この記事では、映画『トランスポーター3 アンリミテッド』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『トランスポーター3 アンリミテッド』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『トランスポーター3 アンリミテッド』の作品情報
上映時間:103分
ジャンル:アクション
監督:オリヴィエ・メガトン
キャスト:ジェイソン・ステイサム、ナタリア・ルダコーワ、フランソワ・ベルレアン、ロバート・ネッパー etc
映画『トランスポーター3 アンリミテッド』の登場人物(キャスト)
- フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)
- どんな依頼でもきっちりとこなす、超一流の運び屋。しかし、今回とある事件に巻き込まれ、絶体絶命の危機に陥ってしまう。
- ジョナス・ジョンソン(ロバート・ネッパー)
- ある日、フランクに依頼を持ってきたボディーガード請負人。しかし、彼の依頼には裏があった。
- ヴァレンティーナ(ナタリア・ルダコーワ)
- 今回の事件の鍵となっている女性。レオニードの娘で、とある理由からフランクと行動を共にすることになる。
- タルコーニ警部(フランソワ・ベルレアン)
- シリーズの1作目からフランクと交流がある刑事。フランクの依頼を受け、彼を助けるために奔走する。
- レオニード・ヴァシーレブ(ジェローン・クラッベ)
- ヴァレンティーナの父親で、ウクライナ環境大臣。とある組織から恨みを買っている。
映画『トランスポーター3 アンリミテッド』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『トランスポーター3 アンリミテッド』のあらすじ【起】
フランク・マーティンは、今までどんな不可能と思われる任務もこなしてきた、有能な運び屋(トランスポーター)である。義理堅く、仕事もできるフランクの元には、日々色々な仕事が舞い込んでくる。ある日、フランクの元にジョンソンというボディーガード請負人である男がやってくる。しかし、フランクはその任務は受けず、知り合いのマルコムという男を紹介するのだった。
そして、それから少し経った頃のことだった。なんと、フランクの家に一台の車が突如として突っ込んできたのだ。その車に乗っていたのは、フランクが仕事を紹介したマルコムだった。そして、マルコムは瀕死の重傷を負っていた。フランクは慌てて救急車を呼び、マルコムは病院へと運ばれていく。しかし、その救急車が走り出してすぐのことだった。なんと、その救急車が爆発し、中に乗っていたマルコムも救急車ごと爆破されてしまったのだ。そして、フランクはマルコムが乗ってきた車に一人の女性が座っていることに気がついた。彼女の名前は、ヴァレンティーナという。

映画『トランスポーター3 アンリミテッド』のあらすじ【承】
ヴァレンティーナは、マルコムの腕には車から20m離れると爆発する、特殊な装置がつけられていたことをフランクに明かす。そして、ヴァレンティーナに気を取られていたフランクは何者かに襲われ、そのまま気を失ってしまうのだった。
フランクが目を覚ますと、彼の腕には一つのブレスレットがつけられていた。それは、マルコムが嵌められたものと同じもので、フランクは車から20m以上離れられない身となってしまったのだった。そして、フランクに言い渡された依頼は一つ。ヴァレンティーナを連れ、とある人物に捕まらぬよう移動を続けることだった。
ヴァレンティーナは、レオニード・ヴァシレフというウクライナ環境大臣の娘だった。そして、そんなレオニードを疎ましく思う者がいた。国際廃棄物の管理を行う、エココープ社である。レオニードを自由に操るため、エココープ社が目をつけたのがヴァレンティーナだった。エココープ社は、ヴァレンティーナを誘拐すると、レオニードに奪還されないように彼女を常に移動させておこうと考えたのである。
映画『トランスポーター3 アンリミテッド』のあらすじ【転】
