駆け
1970年代中頃、パニック映画が大流行したらしい。その中でも傑作と言われたのがこの作品である。
超高層ビルの大規模火災。実際あり得そうで、リアリティがある。有名なパニック映画でいうと、『アルマゲドン』とか『インデペンデンス・デイ』とか、それこそあり得そうもない話。しかもどうしようもない大災害なので、怒りをぶつけていくところもない。こういう映画は「捨て身で頑張るヒーローを応援して感動する」ために観る映画だと思う。
しかし、『タワーリング・インフェルノ』は違う。『タイタニック』もこれに近いかもしれない。これらの映画で起こるのは、注意していれば防げた事故だ。一人でも複数人でも、必ず悪いやつとか注意を怠ったやつがいる。
人間ミスは誰にでもあるので、こういう映画を観ると恐ろしくなる。起こり得る事故で、フィクションだけどフィクションとして楽しんでいられない。
単純にヒーローが地球を救って星になるお涙頂戴物、感動してスッキリ晴れやかな物ではない。
そこが今でもパニック映画の代表作として人気の理由なのではないだろうか。
一人一人にエピソードがある
この映画は3時間近くある長い映画で、登場人物もたくさんいる。その全てを覚えてはいられないし中心人物に比べて登場シーンも少ないのだが、ちゃんとそれぞれにエピソードがある。大規模な事故なので全員が助かることはないだろうと思っていたが、良い人も悪い人もどんどん死んでいく。大体映画だとなかなか簡単には死なないしフィクションだから助かる場合の方が多い(『海猿』みたいに)印象があるが、この映画では簡単に死んでいく。そこまで現実的に描くのがこの映画の特徴だと感じた。
今までに観た70年代のパニック映画の中で、一番迫力があって豪華な作品だと思っている。スティーヴ・マックィーンとポール・ニューマンの共演が観られるなんて、それだけでも思わず感情が高ぶってしまう最高の一作だ。
CGやSFXなしで挑まれたシーンは驚くほどリアルで臨場感があって目が離せない。165分と割と長尺の映画だが、全くつまらないと感じないのが凄い。観終わった後の満足感を保っていられるのも主演の二人のおかげだろう。(女性 20代)
パニック映画の先駆けと言われる今作。1974年にこの作品を作れる才能にただただ脱帽です。今見ても古さなんて全く感じないスリル満点の展開で、どうやったらCG無しでこの迫力が出せるのだろうと変なところに目がいってしまいました。
そして、ストーリーだけでなくキャストも最高です。ライバルや犬猿の仲だと言われていたスティーブ・マックイーンとポール・ニューマンの共演に嫌でもテンションが上がってしまいました。
これ以上の作品はもう現れないとまで言われる所以が見た人にはわかると思います。(女性 30代)
70年代の映画とは思えないスケール感でした。パーティーの最中に火災が広がっていく描写がリアルで、まるで自分もビルの中にいるかのような臨場感。最後の脱出劇は手に汗を握る展開で、命を懸けた人間たちの強さと脆さを描き切った傑作だと思いました。(40代 男性)
派手な爆発や派手な演出に頼らず、ひたすら「火災の恐怖」を真正面から描いているのがすごいと感じました。マックイーン演じる消防士とニューマン演じる設計士、それぞれの立場から見るビル火災の恐ろしさがリアルでした。犠牲者が出るたびに胸が痛みました。(20代 女性)
娯楽作品でありながら、現代にも通じる建築の安全性問題を鋭く突いている点が印象的でした。人命を軽視したコストカットが大惨事を招くというストーリーは、今の時代にも警鐘を鳴らしているように感じます。最後にマックイーンが言う「また起きるだろう」という台詞が重かったです。(50代 男性)
ストーリー展開が王道ながらも、とにかく手に汗握る緊張感がすごかったです。エレベーターに閉じ込められたり、ロープで脱出するシーンなど、どれも息を呑む場面ばかり。特に、子供たちを助けるために命懸けで奮闘するシーンは、涙なしには見られませんでした。(30代 男性)
登場人物それぞれに背景がきちんと描かれていて、誰が犠牲になっても重みがありました。単なるパニック映画ではなく、「人間の尊厳」を描いていると感じました。スティーブ・マックイーンのクールなヒーロー像がとてもかっこよかったです。(40代 女性)
スケールの大きさに驚きました。今のCG全盛の時代とは違って、すべて本物の火を使って撮影されているからこそ、火災シーンにものすごい迫力がありました。パニックに陥った人々と、冷静に対応しようとする消防士たちの対比がとてもリアルで引き込まれました。(50代 女性)
ドラマパートもしっかりしていて、単なるサバイバル映画に終わらないところが好きです。設計者としての後悔を抱えるダグ、消防士として市民を守ろうとするオハラ、それぞれの信念が交差する場面には胸を打たれました。今観ても全く色あせない名作です。(10代 男性)
リアル志向のパニック映画として、これ以上ない完成度だと思います。ビルの内部が燃えていく様子を細かく描写していて、逃げ場を失った人々の絶望感がひしひしと伝わってきました。人間ドラマとアクションのバランスも素晴らしく、見応えたっぷりの一本でした。(20代 女性)
映画『タワーリング・インフェルノ』を見た人におすすめの映画5選
『ポセイドン・アドベンチャー(原題:The Poseidon Adventure)』
この映画を一言で表すと?