そして、彼女を誘拐した人物こそが、エココープ社に雇われたジョンソンだったのである。ジョンソンは最初からフランクに目をつけていたが、マルコムが死んだ今、晴れてフランクを巻き込むことに成功したのだ。つまり、フランクはたった今、少女誘拐の片棒を担がされそうになっているのである。
本来であればこんな依頼など断りたいフランクであるが、腕輪の効果はマルコムの時に証明されている。また、フランクだけでなくヴァレンティーナも同様の腕輪をはめられていた。仕方なく、二人は逃走劇に繰り出すこととなる。
しかし、側から見ればフランクはただの誘拐犯である。娘を取り返したいレオニードは、捜査官を送り込みフランクを捕らえようとする。また、ジョンソンも絶えずフランク達を監視していた。フランク達がどこに向かうかは、常にジョンソンが指示を出していた。つまり、フランク達は勝手な行動を一切取ることができないのである。しかし、一つ予定外のことが起こる。なんと、フランクとヴァレンティーナが恋に落ちたのだ。
映画『トランスポーター3 アンリミテッド』の結末・ラスト(ネタバレ)
自分自身が生き残るため、そして、恋したヴァレンティーナを助けるため、フランクはジョンソンとエココープ社に一矢報いる計画を練り始める。フランクが頼ったのは、奇妙な縁から、刑事でありながらフランクと友人関係を築いているタルコーニだった。
一方、レオニードが娘を守るため、エココープ社との契約書にサインを交わそうとしていた。レオニードが書類にサインする条件は、ヴァレンティーナを無事に返すことである。そこで、ジョンソンはヴァレンティーナだけを連れ戻すと、用済みになったフランクを車ごと湖に沈めたのだ。
しかし、フランクは超一流のドライバーである。フランクは見事湖から生還を果たすと、ヴァレンティーナを取り戻すために彼らが契約を交わそうとしている列車を追いかけるのだった。そして、車ごと列車に突っ込んだフランクは、見事契約書にサインをする前にジョンソンを捕らえ、ヴァレンティーナを守ることに成功したのだ。それからしばらくした後、湖で共に釣りに興じるフランクとヴァレンティーナの姿があったのだった。
映画『トランスポーター3 アンリミテッド』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
リュック・ベッソン脚本・製作のアクション映画、第3弾。
本作は車から離れると腕につけられた爆弾が爆発するというシュチュエーションにスリルを味わいながら、限定された条件でフランクがどのように事件を解決していくのか読めない展開が秀逸な作品。
本作でも迫力のカーアクションと白熱の戦闘シーンは健在。(男性 20代)
トランスポーターは手に汗握るカーアクション、対人戦を淡々とこなすフランクに終始痺れる。が、今作は熱いフランクが観れて、そこが新鮮でよかった。特に列車に車両ごとダイブするシーン、手錠をかけて爆破させるシーンは、フランクらしくない強引で荒い一面が出ていた。
恋人もできてハッピーエンドだが、これでジェイソン・ステイサム演じるフランクが見納めになると思うと寂しさもある。それほど彼は愛されるキャラクターであると思う。(男性 20代)
ジェイソン・ステイサム演じるプロの運び屋フランク・マーティン。シリーズ3作目の今回も派手なカーアクションに女ウケ抜群の容姿、そして強い。かっこよすぎます。今作では依頼人の仕事を断ったために、無理に仕事をさせられてしまいます。愛車から20m離れると爆死という最悪のオプション付き。車から離れたら死んでしまうという、観客のハラハラドキドキのさせ方が本当に上手い。
1作目とは違い、ルールにちょっと甘くなり、人間味の増したフランク・マーティン。ぜひ観てもらいたいです。(女性 30代)
酔ったヴァレンティーナをなだめながらのカーアクションに、滅茶苦茶興奮しました。左側の車輪のみで爆走したり、橋から車ごと落ちたり、列車に突っ込んだりとシリーズ最大級のド迫力を感じました。ヴァレンティーナ役のナタリア・ルダコーワが生意気な小娘を好演しており、物語をさらに面白くしています。フランクの困った表情を沢山見られて大変満足です。水の中でタイヤの空気を吸ったり、目の前にあるものを瞬時に武器に変える柔軟さは学びにもなります。(女性 30代)
初めに言っておくと今作品は普通に面白い。面白いのだが、何か物足りない。原因はずばり、ヒロインと敵役の魅力が欠けているところにある。
ヒロインとして出演しているナタリア・ルダコーワ。こういっては何だが、振り回す系ヒロインに不可欠な愛らしさが欠けていた(そういう演技なのかもしれない)。だから、ジェイソン・ステイサム演じる主人公が何を感じて彼女に付き合っているのか共感しきれない。
敵役についても、作品が3まできたのだから、もっとぶっ飛んだキャラでフランクをかき回してほしかった。(男性 30代)
3作目にして、よりスタイリッシュに進化したシリーズの魅力が詰まった作品。腕輪型爆弾によって車から離れられないという設定が新鮮で、常に緊張感がありました。ジェイソン・ステイサム演じるフランクの安定の無敵ぶりも健在で、アクションもキレキレ。ヒロインのヴァレンティーナとの関係性も過去作より濃く、ラストの湖でのシーンはロマンチックですらありました。(20代 男性)
今作はテンポが良く、カーチェイスや肉弾戦のバリエーションが豊富で飽きさせない構成になっていたと思います。特に列車の上でのバトルや、車での爆走シーンは圧巻。フランクとヴァレンティーナのやり取りがちょっとしたラブコメ要素にもなっていて、シリアス一辺倒ではないバランスも好印象。アクション映画として完成度が高かったです。(30代 女性)
ストーリーそのものはシンプルですが、その分アクションと演出に集中できる作り。ジェイソン・ステイサムの体を張ったアクションが全編にわたって楽しめるのはファンにはたまらない要素です。今回の“制限距離”というルールがいいアクセントになっていて、単なる逃走劇ではない駆け引きが生まれていたのが良かったと思います。(40代 男性)
女性視点から見ると、今作のヒロインであるヴァレンティーナの描き方は賛否あると思いますが、個人的には彼女の奔放さと不安定さが物語に緊張感を与えていたと思います。フランクの鉄壁なルールと、彼女の自由奔放さの対比が面白く、最後にはお互いに影響し合っているのが見て取れました。ラブロマンス要素もさりげなく効いていた印象です。(50代 女性)
シリーズを通して観てきた中で、今作が最も“走っている”作品だったと思います。車、列車、そしてラストの崖からのジャンプなど、すべてがスピード感重視。今回は物理的な制約があるぶん、フランクの行動が限られていて、逆に工夫のある戦い方が見られたのが面白かった。制限付きアクションの魅力が光る一本です。(30代 男性)
映画『トランスポーター3 アンリミテッド』を見た人におすすめの映画5選
SAFE/セイフ
この映画を一言で表すと?
孤独な男が少女を守るため、NY裏社会の抗争に立ち向かう怒涛のガンアクション。
どんな話?
失意の元警官が、天才的な記憶力を持つ中国人少女と出会い、マフィア・汚職警官・中国マフィアが入り乱れる激しい争奪戦に巻き込まれる。無敵の男×天才少女という熱いバディムービー。
ここがおすすめ!
『トランスポーター3』で魅せたステイサムのクールさと正義感がそのまま炸裂。スピード感ある展開、リアルな格闘、少女を守るという人間ドラマもあり、アクションと情感を両立した名作です。
REDリターンズ
この映画を一言で表すと?
元スパイたちが世界を救う!? シニア最強チームの痛快復活劇!
どんな話?
元CIAエージェントのフランクは、世界規模の陰謀に巻き込まれ、再び“引退した最強の仲間たち”と共に戦う羽目に。世界をまたにかけた壮大なミッションが再び始まる。
ここがおすすめ!
『トランスポーター』のようなプロフェッショナル集団の活躍が好きならハマる作品。ユーモアとアクションのバランスが絶妙で、キャラクター同士の掛け合いも最高。見終わった後にスカッとします。
96時間(原題:Taken)
この映画を一言で表すと?
娘を奪われた父親が、圧倒的スキルで誘拐組織を壊滅させる執念のリベンジ劇!
どんな話?
パリで誘拐された娘を救うため、元CIAの父が単身で犯人を追跡。娘の無事と引き換えに、自らの過去や技術を駆使しながら戦い抜く。タイムリミットが迫る中のスリリングな展開が続く。
ここがおすすめ!