沈没する豪華客船で繰り広げられる、命懸けの脱出劇!
どんな話?
大晦日に転覆した豪華客船ポセイドン号の中で、生存者たちが脱出を目指すサバイバルドラマ。濁流の中、上下が逆転した船内を進むスリル満点の展開と、それぞれの人間ドラマが濃密に描かれています。
ここがおすすめ!
スリリングなサバイバルと、極限状態での人間の善悪が交錯するドラマは圧巻です。『タワーリング・インフェルノ』のリアルなパニック描写が好きな方には、絶対に刺さる名作パニック映画です。
『バックドラフト(原題:Backdraft)』
この映画を一言で表すと?
炎と闘う男たちの絆と葛藤を描く、迫力の消防アクション。
どんな話?
シカゴの消防士兄弟が、連続放火事件を追う中で、それぞれの過去や葛藤と向き合う姿を描くドラマ。リアルな火災シーンと、消防士たちの熱い生き様が胸を打つ、エモーショナルなアクション映画です。
ここがおすすめ!
炎の恐ろしさと美しさを圧倒的な映像で描き切った傑作。人間ドラマもしっかり描かれているので、単なるアクションでは終わりません。『タワーリング・インフェルノ』が好きな方にはたまらない一作です!
『デイ・アフター・トゥモロー(原題:The Day After Tomorrow)』
この映画を一言で表すと?
地球規模の大災害に立ち向かう、壮大なパニックスペクタクル!
どんな話?
地球温暖化による異常気象が引き起こす超巨大災害を描いたSFディザスター映画。ニューヨークを襲う津波と氷河期の中、家族を救うために奔走する父と息子の絆も描かれています。
ここがおすすめ!
圧巻のビジュアルと緊迫感あふれるストーリーが魅力。災害の恐怖と人間の強さを壮大なスケールで体験できる作品で、『タワーリング・インフェルノ』好きなら絶対に楽しめるパニック映画です!
『スピード(原題:Speed)』
この映画を一言で表すと?
止まったら即爆発!ノンストップで駆け抜けるパニックスリラー。
どんな話?
時速50マイル以下になると爆発するバスに乗り込んだSWAT隊員が、乗客たちを救うため奔走するスリリングなアクション映画。時間との戦い、知恵と勇気が試される極限状況を描いています。
ここがおすすめ!
終始ハイテンションな展開で一気に見せる、究極のエンターテインメント。『タワーリング・インフェルノ』で味わった緊張感を、さらにスピーディーに体感したいなら、ぜひこの作品を!
『グリーンランド―地球最後の2日間―(原題:Greenland)』
この映画を一言で表すと?
人類滅亡の危機に直面する家族のサバイバル・ドラマ。
どんな話?
地球に巨大彗星が衝突する中、政府の避難計画に選ばれた家族が、終末の混乱を生き抜こうとするサバイバルストーリー。極限状況で試される絆と勇気を描いたリアル志向のディザスター映画です。
ここがおすすめ!
派手なだけでない、人間の感情に寄り添ったディザスター描写が見事。サスペンスとヒューマンドラマのバランスが秀逸で、『タワーリング・インフェルノ』に感動した人にも強くおすすめしたい一作です。
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