『トランスポーター3』同様、強くて無口な男が、大切なものを守るために戦うスタイルが胸を打ちます。リアル志向のアクションと、圧倒的な“親の執念”が見どころです。
ザ・レイド(原題:The Raid)
この映画を一言で表すと?
格闘アクションの限界に挑んだ、伝説級の密室バトル!
どんな話?
麻薬組織のアジトである高層ビルに突入した特殊部隊が、脱出不能の状況で激しい肉弾戦を繰り広げる。フロアごとに現れる敵を倒しながら、極限の闘いが繰り広げられる超絶アクション。
ここがおすすめ!
トランスポーターの肉弾戦に痺れた方には、この作品の激しさとスピードは必見。CGや演出に頼らず、すべて生身で魅せるアクションは圧巻の一言。体感型アクション映画の代表格です。
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
この映画を一言で表すと?
不可能を可能にするチームの、シリーズ屈指のスパイ・アクション。
どんな話?
IMFが解体の危機にある中、イーサン・ハントは“シンジケート”という謎の組織と対峙。世界を揺るがす陰謀を止めるため、仲間とともに危険なミッションに挑む。
ここがおすすめ!
『トランスポーター』シリーズが好きな方には、ミッション:インポッシブルのプロフェッショナル感、アクション、車の追跡劇などすべてが刺さるはず。スパイ要素と爽快感が両立した傑作です。
みんなの感想・レビュー
シリーズもここまで来ると、全部観ないと気がすまないなんて人も多いのでは無いだろうか。
パート1は斬新でありながら、予想のつく馴染みやすい作風で人気を得た人気シリーズ。
2では若干路線がずれたため、トランスポーターとしての役割がおかしいと思ったり。
そして本作品。
シリーズの醍醐味を取り戻したようなアクションシーンと、運び屋の面白さを再び観ることができる。
ジェイソン・ステイサムはまさしく当たり役である。
顔立ちは強面という感じではなく二枚目。
それでいて冷静なのに強いという、女性も男性も憧れるクールさがぴったりなのだ。
次の作品はさらに期待したいところである。
①シリーズらしい展開のアクション
このシリーズは、何と言ってもカーアクションが見所の1つ。
そしてフランクの攻撃力の凄さを見せつけるアクションシーンも見せ場だ。
今作品もまた、シリーズ2作品に劣らないアクションを見せてくれる。
元特殊舞台出身のフランクだからこそできる、激しいアクションシーンはリアルで爽快。
リズムテンポも良く、見ていても詰まった感じがなく楽しめる。
②ルールをそんなに簡単に破るのか
トランスポーターのフランクと言えば、毎回自分の掟があるのが有名。
本作品も3つのルールがあった。
しかし冒頭からこの1つがあっさり破られる。
荷物を開けてしまうのだ。
映画として成り立たないのは百も承知だが、パート1のフランクはもう少し締まりがありダメなものはダメだという強い姿勢があったものだ。
しかしこの作品ではちょっとおバカな臭いさえする。
流れがシリーズで1番不自然であり、どこかで事件を起こさねば展開しないという一生懸命さが伝わってしまった。
③アクションシーンの撮影の残念さ
この映画の残念なところ。
それはアクションシーンの撮影技法である。
せっかく良いアクションが出来るのに安っぽい早送りとも言うべきコマ送りの映像が、この映画を1段階ランク下げてしまっているのだ。
スタイリッシュでセンスある画が魅力のシリーズであるのに、この映画はスタイリッシユさが失われていっている。
非常に残念なところである。
④ヒロインの魅力の薄さ
全体的にリュック・ベッソンが絡んでいる映画はヒロインが付き物だ。
本作のヒロイン・ライは魅力が薄くはまりこめない。
完全にベッソンの好みであろう。
どちらかというと雰囲気が暗めの女性の抜擢が多いベッソンだが、もう少し改善すると質の高い映画に変わる可能性も高い。
明るく爽やかなヒロインを使うのも新しい魅力を発見出来るに違いない。